バービーのレビュー・感想・評価
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おバカ映画?ジェンダー映画?
まず、普通にコメディ映画としてだけ見ても十分面白いです。
ジェンダー映画として見ると、男女逆転している女性上位のバービー界での男の扱いや馬鹿な感じは耳に痛く良い感じでしたが、最後の最後まで男性は平等に扱われること無く終わった点にはモヤモヤしました。
あの世界の男性はマトモな人権や職業選択の自由も無かった頃の女性の暗喩のようなものであり、地位改善がされずに終ると現実世界以下のバービー界を肯定するような終わり方になるため、この映画の方向性が解らなくなります。
楽しくエンパワメントされます。
日本女児が主に遊んでいるのはリカちゃんジェニーちゃんなので、日本では映画「バービー」はまあそんなに爆発的には流行らないとは思います。
とはいえ、見たら絶対女の人には刺さると思うんだけどな。
きっとコメディ映画、女性のエンパワメント映画のスタンダードになると思います。
アメリカ・フェレーラが髪の毛きられたバービーの家でぶちまけた演説は、徹頭徹尾その通りで、この世界は女にとって災いに満ちています。
全然安全でも平和でも平等でも公正でもない。
でも人間として生きていることは老いることを含めて楽しく、面白い。
そんな気持ちになれて、とてもよかったです。
バービーは、老いの中に美というか意義を見出し、人間バーバラとなり、ラストは婦人科へ行くわけです。念願?の性器を手に入れてね。
よくできているコメディだと思います。ラブ要素はないです。
バービーランドは女の子のための世界だから、男は添え物であり、一員とみなされていません。
というのは、現実世界の逆転ですよね。
よしながふみの大奥と似たようなパラレルワールドと理解しました。
そのバービーランドでないがしろにされるケンたちは、現実世界における女性のメタファーでもあります。
なのでケンはバービーランドで不満なわけです。その状態で、現実社会じゃ男が実権を握っていることに、おかしな感化をされてしまって、バービーランドをケンダムに変えてしまおうとのクーデターを起こす。
なんで馬やねんというツッコミとともに、風刺が効いているなと思いました。
このクーデターは、女性を支配した後は、男性同士で覇権を争い合うという、有害な男性性(トキシックマスキュリニティ)をバービーたちが利用して、阻止します。
で、ケンたちを軽んじてきたことをバービーは謝罪しました。
多分これからはケンたちの権利?を含めたバービーランドを運営していくんでしょう。
ただケンの社会における居場所のなさを"K"enoughだけで終わらせるのは、現実の女としては納得いかないなぁと思いました。続編があるとしたら、ここが掘り下げる部分になるのかな?
ある意味では、ケンの映画とも言えると思います。
バービーが飛ぶのは、人形で遊ぶ子供がハウスから出すときそうするからで、バービーランドは実際のおもちゃにないものは存在しないようです。
だからシャワーも飲み物も実態はない。トーストはあるけど多分プラスチックなんだよね。
ケンたちのシュールなミュージカルシークエンスも面白かったし、現実のJCあたりにボロカスゆわれてショックを受けるくだりも面白いし、その意見は的を射ているし、リアルワールドの履物は、ビルケンシュトックであるあたり、私の実生活と重なってるし。
もともとレディバード、ストーリーオブマイライフで、ガーヴィグには信頼を置いているしで、私は本当に満足でした。
ブリジャートンでペネロペ・フェザリントン役をしている、ニコラ・コークランがバービーの一人として出演していたのですが、ほぼワンシーンのみの出演でした。
デュア・リパより出番少なかったです。
ケン・ゴスリングと、ケン・”シャンチー”・リウも面白かったです。
ネットミームの件は悲しいですが、他国の悲しみに理解が薄いのはどこの国でもあることなので、人の振り見て我が振り直せでいいんじゃないかな。
以下は、わたくしとバービー的なもののおもいで。
私もかつてジェニーちゃんを持っていて、ジェニーちゃんの髪の毛に母の整髪料を塗ったくって(除毛ムースだったこともある…怒られた)、腰まである髪を背中の真ん中くらいにカットしたりした。
多分小2のクリスマスプレゼントとして貰ったのがジェニーちゃんだったと思う。
一般的に子供が喜ぶプレゼントが来ない家だったので、数少ない一般的なプレゼントがとてもうれしかったことを覚えてます。
青いラメドレスのジェニーちゃん。パンツはいつぞやなくしてしまって、性器のない股をさらされたかわいそうなジェニーちゃん…。
私が興味を失った後、確か13歳下の妹が受け継いでいたっぽい。
それまでは隣家の幼馴染がいっぱい持ってるリカちゃんやその妹やティモテを貸してもらって、リカちゃんハウスで遊ばせてもらい、お化粧させて(サインペンみたいのでリカちゃんたちの口紅やアイシャドウを塗る玩具がありましてん)もらってて、、、
てゆうのを、冒頭の「ツァラトゥストラかく語りき」を使った2001年宇宙の旅のパロディを観ながら思い出していました。
モヤモヤが残る作品だった
これ、バービーでフェミニズムというテーマ扱うって
なかなか難しい事だったと思う。
バービーランドでは女性が主権を握っているけど
リアルワールド行くと逆で……って
物凄い恐ろしい事実を突きつけられた感があって、
そしてそれをバービーが掘り下げて終結させるんだけど、
バービーランドは元の様に女性に主権が移ったにも関わらず、バービーは人間になりたい!ってよく分からない。
バービーがリアルワールドに行って受ける視線とか
不安感、羞恥心はかなり生々しくて、
あれ誇張も肥大化もしてないからね!?とは声を出して言いたい…。
バービーランドは、殆どバービーとケンで出来ているので、どうしてもこのテーマをやろうとすると、バービー&ケンの構図になり、男女二元論という構造の元でしか話が進んでいかない。ケン(男)が上だ、バービー(女)が上だって話。アランの活躍も半端な感じで中々モヤっとした。
"フェミニズムの波に打ちひしがれている男を慰める映画"に見えてしまう面があったのよな…。
ルッキズム的な部分をもっと突っ込んでも良かったのでは?と思う。(実際いま市場にどんなバービーが出回っているのかは知らんが…)
後半のケンダムシーンはマジで執拗に感じたし、
何だったのあれほんと……。
なんかケンチームの印象ばっかり残ってて、
バービーチームってあんまり掘り下げられてない印象。
職業や受賞歴ばかりが取り上げられて、
内側の個性が伝わってこなかったよ……。
そもそもバービーに内面は無いって話かもだけど
ケン側って意外とそういう部分が見えたりしたんだよな。
というか、色んな個性溢れるバービー見るために
「バービー」観に来たんたよ!って感じ。もっと見せて。
でも現実社会では、バービーが美しいと褒めあったり、
多様性のある各々の魅力を認め合ったりする余裕すらなくて、
バックラッシュの波が来ているんだから有害な男性性を
どうにかしないと!ってことなんですかね。
個人の魅力に目を向けてる場合ではない、
脅威はもうすぐそこまで来ているってことなのか。
やっぱり、人間社会の構図が変わっていないから
いくらバービーランドで覆しても……ってなってしまう。
ケイト・マッキンノンも、外れものだけど許してやるか、みたいな感じでランドに加わってたのも何だかな、だったし。頑張ろう人間ってことか。
あの母娘の存在は素晴らしかったのだけど、
結局すべてが説明的で、お勉強会みたいになってしまっていて辛かった…。もう少しストーリーに絡めて見せることも出来たんじゃ無いだろうか…。
とはいえ、現代社会で生きる女性を取り巻く複雑な障壁を
多角的に描いていて、様々な角度から議論できそう。
それでも、アメリカ・フェレーラ起用してるのとか
「アグリーベティ」観てた人々にはぶっ刺さるだろうし、
「セックスエデュケーション」や「フリーバッグ」のキャスト、エメラルド・フェネルやらとか出てきた辺りは良かった。
鑑賞前までは2020年代の「オズの魔法使」になるかもしれない!と意気込んでたんだけど、そうはならなかったですな……。
グレタ・ガーヴィグって映画すきなんだろうか、と
ふと疑問に思ったりもしてしまった。
これまでの3作品含め、肌に合わない感じがしている。
『ウーマン・トーキング』を引き合いに出さずにいられないのだけど、やっぱりあの映画ってだいぶ先を行ってたっていう扱いになってしまうのかな。アケルマンの様に、何十年後に掘り返されて、進んでる映画だったなんて言われてしまうのだろうか…。
マテル社公認
バービーは女性至上主義。
バービーランドは毎日楽しく生活してパーティーを開催。ある日、異変が起きて人間界へ出向く。
ボーイフレンドのケンと。
人間界ではバービーランドとのギャップを肌で感じる。ケンは男性社会は素晴らしいと触発され、逸早くバービーランドに帰り、男性社会に変えてしまう。その前に仕事はビーチをみてるだけの人だったから、急に変わり過ぎ。
ピンク色は正義の象徴を振りかざし、家も車も小物もピンク。可愛いいし、贅沢に造っている。
マーゴット・ロビーも楽しそう。
オープニングの赤ちゃん人形の破壊は、そこまでしなくても、おもちゃ箱の端に置いても良いのでは。そりゃ、画像にキノコ雲を付ける配慮のなさ………。
最後は元通りになったけど、脳内はピンク。
せめて半分位のバランスでも良いかと。
ジェンダー的問題をアピールしたかった感じ。
子供向けではなく、大人向けな作品でした。
バービーの彼方へ!!
冒頭のシーンが強烈。たのしく人形でままごと遊びをしているように女の子たち。幸せそうには見えないが子どもにしてもう世の中こんなもんで、感じ。そこに唐突に現れた新タイプのバービー人形。屹立するバービーに旧タイプあてがわれた人形を激しくバイオレントに破壊する女の子たち。バービーの破壊力。
バービーランドではみな名前がバービーで、誰も私が私がとマウント取ったり自己主張したりしないけどみんな普通名詞バービーをみんなが固有名詞としてつかい、それぞれのバービーぶりを楽しんでいる。そこには、日本の新聞にうっかりいつものってしまうようなスーツ姿の男だけのシーンもないし、今時は新しい生活新しいテクノロジーなど気取っても、なかなかどうして、スーツではないがポロシャツにチノパンのおっさんたちが出てきちゃうの。とにかくそんなものとは無縁のバービーランド。ケンたちもみなケンだけど、マウント取り合い、なにもないところで自己主張と承認欲求、バービーたちに承認されてなんぼのケンは普通名詞ケンでしかない。
そんなこんなで、現実社会にはマテル社があり、経営人はカリカチュア化されて滑稽なおっさんたちで、秘書の女性は反抗的な子どもとの関係に悩んでいた。
この親子の葛藤諍い苦悩と、バービーを救う過程で親子関係が修復され救われて行く過程が、なんともステレオタイプで、この現実世界の現実人間二人のほうが、マテル社の社員たち同様に、まるで、マンガで、空想、夢の世界の住人のようだった。
バービーランドで、バービーたちの添えものの男たち。人間の住む現実の世界でも、
馬とか車とか軍隊とかミサイルとか名刺とか肩書きとか家族女子ども、そんなものを使ってなんとか生きている男たちよ。
毎日繰り広げられるガールズナイトはガールズがいれば良いのに、ケンダムつくろうとしたケンたちのボーイズナイトは、バービーたち女の子がいないとだめなんだ。なんだかなあ。
兎にも角にもほんとにライアンゴスリンが??と半信半疑でしたがあのライアンゴスリンが渾身のケンという苦悩に満ちたアイコンを演じ、マーゴットロビーは完璧なバービーであった。
現実世界の滑稽さステレオタイプさ、嘘っぽさ。
バービーランドの、なんとも言えない、ほんとっぽさ。
最後の最後の、セリフまで。バービーはみな女のリアルを体現する。
ごちゃごちゃし過ぎ
差別に関する問題や、仕事、生き方についてなど様々なメッセージが込められているように感じられましたが、問題がごちゃごちゃし過ぎている上に最終的には元の世界のままで、結局のところ何が言いたいのかよく分からなかったです。
もっと頭を空っぽにして観れる作品だと思っていたのですが、以外と重たい内容で作品のイメージには合っていないと思いました。
ただ、興行的には成功しているようですが、その理由が私には分からなかったです。
あと、作中にかなり古い名作のパロディがいくつか出てきますが、本作を鑑賞する年齢層の方には伝わらないのではと思いました。
ライアン・ゴズリング最高
こういうの関心ある人なら「あるあるネタ」がたくさん詰め込まれてて「分かる分かる」ってなるんじゃないでしょうか。皮肉も効いてるし。
バービーの本社の会議室に男しかいないのに「女の子の夢」の話してるところとか、いちいちどうでも良いことに時間かけてるのとか、うちの会社かと思った。
男女の世界逆転のところで、職を持ってた女性たちがみんな無職になって男性の相手役になってたところで、受付の女性が「女性の苦しさ」みたいな演説始めたのはなんか説明調で正直微妙だった。あと逆転世界での女性たちがあまりにも無知で主体性もゼロって感じになっているのも少々違和感あり。バービー世界で女性たちの職業がみんなすごいの、あれは男社会で描かれる男性像の反転というか皮肉なんでしょうか?それとも女性もこんな地位に付けるというポジティブメッセージ?うーん。
「バービーとケン」というセットでしかもどちらかといえばバービー主体、ケンは引き立て役であんまり主体性がなく陰に隠れがちだった世界(これって現世での女の在り方でもあるよね)から人間界に行って、みんなの視線(勘違い)を感じ、声をかけられ、男性たちが主導権持ってるの見て、これが俺だ!と有害な男性性を持ち帰ってケンワールドつくって、バービーから呆れられて、なんだかんだ「ケンはケン」とbe yourselfを説かれてありのままの自分を取り戻す、みたいな。まぁある意味ケンの物語でした。
個人的にライアン・ゴスリングがツボだった。顔芸最高。「what?」を「なに?」じゃなくて、「なぬ?」って訳してたのも最高でした。
公式完全監修の自虐ネタ炸裂
バービー
米マテル社の創業者の一人
ルース・ハンドラーがドイツ旅行の
みやげに娘に買った「ビルト・リリ」
という人形をもとに1959年に発売
された女児用玩具人形
最終的にはビルト・リリの権利まで
買収し全世界で累計10億体を売る
ロングセラー商品に成長
ちなみに初期の製造は日本で
行われていたという
日本では1962年に初輸入
その5年後にリカちゃん人形を
タカラが販売した
野郎が観に行くような映画では
なかろうと思いつつ予告での
「ドライヴ」「ファースト・マン」
「ブレードランナー2049」等で
ファンになった
ライアン・ゴズリングのアホっぽさ
に惹かれて観に行くことに
でどうだったか
フェミニストの幻想だとか
ネットでは批判の対象にされ
オッペンハイマーとくっつけた
ミームに激おこの日本人もいたり
と騒がれてましたが
まぁ観てねー連中はそんなもの
中身は半世紀のバービーの歴史
そして社会でどのような影響を
産んだか産めなかったかを
マテル社も含めメタく
自虐ネタも満載で楽しめました
まず冒頭のバービーを見て
衝撃を受けた子供たちが
赤ちゃん人形を破壊する
シーンからしてぶっ飛んでます
面白いのは
バービーランドが
「女児のバービーでの遊び方が
反映された世界」
であること
歴代の様々なバービーですから
当然女性優位の社会構造
ですから男人形の「ケン」達は
そりゃオマケ・添え物・引き立て役
なのは男の自分でもわかります
それをフェミニズムの幻想だ
とか言っちゃう奴はちょっと・・
でバービーランドは
そんなですから周囲の小道具も
みんなバービー人形についてくる
部品(おそらく完全再現なんでしょうね)
ですから飲むフリ食べるフリ
人形だから年も取らない
(妊婦型とか売れなかったり
発売中止になったバービーも
ちゃんといるのが自虐的でよい)
そんな世界を謳歌する
(通常型)バービーがそんな
完璧な世界に疑問を感じる
ところから始まります
子供のイマジナリーな世界
ですから矛盾だらけでも
仕方がないんですが
現代社会と当てはめると
毎日繰り広げられる
ポリコレ論争に言葉狩りと
現実世界も混沌した世界
ひどいことも言われるし
老いもある
でもバービーはそんな現実世界に
触れながら「美しい」と
一筋の涙を流します
生きているとはどういうことか
目の当たりにし
このシーンすごくよかったですね
今まで何も「期待」
されていなかったケンが
人間社会で男性社会に目覚め
バービーたちを洗脳して
しまうシーンも男系社会を
逆から描いてるのは面白い
土建も最初から女性がやっている
のなら話は逆になりますし
男性を立てる事が
新鮮に映ってしまうのでしょう
自分はネットでよく見る
話が通じないフェミニストは
まったく毛嫌いしてますが
ガーヴィグ監督の
バービーランドのとらえ方は
考え込まれて面白いです
こうやってテーマとして
あげつらってやってくれれば
いいんですよ
黒人を出せとか
女性を主人公にしろとか
そんな簡単なことではないのだから
簡単にしたがるのは
脳みそが動かないからです
結局バービーは
ランドを取り戻しますが
何も取り柄がない自分に改めて
悩むところで
(マーゴット・ロビーが言っても
説得力がないがみたいな
ナレーションには爆笑した
いちいちメタいんだよこの映画笑)
まさかのマテル創始者が現れ
バービーに創始者にも
わからない未来をを示し
バービーは人間界で生きていきます
ネットスマホの時代
バービー人形に未来はあるのかな
なんて思うことがありますが
売れ行きは相変わらずのようで
驚きました
しかし前述した多様性だ
トランスジェンダーだと
議論に上がる時代に
女の子向けの玩具がどう
付き合っていけるでしょうか
でもひょっとするとバービーが
道筋を示す未来がやってくる
のかもしれないなと
思える映画でした
面白かったからこそ、残念ではある
高畑充希さんがすごく良かった。男性優遇の世界も女性優遇の世界もバランス悪いというか。メッセージ性の強い映画でした。ブラックジョークとか、バービー人間の世界で暮らすの?とかツッコミどころはありましたが、笑えて面白い作品でした。いろいろ炎上したの勿体無かったです。
観に行って良かった!
原爆ミーム、賛否両論の感想+家族からの「オッサンが一人でBarbie?」という反対の声に負けず観に行って来ました!(モギリのお姉さんの目線も、ちょっと冷たい感じが…)
結論から言うと、すごく真っ当な作りの良い映画です。
後半もたつく感じもありますが面白かったですよ!
コメディのネタとかは90年代のコメディ映画が好きであればハマると思います!
あの曲が、あんなに笑える曲になるとは…。
とにかく、マッチボックストゥエンティーの、「あの曲」は大ヒット曲。
未だにアメリカのラジオとかで掛かってそうだし。
マッチボックストゥエンティーが、どんな気分だったか気になる。
面白くなる要素はあったが、不発といった感じ
全てが完璧なバービーランド、しかし無機質で空虚な世界。
そこから何故か主人公のバービーが死、というものを突然意識し、そこから自身の身体の劣化、食物の腐敗、重力を感じ、その異変を直す為にリアルワールド、人間界へ。
リアルワールドではバービーは男性から常に性的な視線、卑猥な言葉を浴びせられ、自分達を愛玩してくれるはずの少女達からは徹底的な拒絶の言葉を吐き付けられ絶望する。
その一方、お供に付いてきたケンがリアルワールドでの男性としての優位性をみいだしたが、学位やキャリアがないとリアルでは評価されない為、女が女であるだけで価値のあるバービーランドを男が男であるというだけで価値のある世界へ変革する、というところまでは面白かったのですが、それ以降、全く感情移入出来なかった。
主人公バービーを匿うヘンテコで嫌われものなバービーや売れなかったシリーズのバービー達の中で嫌われものバービーを虐待し、ゴミのように捨てた女性が田嶋陽子が腐るほど吐いているようなフェミニズム論を叫んで、バービー達が元の無機質な女性優位社会のバービーランドを取り戻すことを決意。
何かこの辺りではやく終わんないかな、死ぬほど退屈🥱的な気持ちになってしまい、寝てもいいけど映像や音がうるさいので仕方なくダラダラ最後まで見た感じです。
フェミニズム映画として特化すべきか、
キラキラバカ映画として特化すべきか、
玩具としての悲哀を描くことに特化すべきか、
どの選択肢もあったと思うのですが、どの方向性も中途半端に取り入れてしまった為か、後半の展開がものすごくダルく感じた。
最終的に主人公バービーが選ぶ選択も、それまでの過程の描写が不十分なので、なんの感情も抱けず。
何故ラストシーンで主人公バービーが婦人科を受診したのか(自身が女である事を確認するため?)も意味不明。
後半以降の展開で主人公バービー自身の決意や自立、成長が見たかったのだけれど、どうでもいい内輪ネタやパロディ、ケンからバービーランドを取り戻す、という安易な男女対立構造で論ぜられるフェミニズムにうんざりしてしまった。
あと、ケンの暴走を止めることに尽力したヘンテコバービーに、安易にケンの女として従属する事を決めた肩書大統領のバービーが騒動が落ち着いたあと、あなたに謝る、代わりに私の下で働かせてあげる的な発言をした所は本当に反吐が出るほどムカついた。
こういった潜在的に自分達とは違う異物を低くみる姿勢がBarbenheimerといった糞ミームを拡散させ、公式もそれに乗っかってはしゃぐ行為に繋がったのかなーと思う。
そういった米国人の思考を理解するにはいい映画かも。
自分らしさと生きる
設定も世界観もよかった
女の子たちに夢や自由を与えたバービーランドは
ケンたち男性を軽視した差別的世界という皮肉
子供の頃から性別においての刷り込み
男の子は外でお兄ちゃんたちに混ざって遊んでなさい
女の子はお家でお行儀よくおままごとでもしてなさい
でも本人が望んでいれば問題ない、それでいい
私も両親に常々言われて嫌だったのが
兄たちは男だからいいけれど、
お前は女なんだからちゃんとしなさい
身の回りのことをしない兄の片付けは
女のお前がやるべきだと
反骨精神がうまれて
あえて言葉遣いも悪くしていたのを思い出しました
いやいや自分のことは自分でやれるようにしとけ!
結果的に子供の可能性を制限することになる
バービーの生みの親、国税庁に捕まったみたいですが笑
それでも素敵でした
子供に許可や許しなんて必要ない
振り返ったときに目印になるように私は見守るだけ
子供は所有物ではない
1人の感情をもった人間なんですよね
私も昔、お人形遊びしていたので懐かしくもあり
そうそう、ツルペタね、わかるわかる
都合のいい展開しかない理不尽がない世界が
子供ながらに逃避できて
幸せな時間だったのを思い出しました
何にでもなれる訳ではない現実を大人になりながら
私たちは知ることになります
色々な生きづらさも感じながら
バービーとケンが人間界に迷い込み
戸惑い笑わせてくれる姿にほっこり
ありのままの姿の女性を見て本能的に
それが美しく感動し涙を流すバービー
男社会を目の当たりにしたケンの少年のような顔
どちらもいいシーンでした
男とか女とか関係ない
地位も関係ない
これまでの生き方、これからの生き方も関係ない
誰もが自由な生き方で
リスペクトされる素晴らしい命
女性が体のラインが強調されるものを着るのも
メンズライクな服を着るのもよし
馬鹿なふりをするもしないもよし
結婚するしない、子供をつくる、つくらないもよし
これまでの概念も間違っていないし
そこにわざわざ、はまろうとする必要もない
全部正しい、間違いなんてない
この監督の作品は優しい
これまでもを否定しない
ありのままでいいという優しい世界
女性は本当に大変で苦労してきて、可哀想!なんてしない
みんな同じ人間だよ、だからどうするの?っていう
聡明な監督
ストーリーオブマイライフもレディバードも
『自分らしさ』を大切にしていて本当に好きです
人はみな、好き嫌いがあって得意不得意がある
生物学的に則って2択にしようなんて無理がある
ラストシーンのバービー改めバーバラになった彼女
沢山の選択肢がある中でこの道を選ぶラストもよかった
与えられた命と人生は、自分のもの
もちろん主演の2人は最高でした
オッペンハイマーの件で観ない人もいるみたいですが
1つの作品と出会う機会を失って悲しいです
(抗議することも大切だと思います、それとは別で)
まだまだ潜在的に性差別がある日本にこそ観てほしい作品
マテル社の懐の深さ
良い意味で思ってたのと全然ちがってて面白かった。
バービーがいかに欧米社会に密着した重要な存在であったかを間接的に理解できた。
バービーやケンの俳優が歳をとり過ぎていて、最後まで人形というには違和感がありすぎると思っていたのだけど、ハーレイ・クインが好きなんで好感はもてた。
バービーは日本だと女児向け人形のいちジャンルにすぎないけど、アメリカだと社会そのものに影響力を与えたすごい存在のよう。
冒頭の2001年のパロディは、バービーという玩具のインパクトの大きさを明確に表している。時代にはまった新しいカルチャーというものが、逆に時代をつくるというダイナミズムをもつことのすごさをあらわしている。
女児向け玩具に赤ちゃん人形しかなかった時代に登場したバービーは、女性が女性らしくあることの楽しさや喜びを表現することができるという意味で女性を解放したけど、そこには「男性にとっての都合の良い女性像」が不可分に入り込んでいて、現在においては逆にフェミニズムを後退させたという要素もあり、功罪を抱え込んだ複雑な存在である、というような面白くも複雑な問題があることが、この映画観るだけでよく分かる。
でも本当にハリウッドって面白いなあ、と思うのが、バービーのメーカーであるマテル社までも散々にこき下ろした脚本であるということ。この作品は男性の愚かさ、滑稽さ、愚劣さを女性視点で徹底的に糾弾しているけど、そのためにはマテル社を悪者(よくいってマヌケ)にするしかない。でも日本だったら、普通そんなことはできない。
たとえば仮面ライダーをこの映画のようなやり方でメタ的に扱った作品(すごい面白そうな映画になりそう…)を作ろうとしても、表立ってバンダイを批判したり馬鹿にしたストーリーには絶対できないだろう(だから日本では象徴的に真のメッセージを隠してストーリーを作る手法が発達したのだと思うが…)。
最後、バービーが人間として社会で活躍する、というオチになったのもとても良かった。
ところで、アメリカでは「バービー」と「オッペンハイマー」が同時公開ということだけど、日本での「オッペンハイマー」の公開はいつになるのだろう?
問題になることを恐れて公開日が決まらないということなんだったら、そういう考え方そのものが映画文化を衰退させている気がする。映画が社会的議論の中心になるチャンスを逃すというのは、あくまで映画はエンターテイメントにすぎなくて、その範疇を出るべきでは無い、といわれているようだ。
バービー
Hi、Barbie
Hi、Barbie
Hi、Ken
こんな朝の挨拶から始まる映画
まぁ色々言われてるんだろうな〜と
感じつつ
真正面から観ました
普通に面白いです
よく出来ている映画でした
根っからの悪い人も居ないし
映画を見てから
ここ数年のハリウッド映画について
考えました
まぁ特にDカンパニー
色々叩かれています
でもね
もうハリウッド(アカデミー)が決めちゃったんですよ
来年から公開される映画は
(多様性)配慮してない映画は
作品賞しねーぞって
制作会社、配給会社からしてみたら
従うしか無いですよね
それを率先とやってるDカンパニーは
やっぱり凄いよ
今回のバービーは
そこまで気にならずに観れました
細かな調整をしてるんだなーって
感じました
ギリギリの許容範囲で
でも面白いって思わせる仕上がり
マーゴットロビーを楽しむ映画
例の炎上の件で観に行くか迷いましたが、
ずっと公開を楽しみにしていたので観てきました。
結果、期待値が高すぎたのか、いまいち満足感を得られず…
カラフルで世界観はとてもかわいいです。
突然始まるミュージカルやコメディ部分も、
もっと面白くできそうなのに、間なのかタイミングの問題なのか、終始ずっと自分の中で何かが噛み合わずにノリきれませんでした。
アメリカンコメディは結構好きなほうなのですが…
また、思っていたより序盤から下ネタが多く、
バービーを題材にしている割には子供と一緒に楽しめない映画なんだなと。
予告を観て子供も食いつきそうな映画なので要注意です。
とは言え、とにかくマーゴットロビーがかわいくてゴージャス!!彼女のファンであれば絶対に観た方が良い作品です。
タイトルなし
フェミニズムとかジェンダリティを描いているようで(それももちろん扱われてはいるのだが)、その根源にある“(生殖器を持った)人間とは何か”を描いているのだと思った。肉体は汁気を取り入れて出すものだし、つま先では立てない重量を持つ。制限はあるが自分の意志で動けるし、動かなくてはならない。
名付けによって個が簒奪され、名付によって個を取り戻すというテーマは、『レディ・バード』から引き継がれているけれど、それがメインではない。
冒頭最高なのだが、半ばちょっとだれたようにも。
あと、若干、マーゴット・ロビーの自己実現映画の感じも。お股は凸凹だがお顔つるぺた人間のアジア人としては、いろいろと考えるところはある。アジア系、ケンとしては出てくるが、そもそもあまり視野に入っていなさそう(美/醜/定番という土俵に乗る以前、と思われていそうな気がする。アジア系ケンは、モンゴル帝国的マッチョイズムの体現者っぽい)。
バーベンハイマーの件は、作中のマテル社幹部のコスプレ感があって皮肉を感じたが、上記のようなアジア人観もちょっと影響していたのかもしれない。
ガールズ応援ムービーと思いきや、全ての人への応援ムービー!
ドレスコードはピンクコーデ🩷なピンク一色な試写会で鑑賞!
ワーナーブラザーズ試写室が、ピンクコーデの人たちでいっぱいでとっても可愛くてハッピーな空間でした🥰
映画本編も超可愛い!!
可愛くてキュートなガールズムービー!
女の子のための映画!
と思いきや、女の子の痛いところを突かれるシーンも…笑
メタ発言や下ネタもあって最高です✨
バービー人形って
あの子もこの子もみんなバービーで、どんな職業にもなれるし
どんな服も着こなせる最強ガールってイメージで大好きでした。
その何にでもなれる。何でも着こなせる最強の女の子が、
人生に絶望して凹むし、悩むし、自分は何もない!って泣くんですよ。
もっと大好きになっちゃった🥲
最後、バービーが婦人科に行くシーン。
え?婦人科??ケンとの関係拒み続けてたのに妊娠したの?
マーゴットロビーは「定番バービー」だし、ママになるという幸せもアリじゃない?
って言うことかな?
最近は自立した女性や戦う女性が良しとされすぎてるから、今までのいわゆる定番も良いんだよ!ってこと??
と色々頭を巡らせましたが、一緒に行った友人が
「人形のバービーが妊娠出来るかを調べに行ったんじゃない?何が出来るか分からないから。」
と言ってて、なるほどー!!!ってなりました!!
なるほどな…。
だから「バービーもケンもお股はツルペタよ!」の発言があったのか。
確かにバービーもケンもお股ツルペタだから生殖機能ないもんね。。
定番バービーのマーゴットロビーは、自分には何もないって悩むけど、人間界に行って「自分の可能性」を探す人生を始めるラスト。良いね。
・そんな服着てるから痴漢に遭うんだ問題
・奢り奢られ論争(直接的にこのシーンなかったけど日本で話題の奢り奢られ論争を連想した)
・男優遇、女優遇問題、カースト問題
等々、
かなり深い話をバービー人形というポップで明るいハッピーな世界でコミカルに問題提起された感じ。
「女の子にエールを!」な中に色んな想いが詰められている映画です。
男も女も人間も人形も、自分らしく行きましょ!が前提のガールズ応援ムービーと思っていたけど、カップルでこの映画を観て破局する率高いのね?!
破局は悲しいけど、それはそれで良いことなんじゃないかな?
そう言う話でしょ?映画バービーって。
個人的に好きだったのは、人間界では女性が長年頑張って女性の地位を獲得したのに対して、「バービーランドではこれからケン達は頑張らなきゃいけません。」ってところかな。
ただのハッピーエンドにするなら、ケンの主張をバービー達が却下した時に、その場にいた人間ワールドの人が「だめよ!みんな平等よ😉」とか言っても良いと思う。
だけど、この作品では「これからケンは頑張らないといけません。人間界で女性が頑張ったように」ってなるの。良い。
「ケン!頑張れ!これから君たちは変われるよ!自ら変えて行くのよ!」って応援に聞こえて好きだった。
こういうところが、ちょっとフェミニズム強めな映画ってなるんだろうけども、とても好きだった。
この映画観て別れちゃったカップルは、こう言う意見のすれ違いなんだろうな…。
実はピンクカーペットも当選していたのですが、ストライキで中止になってしまったので、ムビチケを頂きました!
次は吹替版で観てきます😊
アランの声優さん下野紘さん…楽しみすぎる!
最後にSNSを騒がせた一件について。
私は原爆を茶化すような発言、
軽はずみな公式SNSの言動を許してはいません。
日本での原爆への認識の差があるのだなと悲しいです。
SNSでの発言は納得いきませんし、色々と思うことも正直あります。
ですが、ワーナーブラザーズジャパンさんは
毅然とした態度で対応してくださり、とても応援したく思いました。
元々前売りも2枚買っていたほど楽しみだった作品です。
今回、試写会にご招待いただきドレスコードのピンクコーデで全力で楽しみました。
決して、あの騒動について許しているとかそういう事ではありません。
私がこの映画を観るという事に違和感を覚える方もいるかもしれません。
ただ、映画を観る選択をした人、観ないという選択をした人。
どちらの選択をした人も互いに攻撃し合うことがないことを祈ります。
世界中すべての国に、SNSに平和が訪れますように。
自分らしさってなんだろう
すごくバランス感覚のあるいい映画でした。
ただ、最後にケンの愛をバービーが拒絶するところはそれで良かったのかなとぐるぐると考えこんでしまいます。
ケンが恥ずかしげもなく涙を見せながらただ君と一緒に暮らしたかったという時の愛はケンとはバービーを愛する役割だからそう振る舞うだけというバービーランドのルールを超えた本当の愛だったんじゃないかなという気がしましたから。
二人が和解してハッピーエンドでは安易だというのはわかるのですが、古い価値観への反発から自分らしさってなんだろうという答えのない地獄に自ら落ちるバービーは果たして幸せになれるんだろうかと。言いようもなく不安で不気味なエンドになっていると感じました。
それこそが現代を生きるということですかね。確かにそうかも。いや。うーん。
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