AIR エアのレビュー・感想・評価
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二刀流‼️
今現在、映画界において監督兼俳優として活躍できているのはイーストウッドやレッドフォードみたいな大御所を除いてはベン・アフレックくらいではないでしょうか?「ゴーンベイビーゴーン」「ザ・タウン」「アルゴ」は傑作‼️「夜に生きる」はちょっと心配になりましたが、今回の「AIRエアー」も前3作に勝るとも劣らない傑作で、知られざるNIKEとマイケルジョーダンの物語を興味深く見せてくれました。特に興味深かったのは80年代が舞台という事もあり、当時のカルチャーや文化が至るところに散りばめられているところ。特に音楽に関しては「ビバリーヒルズコップ」のアクセルのテーマや、「ストリートオブファイヤー」の"あなたを夢みて"などの楽曲が使用されており、ベン・アフレック監督のセンスの良さというか、監督自身もそーゆー80年代のカルチャー文化が大好きだったんだなぁと言うことが垣間見られて、ものすごく嬉しくなりました。
80年代の懐かしさ
仕事の醍醐味
マット・デイモンとベン・アフレック大人になっても
マットとベンのコンビってだけで面白そうだなって思いますが、予告カットも結構よかった。ジョーダンママ。
Nikeが全然ダサいと思われてた時代。
そんな時代があったのかっていう感じだけど、ジョーダンが有名になって靴が出来たのかと思っていたけど、デビュー前から囲い込みの戦いがあるんですね。
トムクルーズがジェリーマグワイアでスポーツエージェントの戦いを描いてましたが、スポーツメーカーのスポンサーにも戦いがある。
靴は誰かが履くことでただの靴から特別なもののなるっていうラインが秀逸というか、予告カットでも使われてますが、たった3人でデモシューズやプレゼンを作り上げる熱いビジネスドラマというかおっさんたちのがむしゃら感というか。
日本のProjectX的なものを感じます。
80年代?のダサいトラックスーツ着たベンアフレックもキモくていいですw
エアジョーダンは履いたことがないけど、ユーイングの靴は持ってたなぁ。懐かしいです。
ノスタルジーと換骨奪胎
自分はマイケル・ジョーダンリアタイ世代ではないが、民放TV各局の洋画劇場枠で80年代~90年代初頭の作品を観た感覚が蘇って来た。
劇中でも当時の映像やヒット曲をそのまま使ったり、ファッション、小道具、印刷物の色調に至るまで徹底して再現することで、当時を知る観客の記憶を刺激し、当時を知らない観客に当時を疑似体験させることを重要視しているのが伝わって来る。
本編も挫折、努力、協力、奇策、打開…等の要素からなる起承転結を、当時の王道ヒット映画を彷彿とさせる構成で組み立てており、製作陣が本作の舞台となった文化や時代へ、愛情とリスペクトを捧げていることがわかる。
その一連の熱量だけでお腹いっぱいになる。今後「あの頃の秘話を描く」タイプの作品のマイルストーンになりそうな一本だった。
ただ、主人公を格好良く描かない点や、ジョーダンの両親を感動要素ではなくビジネスパーソンの側から描いたのは現代的な視点であり、本作が決してノスタルジーだけの作品ではないと感じた。
Wマイケル世代にはたまらない
面白かったのですが‥
(完全ネタバレですので鑑賞後にお読み下さい)
映画を見た後の感想は面白かったなとは思われました。
ただ一方で食い足りなさも感じました。
その理由は、以下の3点に問題あったと思われました。
1点目の問題は、この映画『AIR エア』は、鑑賞前に期待していたナイキが今のように大きな企業になったサクセスストーリー+そこにマイケル・ジョーダン選手が絡む映画に、そこまでなっていなかった点です。
もちろんその期待は半分は描かれていたのですが、この映画『AIR エア』は、ナイキが今のような大企業になる話というより、マイケル・ジョーダン選手といかに契約を取るかという鑑賞前の期待より遥かに小さな話になっていたと思われます。
さらに、マイケル・ジョーダン選手とナイキとの関わりを描くというよりも、ナイキのバスケシューズ担当の主人公ソニー・ヴァッカ(マット・デイモンさん)と、マイケル・ジョーダン選手の母親であるデロリス・ジョーダン(ビオラ・デイビスさん)との関係の描写が中心のストーリーになっていました。
つまり、マイケル・ジョーダン選手は映画の中ではほとんど登場せず劇中では顔も映らず、マイケル・ジョーダン選手の映像はほぼ現実の過去映像に終始していました。
2点目の問題は、主人公のソニー・ヴァッカがマイケル・ジョーダン選手との契約を取れなければクビになるという描写にリアリティを感じなかったところです。
主人公のソニー・ヴァッカと、ナイキのCEOで創業者のフィル・ナイト(ベン・アフレックさん)との関係性を見ていると、契約を取れなければクビになる話は映画を盛り上げるための演出に感じ、とてもリアリティがあるとは思えませんでした。
3点目の問題は、主人公ソニー・ヴァッカもマイケル・ジョーダン選手の母デロリス・ジョーダンも、互いの信念がほぼ揺らぐことがないところにあるように感じました。
もちろん主人公ソニー・ヴァッカも母デロリス・ジョーダンも、互いに信念が揺らがないというのは感動的で映画にとって重要な柱であるとは思われます。
しかし互いの信念の揺るがなさは、逆に映画のドラマ性としては単純化されているように感じました。
映画のドラマ性としては、互いに押し込まれたり逡巡したりする揺らぎが必要になって来ると思われます。
しかしソニー・ヴァッカもデロリス・ジョーダンも、互いの信念が揺るがない場面がほとんどであったので、逆にドラマ性は薄まっていたと思われます。
唯一といっていい主人公ソニー・ヴァッカの主張の揺らぎは、最後の電話での交渉の場面での、シューズの売り上げの何割かをマイケル・ジョーダン選手に支払うという条件提示が母デロリス・ジョーダンからされた時に、それは出来ないと抵抗するところです。
しかし、それまでのソニー・ヴァッカの信念がほぼ揺るがなかったことから、この最後の交渉場面での揺らぎは映画を盛り上げる作為に思われてしまいました。
(案の定、CEOフィル・ナイトのすぐさまの受け入れ決断により契約は成立します。)
この映画は
1.ナイキの企業サクセスという大きなスケールの話でなかった、マイケル・ジョーダン選手の劇中描写も実際映像で済ませていた
2.主人公ソニー・ヴァッカが契約が取れなければクビになるという話にリアリティを感じられなかった
3.主人公ソニー・ヴァッカと(マイケル・ジョーダン選手の母の)デロリス・ジョーダンの信念の揺るがなさは感動との引き換えにドラマ性を単純にさせた
の3点によって、個人的には残念ながら傑作にはなり得てないような感想を持ちました。
ただ、ナイキのライバル会社の(後にナイキが買収したコンバースはともかく)決して良く描いてないアディダスを、ロゴ含めてそのまま描けるハリウッドの底力はさすがだと改めて思われました。
日本映画が、実際の企業の社名や商品や実在の人物を否定的な描写を含めてそのまま描ける日は来るのでしょうか。
とはいえ、様々な問題を個人的には感じましたが、それを差し引いても面白くは見ることは出来ました。
物語の価値
面白かった。お腹ぽっこりのマット・デイモンがかわいい。
いわゆるプロジェクトX的な実話ベースの成功物語ってことだが、世の中を変えるような転換というのはこんな風に起こるのか、という面白さがある。
エアジョーダンはいくつもの前例をくつがえす異例の要素があったけど、それは「世の中を変えてやるぜー」みたいな感じでそうなったわけじゃなく、むしろ追い込まれてそうせざるをえない状況でそうなってしまった、ということ。
「くつは単なるくつだ」というセリフがけっこう印象的。
エアジョーダンの何が革命的だったのか、というのがこのセリフに集約されていると思う。
たぶん、それまでは「商品の価値は商品の機能や品質だ」という世界観だったのが、エアジョーダン以降、「商品の価値は商品のもつ物語だ」に変わったのだと思う。
たしかにふり返ってみると、エアジョーダンあたりの時代からこういう考え方の転換がされてきて、今は「商品の価値は商品のもつ物語だ」というのが当たり前の世界に我々は生きている。でもこの考え方は昔はそれほど当然でもなかった。
あと、この映画の魅力としては、1980年代のアメリカの空気感がよく分かる、ということ。日本人の僕には分からないけど、アメリカ人には「三丁目の夕陽」とか「世界の中心で、愛をさけぶ」的な良さがあるんかなと思う。
Just Do It " NIKE"
今から45年前、大学に入学して、初めて履いたスニーカーがNIKEのバスケットシューズだった。当時、大学ではadidasのスーパースターが人気を博し、男子学生のステイタスにもなっており、NIKEのスポーツメーカー自体も日本ではまだ浸透してなく、何人かの友人に「ニケってどこのスニーカー?」と尋ねられたことを思い出す。
今や、全てのスポーツ用具としてNIKEの名は知れ渡っており、アメリカ・スポーツ界が、NIKEに頼る所は大きい。そんなNIKEが世界規模に大躍進を遂げるきっかけとなった、『エアー・ジョーダン』の生みの親とも言える、NIKEに勤めるソニー・ヴァッカロの奮闘ぶりを描いたアメリカン・サクセス・ストーリー。いかにも、アメリカン・ドリームへの苦難を描いたヒューマン・ムービーと言える。
1980年代、NIKEはバスケットシューズのシェアーで、adidasやCONVERSEに大きく出遅れていた。NIKEのCEOフィルは、バスケットボール部門の立て直しをソニーに命じる。しかし、なかなか良い案が浮かばない中、ソニーは一人の選手に白羽の矢を立て、一発逆転の大博打に出る。それが後に、バスケットの神様と呼ばれるようになる”マイケル・ジョーダン”だった。
しかし、ジョーダンは、NIKEシューズを嫌い、交渉は難航を極める。そんな中、ソニーはジョーダンのマネジメントを請け負っていたジョーダンの母親と、業界の琴線にも触れるアポなしの交渉に出向く。ソニーの言葉に重みを感じた母親は、NIKEのプレゼンを受け入れる。プレゼンが始まる中でソニーが、ジョーダンに語った言葉が、胸を熱くする。正に、『Just Do It』NIKEの志と原動力となる言葉であったと思う。
今回、主役のソニーには、マット・デイモンが演じ、NIKEのCEOには、本作の監督も務めたベン・アフレックが演じ、またソニーの協力者としてロブ・ストラッサーやクリス・タッカー等が出演している。ジェイソン・ボーンやバットマン、アクション・ポリスを演じた肉体派俳優が、本作では中年太りの腹の出たおっさんを演じているのが、何とも面白い取り合わせと感じた。
とんだ!
変革の瞬間にドラマを感じた
スポーツに(ましてやバスケにもジョーダンにも靴にも)まったく興味も知識がなく、ベン・アフレックとマット・デイモンを目当てに行った私としては、初めて知るエピソードだらけで新鮮でした。
が、コレクターレベルにシューズ界隈に詳しい人には知ってる内容しかなかったかもしれませんね。
ま、ドキュメントじゃなくて、史実をベースにしたドラマだから、かなり盛った演出はされてるんでしょうけども。
初めて「商品名に選手の名前を使用」「使用料として、売上からロイヤリティを支払う」ことを実現したくだりが面白く。
今では当たり前でも、変革の瞬間ってのがあったわけで、そこにドラマを感じました。
会話の
「エア・ジョーダン」その名前こそが重要なのだ
コンバースの足首まであるバッシュ―は、少女漫画のイケてる男子の定番シューズでした。ボタンダウンシャツにスタジャンにコンバース、ラガーシャツ(襟があるヤツね)にもコンバース。実際、今のニューバランスほどは普及してませんでしたが、おしゃれな男子はコンバースを履いてました。アディダスは、サッカー部が履いていた(気がします)
本作は、1984年、バスケ部門でコンバースとアディダスに大きく差をつけられていたナイキが、起死回生の一手を打ってみごと成功する話。ランニングシューズでは実績をあげていたのでバスケ部門の方は廃止する話も出ていた……
オープニングの”Money For Nothing”からテンションが上がって、演出も楽しかったんですが、内容はドキュメンタリー番組でも良かった感じです。
「エア・ジョーダンの誕生秘話」だし「お仕事映画」なんですが、私は勝手に、凄いバスケットシューズを開発して、それを宣伝するには是非マイケル・ジョーダンに履いてもらいたい、その為に奔走するナイキ社員たち、という話を期待していました。
だから、「靴はただの靴。誰が履くか、そこで初めて意味を持つ」というストーリーにがっかりしてしまいました。試作品も短時間でちゃちゃっと作った(ような演出)
実際は、コンバースもアディダスも見た目がかなり違うのだから、製品の特長もアピールして欲しかったです。
ジョーダンの、その名を冠した靴に、貧しい若者が働いた金をつぎ込む価値があると思えるようにプレーを頑張るという考えは良かったです。ブランドってそういうものでしたね(自分はあまり興味がないもので)
でもそれ以外には彼のキャラクターを造形しなかったのもドキュメンタリーっぽく、マット・デイモンとベン・アフレックだから映画として成立していましたが、私は、お金を払って観なくても良かったなと思いました。でも、ナイキ愛好家とプレゼンや契約のドラマが好きな方は楽しめると思います。
おまけ
アディダスの由来は何だったかなと確認したら、前身は『ダスラー兄弟商会』。兄のルドルフが会社を飛び出して新たに『PUMA』を設立。弟のアドルフが社名を『Adidas』に変更しました。本作でも、アディダスは親族会社だから揉めていると言っていました。どこかで聞いたような話…
Just Do It は簡単ではない
「アルゴ」に次ぐベン ・アフレック監督の代表作と言えるだろう。あのエア ジョーダンの誕生には見応えのあるドラマがあった。バスケットボール選手の才能と将来を見極めるセンス、そしてセールスマーケティングを通じて大きな決断をする勇気。まさに人生を掛けて契約獲得に臨んだナイキチームが、歴史を変えたビジネスを生み出す週末、そしてまさかの最後まで、ママ ジョーダンのタフなネゴ、これこそまさにアメリカンビジネス。結果はわかっていても感動せずにはいられない描き方。そして全編通して流れる80年代のヒットソングが非常に効果的!懐かしく当時の時代感が思い出され、とても良かった。
マット ・デイモン、役作りとはいえ顔まで太っていて、なりきりぶりがすごい。そして準備していたプレゼンを中断し、途中から熱のこもった心からの言葉を語るシーンはさすが。キング牧師のあの有名な演説にまつわるエピソードが語られていて意外な伏線回収に感心です。
エンターテイメントに仕上がってて高評価
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