バービーのレビュー・感想・評価
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アメリカ人のための内輪ネタ映画
はっきり言ってクソつまらなかったが、しばらく考えてこれは日本人向けの映画ではないのだと気づいた。アメリカ人の国民的おもちゃであるバービーを題材にして、アメリカ人が大好きなパロディ、社会風刺、おバカなネタ、シュールでチープなB級の雰囲気を詰め込んだアメリカ人のための内輪ネタ映画なのである。日本生まれ日本育ちの日本人に評価できるものではない。日本人がこれを観てストーリーを大真面目に考察してしまうのは的外れも良いところだと思う。日本人が思うような中身なんてない。笑って終わりの映画なのだと思う。日本で問題になった「バーベンハイマー」も恐らく深い意図はない。そういう笑いのセンスなのだと思う。アメリカ人が爆笑しているスタンダップコメディを日本語字幕で見て全く笑えなかったときの感覚を思い出した。
民族的拒否反応
男とはどーしようもない生き物
私リカちゃん
思ってたのとちがった
子供がバービーに向かってファシスト!とかキレるの怖いよ〜
会社の上層部もきもすぎるけどあれはあのままなの?
人間界の風景の色や質感ががまったくステキじゃないところやマーゴットロビーの生感がリアルなところは良かった。話に合ってて。
その当たり前、今気付いた?
アグリーベティの女優さん!
現実女性の代弁者。
でもマテル社の上層部ってかなりうまく歩んでる方かなと。
バービーが理想の頂点であり続け、
女性は現実の中でバービーのような理想像を追い求め、そうすると男性の立場が弱くなってきた。
女性は女性で疲弊もするし、求められる理想を完璧にこなさないと意見できる立場に就けないから必死。
「男性」「女性」に結局囚われてしまっている。
ただ単に、属性にとらわれない自分を表現して、感情を使って、自分の気持ちと相手の気持ち両方を尊重できれば良いだけ。
弱音を吐いても良いし、誰かと感情を分かちあって、助け合って良い。
そういう人間らしさが、バービーからは抜け落ちてしまっていたから、いつしかルックス至上主義頭弱い系の象徴アイコンのようになってしまった。
多分いつの時代も、心に正直なイキイキした女性像をマテル社は表現したいだけなのだと思う。
君は君、僕は僕。今言う?
その上でその先の共存方法を知りたいんだけどなぁ。
子供も見るから、踏み込んだ内容はなかなか難しいのもわかるが、あまり表現が上手くない。
しかも、作中まるまる、限定モデルだなんだのヴィンテージ物にまで及ぶ宣伝てんこもり。
赤ちゃん人形の破壊、いる?
マテル社には勤めたくないと思った。遅い!
内容も50代以上の感覚では?
今の若者、SNSで自己発信したり、割と上手に自由を満喫できている気がする。
バービーは1959年から。
1950年から連載開始したスヌーピーの方が余程、個の尊重に優れているのは面白い。
同じ様な歌を歌う物理的な男性にはやがて、髭がはえてくる
「私はもう美しくない。」
「とても綺麗よ」
「定番レベルの美しさじゃない」
すると、天の声が「マーゴット・ロビーが言うと説得力なし♥」
「神は最初に自分達を模して人間を作られた」と聖書の創世記に記載されている。
この映画を鑑賞していて、最初にその言葉が思い立った。
つまり、実存哲学そのもの。しかし、キリスト教的な観念は余り含んでいない。なぜなら、ルース・ハンドラーさんはユダヤ系ポーランド人の移民の方。
マーゴット・ロビーさんの化粧もかなり薄くして、ソバカスをギリギリ隠す程度に抑えている。そこが彼女の美しさだと僕は思う。
「人間として生きるのは大変よ。そして結末は一つ」と言うとバービーは
「それでも、人間として生きて意味を見つけたい」
と言う願い。アンデルセンの「人魚姫」をリスペクト♥バービーは泡となるのか?
四時間も同じ様な歌を歌う物理的な男性にはやがて、髭がはえてくる。鳥肌モノ。
やっぱり、女性の演出家だった。
傑作だ。
女の子映画ではありません
映画館で観なくて……ほっ
なんじゃこれは
特に前半は滑りまくる芸人を見せつけられてる感じしかしなかった
一応ノミネートはされてたけど、歌曲賞以外は全てアカデミー賞は授与しなかったことで、Academy側が崖っぷちで権威を保った気がする
こんな物を映画館で観てたら(金返せ、時間返せ)と言いながら席を立つかも
世界中にファンを持つ日本のアニメに危機感でも持ったの?再びバービー関連グッズを売り出すための巨大CMなの?
ストーリーも表現も不思議な腹筋も伝えたい内容も全てOUT
頭空っぽで何も考えずに観れる映画
現代版バービー映画
炎上を恐れてすぐに取り下げたり謝罪したりする日本企業は見習ってほしい
すべてが完璧で今日も明日も明後日も《夢》のような毎日が続くバービーランド! バービーとボーイフレンド? のケンが連日繰り広げるのはパーティー、ドライブ、サーフィン。しかし、ある日突然バービーの身体に異変が! 原因を探るために人間の世界へ行く2人。しかし、そこはバービーランドとはすべて勝手が違う現実の世界、行く先々で大騒動を巻き起こすことに─?!彼女たちにとって完璧とは程遠い人間の世界で知った驚きの〈世界の秘密〉とは? そして彼女が選んだ道とは─?予想を裏切る驚きの展開と、誰もの明日を輝かせる魔法のようなメッセージが待っている─!(公式サイトより)。
徹底した世界観の作り込みと、コメディ要素たっぷりの脚本でなければ表現し得ないメッセージがあるのだなーと感心した作品。恐らく、アメリカ人には抱腹絶倒な内輪受けギャグも満載なのだろう。
なにより全面協力したマテル社(バービーを開発販売する実在の会社)の振り切り具合が小気味よい。一見、ブランドを棄損するようなストーリー(ルッキズムや白人至上主義等、バービーという人形自体が生んでしまった負の価値観を認める脚本、時代遅れ感のあるバービーCEOや幹部連の描かれ方等)だが、根底には「人形」への深い洞察がしっかりとあり、長年にわたって移り行く世の価値観に同社なりに全力で回答を出し続けてきたことへの自負は決してぶれていない。炎上を恐れてすぐに取り下げたり謝罪したりする日本企業は見習ってほしい。
マーゴット・ロビーは単に美しいだけでなく、実はかなり難しい役どころを演じきった。山崎賢人とはひと味違う役者魂が感じられる。CEO役のウィル・フェレルもかなり良かった。「ドライブ」で演じためちゃくちゃクールな役が好きだったライアン・ゴズリングのことを今度、どう見ていいのか分からない。
今は昔も生き辛さを表現した作品。
内容は、人形の世界と人間の世界の境を行き来する物語。お飯事人形バービーとケンとアランと持ち主の人形所有者の母娘とマテル社の人間が繰り広げられる。アメリカのプラグマティズム的世界観(有益な物こそ正しいとされる価値観多様性の中で時代と共に変化に富む真理を探求し容認する考え)で自己の尊厳を探索する物語。
印象的な台詞は『太鼓の昔から少女と共に赤ちゃん人形があった。少しの間だけなら子育ては楽しい。少しの間なら。』冒頭のナレーション2001年宇宙の旅パロディがこの物語をどの様な視点で見てほしいか分かるようで面白かった。コメディ劇が辛い風刺が効いた激しいスピードで進むので難しく感じるかもしれません。この冒頭が最後に繋がる構成も凄い。
印象的な場面は、物語冒頭人間界に行く主人公バービーが二者択一の選択肢を最初は選べないが、最後は自らの意思で人間界への選択肢を選ぶ。人形バービーが、人間バーバラ・ハンドラーとして生命を宿す場面は、バービーの過程を見ているものとして感情移入して喜ばしい場面ですがカタルシスの解放を感じ涙します。
印象的な立場は、登場人物の全てが何らかの苦しみと辛さを抱えていながら社会生活をしている立場。特にマテル社の社長の『私は少女の夢を叶えたかった。キモくない方法で』や製作者ルース・ハンドラーの『私は乳癌と脱税を考えてる小さな老女だ』との表現はアメリカっぽくて風刺の効いた表現が面白い。
マテル社の社長室受付の鬱バービーを考えている全ての原因の母の言葉も良かった。そもそもの原因を作った因果関係の言葉が面白い。
『女って苦行よね。全ての女性が人に好かれようとする苦労を私は見たくない!』目立たずマウントを取ろうとする世の中の難しさに悩む姿。
『男性社会で理不尽な女性像を言語化したら洗脳が解けた』との自分でも信じられない言葉を口にしたバービー魂の言葉は、素晴らしい演技でした。
この映画では、女だけでなく男や様々な社会的立場の人に向けた自己肯定感の提案と価値観が時代と世界の変化に対応する物語が面白かった。テンポの速さが玉に瑕で理解されないのではないかと感じたが非常に攻めた面白い作品。
おもちゃ世界の表現は見事
人間て…
そんなに良いかしら。人生七転び八起き。自分で人生を切り開けるし、自分一人で何ともならないこともある。それが楽しいのかもだが、バービーランドの方が毎日楽しいと思ってしまう。ケンはつまらないだろうが。マーゴット・ロビーはリアルバービーだった。
いろんな意味で、難しい
ピンクでレトロポップなドールの世界
採点3.7
その美術が面白く、ピンクでレトロポップなドールの世界に見事に落とし込んでいて実にキュート。
マーゴットも素晴らしくフィットしてましたね。
そのリアリティの薄い世界に、人間が入っていても違和感が無いのもすごい。
ちょっとウェス味のある世界観ですが、意外と真面目なテーマを置いているのはやはりグレタ・ガーウィグ作品って感じです。
バービーとケンを通して男性性と女性性を掲げ、男性主導となっている社会を痛烈に揶揄。
自分は自分のままで良い。そして自分を変えようとする一歩の大切さ。
全体的にとてもおバカなノリですが、とても前向きになれる素敵な作品でした。
原爆ミームの問題は残念でしたが、米ワーナーの異例とも言える対応は凄かったです。普通だったらありえない事だと思いますね。
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