私たちの声のレビュー・感想・評価
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呉美保監督の復帰
7人の女性監督のオムニバス映画。日本からは呉美保監督が参加している。呉美保監督は8年ぶりの新作となる。ずっと子育てで映画の監督ができなかった同監督が、自分の実体験も反映させたであろう、仕事と子育ての両立に苦しむ母親を描いている。一週間ほとんど休めないシングルマザーの主人公を杏が演じているのだが、こちらも自身の体験的にもかなり実感を込めて演じているのだろうなというのがすごく伝わってくる。呉美保監督は日本有数の名監督なので、復帰してくれてうれしい。これからバリバリ活躍してほしい。 その他、個人的に良かったのは、キャサリン・ハードウィック監督のコロナ禍のLAを舞台に、ドクターとホームレスの交流を描いた「無限の思いやり」だ。ホテルの休業でホームレスからのコロナ感染拡大を防ぐために、ホームレスたちをホテルに住まわす。ドクターがやたらと服を着込んだホームレスの世話に苦労する姿が描かれる。コロナ禍の日常を切り取った鮮やかなドラマだった。
いろいろ
杏さん出演の話。
なぜ食品を扱う仕事なのにマスクをしないのか?
オマケに仲間とワイワイ喋りながらの作業。
そりゃあ、シングルマザーなら生活厳しく
収入稼ぐ為に必死だし、子供は生きているし大変。
だけど、杏さんシンママで幼い子、となれば、彼女の実生活が頭に浮かび、フランス生活だろうけど、あんな狭いアパートではない筈、あれだけてんてこ舞いして仕事育児家事してるとは思えず、気持ちが入らなかった。
美容整形外科医の話。
アラブ首長国連邦の話?←インドらしい
美人だけど、手入れしている割に肌が汚い。
受付の人のセリフ、パク•ボゴム、に笑った。
そうか、イケメンは世界中で愛されるんだ、
と再認識。
ファッションに凄いお金かかってそうな作品。
雨の中で履いていたヒール👠を捨てた時、
拾いに行くわ、と思ったけどあのピンヒールは怖いな、とも思った。終わり頃意味がわからない。
タクシーで乗り合わせた女性?の半生を思いやり、
そして、共感できたのか?
ヤク中の話。
何が現実かわからなくなっていて
よく騙されずに顔見知りと出会えて更生の道に
進めて良かった。
姪と伯母の話。
一度も会ったことのない姪を、
あなたしか肉親がいない。と
言われたからと言って、
決断できなかったが。
コロナの医師の話。
ニューヨークでは、
治療にあたったエリートの女性医師が、
毎日毎日いくら手を尽くしても
亡くなる人ばかりの現実に心を病み
自ら生命を絶ったニュースを見ているので、
アメリカの必死さがわかる。
帰宅できない獣医の話。
獣医はなぜか患者とは違う言葉を話し
男性看護師が通訳していた。
娘の優勝パーティーをコロっと忘れて夜勤に行き
帰ろうとしてもまた患者。
犬が前足に深い切り傷。経験から違和感。
夫が離れた隙に通訳してもらい妻に尋ねたら、
腕の何箇所かの黒ずみを見せる。
何か気づきガードマンにも助けてと声かけ、
夫を離して妻に、助けて欲しいのね?と聞く。
妻は胸元の大きな黒ずみを見せる。
夫を捕まえ警察に連絡。
娘との約束のタイムリミットだったけど。実話。
頑張る女性たち
女性を主人公にした7本の短編集 ペプシとキム ⭐︎3 ドラッグ依存で多重人格のキム・カーターが病気を克服しようと闘う話。 実話らしく、3人にレイプされたりし、薬物依存となったようだが、気の毒に思ったし、薬物依存を断つのは大変なんだろうな、という感想。子供と会えないのが母親として一番辛いのかも、とも思った。 無限の思いやり ⭐︎3 コロナ禍のロサンゼルスで感染拡大防止のためホームレスのヴィルの服を脱がせシャワーを浴びさせ、ホテルに確保しようとしたP医師の話。 医師も仕事とはいえ、臭いと言っていたように、大変だなぁ、というのが感想。 どれだけ服を着てるの?って思うほどの重ね着してて、シッコやウンチはどうしてたのか、疑問に思った。 食べるものの散乱より排泄物の方が気になり、最後のドジャースのパンツはウンチまみれだったのでは、と想像してしまった。 結構可愛い子だったので、綺麗になった後の姿も見てみたかった。 帰郷 ⭐︎3 ギャリアウーマンのアナは妹が亡くなったため帰郷したら、その妹は幼い娘レナを残していた。自分は結婚もせず、故郷を捨て仕事第一で生きて来たのだが、レナには他に親族は居ないため、アナは彼女を引き取る決断をする、という話。 レナ役の子役が可愛くて、ませてて、放っておけなくなったアナの心境がよくわかる。子育てしながらキャリアウーマンを続けるアナの将来が明るいことを願う。 私の一週間 ⭐︎4 家事と2人の育児と仕事で大忙しのシングルマザーが、娘と息子の優しさにほろっとする話。 母親役の杏が実際にあんなのかなぁ、とみてた。 娘あやちゃんがお母さんを助けようと懸賞に応募して当選した時の母親・杏の表情が良かった。 あやちゃん役の子が賢そうで可愛かった。 声なきサイン ⭐︎3.5 獣医の所に怪我をした犬を連れて来た夫婦がいた。 妻の方が何か訴えているようで、夫を遠ざけてみるとあちこちにアザが有った。 DVのサインとみた獣医は警察に通報した、という話。 実際に夫からDVを受けていてもそれを伝えることの出来ない妻はたくさんいるのだろう。犬に怪我をさせるのが良いとは思わないが、家を出る手段として仕方なかったのかもしれない。 獣医の娘さんもお母さんを褒めてあげてほしい。 シェアライド ⭐︎2 美容整形外科医が雨の中リキシャを捕まえようとすると、予約済みで相乗りなら、と言われて乗ると、何か価値観が違ったようで、途中で降りた。 後日、また雨の中同じ人に会って、今度は意気投合して雨の中でダンスを踊った、という話。 何のことかよくわからなかった。あの女性っぽい人がトランスジェンダーだったのかな? アリア ⭐︎1 白いロボットのような生き物?が出るアニメーション作品 これはちんぷんかんぷんでさっぱりわからなかった。
鑑賞動機:呉美保監督9割、ジェニファー・ハドソン1割
7編あるが、「ペプシとキム」「私の一週間」が良かった。やはり短編ならハッとさせてほしいと思ってしまうから。
呉監督待ってましたあ。月曜は微笑ましく観ていられたけど、どんどん辛くなっていく。いやでも大して変わらない状況の人はいくらだっているわけで。ああこれはもう崩壊す…? !!!
ジェニファー・ハドソンは歌ってくれたら嬉しかったんだけど。設定に気がつくまではちょっと戸惑ったが、分かれば納得。終盤はハラハラヤキモキしながら観ていた。
獣医師の話は、プロット的には良かったんだけど、主人公が不憫でならない。
他は部分部分では目を引くところはあったが、一つの作品としてはやや物足りなさが残った。
批判的主張はない。多分あるのは「そこにある愛」
Me Too運動が象徴的な米映画界にあって、「女性に関する、女性による、みんなのために作られた」コンテンツ制作をスローガンに掲げている非営利の映画製作会社「We Do It Together」のプロデユース作品。家内がみたいというので同伴で鑑賞しました。 男性と女性は必要以上にその差が強調されていて、それがジェンダー格差に結びついている面は否定できないので、ものいいには慎重であるべきと思いますが、男性と女性はやはりその特性において違いがあるように思います。あえていうと父性の「力」に対し母性の「愛」とでも言いましょうか、男性にも母性的要素はあるし、女性にも父性的要素はある。個人差はあると思います(ちなみに私は母性的要素が強いと思っています。娘からは小さいころ、よくママと呼ばれてましたので(^_^))が、世の中の男性と女性を、父性的要素と母性的要素がどれだけあるか一人一人調査して平均を取ると、やはり男性は父性的要素に勝り、女性は母性的要素に勝るということになるのではないかと思います。あたりまえのようですが、この「平均」というところが肝要で、社会の仕組みはこの二つのグループを切り分け、一人一人の人間をどちらかに押し込めることで、格差の有無とは別次元で、効率的に社会の秩序を保っているのではないかと思います。 「無限の思いやり」にも「帰郷」にも「私の一週間」にも、その他作品にもこの「愛」という言葉が、ちらちら顔を覗かせているように思いました。しかし大切なのはそのことを声高に主張するのではなく、ただそうありたいと願い、そのままの姿でそこにあるとでもいいましょうか。そこには暴力もセックスもサスペンスも強欲も勧善懲悪も何もありません。そこが新鮮でした。 最近日経で連載されていた「仕事とジェンダー格差」(やさしい経済学)でも、育児の責任は女性にありとする価値観が、若い世代にも色濃く残っていることが伝えられていましたが、役員の女性比率だけでなく、男女間の給与格差なども、先進国の間では一番後塵を拝しているようなので、意識するしないに関わらず「愛」を利用し「力」で搾取している社会構造が日本にはまだまだ残っているのかもしれないな、そんなことを思います。 「女性に関する、女性による」、しかし女性のためだけでなく「みんなのために作られた」映画。特に日本の男性達はこの作品を観て何かを感じるべきかもしれない・・・そんな風に思いました。
概ねわかるものとわかり難いもの
薬物依存症者の葛藤、女性ホームレス支援に取り組む医師たちの奮闘と吹き曝しの場所で服剥がしにかかる疑問、『義母と娘のブルース』とは一味違う「伯母と姪のブルース」、日本人俳優杏氏が主役でシングルマザーの奮闘を演じドキュメンタリーではないかとも感じられたがこんなに小さなアパートに住んで弁当屋で働いているはずはないとも思い直しロボット掃除機がくる理由、獣医師が子どもの虐待に気づいて救う事例、煌びやかな服装で身を包む女性を映す鏡から別の女性に移り特有の乗り合いタクシーでまみえ別れ雨のなかの再会の不思議、アニメで白いロボットがアバターのような姿に変わり『マトリックス』のような箱から次々と生み出され飛び立っていく。やはり、最後の2作品はわかり難かった。
悪くないけど、 せっかくなので日本の作品にもっと頑張って欲しかった...
悪くないけど、 せっかくなので日本の作品にもっと頑張って欲しかった 他の方が優れていた
それぞれの良さがあるような…
7本の短編からなる作品なので1本が15分から20分位で終わってしまいあっと言う間でした。時間が短いから描き方が難しいですね。 僕には後半の2本はさっぱり意味が分かりませんでした。 獣医さんのやつも姪っ子と会う話も良かったですが、杏さんの私の一週間が一番良かったです。ママを気づかう女の子健気で可愛かったです。 それぞれの作品で評価が変わるのでこの作品全体で評価するのは難しく感じました。
7つの女性の物語(オムニバス)。 それぞれを簡潔にご紹介&レビュー...
7つの女性の物語(オムニバス)。
それぞれを簡潔にご紹介&レビュー。
1話目「ペプシとキム」 タラジ・P・ヘンソン監督
薬物使用で収監されているキム(ジェニファー・ハドソン)。
更生プログラムに参加しようするが、壮絶な過去から生まれた内面の別人格ペプシとの間で壮絶な葛藤が繰り広げられる・・・
ジェニファー・ハドソンの鬼気迫る演技が見もの。
キムの壮絶な過去も、女性が置かれている状況を端的に表しています。
2話目「無限の思いやり」 キャサリン・ハードウィック監督
コロナ禍の米国LA、感染拡大防止のためホームレス用シェルターとして利用されるホテルの屋上。
他人を寄せ付けない若い女性ホームレス、ヴァルの世話を焼く女医のスーザン(マーシャ・ゲイ・ハーデン)がみたのは、鎧のように十数枚の服を重ね着したヴァルの姿だった・・・
これもまた女性の置かれた状況がよくわかる一編で、女性ホームレスは男性の性対象にされることが多いと聞く。
鎧をまとわなければいけない状況にあるわけで。
3話目「帰郷」 ルシア・プエンソ監督
英国を拠点に活躍する女性建築家のアナ(エヴァ・ロンゴリア)は、妹の葬儀に参列するために故郷のイタリアに帰郷。
妹はシングルマザーで幼い娘がいたのだが、亡妹は彼女をアナに託していた・・・
前2作と雰囲気をかえての伯母・姪の関係を描く。
妙に、諦念したような幼い娘の様子が切ない。
4話目「私の一週間」 呉美保監督
幼いふたりの子どもを育てるシングルマザーのユキ(杏)の毎日は、朝食作りからはじまるワンオペ。
毎日が目が回るような忙しさだったが、日曜日にちょっといいことが・・・
と、日本では見慣れた日常なのだが、世界の中にはいると、ビックリするぐらいの戦場のような雰囲気。
これが日常だという日本、先進国じゃあないかもね。
5話目「声なきサイン」 マリア・ソーレ・トニャッツィ監督
日々の忙しさに娘との約束も忘れていた獣医師のダイアナ(マルゲリータ・ブイ)。
ある夜、終業前に訪れたカップルのうち、女性の方の態度が不自然と感じたダイアナ。
ダイアナがみせられたのは、痣だらけの腕だった・・・
と、DV男の物語。
女性は声をあげられない。
というか、あげられないように男性のほうが仕向けている。
7つのエピソードの中で、もっとも緊張感が高い一編。
6話目「シェアライド」 リーナ・ヤーダヴ監督
インドの物語。美容外科医ディヴィヤ(ジャクリーン・フェルナンデス)は、ある大雨の夜、派手な服を着た女性とタクシーに同乗することになった。
が、しばらくして同乗者がトランスジェンダーだと気づく。
差別的な感情が沸き立ってタクシーを降りたディヴィヤは、別の日、同乗の相手が警察官として働いていることを知り、さらに夜には街角に立っていることを知る・・・
7編の中で唯一トランスジェンダーを扱った一編。
ちょっと物語に浅い部分があり、作品としての出来はいまひとつ。
7話目「アリア」 ルチア・ブルゲローニ&シルヴィア・カロッビオ監督
穴倉のような狭い部屋で暮らすアリアは、無個性な存在。
ある日、部屋の壁に穴が空いて、アリアに自我や個性が目覚め・・・
という台詞のないコンセプチュアルアニメ。
コンセプトだけで、アニメ表現としてはいまひとつ。
7つのエピソードが始まる前にそれぞれ監督・主演の名前が日本語のタイトルで示され、その他のスタッフは巻末にロールアップで示される。
エンドロールは主題歌『Applause』のMVで、これがモノクロデザインでなかなか魅力的なのだが、スタッフロールのために小さな画面に押し込まれてしまったのは残念。
クレジットなどは、製作国それぞれ(イタリア・インド・アメリカ・日本)で別個に製作されたと思われます。
そのため、エンドクレジットの途中で主題歌がおわって無音のクレジットが続きます。
と、興味深いエピソードもあるが、ちょっといまひとつねというエピソードもあり、ここいらあたりはオムニバス映画の宿命といったところ。
ちなみに、平日昼間の観客は中年・初老の男性の方が多かった。
閑忙問わず、女性観客には届いていないのでしょうかしらん。
彼女たちが大事にしているものがよくわかった
どの話も優しくて、彼女たちが一番大事にしているものがよくわかるハートウォーミングな話だった。 一番好きだったのは、杏ちゃんの話だったな。ラストは胸がギューっとなった。 杏ちゃんの演技がとてもナチュラルで、家事シーンに全く無駄も迷いもなくチャキチャキこなしているので、多分普段もこんな感じなんじゃないかなと思った。 長い手足がサクサク動いて、観ていてとても気持ちが良かった。 そしてこの話は小さい子がいるママはとてもわかる話なのではとも思った。 自分の時間はほとんど無いよなあ。 そしてそれを理解している小さい人たちがまたいじらしくて泣けた。 彼女たちは何を大事にして生きているのか、というのがどの話でもでていたなと思う。 観た後にみんな優しい気持ちになると思う。
十人十色
所々で、瞬間的に入り込めない(うん?何これ?ってなる)シーンがあるんだけど、一部実話に基づいていたりして、それなりに説得力(現実性)のある内容だったかな…。 いわゆるジェンダーフリーに特化した内容で、もちろん、こういう境遇にいる人ばかりではないのだろうけど、より良い社会になっていくことを願いたい。 でも、最後のアニメはう~ん…。理解を超えていました。
メリハリきいたオムニバス
色んな国の色んな人種による7つの短編集って事で、次から次へと話も演者も変わるので、メリハリきいてダレません。 実在する人の話や実際に起きた事件の事を再現ドラマならぬ再現映画にしたモノ、 『欲望』のオマージュの入ったジャッロの影響を受けてそうなモノ、1話まるまるアニメのモノ、も入ってます。 日本からは杏さんが出てますが、やっぱり目元が、お父さんの渡辺謙さんに、似てると思いました。 監督も主演も女性ばかりの映画です。 けっこう面白かった♪
エピソード7つは多いかも
オムニバス形式で7エピソードあり、それぞれは15分程度の内容なので、内容がそれほど深みをもってメッセージとして伝わらなかったです。 それぞれがもう少し長ければもっと盛り込むこともできるかなと思ったのと、このエピソードは不要だな、と思ったものもあったので、その分減らせばもっと映画全体として見やすくなりそうなのに、と残念に思いました。 そしてこれは初めて見た光景でしたが、エンディングで流れたテーマソングのMVが終わり、残り2作品分のエンディングクレジットが全くの無音の中ロールしていました。その間中ずっと2作品分余計だったのでは、と改めて思いました。
強い女性たち
女性監督が女性を主人公に制作した7本のオムニバス…1本はアニメだけど。 ペプシとキム 心の中にヤサグレ女が住んでいる薬物依存で精神疾患の女囚がリハビリする話。 不安を募らせる囁きを断ち切る姿は素晴らしかったものの、これで立ち直れるのか…実話ってことですね。☆2.5 無限の思いやり コロナ禍でホームレスを支援する医師&助手が、ちょっと行かれた若い女性と向き合う話。 こんな自己中なヤツに対しても、ちゃんと向き合い案じる2人が素晴らしくはあったけど、映画としてそれだけ?という感じも…これまた実はってことですね。☆2.0 帰郷 疎遠だった妹が亡くなった為に若い頃に飛びだした町に戻った実業家の話。 帰ってみたらまさかの姪っ子!?からの、これからどうするか…姪っ子が健気だし賢そうだし、なんとかなりそうかな。☆2.5 私の一週間 小学校低学年のお姉ちゃんと幼稚園児の弟君を育てるシングルマザーの日常の話。 仕事している時が1番楽なんじゃ?いやー怪獣の相手をするママは大変だ…からの、これは反則。そんなん泣くわっ!☆4.0 声なきサイン 娘との約束を忘れ仕事に出かけてしまった獣医が、帰ろうとした際に気になる患者に出会い残業する話。 あまり喋らない2人…落ち着きのない男と不安げな女と…まさかのそういうことですか…娘さんママを誇りに思ってあげてね。☆3.0 シェアライド 雨に降られて三輪タクシーに乗車したら、自分の主義とは合わない客とシェアライドすることになった女性美容外科医の話。 完璧主義か、潔癖か良くわからないけれど価値観が合わなかったってことですね、からのん⁉同じ人?…それで何でOKになるのかあまりピンと来なかった。☆1.5 アリア 何だか狭い部屋に閉じ込められた所謂宇宙人的なビジュアルの何かをみせるアニメーション作品。 何かに怯えてる?世界が拡がり同じ様な何かが沢山いるけれど…何か変化していくのはわかったけれどセリフもないし何が言いたいのか良くわからなかった。☆1.0
映画の趣旨上採点がきわめて困難なのは確かですが…
今年293本目(合計943本目/今月(2023年9月度)3本目)。 (参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。 さて、こちらの作品です。 男女同権思想(フェミニズム思想)から一歩抜けて「女権拡張主義」という論点が入ってきます。映画は7ストーリーからなる章立て形式(オムニバス形式というのが正しい?)で、いずれも女性がテーマで、男性はほぼ出ない(出ることは出るが、メイン筋としては出ないといって差し支えがない)というストーリーです。 また、7ストーリーいずれも国が異なる(日本もちらっと出ます)ことから、男女同権思想に関しても国による差が顕著にあり、また映画の性質として、セリフが極端に多いパート(章)、少ないパートとバラバラで、なかなか評価のしづらい映画ではあるというところです。 ただ、この時間枠で7ストーリー(国もすべて異なる)をテーマに、男女同権思想から一歩抜けて、女性の「エンパワーメント」(女権拡張主義)という点を扱ったのは評価は高いといえます。「映画館で見る作品」の性質上、誰にでもおすすめできる映画ではないのは確かに言えますが、迷ったらおすすめ(3番手以上には来そう)というところです。 なお、妙に混乱させる部分がありますが、7章目(最後のストーリー)はなぜかアニメ仕立てで、最近でいうと「マイ・エレメント」に似たような展開になります(赤い精霊、青い精霊の両方が女性である点が異なる)。この点も、「7つもあるのだから、1つはアニメタッチで」ということだろうと思いますが、逆にアニメタッチにした関係で、上記の映画の成り立ちの趣旨上、「何を主義主張として述べたいか」がわかりにくい部分は確かにあります。7章のうち全部ないし大半がそうであれば減点対象にはなりましょうが、1つがそうであるにすぎないので、「一つくらいはアニメタッチにしたかった」という趣旨も考慮の上、減点なしの扱いにしています。 今週(9月1週)はどうしても埋もれてしまう作品にはなりましょうが、男女同権思想(フェミニズム思想)ほかに興味関心を寄せている方にはおすすめといったところです。 減点対象としてはそこまで見出せないのでフルスコア扱いです。
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