碁盤斬りのレビュー・感想・評価
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判る人には判る
いや~面白かった~。観終わった後、思わず拍手したくなった(しなかったけど)。Гおいごばん」が若い女性の間で流行というのも納得だけど、老人施設や公民館で上映したら喜んで頂けそう。
融通の効かない男が融通の効く女に救われたというオチもイイ。
弥吉が正直に格之進に話したのも
イイ。
弥吉とお絹の間を想像させるのも
イイ(お絹に拝み倒したとか)。
碁敵でなくなった源兵衛の元を去
って行く格之進もイイ。
格之進は何処へ?と想像させるのもイイ(故郷ヘ帰る前に親分に会いにとか、新たな碁敵を探すなど)。
今頃になって何事にも一生懸命な
格之進様が愛しくなってきた(旦那よ許して)
続編を期待したいけど、斬られる碁盤が可哀想だからタイトルは別のがイイナ。
白石監督らしさは希薄
白石監督の過去作にあるようなヒリヒリした緊迫感や凄みはあまり感じられなかった。時代劇らしさを演出するのに精一杯で、彼の持ち味が活かされなかったようにも感じられる。それでいて時代劇らしい味わいはあるような、ないような、良くも悪くも中庸な印象。全てが赦されるラストも、もう少しロジック、または粋なセリフが欲しかった。
誠実さと許す心と憎しみと
囲碁と復讐劇と武士の矜持を背景に誠実さから出てしまった無情のために出た憎しみから始まったこの話。
簡単に言うとそうだが、これを作品としてまとめるのはむずかしかったと思う。
悪人を処す、痛快時代劇と同時期の映画と見比べながら楽しめたのもよかった。
……最後の旅を始める理由はあれだと想像しますが、誠実さで凝り固まった武士が、一番大切な優しさを取り戻す!
良い作品でした。
……もっとシリアスだったら良かったのに、ともおもいましたが、贅沢かな。
脚本ミス?
映画自体は良かったんですよ。途中まではすっごい良かった。でもね、最後の方、なんか格之進の行動原理がよくわからんのですよ。娘の清原伽耶ちゃんが遊郭に出されるっちゅうのに仇討ちやってる場合ですか?娘を助ける方が先でしょ?身の潔白を晴らすなり金策に駆けずり回るなり、優先順位違うだろ?そもそもお金返したら自分が盗んだことになっちゃうよね?てか首を刎ねるのなんて誰かに任せてさっさと娘のとこへ走れよ。台本を読まないという草薙くんも格之進何やってんだと思いながら演技してたそうなんですがホントそれ。その辺がもっとちゃんとしてればもっといい映画になったんだけどなぁとモヤモヤの残るところでした。
柳田格之進、何処へ
先日、羽鳥先生が必死に宣伝していたから、というのもあり、(実はパンフレットの在庫があったからなんだけどね。前回のサバ缶が手に入らなかったので…)やっと見ましたよ!悲劇的なものと覚悟していたのだが。落語が原作じゃぁねぇ…ま、一安心だわ
序盤は主人公柳田格之進が囲碁を通して、商人の権兵衛や見習いの弥吉に影響を与えていく。インフルエンサーかよ!こんな平和な日々がずっと続くことを願っていた…のだが、復讐の決意からの急展開。クライマックスはまさにガチで「碁盤斬り」!刀背打ちではなく!武士道に彷徨う格之進よ、何処へ行く!?
しっかりした時代劇
どんな映画か全く想像出来なかったけど、「正しさ」を描いた、しっかりした観ごたえのある時代劇だった。
碁のルールは全く分からないけど、問題なく楽しめました。
そして、白石和彌監督らしい生々しさがグッと作品をしめている。
去年から「仕掛人・藤枝梅安」「せかいのおきく」「身代わり忠臣蔵」「鬼平犯科帳」と京都製作の時代劇映画がどれも素晴らしいのが嬉しくなります。
余談ですが、最近観た作品「碁盤斬り」「湖の女たち」「バジーノイズ」「SHOGUN 将軍」どれもに奥野瑛太さんが出ていて、印象を残している。
我らがマイティ、もうロードサイドじゃなく、ど真ん中を歩いてるんだなぁ。
#碁盤斬り
久しぶりにいい映画を観ました
映画館で観るのは1年以上ぶりでしたが、よい作品に当たってよかったです。
草彅さん主演ということと、白石監督ということ、そして時代劇というのが観てみたいと思った理由です。一つ一つの場面が丁寧に描かれていて、幼い頃に観ていた古き良き時代劇を思い出してノスタルジックになりました。清原果耶さんという女優さんも着物がよく似合って、控えめだけれど芯の強い役柄がとても合っていました。國村隼さんという役者さんもベテランの方なので、流石、悪役かと思いきや善人になっていくその過程を見事に演じられていました(スクルージのようでした)。草彅さんの表情でのお芝居がとても好きなのですが、今回も眼光だけで怒りが伝わってきて、「これがミッドナイトスワンの凪沙と同じ人なのか」と思ってしまいました。物語も上手に伏線が回収され、「走れメロス」のようにハラハラする場面もあり、名作のいいとこどりのような展開でしたが、観覧後はとてもよい気持ちで家路に着くことができました。とてもいい日となった休日でした。ありがとうございます。
「囲碁」侍でテレビドラマ化したら?
予告編で興味が湧いたので鑑賞しました。
全体的にヒューマンドラマ的に仕上がっており、最後まで緩む事無く鑑賞できました。
個人的にはストーリーとは別に作品の演出やネタに興味を持ちました。
私の妄想ですが「主人公の浪人は暇さえあれば囲碁を興じているがいつも負けてばかり、しかし正義感の強い剣術の達人で悪党を懲らしめる」といった内容で人情時代劇としてBS放送でドラマ化すれば面白そうと思いました。
またも後半失速するお決まり感
やっぱり後半弱い白石和彌映画の特徴をすべて兼ね備えていた。前半はほんといい滑り出し。囲碁の対局で清廉潔白なある意味変人と出会い、それに感化されて、國村隼演じるケチな金貸しが評判を上げていくあたりまではほんといい。そこから後半に転じる、一番重要な例の50両の件がかなりすっ飛ばすために、カタルシスがまったくなく、かつスピード感もない。時代劇の黄金期にはこんなモタモタした映画はなかったろう。そして誰が誰に惚れるとか、50両を握った、とか説明カットが多過ぎなのももたつく原因。そんなのバカでもわかるって。なくていいって。逆に番頭のいい加減さ、國村隼に何の情報がいってるのかいないのかがわからないのでドラマチックにもならない。丁寧にしなきゃいけないのはそこ、って感じ。起承転結の転の部分ですべてを背負って草彅剛が出ていかなきゃいけなくなるところが本当に背負わせきれてないのでドラマチックにならない。草彅剛だけがいい顔してるがドラマの説明が追いついてない。
しかし白石和彌の映画は毎回毎回こうも後半ダメになるのはなんなのか。不思議。つーか、もったいない。
草彅剛は絵になるし、若い二人も絵になってた。
しかしやっぱり山田洋次のたそがれ清兵衛というのはワンランク上だったのだな、とか思う
本格時代劇
草薙さんの「何をしでかすか分からない演技」は秀逸で、清原果耶ちゃんも相変わらず可愛くて演技上手
國村隼さん、中川大志さん、小泉今日子さん、市村正親さんらの盤石の布陣
これで面白くないはずがないではないか。
ストーリーはわかりやすく、照明、撮影、映像、音響も良かった。
敵役の斎藤工さんも殺陣など見事だったけど、あと二回りほど憎たらしかったら満点でした。
ただの仇討ち話に終わらない。新たな形の時代劇!
大筋の仇討ちストーリーだけではなく、
大小様々な謎、色々な人間関係、時代劇だからこその江戸文化要素、囲碁勝負の中身の伏線・・・
それぞれがしっかり絡み合っていて最初から最後までわくわくしながら楽しめました。
前情報なしで見ると「碁盤斬り」というタイトルから想像できるものがほぼないため、どういう話になるかわからず、より面白いかも・・・。
(私があまり時代劇を知らないのもありますが、)
特にあの時代だからこその要素は結構面白かったかも。
・ああいうことで自刃したくなるのか、あるいは斬ってもよいのか。法の咎めは?
・柴田が碁の最中に水を求めた理由って、
食事の際に両手を見せて食べるマナーに通じるんだろうか
・柴田(斎藤工)が大男で通じるのは、あの時代の平均身長から
・好いた二人でも武家と商人がくっつくのは容易じゃないのか?
出自(身分)の設定を敢えて用意する必要がそこにあるのか
・あんなにあちこちに碁会があったり、祭りの最中にみんな碁をうってたり
実際あの時代はあんなに碁が流行ってたのだろうか・・・
などなど、、、。興味がそそられる部分はいろいろありましたが、それらが全て話にしっかり
関わってくるのが見てて楽しかった。
あとはとにかく草薙剛のキャラづくりが圧巻でした。予告の時点から、あの髭を伸ばした野生のような武骨なキャラ立ちに「この映画面白そうかも・・」と思えたし、その期待を裏切られず正解でした。斎藤工も良かった!
鑑賞動機:草なぎ剛4割、清原伽耶3割、白石監督2割、評判1割
國村さんと相対しても見劣りしない佇まいの草なぎ剛。何やっても本当に安心して見ていられる清原伽耶。國村さんは短い時間での心持ちの変わりようがとても説得力があって、自然に思えた。まああなたのせいでとんでもないことになったわけですけどね。
両国からだと3.5km位だから走っていけるか。
髭だけでなく月代もちゃんと伸ばしてあるのね。
ところで最後夫婦になるのだけれど、絶対尻に敷かれるだろうな。
囲碁はふんわりとしかわからないのだけれど、結局「肉を切らせて骨を断つ」的なことでいいのだよね?
❌凄くつまらない今まで最悪の🎥日本映画🎥映画館でも家でも観たら駄目と感じた‼️
日本映画は期待外れが多いので基本的に観ない事にしていたがコレは評価高く草薙つよしが出るので観に来た
序盤って言うか半分くらいずーっと碁を打つシーン
大した話も進まず凄く退屈
そして五十両紛失事件発生
そして疑いをかけられたのはつよししか居なかったからつよしになった
知らないと言うか國村に訳を聞くとかせずに腹を立ててあろうことか娘を吉原に売って五十両作って渡した
これでは自分が盗んで返したみたいになってる❓
少なくとも噂はそうなる感じだ
その後斉藤タクミを探しに行くけど序盤につまらない碁のシーン盛り込みすぎて時間の関係上すぐ見つかる(笑)
で❣️また碁を打ち始めるのでまたまた退屈になる🥱
そして斎藤タクミは負けそうになると刀を振り回す🥷もうめちゃくちゃ
その前に草薙のせいでいろいろな人が苦しい生活になり奥さんも辛くて自害した話の説明がこれまた序盤に碁を打ち過ぎ(爆)たお陰で無くてわからなかった
奥さんはなんで自害かハッキリしなかった
最後は本当に碁盤切ってた
淡々とつまらない話がダラダラと迫力も無く終わり本当につまらなかった
なんで評価高いのだろう❓
あくまでも個人的意見だから反対意見は勘弁してくださいヨー😛
期待ほどでは
草彅剛をはじめとして演技はとてもよかった。時代劇清原もよいね。満足。
ではあるものの、ストーリーはまぁ期待したほど面白くはなかったかなぁ。この時代の武士がどんなか知らないが、あんな簡単に切腹とか言い出したり、かわいい子供をやってもないお金のために売り渡したり、もう1回仲良しに戻って結婚?ようわからん。
前情報より落語通り。+αの落語ネタ
前情報では、落語「柳田格之進」の世界線で、眩惑にはないストーリー展開がある、という印象だったが、ちゃんと落語のストーリーをしっかり追っていて、そこに昔いた藩での濡れ衣とその復讐劇のエピソードが追加された感じ。
萬屋源兵衛と柳田の出会いや、柳田が源兵衛の商売や生き方に与えた影響なんかは映画オリジナルですね。
お絹ちゃんが遊郭に売られ、期限が来たら店に出すよ!というエピソードは、別の落語「文七元結」から拝借したくだりですね。
これはいいミックスだと思います。
やっぱり今の時代だと、お絹ちゃんの純潔が守られるストーリーの方が安心できますし。
タイトルにもなっている碁盤切りのシーンですが、柳田はただ碁盤を切って、無言で立ち去ってしまいました。
落語では「主従の情を目の当たりにして、刀の切っ先が鈍った…。双方、命は助けて遣わす…!」と許すシーンがあります。
映画でもそのセリフはちょっと欲しかったなぁ。
「落語」そのものにも言えるのですが、昔作られたストーリーなんかは今の時代から見ると「そうはならんやろ〜」だったり、登場人物の言動・決断が唐突に感じたり、どうしてもあります。
その感覚に似た、「ちょっと引っ掛かる登場人物の行動」みたいなものが本作にもチョロチョロあったりして、ある意味落語らしいかな、と(笑)
現代の落語家さん達も、少しずつ納得いく筋書きに微調整はされてたりして、日々進化しています。
落語でもまた柳田格之進、聴きたくなったなぁ!
丁寧な映画
脚本、映像、演出ともに丁寧に作り込まれていた。特に登場人物が魅力的に描かれていたことが良かった。皆さん、ハマり役だったと思う。
強いて言うならば、50両を取り返すことが結果として復讐を遂げることにもなる、というような形で冤罪事件と復讐を一つのライン上に置いてもらえれば良かったと思う。
珍しい!草彅と斎藤の髭があったり無かったり。
草彅剛演じる柳田は、冤罪により彦根藩を去り、江戸の貧乏長屋で娘と暮らしていた。ん?判子職人やってんのかな?ま、仕事の話はでてこなかったけどね。それから囲碁で出会った國村隼演じる萬屋源兵衛。とてもいい感じの人で囲碁友達みたいな関係になる。そこで事件が発生し、柳田が犯人じゃないかと疑われる。そりゃ疑われても仕方ないよ。でも、やってないのに、何で証明しようとしないんだろう。もし、やり手の岡っ引きでも絡んでたら、すぐ無罪になっただろうな。
カチンカチンと大きな音の囲碁の対局シーンが結構多くて楽しいんだけど、自分は囲碁のルールが分かってないのでゲームの流れがよく分からなかった。そこ、ちょっと惜しかった。
とにかく柳田は真面目すぎる性格で、周りと争いたくないせいか、何かあると居なくなってしまう。コミケ能力無さすぎじゃないかな。
斎藤工演じる彦根藩の柴田兵庫、最初チョロっと出てから、ずっと出てこなかったので、もう死んでんのかと思ったら、後半再登場。いい奴なのか悪い奴なのか、よく分からないまま囲碁の勝負に。えっ!突然?何だか分からなかったが、自分を殺す為にやったのかな。
最後は萬屋が真実を思い出す。真実を明かして殺されようとする。ま、爺さんだからありえるな。あれ?ラストシーンは何だろう。いろんな事がモヤモヤしっぱなしで、ソコソコ楽しかったです。
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