ソフト/クワイエットのレビュー・感想・評価
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大傑作の胸◯ソ映画。
個人的に、2023年のベスト。
これは物凄い映画だった。
本編90分間のワンショットゆえの、緊迫感、没入感、絶望感も強烈。
キャストの熱演も素晴らしかった。
暴走する狂気、闇、悲劇が連鎖する地獄絵図。
率直に言って胸◯ソ映画なのだが、目が離せないほどに没入してしまう。
昨今の多様性社会にカウンターを仕掛けるような衝撃作だった。
あ~~~気分が悪い。 間違いなく傑作なんだけど、倫理観の欠如した人...
あ~~~気分が悪い。
間違いなく傑作なんだけど、倫理観の欠如した人間がたくさん出てくるので大きな声で好きとは言えません笑
白人至上主義の女性たちがヘイトクライムを起こすまでをワンカット風に表現した作品。
彼女らは白人を崇高な誇り高き人間だと思っているように思えて、日常の不満を移民問題などにすり替えストレスのはけ口にしてるだけなんよな。
「私が昇進しないのはあの移民のせい!」➡お前の実力がないだけwwww
人間は都合のいいように解釈するし、適切な心の守り方だとは思うけどそれを暴力に転嫁しちゃいけない。
彼女たちの品のない行動にはマジで呆れる。
ナチスドイツを表すカギ十字をパイに書いたり、”ハイルヒトラー”の敬礼ポーズをしたり、自分たちの思想を正当化したいんやなと思う。
でもそういう小さい行動から差別(区別)は正当で、自分たちには鉄槌を下す権利があると勘違いするんやろな。
憎しみを募らせた末路。
アメリカでは年々ヘイトクライムの数が増加していて、そんな中で公開された実にタイムリーな作品。
冒頭から漂う不穏な空気。一見普通の女性たちが開いた会合はまるでママ友たちのお茶会のよう。しかし、メンバーの一人エミリーが持ち込んだ手作りのパイには鉤十字のマークが。そして参加者から語られるのは有色人種や移民へのあからさまな憎悪感情の数々。
彼女らは一様に不満を抱えていた。しかしそれは移民や有色人種のせいではない。たしかに移民政策で経済的に苦しくなったとしてもそれは選挙の結果によるもの。文句があれば投票行動で示せばいい。移民に怒りをぶつけるのは筋違いだ。
コロンビア人に仕事のポストを奪われたのを逆差別だというのも然り。自分の努力が足りなかったんだという考えは彼女らには浮かばない。
すべてがそんな調子で、自分たちの人生がままならないのはすべて有色人種のせいだという思考回路になってしまっている。
たしかに思考停止してしまえば楽かもしれない。悔しさをばねにして努力もせずなんでも人のせいにしていればいいのだから。でもそんな調子で憎しみを募らせて生きていったところで幸せになれるとは到底思えない。
そして彼女らは自らの心の中で培った憎悪感情がもとで人生を破滅させることとなる。トラブルになったアジア人女性の家に忍び込んで悪さをしようと言い出す彼女たち、この時点でその結末が手に取るようにわかる。
ただでさえ憎悪感情に支配されて論理的思考力が働かなくなった人間が徒党を組むと始末に負えない。一人ではできない大胆な行動も集団になれば途端に気が強くなり容易く出来てしまう。単体ではおとなしいバッタやイナゴが群れになったとたん体色が変化して獰猛になり農作物を荒らしまくるように。
確かに人間はもともと群れることでお互いを守り繫栄してきた。群れることは人間の本能なのかもしれない。ただ、同じ思想を持った者同士が集まり良い方向に行けばいいが彼女らのように最悪の方向に向かうことがあるのも歴史的に過去の事件などを見ていれば明らかだ。
結局、敵を見つけては攻撃するみたいな生き方は不毛だ。憎しみを抱き続けて生きるなんてけして楽しくない。ただ、為政者の中には仮想敵を作っては分断を煽り自分への支持につなげる者も多い。古くはヒットラーや最近ではトランプなど。
トランプなんかはヘイトクライムの発信源だ。アジアンヘイトは彼の発言きっかけだから。
頭を使わず常に感情的にしか生きられないならほんとにバッタと変わらない。為政者に利用されるのがオチだ。
なんで金出して、わざわざ映画館に行ってこんな嫌な気持ちになりながら...
なんで金出して、わざわざ映画館に行ってこんな嫌な気持ちになりながら、「パンフレットください。」ってきっちりパンフレット購入しなければいけないの!?
とゆう意味の分からない鑑賞後の気持ち。
ほんとに不快な映画だが、不快であることに意味がある。
これをワンショットで撮影?地獄なのか?
すごい試み。
これを作れるブラムハウスの株ガン上がりです!
役者さん達の気迫のある演技は
ほんとうにこうゆう人物なのでは、と感じてしまうほどで、特に主役のエミリーの人の
佇まい、笑顔の作り方、表情の動き。すごかった。
パンフレットの内容も充実してて
鑑賞の補助線としてすごく良い。(少し気になった点として女性のライターさんが1人?だったこと。せっかく女性監督の意欲作だし内容的にも男女半々とかの意見が読みたかった)
監督の、差別的な言動をとる人々を無視しますか?
無視する・関わらないとゆう選択をすることで、その人達をいないものとして感じることはできるかもしれないが、その人達は実際に存在し結果的に私達の生活を破壊しうるのです。みたいな感じで語っていた言葉が印象的。
集団暴力や、正義感による暴走は決して他人事ではないし、必ずしも男性によるものでもない。
ほんとうに怖い映画。
映画館で鑑賞
ここまでやるか、理性欠如の世界
ワンショットの映像は冒頭からタイミング良くカメラの前入れ代わり現れる被写体にすっかりのめり込んでしまう。
和気藹々の会合が驚愕の恐怖に変わっていく人間の恐怖はかつて観た事もない世界であった。
有色人種や移民を毛嫌いする女たちが取り返しのつかない事件を起こし恐怖のどん底に落とし込まれました。
観て後悔する映画としてチェック☑️
加速する勢いのまま転がり落ちていくようなクライム・スリラー
ワンショット風で、加速する勢いのまま転がり落ちていくようなクライム・スリラーです。
いまも身近などこかで起きているような、日常のなかにある狂気が感じられ、ちょっとしたホラー作品よりもゾッとさせられるものがあります。
胸糞が悪くなるストーリー展開ではありますが、タイトルからして皮肉が効いています。
加害者となる主人公たちは、一貫して不快で愚かに描かれています。
周囲の人々も、彼らを冷めた目で突き放しています。
偏見をもつ主人公たちはコミュニティでも肩身の狭い思いをしているのでしょう、自分たちの思想を「やさしく/ひそやかに」広げていこうと話し合います。
しかし、実際には品がなく粗暴きわまりない行動を起こしていき、じわじわとクライムサイドの沼へはまり込み、抜け出せなくなっていきます。
最後まで彼らを救いようのない人物として描いているのは、むしろ痛快でもあります。
ややホラーな気もするが、しかし述べたいところははっきりします
今年192本目(合計843本目/今月(2023年6月度)17本目)。
※ 交通機関トラブルで最初の5~7分程度が抜けています。
多くの方が書かれている通り、人種差別をテーマにした映画です。
まぁもう人種差別に関する発言はオープンすぎて、この映画がR15どころかPG12扱いでもない(なのに、なぜか「~ライル」がPG12とか謎なのが映倫)というのが不思議なくらいです。
日本ではおよそ普通には「人種差別」という論点が発生しませんが、例えば男女同権思想から発生する衝突であったり身障者差別だとかという論点程度はあろうと思いますが、それでも「いじわるされた」とか「ちょっと強く言われた」とかという程度で、映画で描かれるようなようなことにはならないはずです(「その意味では」日本は平和な国ともいえる)。
まぁ、正直なところ、この映画がPG12でもなく一般というのがある意味すごくて、「別の意味で」見終わってからむかつくというかやり場がないというか、そういうタイプの映画です。間違ってもカップル割だから行こうかとかというような映画ではないので注意が必要です。
既存の映画であえて同じタイプの映画をあげるとすれば「聖地には蜘蛛が巣を張る」になると思いますが、表現はこちらのほうが強いかなというところです。
日本はそれでも集会の自由を保障しながら、あまりにも支離滅裂であったり、他者の人権を侵害しうるようなものは規制される(ヘイトスピーチ規制法・条例など)のですが、思想良心の自由(思うだけ)は規制できませんし、集会とは言わないものの「個人対個人」でのやり取りにおいて人種を持ち出すというのは想定外で、(これもまた他の方が触れていましたが)近い将来、フィリピン・インドネシア等をはじめとして広く外国人労働者が入ってくることであろう「近い未来の日本」でこういうことが起きたらどうするのだろう…(日本では人権侵害事案は法務省なり、外国人の場合、その性質上、受け皿が行政書士になることも多いが、日本語が7割も通じない状況ではまともな判断は難しい)という「実際上の懸念」はありうるのかな、というのが個人的に見たところです。
評価としては、まぁ多くの方が述べられるように「あまりにも見た後にむかつきすぎる」という点ですが、この点はそれを意図したと考えられる「セルビアン・フィルム」と同じ趣旨で、こちらに減点していない以上はこちらもそうであり、減点なしにしています。
ただし何度も述べるように「カップルデーだから行こうか」とかというような映画では「およそもってない」ので注意です。
なお、採点においては、このような特殊な事情を扱うがために、「人によっては気分を害することがある」点は考慮したものの、本映画が人種差別を扱うこと自体は事前に予告されていたものであり、それも「多少度は超えるが、支離滅裂でもない」という点において減点なしにしています。
とても良い映画
口論の末、自滅して行くのが見ていて何とも滑稽で面白かったですね。
これはコメディですね…スリラー風味の。
この作品が怖いなと思ったのは、深層心理では白人はみんな心の中では同じ事を思ってるんじゃないのか?という気持ちがしたことです。
海外なんかを一人旅してるとそんな思いに駆られること結構あったりしたので…明らかに嫌な目つきで睨まれたりとか、普通にありますからねぇ。
でも、これは偏見ですよね。
ロンドンに行った時、道で地図を広げていたら、優しく声をかけてくれたイギリス紳士もいましたし、パリではカメラを向けたら優しく微笑んでくれた果物屋のオッちゃんとかもいました…。
この広い世界、人間色んな人がいてますわ…笑
あぁ、こわっ!笑
不快感極まることで引き込まれる
今年一番、胸糞の悪くなる不快感極まる作品でした。
それでいて、つまらないわけじゃない、というかむしろ引き込まれる、強いフィルムでした。
黒人清掃員への侮蔑の眼差しと、直接喋るのを厭い教え子にクレームを入れさせる、主人公である幼稚園教師のクソ女の描写から始まり。
鉤十字の模様の入ったパイでナチ思想にはまった白人至上主義者なのを見せつつ。
アーリア人以外全ての人種への差別的発言と行動はエスカレートする一方で、そりゃもう酷さ全開。
行き着くとこまで行くんですが、観ていると最初に恐怖を感じ、次に腹の底から湧く怒りに支配されました。
監督自身、アジア系アメリカ人の母と、ブラジル出身の父をもち、様々な差別を受けてきた人。
彼女には暴走する白人至上主義者は「どこかにいる危険な人」ではなく、「隣人としてそこにいる危険」。
その監督が今まで見て感じてきた「アメリカで起こった真実」を描くという視点で作られているので、こんなにリアリティ溢れる作品に仕上がっているのだなと。
難点は、音楽。
怖いことが起きるシーンにやたら怖さを誘導する曲を被せるので、予想が容易で身構えさせられ、意外性や驚きが半減する感じ。
この点はもったいなかった。
ワンショットでこれだけの作品を作るとは!
あるアメリカの片田舎で、移民や有色人種の存在やダイバーシティや多様性を日頃から鬱陶しく思っている白人女性達、本人たちは普段自分の境遇が悪いのは、逆差別を受けているせいだと思い込んでいるのだが、実は本人の資質に原因がある。集会後メンバーの経営する店でのアジア人親子とのちょっとしたトラブルが、最悪の事態に陥っていくまでを、ワンカットで描く。いつもながらこういう作り方は、何度も練習したのだろうなと、舌を巻かざるを得ない。威勢だけは良い白人女性だが、おつむと思慮が足りないので泥沼に陥っていくのが哀れではある。
スケープゴートとエスカレート
白人至上主義の人間が周りにいないからイメージがつきづらい。映画とかで出てくるのもネオナチっぽい屈強な男たちやKKKの白マントを被っているイメージしかない。でも、彼らも普段はアメリカ社会で普通に生活しているんだよなと本作を観ると思い知らされてしまう。
教会の一室で開かれたのは白人至上主義の女性グループの会合。幼稚園の先生してたり、スーパー経営していたり、普通に勤めていたり、見た目だけでは主義主張なんてわからない。そんな「普通の」見た目の女性たちが語る差別発言の数々。少し笑ってしまうくらい極端な意見が飛び交っていた。後半よりもむしろ前半の会合シーンが怖い。
そんな彼女たちがどんどん暴走していくという流れ。バカみたいな選択の連続ででとんでもない方向に転げ落ちていく。胸糞悪いんだけど、どうなるんだ?と目が離せなかった。
満たされない人生にはスケープゴートを求めがち。誰かのせいにする方が簡単だから。そして暴力は単独ではなくグループになるとエスカレートするということだ。似たようなことが周りで起きる可能性が十分あるからこそ怖い話なんだよな。
ブラムハウスの新作。そう来ましたか!
爽やかな気分で劇場を出たい人にはお勧めしません。じつに不快な映画ですが、血がドバドバ、肉片がピューンのスプラッターではありません。普通の女性たちが、これも一種の「ノリ」なのでしょう、どんどんヤバい方向に行ってしまう話です。ワンショットで撮影されたのが売りですが、中盤までは特別にその良さは感じられませんでした。物語の終盤、ある理由で汚れた部屋を綺麗にしなければならなくなりますが、その片付け風景を延々と見せられることになります。なぜならワンショットだから省略がありません。主人公の後悔とうんざりがよくわかって、あれは並みのスプラッターより私の心がやられました。予告編でやってた同じくブラムハウスの「M3GAN」が楽しみです。あのロボット、なぜか若い頃の中谷美紀さんに似ている。
連邦議会襲撃事件を彷彿とさせる
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