バービーのレビュー・感想・評価
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コメディのようでテーマは重い
もう上映前から炎上して、どうなるんだろうと思ってましたが…。観に行きました。
それでも、いい意味でも悪い意味でも話題性は今トップクラスのはずなのに、あまり入ってなかったですね。
僕は特にバービーに思い入れがあるわけではないんですが(どちらかというと、周りが持ってたのジェニーやティモテなんですが…世代がズレてる?)、自分の好きなキャラクターが、これだけ男女平等とかのテーマを引っ提げてきたら複雑な気持ちにならないのかな…。
でも、映画としてはよくまとまっていたと思います。
ピンクで目が痛くなりましたが、蜷川映画ほどじゃないです。
バービー人形でここまで面白く描けるとは
実際の幼少期女子向け人形のバービーをまさかの実写化。ハーレークイーンで注目を浴びたマーゴットロビー、もはやキャラクター作品を演じるに勝手に安心感を得ている。物語はバービー人形が暮らす世界とバービー人形の製造会社がある現実の世界の2世界がフィールド。バービーの世界の住人の基準は、製造されたことがある人形が人して存在しており、もちろんケンもいるし、複数人の亜種バービーや亜種ケンなど同名がいる世界。建物などもバービー人形のハウスをそのままなため、主に液体が無く、基本夢の世界といった感じ。ある日、主人公バービーが心身の不調から現実世界での自身の存在を確認しにいくも、現実はバービー離れを感じ、存在価値を見失う。一方バービーについてきた、金髪ケンは現実社会の男の価値観に触れ、元々バービー主体の女性世界観を男性主体の世界に変えようと動く。現実世界の元バービーのファンである親子の助けをもらい、無事ケン率いる男たちからバービーランド奪還。主人公バービーの新たな門出で本作が終わる。若干の過度な描写、男女格差にも焦点を当てているが面白く描かれているので問題はないと思います。男である私の推しシーンは複数人のケン達によるダンス、体操シーン。ライバルケンの1人にはシャンチーがつとめ、男ならではの焦点のあてかたが面白かったです。
ノリは軽いが、メッセージは重め
楽しそうな予告と主演のマーゴット・ロビーに惹かれて、公開2日目に鑑賞してきました。お盆を迎える週末のわりには客入りはイマイチでしたが、内容は悪くなかったです。
ストーリーは、世界中で愛される人形・バービーたちが暮らす国・バービーランドで、幸せな日々を過ごしていた“定番バービー”が、心や体に起きた異変に気づき、その原因を求めてボーイフレンドのケンとともに訪れた現実の人間世界で大きな衝撃を受け、自身を見つめ直し変容していく姿を描くというもの。
バービー人形に詳しくないのですが、ネットの情報によれば60年以上の歴史があり、かなり多くのバリエーションが存在しているようです。そして、その世界観を広げる存在としてケンを始めとする他のキャラクターも生み出されてきたのでしょう。言い換えれば、多くの夢や希望を与える存在として親しまれてきたバービーの容姿や職業は、女の子の憧れの象徴であったのかもしれません。しかし、発売時とは社会も大きく変わりました。かつての憧れの象徴は、現代では価値観や理想の押しつけ、型へのはめ込みと捉えられかねません。
変化のないバービーランドでハッピーな日々を過ごしたバービーは、初めての人間世界で、その社会変化に大きな衝撃を受けたことでしょう。そんなバービーの悩みや葛藤を通して、誰かの敷いたレールを走ったり、誰かに期待された自分を演じたりすることなく、自分で考え、感じて、限りない可能性に目を向けようというメッセージを本作から受け取った気がします。
一方で、バービーのおまけとして存在していたケンが、自身のアイデンティティに悩む姿や、「ケンはケンであればいい」という言葉で自分を取り戻す様子もなかなかよかったです。人間社会の男女を逆転させたアンチテーゼのようなケンの存在が、作品に深みを与えていたように思います。
終盤で描かれる、バービーの生みの親ルース・ハンドラーとの対話のシーンもじんわりと沁みました。彼女の「自分の道を選ぶのに親の許可は要らない」「親は、子どもが振り返った時にその道のりを確認できるように出発点にいる」という言葉にジーンときました。ラストで、シックな装いに身を包み、ヒールのない履物でしっかりとかかとをつけて立つバービーの姿が描かれます。まさに地に足がついた瞬間です。彼女が名乗る名前からも、力強く新たな一歩を踏み出したことが伝わってきます。序盤との対比による見事な締めくくりです。
そんなメッセージ性のある作品なのですが、表面的には軽いノリで展開していきます。ギャグやジョークと思われるシーンも多いのですが、ほぼ意味不明で笑えませんでした。が、隣席の外国人3人組は何度も笑っていたので、英語圏の人には楽しめたのでしょう。あと、ケンが周囲を洗脳し、それをバービーたちが解いて世界を取り戻すくだりもよくわかりませんでしたが、バカバカしい展開なのでどうでもよく感じました。でも、バービーランドの世界観そのものは、かなりおもしろかったです。
主演はマーゴット・ロビーで、キュートな魅力はまさにリアルバービー。感情表現も豊かで、バービーの心情の変化がよく伝わってきます。共演のライアン・ゴズリングは、イメージとはちょっと異なりますが、コミカルにケンを演じています。脇を固めるのは、アメリカ・フェレーラ、ケイト・マッキノン、シム・リウらで、他にもバービーとケンがうじゃうじゃ登場します。
ピンク色の世界。
はい。良く私のやんちゃレビューを覗きに来て頂きました。
最初に映画とは全然関係ない話をさせて頂きます。
2009年にWBCの一次ラウンドを見に行ったんですよ。場所は東京ドーム。
まあでっかいんですね。大体東京ドーム一個分のてかさです。
そのまんまかよ‼️
チケット代は8000円。おい高いな。しかもごっつい腕時計付き。っていらねえわ!
は、置いといて、私の席の少し前に特徴的な夫婦がいるんですよ。旦那さんはピンクのジャケットとスラックス、奥さんはピンクのワンピース。
はい。誰かはわかりますね。一目瞭然。林家ペー・パー子夫妻。
完全にプライベートですよ。周りのお客さんも入れ替わり立ち替わり記念撮影。凄えな。どんな時でもキャラ設定遵守。私は?行かなかった。シャイだしね。
ピンクは女児の色。違います。全身でペーパーさんは否定してます。
ピンクってピンク映画とかね、日本人は少しバイアス掛かってるけど桜の色。本当は好きなんじゃねえかな。
私も好きだよ。ピンク。
その昔はピンクレディなるスーパーアイドルもいたしね。
はい。枕終了。映画の感想です。
最初からおもろい。かってドールは赤ちゃんのみだった。そこに鳴り響く「ツァラトゥストライ はこう言った」
革命が起こった。夜明けが来た。
燦然と登場するバービー
子供達は赤ちゃん人形を破壊。
はい。出ました。良くあるパロディ。キューブリックの、あの映画。隣の女子小学生は多分なんのこっちゃ?
だろうね。
そしてバービーランドのシーン。結構尺を使って。この世界の色彩はピンク、ピンク、ピンク。女子は沢山いるけど全員バービー。大統領も検事も人魚もバービー。
ここの造形が素晴らしい。あえてちゃちな感じで能天気な感じで雨も曇りもない。
彼氏設定のケンは沢山いるけど総じて、おバカ。筋肉バカ。おまけ感満載。仕事はビーチにいる人だって。
ライアン・ゴズリングが嬉々として演じます。ラ・ラ・ランドではピアノ。 本作ではギター。才能の塊だね。
ある日パービーに大変な事が起こった。なんと足裏が扁平に!セルライトも発生。ありえない!
定番バービー(マーゴッド・ロビー)はへんてこバービー(ケイト・マッキノン)に相談します。答えは現実世界に行け!
まじっすか?なんか「魔法にかけられて」みたいな。
なんとかロスに行きました。好奇な視線。シニカルな反応。大元のマテル社も変な奴しかいねえし。
はい。あらすじ終了。
この映画って完全にマーゴッド・ロビーの映画。一挙手一投足が完全にパービー。可愛いにも程があるんですね。製作も兼ねているしね。
私が好きなシーンは洗脳を解くシーン。男子は大体「ゴッドファーザー」が好きってくだりね。そうかもしれんが、女子も好きだよ。多分。
なんかマーゴッド・ロビーって話題作にいつもいる印象だよね。ハーレークイーンとかトーニャとか。
監督/脚本/製作総指揮は グレタ・ガーウィグ。今回もジェンダー問題を扱っています。エンタメの裏側に。
コロナ開けっぼい今日この頃。ハロウィンではパービーのコスプレをしたお姉さんがいるのかもしれません。
この映画がヒットすればですけど。ハーレークイーンはいたしね。
渋谷のスクランブル交差点で凝視しちゃダメです。今時ですからね。
目を閉じおいでよ!
それはバービーボーイズだよ‼️
お付き合い頂きありがとうございました。
PS 原爆は出てきません。あのねプロレスのジャーマン スープレックス ホールドは昔、原爆固めって言ってたんですけど・・・
思ったより面白かった
なんかTwitterで炎上して話題になったけど、映画は思ったより面白かった。
「バービー」という、女の子の憧れを通して、フェミニズム、ポリコレの風潮を風刺してるようで、逆説的に多様性を嫌味なしに表現できてる。特にライアン・ゴズニングのケンはおバカで最高です。
ストーリーも全体的にコメディで、とにかく明るい世界観(好き嫌いはありそう)は個人的に好きです。映画ネタやメタなネタとか、ふざけてる部分も多いが私は笑って観ました。
バービーたちはどう生きたか!笑笑笑
ある一体のバービーが死ぬと言うことに気づいてしまう?
どうして?
人形社会でタブーとされていた「死」を口走ってしまったのか?
それにしても、
ピンクピンクのバービーランドの女性中心社会には圧倒されるが、
人間社会でのバービーの評価や貢献がリスペクトされていないこと。
人間社会は男性中心社会であることを知ったあるバービーは、
苦しみの中からバービーは「私」であることに気づく?
人形が自我を持つ!!!
これは凄い!
バービーランドのバービー達が、
つぎつぎと私と言うそれぞれのバービーが人格を自覚するのだ。
こんな比喩で、
自我を問われるとはビックリ‼️
この後のバービーランドは、
どうなるのでしょうか?
案外、名作でした。
(^ω^)
世界中で愛され続けるアメリカのファッションドール「バービー」を、
マーゴット・ロビー&ライアン・ゴズリングの共演で実写映画化。
さまざまなバービーたちが暮らす完璧な世界「バービーランド」から人間の世界にやってきたひとりのバービーが、
世界の真実に直面しながらも大切なことは何かを見つけていく姿を描く。
ピンクに彩られた夢のような世界「バービーランド」。
そこに暮らす住民は、皆が「バービー」であり、皆が「ケン」と呼ばれている。
そんなバービーランドで、オシャレ好きなバービーは、ピュアなボーイフレンドのケンとともに、完璧でハッピーな毎日を過ごしていた。
ところがある日、彼女の身体に異変が起こる。
困った彼女は世界の秘密を知る変わり者のバービーに導かれ、ケンとともに人間の世界へと旅に出る。
しかしロサンゼルスにたどり着いたバービーとケンは人間たちから好奇の目を向けられ、思わぬトラブルに見舞われてしまう。
「レディ・バード」「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」のグレタ・ガーウィグが監督を務め、「マリッジ・ストーリー」のノア・バームバックとガーウィグ監督が共同で脚本を手がける。
(^ν^)
考えるな!
何も考える必要はない。ていうか考えたら負けかも。
ツッコミどころ満載?いやいやむしろツッコミどころしか
ないから。そもそもすべてが空想の世界。割り切ってこの阿呆な
世界観に身を委ねる覚悟があるなら、それなりに楽しめる映画。
そして特に感動も教訓もないけれど、これでいいのだ。
人間という存在そのものを茶化しているけれど、痛烈な皮肉とか
人生とは何ぞやみたいな高尚な話ではなくて登場人物のやり取りを
面白おかしく描くための流れでこういう話になったのだろう。
深掘りが好きな人は言葉の深層やら何やらをを考えても良いが
自分は億劫なので何も考えなかった。
映画の冒頭、まだ画面に何も映し出されていない状態でなぜか
昔観たある映画を思い出した。それが○○○○のパロディーだった。
自分の既視感(既聴感とも言える)が当たっていた。構図や動きの
再現性も高くて感心したし笑えるオープニングだった。
他にも小ネタ的に有名な映画の画像が使われていたりパロディーが
あったりで元ネタを知っているほど面白い。
物語がどうこうよりもロサンゼルスで二人が変人扱いされたり
犯罪者になったり、バービーランドと人間世界との違いに戸惑う
ところが笑えた。
マーゴット・ロビー&ライアン・ゴズリングという配役が素晴らしい。
ヘレン・ミレンも良い味を出していた。主役の二人が違う役者
だったらここまで楽しめただろうか?まずこの映画を観たいと
思わせることと、観終わっての満足感の点でも二人の功績は大きい。
☆ピンク☆
ピンクって言うても200色有んねん!
凄い映画だった、予想以上の色々凄い映画だった。
女性優位の世界と、男性優位の世界が政治的に描かれるけど、結局どっちも滑稽に見えてしまいました。マーゴットロビーはアホだし、ライアン・ゴズリングは輪を掛けてもっとアホだし。
政治の先に誰か支配者になろうがハッピーは支配者しか掴めない、自分の幸せは自分しか掴めないんすよ、他人なんかに分け与え無いんですよ。
凄え現実と似てる、個人や庶民に幸せなんか無い。
事実男性優位の現代社会に身を置いてるクソリーマンの俺なのにね、スクリーン前だけ神気取りですよ、はあ。。
そもそも幸せを示すために生まれたのがバービー人形なんですよね、多民族国家で生まれたバービーには黒人も居て、プエルトリカンも居て、デブも居て、障害者も居る。
誰だって誰にでもなれるよって意味有んすよね。
だからナイススタイルブロンドのマーゴットロビーは定番バービーで有る自分自身、つまりは当たり前とか常識とか架空で有る自分と戦う未来を選択したんすよね。真っ直ぐ歳を重ねるお婆ちゃんを美しいと言った、無い筈の涙が流れた。
翻訳ではオブラートだったけど、バービーもケンもノーヴァギナ、ノーペニスって言ってんすよ。
俺ら現実はここに縛られ?因果とか業を背負って人生やってるけど、バービーはそこに希望を見て進むんすよね。
凄え、ピンクに201色有るかも。
劇場出口の親子がもう一回見たいー、って手繋いでたのが一番最高だったなー。
低迷していても侮れないアメリカの知性
前日にレンタルDVDで『ニューオーダー』を見て、次の日に全くの対極映画ともいえる本作を見たのだが、対局に位置するという事は円にすると隣り合わせとなり近似となる。ということで、様々な共通点を発見して驚きました。
本作は所謂ファンタジー的な作りとなっており、多くのファンタジー映画は現実世界から異世界に行き、また現実世界に戻るというUターン的な大まかなパターンがあるが、本作は異世界から現実世界に行き、また現実世界から異世界に戻り、最後に現実世界に行くという珍しいSターンタイプのファンタジーになっていた。
これって歴史の繰り返しの輪廻のようにも捉えられ、上記の『ニューオーダー』を思い起こしてしまった。要するに人間は同じ過ちを起こしては立て直しの繰り返しを永遠にループして行っている様に両作を見て思ったのです。オープニングのある傑作映画のパロディでもそれを感じてしまった。
少女達にとってのバービー人形は、あの作品の人間(人類?)にとっての○○○○と同じ役割だったのか?と、最初から本作のテーマを匂わせていたのですが、本作のテーマは単に“女性の社会的な蔑視”の問題だけではないよという目配せだったのだと思います。それはバービーの問題提起だけではなく、ケンの問題提起も同等に扱われていた事でも良く分かりますよね。
いつも社会問題は片方だけの目線から発信となりがちで、今の社会現象であるミーツー運動もその代表的な例ですが、それではその対象である男性側が変われば問題が解決するのか?という、そんな単純な問題でもないことへのアンチテーゼの役割を本作は果たしている様に感じられました。
上記『ニューオーダー』も単純な人達には格差社会が引き起こす問題と捉えがちですが、格差が無くなってもそれは解決しないし、社会から女性蔑視がなくなっても、それが起因してまた別の様々な問題が発生するように、本作の作者も問題解決の単純思考化を危惧している様に思えました。なので、ある意味『ニューオーダー』と同等の厳しくも辛辣な人間批判が含まれていました。
しかしたまぁ~に出現するのですが、そういった内容を世界的知名度の人形を主人公にファンタジーとして作り上げるアメリカ映画のインテリジェンスには驚かされます。
予想を上回るメタでおバカなドタバタコメディ
冒頭のシュールなパロディから笑わされ、心を鷲掴みにされました。
基本的にバービーには興味はなく、映画化の情報を知った時もポップでオシャレなロマンスものかなと思い興味を持ちませんでした。
が、予告編のメタな場面を見て、どうなっているのかと興味を惹かれたものです。
メタでおバカなコメディの中、現実的な女性の立場や気持ちを描きつつ、男性優位社会、マッチョイズムなどなどを揶揄して、笑わせながら的確に提示してゆくストーリーテリングが素晴らしいです。
異常なまでにポップで作り物感のあるバービーランドの描写も面白いですし、マーゴット・ロビーのバービーも人形的な表情から人間的な変化までとても良かったです。
対比させる現実世界への眼差しや、自分へのイメージや役割などの固定観念に対する向き合い方にもグッときます。
まさかあの人があんな風にラスボス的になるとは、という展開も笑いました。
予想を上回るメタでおバカなドタバタコメディで、現実社会に対する視点も印象的で、大いに楽しめました。
バービーランドは現実社会だ
バービーというおもちゃひとつでここまで社会問題、世の中の変化に対してメッセージする作品に仕上げた、制作チームは素晴らしいと感じるし、映画化する意義を強く感じる作品であると感じた。
人間界に触れることでバービーランドで起きる変化は現実世界でも起きている変化であると感じる。
バービーランドの絶妙なバランスのチープさが堪らないもので、数々の笑いが起こっていた。
ノマドランドを見て、さらにカッコ良さを感じていたビルケンが、本作によってさらにカッコよくなるし履きたくなった。
「イノベーションが重要」は伝わります。
観る前から「これは評しにくそう」と思っておりましたが、やはり。。。
序盤こそ、Lizzo、Dua Lipaの音楽にのってミュージックビデオさながらの映像で案内されるバービーとバービーランドの面々、そしてその暮らしぶりは「おバカハッピー」。
そもそもバービーの世界観を知らない私(50代日本人男性)にとってはこれがファースト・インプレッションなのですが、実際に初めて「自分のバービー」を手にした子供にとって、メーカーが考えるコンセプトを気にする子がどれだけいるのでしょう?おそらく、大半の子がバービーで遊ぶ際に想像するバックストーリーは千差万別で、また(その子たちの)バービーがしゃべる言葉の多くは「母親の影響」が強く出る、なんて考えるのは野暮と言うものでしょうか?
ただ、そんなこと言っていると作品が成立しないため、ここは素直に受け入れることとして、、、
あるきっかけでバービーランドを飛び出し、人間の棲む(実)世界にやってくるバービーとケンですが、ここで(実)世界の描き方に違和感を感じかけて、なるほど、序盤の「おバカハッピー」はこの(実)世界とバービーランドとの「両極の対比」が目的なのだと理解します。
双方の世界観をメタ的に見せながら語られることは道徳的で「良いことを言っている」のにも関わらず、その計算されたファンタジーによってむしろ欺瞞に見えかねない危なっかしさを感じたり。途中「それをマーゴット・ロビーが言っても」など自虐を入れたり、最後まで真面目腐らない演出は悪くないのですが、正直、少々冷めた気持ちで観終えました。
グレタ・ガーウィグ&マーゴット・ロビーと言うコンビで非常に楽しみにしていましたし、また、この手の作品性にケチをつけること自体を如何なものかと思いつつも、素直に絶賛する材料が見つからなかった私。「イノベーション(革新)が重要」なことは伝わりますが、バービーと言う「キャラクター」で語ることで反って無理を感じてしまったわけですが、それこそ、感じ方は人それぞれ。単に私向きではなかったのだと諦めることで、ようやく納得できるような気がします。悪しからず。
よく人形のバービーをここまで掘り下げて見事に映画化🎞
マーゴットロビーが、めちゃくちゃスタイルが良くて、お人形さんみたいに見事にBarbieを演じています。マーゴットロビーじゃ無いと、この映画はヒットしなかったと言っても過言では無いと思う程です!!!バービーが人間の世界に来て、人間と触れあって、自分の価値観に直面するのだが。。。そこから、箱が開いたかのように、ありえない空想、ファンタジーの世界観が拡がっていく物語です。お人形さんのバービーが言いたかったのは、バービーはバービーを手にした私達の心の中にバービーと過ごした日々が、そのひとときが宝物のように、あたたかな時間だった。。。バービーは永遠に私達、心の中にかけがえのない大切な時間として生き続けてると言いたいんだと思います。バービーの女性主体の世界観が。。。もしも、男、優位のケン達が蝕む世界観だったら。。。を描いてて、現代の風潮も考えさせられる映画だと思います。
観て良かったです。皆さんも、是非、映画館でバービーワールドを体感して観て下さい。
期待せずに見たら、、、
前評判があまりよくなく、期待せずに鑑賞。
最初の数分は本当に嫌いなタイプの映画で、かなり帰りたくなったがしかし!段々と面白くなっていき、この世界観へと引き込まれていった。所々で出るジョークもセンスが良く、声を出して笑ってしまった。途中で出てくる“男あるある”も、共感する点や自分に当てはまってしまう部分も多く、かなり良かった。また、途中までは女性賛美的映画なのかな~と思ってみていたが、そこに終始することなく、もっと深いところまで掘り下げることに成功していたと思う。全体的に見て、かなり満足のできる内容だった。
俳優陣も素晴らしい。マーゴット・ロビーの堕落した女性の演技、ライアン・ゴズリングの出す何も考えていない人間感、この二人がかなり良かった。ちなみに、ライアン・ゴズリングってライアン・レイノルズの親族か何かかと思っていたけど、全く関係ないんだ、、、顔も似ているしカナダ出身だし勝手に兄弟だと思っていた。
ただ、内容が内容なので、日本では流行らないかなとも思う。カナダやアメリカでは連日満員らしいが、私が訪れた劇場ではかなり空席が目立っていた。日本でこそ流行るべき映画だろと感じたが、なかなか難しいところもあると思った。
最後に、他のレビューしてる方を見ていると例の原爆のミームと関連付けて低評価にしている人が多い。作品の内容自体は何の関連性もないので、勝手に映画自体の評価を下げるのはちょっと理解しがたいかな~。
ギャグがハイコンテクスト、物語は優等生的。
ギャグ含め、米国カルチャーに依拠する度合が高く、かなりハイコンテクストだった。
バービー人形は、その女児に与える教育的な負の側面(白人的な美意識を中心にした美の規範の固定化)から、フェミニズム的に批判される玩具の代表のような存在。ピンクで塗り固められたその世界は、キュートにして頭空っぽ感満載。
そこに現代的な視点をコメディとともに持ち込むのは、とても面白い着眼だけど……私はバービーについて知らなすぎて、ちょいちょいギャグを理解できず、乗り切れなかった。
物語の着地は誠実で、安直な女性礼賛でもなく、妙に内省的でもなく、パワーにあふれたテンションを維持してラストまで突き抜ける。
雰囲気は観ていて楽しい、ギャグでも笑えるところはある。ただ、ストーリーや風刺としてはあまり響くところはなかった。
おそらく観客のカルチャー理解度にも寄るだろうが、劇場でひと笑いも起きていなかったところを鑑みるに、フェミニズム云々とは関係なく、日本ではあまりヒットしなさそうに感じた。
公開前に余計な(?)ケチが日本ではついた本作だが、思ったより刺激はなく、優等生的なお話でした。
観るほうも試されてる
バービー社会と実社会が薄皮一枚でつながってるとして
強烈な風刺をポップな映像と音楽に載せゴリゴリとお届けする創造性大爆発作品、思わずとても良かった
ジェンダーだけでなく、人種や宗教とか、学歴や職業とか、なんらか壁を作りそうないろんな括りが煮込まれてて、そして問われる、ダイバーシティにコレクトネスを求める矛盾
映画自体はニュートラルだから、観ててザワッとしたところがあなたの思想の境界線、っていうエグさが潜んでる
配給会社広報がなんかやらかして騒動になってるらしいけど、それで日和って観ないとかあまりに勿体ない、見たことない位カッコいいエンドロールだけでも観る価値ある
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