ハマのドンのレビュー・感想・評価
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政府は外国人に甘く、日本人に厳しい
ハマのドンの異名をもつ
藤木幸夫がカジノ反対のために政治
とはいっても藤木は最初IR法案には賛成をしていたが
しらべていくうちにカジノはよくないと思ったらしい
藤木は保守の重鎮で
自民党の大物議員とも懇意だったが
カジノ反対だけは譲らなかった
彼の戦争や戦後の混迷期の体験が原因だろうか
藤木の人柄もよかったと思う
「俺の話は面白い」と冗談で言っていたが
正直、本当に話は面白いと思ったし
戦後に不良少年を集めて
野球チームをつくったことも素直にすごいと思った
父親のヤクザとの関係とか
日本政治の表裏どちらもわかっている大物ということらしい
2018年にIR法案が強行採決された映像が流れたが
そのときも国会は大荒れだったという
藤木に協力をした
カジノ設計者の話を聞くと
客からお金を搾り取る仕組みがよくできているし
ハイテクカメラでずっと監視をしているらしく
ギャンブラーがカジノで儲けるというのは難しいなと感じた
必ずトータルで損をしそう
あとは、カジノで儲けた金を
外国人だけは源泉徴収しないとか言ってるのを見て
今は防衛増税とか言ってるけど
日本政府は外国人に甘く、日本人に厳しい
林前市長がカジノは白紙から一転をしてカジノを容認し
さらには反対署名を無視することで
強引にカジノを進めることで
藤木の怒りに火が付いたという
そして、2021年の横浜市長選に
藤木と縁がある小此木八郎氏が立候補し
彼がカジノ反対を言い出すことによって
藤木が菅との対立を解消するかと思ったが
まったくそうはならなかった
与党の人間は口だけいいこと言っていても
もう信用されてないのだろうか?
横浜市長に当選をした山中竹春氏については
ほとんど映っておらず人物像がまったくわからなかったので
次の選挙は危ないのではないかと思ってしまう
この映画では
コロナとかいろいろな出来事が重なって
結果として横浜ではカジノ阻止できたが
他の地域では同じことを起こすのは難しいと感じた
特に大阪では維新の強さが健在で
もはや大阪の人がカジノ容認しているのではないかと感じてしまう
安牌ではなかった市長選
菅氏を始めとする自民党が、圧倒的な圧力で林市長を抑え込んで持ち込もうとしたIR。自民党員の藤木氏の精神的支柱は何だったのか、彼の心を動かしたのは何だったのかがわかる映画。
小此木氏の登場で、全てが台無しになるかと思いきや、林氏の立候補(要は自民党がなりふり構わず方向転換したことで、振り回されていた林氏が腹を立てたという、何とも情け無い結末。つまりは菅氏の自業自得)により、市民活動を信じた藤木氏の思いが叶ったということがわかる。つまり状況は拮抗してるいたのは確かだ。でもだからこそ、あの勝利は素晴らしいと思う。
あの映画が全て真実かどうかわからないけど、確かに歴史は動いたと思った。人を信じることはやっぱり大事。
菅総理に勝った港のドン
2019年夏に藤木幸夫は横浜港へのカジノ誘致阻止に向けて立ちあがった。彼は、地元政財界に顔が効き、歴代総理経験者や自民党幹部との人脈も持つ保守の重鎮だが、安倍総理、菅官房長官ラインが進める政策に対し、対決の姿勢を示した。2021年9月の横浜市長選で藤木は、現職候補、自民党で元衆議院議員の候補に対し、新人を立て戦い、勝利した。そんな横浜のジジイの話。
藤木幸夫のPR作品だと思うが、菅総理が現役の時に横浜市長選で知名度の無い新人を立てて現職や前衆議院議員を破ったのはビックリの結果だった。91歳でいろんな役職を持ってて、現役バリバリ、凄いパワーだと感心した。
ただそれだけだけど。
主人公の意気に感じてください
意見や立場は異なるけれど、なぜか惹かれて応援したくなる人はいませんか。このドキュメンタリーの主人公、藤木幸夫が僕の近くにいたら、僕はきっと彼を応援したくなったに違いありません。
彼の魅力が具体的にどこにあるのかは、映画を観て見付けてください。今、僕が一言でそれを言うなら、「困難であっても、“正しい”ことをしている」点です。何が正しいかは意見が割れそうですが、最低限、「ダメなものはダメ」は同意を得やすいのではないでしょうか。例えば、相手をだまして協力を取り付けたり、権力で相手をねじ伏せたりするのは悪いことで、そんなことをさせないのは、ほとんどの人にとって正しいことではないでしょうか。このドキュメンタリーでは、本当にそんな場面が現れます。作り話じゃないんですよ。
さらに、この映画が面白いのは、「敵役」の攻撃に対して、藤木の味方、つまり横浜の港湾労働者たちが団結を保つ上に、市民運動と合流するところです。そして、その勢力を強めつつ、最大の山場である横浜市長選挙に突入していきます。さあ、その結果はいかに…。って、本当はニュースになったのですが、ここでは伏せておきます。
なお、藤木のような与党(政権政党)の重鎮と市民運動家とは、普通は水と油です。そんな市民が藤木に魅了されています。彼らが藤木の覚悟に感じ入ったのです。これからこの映画を観る人も、藤木の意気に感じてください。
横浜からあんなにきれいに富士山が見えるんだ。
政治家は、自分に投票してくれる利益者の代表だから、いろいろな立場があるだろうが、歳も歳だし、怖いものもないだろうから、とても魅力的に見えた。
政治家のドキュメントなんて、今まで見たことがなかったが、このサイトのある人のレビューを読んで見てみたが、おもしろかった。
現市長はどんな政策をしているんだろうか。
カジノ側のデザイナーの話は面白かった
いつもの映画館で
6個スタンプがたまりロハ
仕事を1時間早退して17:20スタートの回
アルマゲドン・タイムとどっちにしようか迷ってこっちにした
中島岳志が大竹まことのラジオで
真の保守とはこういう人だとの文脈で紹介していたが
オラはちと違う感覚をもった 彼には全く共感できなかった
取り巻きに守られた二代目ボンボン
旧態依然とした既得権益者そのもの
亀井静香との会食のシーンとか
森だの麻生だの歴代首相との写真とか 醜悪
大嫌いな世界だ
この人の思考はおそらく今も変わっていない
彼を主役に据えたのは失敗
結局は絶大な権力者でスガみたいな小モノがかなうはずがない
なんか気にくわないことがあってたまたま逆側に回った
スガが虎の尾を踏んだのかもしれない
(なんかオラの地元では今日彼の銅像が立ったみたいだ はは)
最初はカジノ誘致派だったというし
利権が全く回ってこないことが分かったとかそういうことでは
市長選に担がれた山中竹春もどういう人物なのか見えない
オラが尊敬する郷原弁護士は当時批判的な立場をとっていた
何かコロナ禍に乗じて肩書で当選したような印象
小此木と林の票を足したら負けている
当選後に市政で手腕を発揮している話を聞いたことがない
この映画では脇役にもなっていなかった
山口組とか住吉会とかの関係もむにゃむにゃ
はりぼてとか香川1区とか
パンケーキ毒見・妖怪の孫と比較すると力強さは劣る
いまのテレビ朝日を象徴するような中途半端な内容だった
19万人の署名を丹念に集めた運動員の視点でまとめた方が自然だ
地道に努力していたらどういうわけか
ハマのドンもこっち側についてくれたみたいな流れ
あるいは林前市長側の視点の方がまだ興味があるし
あのハシゴの外されっぷりはコメディになりうる
カジノ側のデザイナーの話は面白かった
日本にカジノはいらないとはっきり言っていた
まぁ無料だったし
自分の考えが整理できたのはいい経験だし有意義だった
(ここから映画と無関係の備忘録)
終了後は市役所前あたりでベンチでビールなどと考えていたが
雨がポツリ…
遺憾ながら定食屋で瓶ビール1本とつまみ
店を出たら雨があがっており悔しいのでコンビニで第③缶ビール1本購入
町中ベンチでやっつけさらに〆は松屋でカレーライスとサラダ
みそ汁も注文したらセットで付いてますが2杯飲みますかと
60円返金してもらった♪
アメリカにも中国にも媚びを売らない本当の日本人
ああいう政治家が少なくなってきたなあとつくづく悲しくなる。
アメリカからカジノを作れと圧力を喰らったからほいほいと
統合リゾートなど言うハリボテで(本質はカジノ)
観光客を誘致しようとする連中は本当に嫌になる。
大阪にもああいう人が出てきてほしいものだ。
きよし師匠、やらないかなあ…
藤木幸夫の言葉
立憲民主党推薦の山中横浜市長誕生のニュースの背景には“ハマのドン”こと藤木幸夫の存在があった。藤木は元々自民党員で、菅元首相や自民党幹部とも関係が深い保守の重鎮だが、政権中枢に全面対決の姿勢を示し、市民と手を取り合い、横浜港へのカジノ誘致を阻止した。この映画はその軌跡を追ったドキュメンタリーである。
藤木の言葉で気になるものがいくつかあった。
1つは「権力は腐る。花を咲かせる時は毒の花なんです。カジノも同じようなことが起きた。」
というもの。
この言葉は「権力は腐敗する、絶対的権力は絶対に腐敗する。」イギリスの歴史家ジョン=アクトンの警句になぞらえている。長く権力の座にある自民党はやりたい放題でカジノ誘致問題もその野放図な状態の中から浮上した。自民党議員は反省しなくてはいけないと釘をさしている。
藤木幸夫が会長を務める藤木企業株式会社は、横浜港を中心に港湾荷役事業を行う企業で、山下埠頭を含め横浜港の主要な埠頭で事業を行っている。藤木幸夫の父である藤木幸太郎が1923年に前身である藤木組を創設し横浜港の歴史とともに歩んできた。現在藤木企業社長は長男の幸太、副社長は四男幸吉、グループ企業の藤木陸運社長は次男の幸二、同じく三協社長は三男幸三が務めている。まさに藤木グループは、藤木一族に権力が集中しているが、その絶対的権力は絶対に腐敗していないと言い切れるのだろうか。
もう1つは「横浜という言葉は地球儀ではすごい言葉。わざわざ独特のサービスをして、観光客に来てもらう必要はない。勝手に来る。」
というもの。
横浜市民としては有り難い言葉であるが、これは横浜といっても観光地が集中している藤木の御膝元中区のことである。未開発の横浜もたくさん存在し、これから発展していく余地のある地域もまだまだあるのではないか。
最後は「人間は1人では人間でない。誰かと交わってはじめて人間になる。」
というもの。いつも1人で映画を観にきている自分には耳に痛い言葉だった。
令和の任侠物に拍手!
横浜のカジノ建設を巡り、地元選出の国会議員で時の首相でもあった菅首相や林横浜市長の向こうを張って、カジノ反対運動を展開した「ハマのドン」こと藤木幸夫に密着したドキュメンタリー映画でした。テレビ朝日の製作で、監督の松原文枝もテレビ朝日の政治・経済部の記者(現在はビジネスプロデュース局イベント戦略担当部長)。テレビ局製作のドキュメンタリー映画というと、2月にTBS製作の「日の丸 寺山修司40年目の挑発」を観ましたが、本作の方が遥かに面白かったです。
なにゆえに面白かったのかと言えば、一言で言うとドキュメンタリーでありながら内容的にはほぼ任侠物だったから。主人公である藤木幸夫は昭和5年生まれで、今年で御年93歳になる横浜、そして全国の港湾労働者を束ねる現役の”大親分”。父親の代から”三代目”こと山口組の田岡一雄組長などとも交流があった人物でしたが、現在はヤクザ社会とは一線を画しているという。
そんな迫力満点の藤木が、時の首相や市長が推進するカジノ構想に真っ向から反旗を翻し、最終的に打ち勝ってしまうと展開は、ドキュメンタリーとは思えず、まさに任侠映画そのものでした。勿論昭和の任侠物のように、健さんよろしく長ドスを振りかざして殴り込みを掛ける訳ではなく、横浜市長選でカジノ反対派の候補を応援し、勝利を収めるというのだから、令和の任侠物は実に民主的なものでした。
藤木があまりに格好良すぎて、逆にリアリティがないような気もしたものの、自公政権が絶賛推進する統合型リゾート(IR)=カジノの内幕を丹念に取材しており、反対派の藤木の正当性が理解できるように創られていました。
このカジノ構想、例によってアメリカの圧力によって推進されたもので、アメリカのカジノ業界がトランプ政権に働きかけ、そこから安倍政権に”命令”が下って法案が通された様子は、植民地”日本”の無様な姿の象徴する出来事でした。
中盤になり、アメリカのカジノの設計を手掛けているというアメリカ在住の日本人が登場し、藤木にカジノの種明かしをするところも見所。カジノ誘致で地元が潤うかのように喧伝されているものの、カジノ側は客の金をカジノで全て吸い上げるので、地元に還元などしたらカジノは負けであると説明。また、カジノ業者も、売上の半分は日本人から稼ぐと発言しており、結局は富裕な高齢日本人の金をアメリカに召し上げてやろうという企みであるという説明に、反米派の私は首肯するばかり。
惜しむらくは、カジノの皮算用が如何に風呂敷を広げたものであるかなどについて、数字を使って説明して貰っていたらもっと良かったかなと思いましたが、任侠映画に数字などを持ち出しては野暮というものなのかも知れません。
以上、ドキュメンタリー映画を観に行って任侠物の風を感じるとは思いも寄りませんでしたが、わざわざ横浜シネマリンまで足を延ばし、地元の人達にとともに鑑賞した甲斐がありました。最後は拍手する観客もいたほどの盛り上がりで大満足しました。
カジノ設計士、いいですね! 藤木さん、古き良き時代の政治家に居そう...
カジノ設計士、いいですね!
藤木さん、古き良き時代の政治家に居そうな豪快タイプ
今から政治家、どうですかね?
マハティールさんの例もあるし、きっとまだまだ遅くはない
松原文枝監督👏👏👏
ユーモアのある魅力的な映画です。普段の政局ニュースからモヤモヤしていた気持ちを解消してくれます。本性が出てしまって困る人も…?(笑)胸のすくようなはっきりした藤木幸夫さんの言葉。カジノ設計デザイナー松尾さんの人間としての考え方・行い。多くの人に見てもらいたい。
おっさん臭のするおっさんが喜ぶ映画
初日舞台挨拶にて鑑賞。さして目新しい情報もなく、映画と同様藤木氏を持ち上げる内容だった。事前に試写の感想で流れていたとおり、殆どは藤木氏のプロパガンダなのでそこは正直、あまり観るに値しないが、NY在住のカジノ設計者である村尾氏が「カジノはできるだけ現地に留まらせてお金を落とさせる仕組みだ。地元企業に還元なんてされない」と説明しているくだりは全国民に聞かせたい。いやむしろ大阪市民にだろうか。
「政府、権力に立ち向かった」と格好良いあおりがついているが、そういう藤木氏もかなりの権力者である。管とカジノ問題でいえば対立しているとはいえ長い付き合いであるし、親の代から(足抜けしているとはいえ)ヤクザ者とのつながりもある。
劇中で藤木氏は何度もギャンブル依存を問題視しているが、それが本当なら「日本は山ほどパチンコがあるが、何故今更カジノを問題視するのか」という海外のカジノ経営者の言葉はある意味で正しい。パチンコは放置でカジノはだめというのは筋が通らない。まして藤木氏は本人がのハーバーリゾート協会につしてスポーツ賭博を推進している。パンフレットにある藤木氏の「ハマを青い目に渡すわけにはいかん」という発言通り、ただ外資を退けたかっただけではないだろうか。(そもそも「青い目」という表現が問題なのは言うまでもないが…)
劇中で藤木氏を「これこそが正しい保守」が礼賛されているが、いかにも日本の保守らしく(?)全体的に中高年男性ばかりの画が目立つ。女性は前市長とカジノ誘致反対のデモに参加する女性程度だ。横浜、いや日本は中高年男性ばかりで構成される町だっただろうか?酸いも甘いも使い分けるが筋は通すとヤクザ映画が好きな昭和のおっさんが喜ぶプロパガンダ映画だ。
ハマの革命
カジノ誘致問題に揺れた2021年の横浜市長選で反対派の急先鋒に立った政治家・藤木幸夫。地元政財界に顔が効くどころか、山口組三代目組長の田岡一雄(美空ひばりや田端義夫も所属していた神戸芸能社の社長)ともつながりがあったという豪傑。
当初はカジノ誘致に理解を示していたが、「ギャンブル=博打は人をダメにする」と反旗を翻す。「日本にカジノは必要はない。やりたかったら海外に行けばいい」。面白いのが、海外のカジノ建築を手掛けてきた日本人デザイナーの村尾武洋までもがカジノ構想反対を訴えている点だ。
確かにカジノがある町は税収が上がる。ラスベガスがあるネバダ州が全米でも屈指の福祉施設が充実した都市なのもそれが理由だ。遠い目で見ればメリットがないわけではない。でも藤木は今の視点で反対を訴え、市民も決起する。まさにハマの革命。日本の裏も表も知り尽くした93歳(2023年現在)が吠える姿は、失礼ながら観ていて楽しい。
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