夜明けのすべてのレビュー・感想・評価
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社会の中で苦しんでる人を知ってもらうことも映画の魅力
パニック障害、PMSなど見た目では認識できない病が沢山あります、私達が認識することで優しい社会になっていくんだと思った。
零細企業の社長役の光石研さんがとても優しい、それが社員に連鎖していく。
そんな優しさに上白石萌音、松村北斗の心も穏やかに周りのことも見られるように変化していく様子がわかりやすく描かれている。
中でも松村北斗が会社や同僚に否定的な態度だったのが、自転車に乗り、会社の作業着を
着るようになり、出先から差し入れを買って帰る。
病で苦しんでる人だけでなく、精神的、家庭環境に苦しむ人を助けるのも周りの人なんだな。周りの人の優しさは伝わり、連鎖するように。
夜を苦しみに例えるならば夜明けは優しさという太陽により夜明けが来るとさえ思えた、人に優しくなれる映画でした。
心地いい余韻が残る作品
藤沢さんと山添くんはお互いの病気(障害)のよき理解者となっていくけれど二人がそうなれたのは周りの人たちの程よい距離感と優しさもあってのことだと感じた
印象的だったのはまず山添くんの表情の変化
はじめは思うようにならない自分の心と身体に常に不安げな表情で周りの人のことが目に入らないくらい自分にいっぱいいっぱいでいわゆる空気の読めない人だったのが藤沢さんと話すことで徐々に心の余裕ができていって表情が柔らかくなっていくのを松村北斗が見事に演じていて演技というよりは山添くんそのものじゃないかと思えるくらい自然な変化だった
あと周りに気を使いすぎて頻繁に会社にお菓子の差し入れを持ってくる藤沢さんに対して住川さん(久保田麿希)のセリフで「こういうことが決まりになっちゃうのは良くないから」といった後に「でも私ここの大福好きよ」って言ったのがものすごく優しくて心に響いた
あと山添くんの元上司の辻本さんが山添くんがプラネタリウムの企画を嬉しそうに話して今の仕事が楽しいっていうのを聞いて「本当に良かった」って涙ぐんだたのも印象的だった
辻本さんはお姉さんが自死で亡くしているから山添くんのことをすごく心配して気にかけていたからのほっとしたうれし涙だったのかな
山添くんの彼女が藤沢さんに「あなたのような人が近くにいてくれて安心した」って言うのも素敵だなって思った
普通なら嫉妬の感情も沸く展開なんじゃないかと思うのに彼女なりの寄り添い方なんだと感じた
観終わった後ずっとそれらの場面や言葉を思い出しながら温かい気持ちでいられる作品でした
やや単調
レビューが良かったので見てきました。
俳優の演技は素晴らしかったですし、評判が良いのも分かるのですが、大きな事件もなくて単調に時間が過ぎていった印象です。
職場は社長も含めて皆いい人過ぎて、もう少し波風があっても良いかと思います。
原作者がある別の邦画と同じと後から分かって納得。どうも相性が悪そうです。
自分と向き合う映画
美しい映画だった。
瀬尾まいこさんの原作を下敷きに、三宅唱監督がこの世界に向ける優しい視線が、上白石萌音さん、松村北斗さん、そして周囲を囲む役者の皆さんを通じて、心地よい体温を纏って伝わってくる。
映画館を出る時に、スクリーンを前に同じ時間を過ごした人たちを同志のように感じた。
人の優しさや愛って大事だなぁ・・と思い出させてくれる作品。 友人の...
人の優しさや愛って大事だなぁ・・と思い出させてくれる作品。
友人の話だと原作改変もあるらしいので賛否あると思いますが私は好きです。
えもさ
という言葉でまとめていいのかわからないが鑑賞後とても気持ちがいい
プラネタリウムと繋げることが何よりすごいと思った
とっても分かりやすいし理解しやすい
日常の大事さに改めて気づかせてくれる作品でした
じんわり
自転しながら公転している地球には、同じ夜明けはない
夜があるから、地球の外の星に気づけた
など、生き方や他人とのかかわり合いなどを、星になぞらえていたのが印象的。
他にも、心にとどめておきたい名言が盛りだくさんでした。
多様性とか、その人らしく、とか声高に言うくせに、大多数の道からはずれた人の、なんと生きづらいこと。
山添くんや藤沢さんのまわりにいる人たちの、じんわりとしたあたたかさが、とても印象的でした。
ドキュメンタリーを観てるよう
話題になってたので観て来ました。
上白石百音さん、松村北斗さんは、演技に定評があるので、楽しめました。上白石さんは、上手過ぎて、逆にリアルです。脱帽!前半にトラブルがあって、ちょっと胸がざわつきましたが。。。後半は、主人公の廻りにいい人ばかり、実際にどうなんだろう。。。淡々と話しが進んで行きます。悪くはないけど、自分は、上白石さんと北斗君が、恋愛の兆しが見えるまで行くと期待しちゃった笑笑。感動の波もなく終わってしまいました。
敢えて、恋愛に結びつけない方がよかったのかもしれません。
一度は観てほしいです
皆さんのおすすめのコメントをたくさん目にしたので観てきました。映画に初コメントで緊張です。
光石研さん演じる栗田社長のモットー「無理なく、怪我なく、安全に」が心に沁みました。
日々、心に余裕のない仕事をしています。どうにか仕事を切り上げての鑑賞です。心が大怪我をする前にこの映画に出会えて良かったです。
全キャストが素晴らしかったですが主役のお二人は本当に素晴らしかったです!特に松村北斗さんの静かなる変化、成長がお見事でした。
たい焼きを買って渡した後、机に座って微笑む姿が堪りません。しば漬けにはちょっと声が漏れてしまって恥ずかしかったです。
わたしも横にいる誰かを助けられる人になりたいです。そして少しずつ無理をしない自分にしたいです。
もう1回観て、3回目はコメンタリーにも行きたいです。急がねば。
夜明け前がいちばん暗い。今真っ暗でも明日が夜明けかもしれないなんて、救われます。
原作未読だが、原作の方がもっと心に染みるだろう。
闘病の話より日常に着目点を置くなら、
もっと繊細に描かなきゃ物足りなさを感じてしまう、ところが残念だった。
特に最初の上白石萌音の語りが、病人の心境を表す重要なシーンだが、小説じゃないのに、語りなんて勿体無いと思った。
結果的には、最後のプラネタリウムの語りと対照的になって、後者がその応えのようなものになってよかったかも、が。
この映画はよく小説から洗練だれた内容で作られていながら、所々中身の薄さを感じるの仕方ないね。登場人物の物語を一々深掘りしたらまとまりが付かないし。
予備知識が全くない状態で鑑賞したが、
予想より日常的で変に恋愛感情とかをもたらしてなく、
良い雰囲気で、小説の描きたいこと、小説の良さが伝わった映画ではないかと感じた。
4.0より3.8くらいかな。
この映画に救われました
私はPMSもパニックも両方あります。
子供の頃から生きづらく苦しみました。
企業に勤めていると、自己管理は当たり前の世界です。
自分を責め「なんで自分だけ」と若い頃から何度も自死を考えました。
私の場合は、死との境は本当に薄く際どい無意識でした。
もし越えてしまっていたら家族や近親者がどうなってたかという現実をみせられて、
自分でびっくりするくらい涙が止まらなかったです。
本当に踏みとどまり、頑張って生きてきて良かったと、心底おもいました。
そして今日もPMSですが、いつもより心が楽です。
私のすべての人生をとても優しく包み込んでくれる映画でした。
寄り添う。
ホリプロと出た時にアイドル映画かと思ってしまったが全然違った。
冒頭の数分で、藤沢さんの症状と置かれた状況がよくわかる。
あとは、光石研と渋川清彦が演じた社長と前の会社の上司と同じように、藤沢さんと山添くんに寄り添って見守っている。見守っている2人も哀しみを背負っている。
山添くんが今の職場に居場所を見つけたことを察した時の渋川清彦、こちらもついもらい泣きをしてしまった。
主人公二人だけじゃなくて登場人物みんなの気持ちがすんなり入ってくる。
映像も演技も演出も音楽も、すべてが優しい気持ちになれる。
この題材を、このキャストとスタッフで作ってくれたことに感謝したい。
もっと早くこの映画に出会えていたらよかった。
どんな映画を観に行っても、上映前にアニメの予告編を見せられますが、「ボーはおそれている」や「哀れなるものたち」観にきてる人がハイキューやガンダムを観に行くとは思えない。
アニメ観に来てる若い人たちに、今作のような映画の予告編(上映中でも)見せて観にきてもらうようにすればよいのに。
星と照らし合わせてみる
どうにもならない障害との関わりを遥か遠くの星とシンパシーを交え、あえてゆっくりなぞる様なストーリーに仕上げた素晴らしい作品だと思いました。
どうにもならない・できない事、逃れられない現実・苦難も人との出会いで味方ができ見方が変わる事で感じ方や向き合い方、しいては痛みや辛さが和らぐ場合が無限にあると思いました。
作品が伝えたい事を劇中でゆっくり受け取れました。
少しでも多くの障害に星の光が届いて、その光が人を優しく包み救いになる事を願います。
清々しい映画
PMS(月経前症候群)とかパニック障害とか、人には言いにくい障害をもった人は意外と多いと思う。自分の周りにはそういう人が複数いる。そういう人たちの救いとなるような映画。
仕事のやる気のなかった山添君が藤沢さんのことを少しづつ知って、仕事への取組みや周りへの対応が変わっていく。藤沢さんも山添君という同志ができて互いに助け合うようになる。
それだけの映画だけど、それがとても心地いい。
会社の人たちも過剰に干渉せず、そっと見守っている。それぞれが辛い過去を持っている。PMSとかパニック障害ではなくとも、何かしら心に影を持っている人は多い。それをみながお互いに支えあっているというのが分かる。
恋愛関係にならないのもよかった。
あくまでも信頼しあえる同志といった感じでラストは拍子抜けするほど。
それが軽やかで鮮やか。
なんて清々しい映画だろう。
好きになれない映画
役名忘れたので俳優の名前で申し訳ない
北斗の恋人に対する対応が終始そっけないのが引っかかって、どうしても心温まる優しい映画とは思えません。
病気のことを心配して理解者になろうと頑張ってくれている恋人に冷たい男。
そういう人物像なんだろうか?と思いきや、上白石と打ち解けてからはニコニコしていて穏和。
もはやこの映画に恋人を登場させた理由が分からない。
こんな扱いをするぐらいなら最初からいない設定でよかったのでは。
ヒロインはヒロインで彼女持ちの男の家に「私はそんなんじゃないから!」と当たり前のように上がり込む、そして通う…。恋愛感情ないんだからいいじゃん!という感覚なんだろうけど、少しでも恋人に悪いとは思わないものだろうか?
上白石は人に気を使いすぎる性格のように描かれているのに、随所随所で非常に厚かましい。
上白石、北斗目線で見たら確かに優しい人ばかりですが、彼女目線で考えるとどちらも無神経。
だけど優しさっていいね♪と語るようなその自己中心性が、私は好きになれません。
俺って勝手だな、私はデリカシー無いな、でも人は弱いから間違えるし他人を大切にできないこともあるよね、それでも反省と後悔を積み重ねながら優しい人間になれるよう頑張って生きたい
と、そんな映画なら恋人に対する対応にも納得できますが、主役の二人は「病気で苦しい」と訴えるばかりで自分に対する厳しさは特に感じられず、モヤモヤしました。
副音声オススメです
鑑賞する前は正直、地味そうな映画だな…眠くなりそうだな…と思っていました。
鑑賞後は心の中でスタンディングオベーションしていました。
劇的な展開があるわじゃないし恋愛要素もないですが心に沁みる素敵な作品でした。
伝えたい事を全部説明するのではなく映像から汲み取る作品なので汲み取るのが苦手な人には向かないかもしれません。
主演の北斗くん、萌音さんの自然で繊細な演技に引き込まれましたし光石さん演じる栗田科学の社長も凄く良かったです。
主題歌無しですが、この作品に主題歌は不要ですね。
穏やかな劇伴が心地よいです。
エンドロール大変良いので是非最後まで見て下さい。
あと26日からスマホに音声ガイドのアプリを入れるとイヤホンで副音声が聴けるようになりました。
三宅監督、萌音ちゃん、北斗くんの撮影裏話が聞けて面白いので是非!
心地良くて眠くなりました。もう一度観て改めてレビューを
2024年映画館鑑賞10作品目
2月26日(月)イオンシネ名取
ハッピーマンデー1100円
原作未読
原作は『そして、バトンは渡された』は瀬尾まいこ
監督と脚本は『ケイコ 目を澄ませ』の三宅唱
脚本は他に『森山中教習所』『ギャングース』の和田清人
ビビさんが珍しく高く評価した邦画だったので関心があった
なんだちゃんと模範的なレビュー書けるじゃん
イオンシネマというと宮城と岩手の県境に住む自分としては石巻か利府で名取まで足を運ぶのは珍しいことだが石巻や利府では上映していないので仕方がない
残念ながら心地よくてところどころ眠くなった
もう一度しっかり観て改めてレビューしたい
多分今度はU-NEXTになるだろうけど
散髪のシーンが好き
上白石萌音ってやっぱり上手いね
しょんぼりしている時は余計に小さく見える
みんな何かを抱えていて許容し優しくなれる
最近テレビ寺子屋で立川談慶が話していたことってこういうことだな
全てのヤフコメ民とヤフコメ系のライターに是非とも観てもらいたい
僕はもう一度観たい
エンドロールも続き
配役
栗田科学の新入社員でパニック障害を患う山添孝俊に松村北斗
山添とは同じ職場の3年先輩で月に一度のPMS(月経前症候群)影響でイライラしてしまう藤沢美紗に上白石萌音
山添が前に勤めていた職場の上司の辻本憲彦に渋川清彦
仕事でロンドンに転勤してしまう山添の恋人の大島千尋に芋生悠
美紗の友人の岩田真奈美に藤間爽子
栗田科学で働く藤沢の先輩に足立智充
栗田科学で働く藤沢の先輩に久保田磨希
夫を失い辻元らと集会に参加する老婦人に丘みつこ
藤沢が通う婦人科医に宮川一朗太
山添が通う精神科医に内田慈
足が不自由な美沙の母の藤沢倫子にりょう
山添と藤沢が働く栗田科学の社長の栗田和夫に光石研
生クリーム
松村北斗君目当て
上白石萌音さんとの共演
朝ドラ思い出す笑
PMSで悩む女性と
パニック障害で悩む男性の話し
この二人が恋愛関係になるのかと思っていたら、全くならず
最初は嫌いあっていたが、徐々に同僚として仲良くなる
部屋に一緒にいるけど、男女の関係にならない
とても良い距離感の友人みたいな関係だ
たんたんと時間が進む
会話の間合いや
この舞台になった会社の方々が問題を抱えている若者を、あたたかく対応してくれている環境がとても良い
素敵な会社だ
色々みんな抱えて生きているが、大丈夫だよと思える映画🎦
栗田科学はほんとにいい会社
ドラマチックな出来事は起こらない。嫌なヤツも出てこない。それでも山添と藤沢の成り行きを見守りたくなってしまう作品。生きづらさや悩みをもつ者同士ゆえ力になれるのだろうし、光石研や渋川清彦も心に傷を抱えているからこそやさしさを持てるのだろう。
山添の髪を切るくだりや藤沢がポテチのカスをざらざらと口に流し込むシーンなど、北村と上白石の素か?と思えるリアルさがあったのと、中学生のビデオクルーコンビにもナチュラルなおかしみがあった。土砂降りの冒頭から最後は狐の嫁入りという、雨を使った演出もよかった。そもそも星は晴れていないと見えないけど、プラネタリウムではいつでも満天の星なわけで…。
自分は鈍感力があって共感力に乏しいせいか、本作で知ったPMSも最初は生理のイライラぐらいなもの?と思ってたけど、深く反省。タイ焼き買いにいってきます。
日常を観ている
日常風景を観ているような作品です。驚くようなアクシデントも発生しません。様々なことを抱えながらも、それに白黒つけずに過ごしています。ダイパシティーなどの言葉が軽々しくうたわれる昨今、この作品は対極にあります。自分の周囲で理解されずに寄り添ってもらえていない方々に思いはせました。
全422件中、121~140件目を表示