アナログのレビュー・感想・評価
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観てるうちに心を解く映画
泣きました。観て良かった。
全体としてなんだか温かい気持ちになりました。
母親との関係、仕事仲間との関係、友達との関係、どれも良い。お姉さんも良い人。
話としては、ありそうでない、なさそうで(実は)ある話だと感じました。
目に見える相手の行動の裏に、どのような気持ちがあったのか、外的要因がどう影響していたのか、など、見えない何かもあると改めて気付かされました。
一方で、出会って惹かれ合ったのは、お互い気持ちを素直に伝えたからであり、できる限り感謝や好きな気持ちは言葉で伝えたいとも思いました。
自分の心に正直なことが周りに良い人を集め、また自分も誰かにとっての良い人になるのでしょうか。
そうありたいですね。
大人の純愛が荒んだ心に突き刺さる
ハンカチ必須!恋人と一緒に見てね。
周りで観ていた多くの方が泣いていた
朝8時台の上映で観に行って来ました。朝早いしどうしようかな、行こうかなと思いつつ朝起きたら、たまたまフジテレビの「早く起きた朝は」で貴理子さんがアナログを観たお話をされてました。
ラストシーンで心打たれたため、もう1回観に行ったそう。そしたら2回目は結末を知っているから、ラストシーンだけではなく途中のシーンからすでに号泣していたと仰ってました。
これはやはり観に行くしかない…と思い朝一上映行って来ました。お客さんこそ多くないものの、皆さん鼻すすって泣いてました。号泣すると鼻水がドバドバ出てしまう体質なので、必死に堪えましたがやはり泣いてしまいました。(自宅でもっかい見たい…)
個人的に波瑠さんがものすごく好きなのですが、やはり、とんでもない女優さんです、お芝居が。
波瑠さんといえばドラマ「G戦上のあなたとわたし」でもバイオリンを弾いていたので、バイオリンを弾く姿が懐かしかったです。
最近も「こっち向いてよ向井くん」を見ていましたが、その時の役とは表情・声の出し方・所作…などこんなにも変幻自在なの⁉︎と驚きました。声色の変化のさせ方が抜群に上手だなと。
二宮さんや板谷さんのお芝居も涙をそそりましたし、男友達役の桐谷さん・浜野さんとのシーンも息抜き的な感じで良かったです。
印象に残ったシーンはいくつかありますが、私自身も母が持病あり、祖母は要介護の状態なので、病院でみゆきのお姉さんが悟に言った言葉が重く心に突き刺さりました。現実ってそんなに甘くない。
悟がみゆきを焼き鳥屋に誘った時のみゆきの表情も忘れられないなぁ。あの時はどんな感情だったのだろうか。
ビートたけしさんがこのような純愛物語を執筆していたなんて驚きです。映画だとどうしても2時間ちょっとがタイムリミット。主人公ふたりが心を通わせた月日の流れをもっと感じたかったなと思いました。原作読もうかな。
毎日が木曜日
2023年映画館鑑賞62作品目
11月3日(金)イオンシネマ新利府
dポイント−300円→1500円
原作未読
原作は『教祖誕生』のビートたけし
監督は『鳩の撃退法』のタカハタ秀太
脚本は『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』『あゝ、荒野 前篇・後編』『宮本から君へ』『MOTHER マザー』『とんび』の港岳彦
あらすじ
喫茶店ピアノで出会ったことをきっかけに付き合い始めた男女の恋物語
毎週木曜日に喫茶店ピアノで会う約束をしている悟とみゆき
ある日浜辺で糸電話を使いプロポーズをした悟だったがあまりにも遠いためか波の音が邪魔してかみゆきには聞こえていない様子だった
突然みゆきが木曜日に来なくなった
タクシーでピアノに移動中の追突事故でみゆきは意思疎通ができない脳障害及び下半身麻痺で車椅子生活を送っていた
みゆきの姉の香津美にみゆきの日記を読ませてもらった悟は香津美に頼み込んで毎日少しでもみゆきに会うことを決心した
ビートたけし原作の純愛小説を元にしている
酔った勢いで恋愛小説は書けるが酔っ払いながら映画監督をやるようではスタッフや俳優から顰蹙を買うし『首』のスケジュールの関係もあるんだろう
監督は北野武ではない
以前北川悦吏子が脚本を担当した木村拓哉常盤貴子共演のTBSドラマ『ビューティフルライフ』をディスってたビートたけしだが『アナログ』は若干だが設定が似ている
ビートたけしも歳を重ね視野が広がり大人になったのだろう
小説を発表し若い女性インタビュアー相手に「アレが役に立たなくなったから純愛小説を書き始めた」というニュアンスで語り始めたのがビートたけしらしい
突拍子もない発言をして滑るか下ネタで笑いを取るしかないビートたけしだが元相方のきよしが突っ込めば少しは救われたかもしれない
まっありふれた話のような気がする
映画でCGを嫌う北野武らしい話である
ありふれている故にそこそこハマる人は多いかもしれない
展開が読めるしこのタイプの作品は本来なら映画館で観ないのだがやはりそこは知識人でもあるビートたけし作品だから映画好きとしては観ないわけにはいかなかった
うまく言えないが編集が2シーン1回ずつ不自然に飛んだ
焼鳥屋のシーンはあれを数回やるから様になるわけで1回では意味がないというか不快
映写機の方に問題があったのかなと思ってしまう
鈴木が演じた上司岩本は横文字を多用するが気取っているだけでルー大柴のような熱量は感じられなかった
そこはインテリアデザイン企業の管理職となかなか売れなかった芸人の違いかもしれない
佐津川がちょっとだけ太ったような気がするが役者馬鹿の彼女だから監督から頼まれたわけでもないのに役作りのためか体重を増やしたのかもしれない
夫や子供の残り物を勿体無いからときれいに食べてしまい太ってしまう主婦あるあるだが体重が増えたというのも自分の気のせいかもしれない
板谷由夏の涙にもらい泣きした
どちらかと言うと好きなタイプの女性俳優だからかもしれない
今回のリリー・フランキーは上品な方だ
ラストシーンは決勝で対戦するウォーズマンが怖くて逃げ出そうとするキン肉マンをベアークローで脳障害を負い車椅子生活を送ることなったラーメンマンが手を握り激励する名場面を彷彿させた
配役
顧客のためCGではなく手作りの模型を作ることをモットーにしているインテリアデザイナーの水島悟に二宮和也
ピアニストの夫と死別後バイオリンを辞め現在は小さな雑貨輸入会社で働くいまどき携帯電話を持たない美春みゆきに波瑠
悟の幼馴染で独身の高木淳一に桐谷健太
悟の幼馴染で妻子持ちの山下良雄に浜野謙太
悟が転勤した大阪支社の後輩の島田紘也に藤原丈一郎
玲子の主治医の浅井陽子に坂井真紀
悟がデザインを担当するイタリアンレストランのオーナーの椎名順子に筒井真理子
島田の上司の高橋俊和に宮川大輔
山下の妻の山下香織に佐津川愛美
東京本社の悟の上司で横文字を多用する岩本修三に鈴木浩介
みゆきの姉の香津美に板谷由夏
癌で入院中の悟の母の水島玲子に高橋惠子
喫茶店『ピアノ』のマスターの田宮にリリー・フランキー
意外
ピアノ店内のBGMは無い。
アナログな時を刻む大人の恋
アナログなツールで恋愛した世代にとって、それはいまに蘇る青春の思い出なのかも
新しい恋愛映画にはスマホやLINEが必須
どこか共感しずらいのは、作り手の腕なのか、ツールの変化で時代を目の当たりにしてしまうからなのか、、、、
私の時代には携帯があったから、連絡が取れないということはないけども
snsなどで四六時中繋がる時代ではなかった
会えない時間が愛育てるのさそんな歌もありました
この映画の対象は独身の40代だろうか
友人から聞き齧りのマッチングアプリの恋と比べたら、差が歴然
どうしようもなく惹かれてしまう切なさ
それはドアの取手のデザインから
小さな違和感から相手に興味をもってしまう
何もなければ木曜日にピアノで集まる
逢瀬を重なるごとに、
2人の思い出は紡がれて大切なものになっていく
ピアノに現れる度に新しいデートプランを考えるニノさんが素敵だった
ニノのお母さんが亡くなったとき、一番好きなハルさんに連絡が取れないのは切なかった
一番一緒にいたい関係なのに
何も聞かず一緒に行った海
糸電話での告白
ハルさんは言えなかったのだ
ニノさんが大切になったからこそ
迂闊には言えない、訳あり事情。
みゆきの秘密が明かされると納得してしまう
夫は亡くなってるので堂々として良い関係だ
望まずとも交通事故のように始まってしまうのが恋
大人の恋愛は密やかに日常に隠れている
大人になってしまったからといって、ツールが新しくなっても
時間をかけてゆっくりお互いを知っていくこと
いつまでも切なく恋する気持ちは変わらない
久し振りに、納得のゆく純愛映画
私は恋愛映画みたらあかん
優しい世界で良いお話とは思いますが、私には長く感じてしまった。いちばん良いと思われる海での糸電話のシーンはコントに見えてしまった。←後日友人に荒んでると言われました。
周りの人は泣いてましたが、泣きどころがわからず。
好きな役者さんがたくさん出てましたが、セリフがみなさん本読んでるみたいでなんだか不自然?違和感?でした。
美しく心温まる映画
心が洗われ、愛することの美しさを感じる映画でした。
アナログな繋がりは今はなかなか考えられないけれど、デジタルツールが当たり前となった今、アナログだからこそ、より2人の互いに対する愛情が強く育っていったのかな、と思いました。
あと、悟とみはるの2人の会話の雰囲気、すごく心温まり微笑ましくて好きです。
親友3人でのわちゃわちゃした会話もテンポがよく本当に昔から知ってるかのような空気感が良かった。でも、普段はわちゃわちゃしてるのに、大事な話の時には真剣にしっかりと伝えてくれて、あぁ大人になっても続いていく、まさに親友ってこういう関係だよな、と感じさせてくれる映画です。
Pianoのマスターも言葉は少ないけれど、いつも見守ってくれており 、悟の親友やPianoのマスターの存在が、この物語をより温かなものにしてくれています。
2回目以降は、また違った視点で映画を観れると思うので、また観に行こうと思います。
演技も、二宮和也さん、波瑠さんはじめ、それぞれのキャラクターの味が出ており、すごく良かったです。
ただ1点、個人的にはコマの切り替え?がちょっと気になってしまいました。。
クセになる映画♪
映画館で同じものを3回も観たのは初めてです。
そしてまたすぐに観たくなります。
ベタで日常をものすごく丁寧に表現されていて、誰もがどこかしらに共感でき振り返ることが出来る映画だと思います。そしてその共感ポイントは観るたびに異なります。
今回はお見舞いの和菓子!実家は和菓子屋でしたので、いろんな想いで買って行くお客様お一人お一人にそれぞれのドラマがあったんだな~と感じました。(喫茶店でも焼き鳥屋でも会社でも同じですね)
人間の持っている感性をもっともっと使うためにも、日常を丁寧に…とにかく丁寧に暮らして、たくさん受け取る人生でありたいと思いました。
息子が来春から建築設計の道に進みます。
たぶん、また(今度は息子と)観に行きます(*^^*)
メチャクチャ泣きました。
2人の幸せ
好きだ。
予告編を見て、こうなるんだろうなぁと予想する事は外れる事はない。大概の人が予想する物語を外れる事はきっとないと思う。
だけどね、見れちゃう。
ちゃんと感動もする。
本編が始まってフと感じた事は「なんだか沁みるなぁ」って事だった。二宮氏の芝居のせいなのか、その演出なりカメラワークのせいなのか分からないのだけど、なんか沁みてくように作品の中にいざなわれる。
不思議な感覚だった。
カメラマンが女性の方だったというのもその要因の一つなんだろうか?
説明されるでも押し付けられるわけでもない、凄く静かにじんわりと入ってくような感覚があった。
二宮氏のリアクションがとにかく愛らしい。
初恋なのかと思う程に初々しい。
彼が彼女と人生を生きていく選択をする事がとても納得できるような役作りだった。
波留さんにはとにかく品があった。
たおやかで奥ゆかしくて…可憐であった。
そんな2人を堪能してしまう。
大人になってもこんな風に恋におちれるのは素敵だなぁと微笑ましい。
例え、筋が分かっていてもそう思えてしまう。
ディテールの良さなのかと思う。
言葉遣いや、切り取られる表情、2人が重ねていく時間。母の葬儀を経て海辺で抱き合ってる絵や、初めて手を繋いだカットとか、焼き鳥屋で「いいから帰れ」とふざけ合う友達同士とか。母の頭を撫でる俯瞰の絵とか。結末に至るまでの日常が瑞々しかった。
出来過ぎだと言う人もいるかもしれない。
でもいいじゃないか。そんな奇跡が起こったって。
彼の一途な想いが実ったって。
彼女の切なる願いが叶えられたって。
どんな状況だって2人が幸せを共有できてるなら、それに勝ることなんてないじゃないか。
俳優陣は皆様好演でした。
桐谷氏がすこぶるいい。絵空事と現実を繋ぎ止める接着剤のようだった。
▪️追記
タイトル「アナログ」の意味を考えてみた。
対義語がデジタルなのだとすると、アナログには画一的ではない幅を感じる。
もちろん、完成形はある。見本のようなものも時と場合によってはあるだろう。ただその制作過程においてアナログな手法を選択するならば多少のズレは生じる。
本作で言う恋愛の形なのかと思う。
デジタルになりようがないというか…2人で手探りで手繰り寄せていくものなので、同じモノはない。
幸せという完成形はあるものの、そこに至る過程も内容もそれぞれちがってしかりなのだ。
そんな事を「アナログ」って題名に結びつけてみた。
たぶん違うんだろうけど、ちょいと腑に落ちた。
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