バービーのレビュー・感想・評価
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マテルの過去の反省と贖罪の映画?
マーゴット・ロビー発案の映画らしいが、かつて女性の性差別の象徴としてフェミニズム団体から批判され、民族や体型の多様性を表現していないなど叩かれた過去があるバービー人形だが、創業者ルース・ハンドラーの『あらゆる女の子の無限の可能性を刺激する』という創業時の理念に立ち返り、現在では様々なバービー人形を発売しているマテル社の強烈なメッセージが込められた作品のように感じた。
プロデューサーも兼任しているマーゴット・ロビーやライアン・ゴズリング、ウィル・フェレルにヘレン・ミレンなどトップ俳優を起用する事で作品の格を上げつつも、下ネタがバンバン飛び交うので大人でも楽しめるのだが、隣の子連れが気になって仕方がなかった。
ケンを引き合いに出し男の子へのフォローも忘れてませんよというスタンスを作りたかったのかも知れないが、かえって男性へのネガティブなイメージをつくってしまったような気がする。
男性社会の象徴が馬とか、ゴッドファーザー観とけば間違いないとかツボ過ぎてひっくり返りそうになったが、ライアン・ゴズリングのちょっと抜けたハンサム顔がさらに面白さを後押しする。(この人大好きw)
ラストの婦◯科って?
もうツルペタじゃないって事?
バービーはバービー・ケンはケン
幼少期には、世界中の女の子が手にし、愛されてきた着せ替え人形のバービーを主人公に描いた実写化作品。主人公のバービーに、マーゴット・ロビーを抜擢したのも適役。あの可愛らしさ、抜群のプロポーションは、正にバービーそのもの。
バービーの中には、白人、黒人、アジア系、ポッチャリ、そして妊婦まで、いろんな人種のバービーがいるのを初めて知った。また、職業もマーゴット演じる定番のバービーから、大統領に研究者、ノーベル賞受賞者まで、あらゆる職種のバービーも存在し、ある意味、多様性の尊重や男女平等という、最近主流のテーマが本作にも流れている。
おもちゃとしてお馴染みのドール・ハウスや街並み、車に飛行機までがピンク一色で、バービーらしい世界観を醸し出している。また、バービー同士の会話も、思わず笑ってしまうバカバカしさでコメディー・タッチで描かれている。
その面白さを増しているのが、バービーのボーイフレンド・ケンの役割。これも知らなかったが、ケンもバービー同様に様々な人種のケンがいることを初めて知った。その中で、金髪の定番ケンをライアン・レイノルズが演じ、バービーを求める男としての渇望するお馬鹿キャラなマッチョマンを演じている。鍛え抜かれた、バッキバキの身体は見事だった。
毎日が完璧で、全てがハッピーなバービーランドで暮らしていたバービー達。しかし、マーゴット演じる定番バービーの足が平らになり、セルライトのくすみを発症する。変わり者のバービーの指示で、その原因を解消するために、ケンと共に人間の世界への旅に出る。しかし、人間世界は、女性中心だったバービーランドと真逆な世界。そこで、ケンの男性欲が暴走してしまい、バービーランドに危機が迫るのだが…。
とにかくマーゴット・ロビーの可愛らしさが全面に溢れた作品で、ファンなら堪らない作品。ラストシーンで、ちょっとドキッとするお宝シーンがあったような、無かったような…(笑)
映画史に残る傑作
世界的に有名なマテル社のバービー人形が実写映画化。最初はどんなアホ映画になるんだろうと想像していたが、グレタ・ガーウィグがとんでもない映画にしてしまった。2020年代を代表する映画として確実に映画史に残る作品になるであろう。今年ナンバーワンの傑作。
「ワンダーウーマン」で「トイ・ストーリー」な映画。バービー人形の世界観を利用した至極アホ極まりないコメディは存在しつつも、アダム・マッケイばりの強烈なポリティカル要素をもってミソジニーな現実社会を徹底的に風刺し茶化していく。超シニカル。その数は一回見ただけでは把握しきれないほどに膨大で、秒単位で挿入してくる息をつく暇のないスピード感。ミソジニー、家父長制、Toxic Masculinity、女性差別、アンチポリコレへの茶化しなど列挙するととんでもないことになるのでとにかく見て欲しい。
バービー人形がもたらした夢や功績と逆に良くなかった部分までもありのままにすべてを描いていき、現実社会までもそれに内包していく。特に女性自身が抱えてしまっている問題がバービー人形のもたらした罪と繋がっていく。例えば完璧な容姿やステータスからなるルッキズムや、自分はこうでないと駄目だと型にはめてしまうアイデンティティの欠如による自己嫌悪(鬱)、老化を嫌悪するエイジズムなどが理想とされすぎたバービー人形の闇の部分として描かかれているところが良くて、そこから自分が自分らしくいられるありのままの自分を模索し肯定していく自己肯定へと繋がるのが最高。
またバービー人形の世界観における男性の扱い方にも言及していき、ケンが何者でもないただのケンでしかなく、それは現実社会の女性の扱い方と同じであったことと重ね合わされていて、男性キャラのほとんどが超バカには描かれている(死ぬほど面白い)ものの、相互リスペクトの偏りのない物語でもあった。彼らも有害な男性性に侵されたことによるアイデンティティの喪失を経ていて、自己の内省に目を向ける様が的確かつ素晴らしい。結局は女性も男性も関係なく自己肯定の物語へと帰結する秀逸さ。
でも最後にはしっかりとバービー人形が与えてくれた夢や希望、感謝が込められていてこの集大成感が大感動。バービー人形の総決算でありながら、現実社会のこれまでの総決算でもある。それでいて「あなたはあなたのままで美しいよ。何にも囚われず自分らしさを探して」と背中を押してくれる。あまりにも素晴らしすぎて胸がギュッとしめつけられる。
女性ならば共感を呼び、男性ならひたすら学びになる映画となっていて、男性の私には学ぶ要素が大いにあったし、無意識にそうしてしまったことへの反省の機会を得られる。自分の愚かさに気付くこともありながら腹を抱えて笑える。こんなコメディを待っていた。
純粋なアホコメディから毒見の強いシニカルなコメディ、そこからシリアスにドラマにへとシームレスに繋がれていく映画としての出来の良さも凄くて流石グレタ・ガーウィグ。コメディの種類もバラエティ豊かでメタ的なものも沢山あるし、ワーナー自社作品を使ったものもあるので面白い。もちろん政治的なものもある。
キャスティングも見事。マーゴット・ロビーはもちろんのこと、ライアン・ゴズリングも最高すぎた。こんだけ奇天烈な世界観なのに演技力ひとつで雰囲気をすべて変えていく。マーゴットはプロデューサー、フェミニストとしても着眼点が鋭くて凄いし、売れた始めた直後にBIMBOって言われていたのを軽く自虐的に挿し込むのも勇気があって良い。
他にも面白いカメオ出演もあるのでサイコー。俳優を知っていると面白い小ネタもあって本当に笑えた。
一番注目されているかもしれないサントラも公開前から聞きまくって最高だった。Dua LipaやLizzoのレトロなダンス・ナンバーからCharli XCXやAva Max、Pinkpantheresなどの現代ならではのエレトクトロニックなものまで目白押し。そしてもはや御大的な存在感の大好きなビリー・アイリッシュが哀愁とエモーショナルの洪水みたいなピアノ曲で映画をキュッと締めてくれる。
こんなとんでもない映画化企画からこんな大傑作が生まれるとは思わなんだ。何もかもが煌めくようなエネルギッシュさを持ち合わせた革命的な映画。2020sを代表する映画になるだろう。
参りました❗コミカルだけど結構考えさせられた作品
作品の予告編を観ると人形をメインにした話かと思いきや男性社会、女性社会の長所と短所を見事に描いた作品。結構、考えさせられた。監督の名前グレタガーヴィックを見て納得した。コミカルな場面ももちろんあり考えさせられる場面もあり観て良かった作品。バービー役のマーコット・ロビーもさすがだが、ナレーション役のヘレン・ミレンもまたいい。
バービーのダツチドール‼️❓はだしのケン‼️❓
楽しいコメディだけど誰かと語りたくなる
台詞の一つ一つ、笑えて楽しかった
ライアン・ゴズリング、よかった!がんばりました!マーゴット・ロビーとグレタ・ガーウィグの映画だから期待はしてましたが、期待を上回る質の高い映画でした。過去の素晴らしい映画引用アシライは辛口皮肉ユーモアたっぷり💕晦渋せず単純化せずとても正直な本音ばかり。バービー人形で遊んだことがある人にはとりわけ受けるし(特にオチ)、笑える個所が盛りだくさんでした。
バービー&ケンの揃いを幼稚園頃に親から与えられた私は、バービーの体が固いプラスチックであったことが好きだった。シュッとクールな(当時は勿論こんな言葉で考えた訳ではない!)体つきで子どもながらにかっこいいなあと思った。季節に合わせてドレスを替えて、バービーとケンをそれぞれ体の後ろを支えるバー(支柱)を使って立たせて並べてた。夏はバービーにはお洒落な水着(多分ワンピース)を着せた。ケンは水着なし!で全裸。だからそれを見た両親や祖父母や叔父は笑っていた。自分はそれ程おかしいことだとは思ってなかった。ケンの服まで考える余裕も気持ちもなかったから。いずれにしてもバービーの服は素敵でシックで大人。ピンクの服はうちにはなかった。バービー=ピンク路線はいつから始まったんだろう?
バービー人形の原型は、西ドイツのゴシップ紙BILDの漫画の主人公リリーを人形にしたものだ。それがアメリカに渡ってバービーになった。リリーは従来の「女」枠組みに収まらない戦後の逞しい女。だから生みの親バーバラとバービーの出会いと会話シーンはとても良かったし嬉しかった。
グロリア(マテル社秘書)の、真実で事実の心からの怒涛スピーチには笑えて泣けた。この映画の肝だ。
おまけ
マテル社は懐の深い会社だ!
「バービー」という偶像
公開直前にSNSで良くも悪くも話題になった割に、初日の客入りあまり芳しくない様子。
まあ、(特に日本人を相手にすると)宣伝も難しいタイプの映画だし、俳優はストライキ中だし。しょうがないのかな。
この監督の名前を見れば、予告編どおりのお人形実写化おバカムービーなワケもなく、やはりコメディながらかなり厳しくジェンダーに切り込む作品だった。
加えて、性別に関わらず「自分は何者か」というアイデンティティにまで問いかけてくる。
もちろん私はバービー文化に触れていないので、単純に日本の「リカちゃん」と置き換えるワケにもいかず、結局ここで描写された皮肉の半分も理解できたんだろうか。
(もちろんそんなモノは理解できなくても大丈夫。)
とにかく、現在まで男性社会が強要してきた女性像の呪縛を、皮肉と自虐たっぷりに、その偶像自身が解放していくという、一筋縄ではいかない作品。
それなのに、話運びが上手いのでずっと観ていられるのは、さすがの手腕。
メタ視点のレイヤーも複数あって、解釈や理解の仕方は当然一通りではないんだろうな。
残念ながら日本ってこういう映画があまりウケないけど、こういうエンタメからフェミニズムや差別に関する意識が広がらないと、結局一部のヒステリックな議論ばかりが印象に残って、誰も近付かくなっちゃうよ。
まあまあ
マーゴットロビー大好き‼︎
アハハ 溜息しか出ないよ。
公開初日朝9時20分をほぼ満席にする集客力。 魅力あるもんねマーゴット。
嗚呼それなのにそれなのに…
コス○コのド派手だけどガッカリ感満載なケーキを眼にしてるよう。
マーゴットの無駄遣いが残念だ。
振り切ってる
バービーランドは楽しかったけど…
マーゴット・ロビーが可愛くて
「もう十分だもう良いんだケン」
ピンクで強く可愛い女の世界
自分の価値は?と悩むすべての人にエールを送る一作
バービーが人間世界にやってきてギャップに大パニック!の流れは予想通り。テンポも良く、世界観の完成度も素晴らしい。
バービーで遊んだ経験がなくても普通に楽しめるかと💎
台詞量多めのコメディで、言ってることはかなり現実的でシビアなものばかり。
女性目線で男性への指摘があまりに多いので、こちらはスッキリしますが、男性はどういう気持ちで見てるんだろう…?となりました🙃
ただこの映画は、女vs男という対立を描いているわけではありません。
自分の価値は?と悩むすべての人にエールを送る一作となっています。
印象的だったのは、愚かな権力者への辛辣な指摘。
全てジョークにして、キラキラピンクの世界で見せるから笑えるけど、かなりパンチあります。お見事!
あとはゴズリングファンのみなさん…必見ですよ🤤本当に振り幅ひろ過ぎ。。
個人的には、2018年に「フランシス・ハ」上映会を主催して以来ファンだったグレタ・ガーウィグに舞台挨拶で会えて感動しました…
確か、マーゴット・ロビーからの推薦で本作の監督に就任したとか。
主演のマーゴット然り、まさにウーマンパワーあふれる力強い映画であると共に、グレタ監督らしい親子像にも触れた、ぬくもりある一作となっています。
グレタ、次は「ナルニア国物語」の監督が決まっているとか🦁
百聞は一見にしかず‼️Seeing is believing👍
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