夜明けのすべてのレビュー・感想・評価
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生きるのは当たり前じゃない
人は第一印象と違うんだってセリフがすべてのように思える。
主演の二人は障害があり生きづらさを感じても社会に生きてどうにかしようと思ってあそこにたどり着き暮らしている。そんな職場の人たちも社長は弟を自死でなくされ、他の人たちもなにか事情がありそう。第一印象通りではないなにかが。
気遣いしながら向き合って補いあう、今の社会には無くなったような人と人との掛け合いがとてもあたたかくしみて自然と涙が出た。
懐かしくも的確な画角が演出の妙だと思う。
主演の二人はすごい演技。パニック障害とPMS患者が見るものの胸を刺すようだ。
そして辻本役の渋川さんは泣けた。
まさに第一印象を裏切る温かさ。これまでの役の印象も手伝ってこの映画一番の落涙演技。プラネタリウム会社に残ると告げられたときの涙は美しい。奥さんが出てこないのも含めて人はそれぞれ何かを抱えて生きているし支えになりたいと考えているんだね。
自分自身の事もあって、山添パートが身に沁みた。
山添の彼女はもっと寄り添いたかったろうに…
ロンドン行きを告げたあの夜はどんな思いだったのだろうと想像するに泣けてくる。
同僚の人たちもどんな思いでプラネタリウムを見に来たのだろうか。
二人のそれぞれの選択後平和な雰囲気で世界で映画は終わる。これから先も平和に夜が来て明けて朝が来る、そんな毎日を過ごして欲しい。この映画に出会えて自分の世界も広がった。感謝。
誰かのために出来ること
ストーリーと演者さんと映像と音楽が、全ていいバランスで、鑑賞後は、心にほっこりと温かいものが残る、そんな映画。
心に困難を持つ人がちょっとでも前向きになれる、それを身近で支える人、その人に多少なりとも関わりを持つ人が、誰かのために、気負わず出来ることのヒントを持てるような、そんな映画。
地味ですが良心的な作品でした
評判が良さそうなので見てきました。
経営者からすると頭の痛いテーマの作品です。
PMS(月経前症候群)とパニック障害で悩む男女二人の生活を丁寧に描く良作です。
二人を支える周りの人たちも過去に傷ついた経験があり優しく見守ります。
安易に恋愛関係になったり、お涙頂戴ものにしてないのも好感が持てました。
ドラマチックな展開はほとんどなく日常描写が続くドキュメンタリーのような作品ですが
心が癒される雰囲気が良かったです。おススメ度は普通のやや上です。
同情はしない
カメラは登場人物の意志や行動に向けられる。
しんどい部分、
つらい状況よりも、
フォーカスされるのは意志と行動。
同情はしない。
積極的とはいえないが強い意志、
消極的ではない小さな行動にピントは絞られる。
ヘアーカット、洗車のシーンは、少しズレた意志と行動を、
ユーモアで包む。
本人たちは、
互いのトリセツを発見したように良かれと思ってマッハ50で駆け抜けて、
ダウントリム90で沈みゆく、、、
自分たちはそんなタイプの人ではなかったのに、いつのまにか半歩踏み出していた、、。
絵作りも全カット、
全力で全パートが取り組んでいるのだろう。
カメラのフレーム内は、
基本的に人物の上下左右、
奥の奥まで空間を作り、
その空間には、
富士山、電車、ニワトリ、電灯、飲み物、コンセントの位置、クッションの置き方、本等美術装飾が密度の濃い飾りを仕込み、効果音、音楽も適材適所、素晴らしい。
全体的にポジティブな言動、
OK、
そのままでいい、
ありがとう、、、、
唯一NGを出すのはダンくん、
おもしろすぎる。
率直さにハッとさせられ、
無邪気さにニヤっとさせられる。
それらを集約して、
時空を超えて照らされる光は・・・
そして夜明けが来る。
【蛇足】
満席になってるのが嬉しい。
一見、何も起こってないような、静かな逸品が確かな眼力の人たちの間で話題になっているのだろう。
料理が美味しい理由は、
味の素、グルタミン酸ナトリウム、
化学式は書けない、
が、
おもしろさのうまみ、
感動の理由は何⁈
全カット、静止画で、
化学式風に、
何が凄いか説明したい!
(もちろん、的はずれのズレてる説明)
洗車のシーン、
洗剤が蠢く窓越しの人物、
カサヴェテスのグロリアの、
車内に弾丸を撃ち込む、
窓越しのグロリアみたいだった。
アポロ13より、スペースカウボーイより、
気になった。
前作についてはyoutubeで16㍉の苦言まで話してまーす!
♪月が空に張り付いてらー、
銀紙の星が揺れてらー、
誰もがポケットの中に孤独を隠し持ってるー♪
日常の、現状を知る映画
正直、上白石さんを拝見するために鑑賞しました。以前からカバーソングとかよく聴いてて、なんとなくファンです。
映画の内容はタイトル通り、日常で苦しんだりヒステリーやパニックになったりする事情を知ったような気分になる勉強になる映画だったと思います。色気も格好良さもありませんので、休日の娯楽とするのは辛いかも知れません。
上白石さんが演ずるところの主人公がPMSという症候群をお持ちと云うことで、突然にキレだしてしまう人の日常を描いた作品ということですが、「ああ、そういう人いるなあ」と感じました。ただ、この映画ほど重くは無いのかもしれないけど、やっぱり声を張り上げて切れる人や、依存症、症候群、恐怖症等々、みんな何らかの病的な問題を抱えていて、生き辛さを感じているのだろうなと思う。それでもお互い理解しながら生きていく。エンディングのスタッフロールで和やかな会社の日常を写す締めくくりはそういうことかと想いました。ちょっとキャッチボールはやり過ぎかなw でも、松村北斗さんの演ずるところの人物が、最初はぶっきらぼうだったのが、お菓子のやり取りにも慣れて、現在の仕事を続けていくことを決意し馴染んでいく姿は、良い成り行きだったと思います。でも移動式プラネタリウムの会社だったら素敵だし誰でもやりたくなっちゃいますね。
病症については色々議論が生まれそうな話だと思います。「蓋を開ける音を立てるな。水ばっか飲んでないで仕事しろ」ってキレるのも、ヒステリックなキレ方は問題だとしても、よく考えてみれば、非常に真っ当な意見ですよね。モヤモヤしたまま、みんな腹の底で思っていても口に出せない。中には溜め込まずにポイポイと周囲にツッコミ入れるような人も居ますが。そういう人、口やかましいけど、案外良い人だったり。
漫画「銃夢」の登場人物、ノヴァ博士の「この世に正気と狂気など無い。あるのは一千の貌(かお)の狂気だけです」というセリフ。この映画に例えて云うなら、「この世に健康な人なんて居ない。居るのは一千の病人だけ」なんでしょう。病病看護ということでしょうか。上白石さんが仕事の斡旋を受けるときにも、相手が子供の電話に出ているところも印象的でした。誰もが何か問題を抱えている。松村北斗さんがパニックしている上白石さんを上手く誘導していましたが、私達だって病人なんです。「みんな病人なんだからお互い理解し合おう」と言われたって、みんな病気で弱気だからやっぱり怖い。パニックの相手を責めるつもりは無いけど、距離を置きたくなるのも仕方ない、というのが、こういう場合の私の意見です。
映画として、内容はごく普通の日常を描いているようで、「上白石さんがいつキレ出すのか」、それがハラハラドキドキでした。ああ、ここで来るのか、おいおい、プラネタリウムの途中でキレたらどうするんだ、などと心配でたまらない。ちょっとしたホラー感も感じました。それほどに上白石さんのキレ芸のキレ味が凄まじい。
最後に、これはまったくの余談ですが、私が見た2024年2月15日の10時8分。京都河原町で鑑賞していたのですが、劇中で地震が起こって停電になるまったく同じタイミングに、震度3マグニチュード3.7の地震が現実に起こりました。一瞬、映画館の演出装置なのかと思い込んだぐらい、奇跡的な同じタイミングです。これはニュースにでもして良いくらいです。でもこんな奇跡、先の災害があっただけに、起こってほしくないですね。
(追記)
時間をおいて少し考えて見たのですが、上白石さんがプラネタリウムのナレーションをしていたシーンは、松村北斗さんが職場に馴染んだ変化と同様に、PMSという症候群を抱えながらも成長した成果を現すシーンではないかと考えます。そういう症候群を抱えていることを知りながらも、会社の同僚達は上白石さんに任せてみようと見守っていたのかと。勿論、これは私個人の解釈に過ぎません。
それにしても、やっぱり上白石さんのナレーションは素晴らしかったですね。町工場のようなところで、あれほど上手にナレーションができる人はそうそう居ないでしょう。そこだけは非現実的でしたw
北極星を道標に。
予告の感じから勝手に心に問題を抱える男女の恋愛映画と思っていたので、この展開は予想外。目には見えない病のことを分かりやすい表現で掘り下げていて重くなり過ぎず、かと言って決して簡単でもなくとても考えさせられる内容でした。
家庭用のプラネタリウムを作っている社員数人の小さな会社で働く、長年PMSに悩まされている藤沢さんと2年前にパニック障害の診断を受けた山添君。突然キレ出したり、発作を起こしたりする二人を周りの社員さん達が大袈裟にしたりせず、寄り添って支える。そんな日々がまるで当然の事のように淡々と描かれている。
人と人とが何かしらの繋がりや関わりを持って社会生活は成り立っているのに、世界がこの小さな会社のようになるまで道程はまだまだ遠いと感じた。でも出来る事はある。私も近くで苦しい思いをしている人がいたら、理解する事、知る事から始めてみようと思った。
エンドロールの最後までブレることなく、そしてなんといっても上白石萌音と松村北斗が自然体でめちゃくちゃ良かった。
これも難しいな
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PMSの萌音とパニック障害の松村。会社の先輩後輩の間柄。
互いの前で症状が出たことがあり、心の病気を持つ者同士、
少しずつ理解し合うようになって行く。
同じプロジェクトを担当し、ぶつかることもあったが、
互いの家を行き来するような、特別な関係になる。
とはいえ恋愛関係ではない、何とも不思議な仲。
松村には彼女がいたが、海外に転勤になってしまった。
その後の描写はないが、おそらく自然消滅したんだろう。
やがてプロジェクトは見事成功、萌音は母の介護のため退職。
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2人の主人公を取り巻く登場人物がみんな優しい。
病気に対してしっかり理解してくれるいい人達だった。
おれは彼らほど重い病気はないが、HSPではあるので、
彼らの気持ちや辛さが少しは分かる気がする。
しっかり自分と向き合って、強く生きて欲しい。
ということで共感はできるし全く退屈などせんのやが、
でも何を伝えたい映画なのかが良く分からない。
色んな出来事が、悪く言えばダラダラと描写されるだけ。
これといった目的もなく淡々と進み、オチも特に無い。
この感覚、少し前にも感じたとこなんよな。
そう、「PERFECT DAYS」を見た時と同じ気持ち。
映画って本当に難しい、そう感じさせられる映画だった。
それにしてもタイトルが謎。「夜明けの全て」って何?
本編を見たら分かるかと思ったが、やっぱ分かんねーw
優しい気持ちになりました
病気が原因で周囲と繰り返しトラブルになる人、そういう人は今自分の周りにはいないけれど、寄り添うことが必要な人は身近にいる。
観終わった後で自分にも出来ることがあるはず、きちんと向き合わなきゃと思わされました。
素敵な映画を観ることが出来て感謝です。
胃がもたれないお茶漬けの味
1 傍目からは健康そうに見えても、心と体の不調を抱える男女が自分なりに歩んでいく様を描く人間ドラマ
2 粗筋はつぎのようなところ
月経前のいらいらが起因する病気により変人と思われる上白石とパニック障害を抱え無気力に見られがちな北村が主人公。上白石が転職していた小さな会社に北村が大企業から一時的に移り同僚となる。些細なことからふたりの関係は険悪となるが互いの病気を知ったことから助け合っていく。そして・・・。
3 本作は、粗筋の内容が主軸となるが、サイドスト-リとも言うべき会社内でのお仕事映画の側面もある。そしてこのことで作品に厚みと温かさが加わった。2人が勤めている会社の社長と北村が勤めていた会社の元上司は肉親を自殺でなくしている。このことで弱者に対する眼差しが優しい。病気のある二人に対しては、あくまでも普通に接しながら能力を発揮できるようバックアップしている。同僚達も気を掛け手を指しのべてくれる。こうした関係性は、最後まで一貫している。
4 映画のテンポはほぼ同じリズムを刻み、各シーンは恬淡にして深堀りすることはなく、切りの良いところで次に繋いでいく。三宅は感情に訴えることをせず、全体的にさらりとした演出で物語を紡ぎ、見る者に安らぎを与える映画にした。
5 上白石と北村の普通っぽさと最初のおずおずもぞもぞした関係性が次第に変わっていく様と光石研の渋い存在感が好印象
6 意地悪かもしれないが、心の中では「北村がいた社員のメンタルヘルスを大事にする会社は物語だけの世界。現実世界では病気を理解 されず、不当に扱われてしまうのではないか」と思ってしまう。
心暖まる映画です。
この映画を観た時間が有意義でゆっくり時間が流れる、また感じたい映画です。
また明日からも頑張ろうと思えました。
パニック障害の方など出会えた時、
私は力になれるのか微々でもなりたいと思えました。
綺麗事だと言われてしまえばそれで終わりですが、この映画を通してそう思えました。
優しい世界
優しい世界であっという間に読了した瀬尾まいこさんの原作と内容は少し変わっていたけど、優しい空気感はそのままでした。
フィルムで撮影されてたのかな、少し荒いぐらいの映像がとても良かった。
萌音ちゃんの心地よい声でのプラネタリウム見たくなったな〜。
みんな
何か抱えながら生きてるんだなと思います。
PMSやパニック障害など名前が付いた症状であったり、名前のつかない症状だったり…親の介護や家庭の事情、人間関係。何も背負ってない人はこの世にはいないので、他人に少しでも優しくできれば良いなぁとこの映画を見て改めて思いました。
あと、ここに出てくる会社ってめちゃくちゃホワイトだよね?羨ましすぎ…と思っちゃいました。
ホリプロ発だけど意外と観れるよ
冒頭の語りが全体を表していると思う。聞き手を想定していながらも、自分に対して言い聞かせて自身を納得させているようなナレーション。自分の中にいる他者というか制御できない部分を常に感じて実務的に対応している。この態度は全編を通じて一貫している。
この映画では病名付き発作性の精神疾患で悩む男女2名の交流を軸に社会的に適応していく、というまぁ、芸能プロダクション発の企画らしいこと。映画ではなくスペシャルドラマ向きなのでは?と感じつつ、この女優演技できるんだ、と驚きました。
最後クレジットの箱庭的な絵がカメラの近くまで飛んでくるボールで絵が崩れるところにはゾクゾクした。この感覚は共有し辛いんだけど...いい映画だと思います。
栗田科学
前回のケイコ目を澄ませてが良かったので
三宅唱監督の作品を視聴。
CGを使わず自然光や日常の音を上手に
入れる手法は好みで柔らかい。
役者さんのセリフの無い静かな間が心地良かった。
原作者の瀬尾まいこさんは他人との関り合い
と距離感を大切にしてるから表現出来る
のかもしれない。
パニック障害やPMSの症状が、そのように
なってしまう事を学ばされた。
現代における社会問題、介護や自死に対しての
シーンはライトに描かれていたが色々な意味で
脳内を彷徨いズキッとくる。
誰もが一つや二つ、人には言えない言いにくい
事はあるよね。特に家族の事は。
栗田科学の職場の人々は年上の方も多く理解が
あって良かった。茶化す人が独りでもいたら
山添君や藤沢さんも働きずらかったはず。
他人の生き方や生活を理解するのは難しい。
苦しみを抱えながら、時には周りも傷つけ
それでも優しくあろうとする真っ直ぐな二人。
恋愛とかではなく、時間をかけて丁寧に分かって
いこうとするプロセスが丁寧に表現されていた。
藤沢さんが山添君の髪を切るシーンは印象的。
ポケットに隠そうとしたり、山添君の吹き出しかも最高。あれで距離も縮まったんだね。
あと社長の弟さんのカセットテープを聞いた後は
不思議な息吹きが彼に漲った感じがした。
移動プラネタリウムから出てきた友人のご一行は楽しんだ表情もあり、安堵した一つの社会の
パズルが組み合った瞬間で涙腺が緩んだ。
元上司の渋川清彦さんのずっと優しく
見守る表情が良かった。
最後は山添君も軽快に自転車に乗る姿が
みんなの気持ちを現してたね。
夜があるから朝が来る。人生はそういう
物だが心の歩み寄りがあるから、優しい
朝が迎えられるのでは。
助けられるなら
パニック障害は何度も聞いたことがあったが、PMSは今回初めて耳にした。
改めて世の中には様々な形の障害があるのだと認識させられた。
これらは日常生活に支障をきたすために障害と呼ばれてしまうのだろうが、これからはひとつの個性として社会全体が受け入れられる土壌が必要なのではないかと感じた。
だいぶ以前から時代は多様性を認める社会を要求している。
PMSと診断された藤沢は、生理の周期によってどうしてもイライラをコントロール出来ずに感情を爆発させてしまう。
しかし彼女は普段はとても謙虚で気配りの出来る人間だ。
だからこそ彼女は心に障害を抱えてしまったのかもしれないと考えてしまった。
彼女は仕事を転々としながら、移動式のプラネタリウムなどを企画する小さな町工場で働くことになる。
どうやらこの工場の社長である栗田は、様々な問題で社会生活に支障をきたした人を積極的に雇っているようだ。
後に彼自身も弟を自殺で亡くしてグリーフケアに参加していることが分かる。
藤沢は同僚の山添のちょっとした態度に我慢が出来ずにイライラを爆発させてしまう。
確かにぶっきらぼうな山添にも問題はあるが、彼もまたパニック障害と診断され、この工場に転職したことが分かる。
初めはお互いに印象の良くなかった二人だが、次第に心を惹かれるようになっていく。
この映画が伝えるのは、人は分かり合えないかもしれないが、今目の前にいる相手と助け合うことは出来るということだ。
今の時代はあまりにも人の生き方が多様化したために、一概にこれといってすべてを括ることが出来ない。
パニック障害やPMSも、人によって症状は様々だ。
観ているこちら側は藤沢がPMSで、山添がパニック障害であることを知っているから彼らの感情に寄り添うことが出来る。
しかし社会全体で見ず知らずの人がどのような事情を抱えているかを完全に包括することは不可能だ。
が、今身近にいる人間を助けることは誰にでも出来る。
これからの時代により求められているのは、自分がどうしたいかよりも、いかに誰かの助けとなれるかなのだろう。
藤沢と山添の互いを助け合う関係もとても微笑ましかった。
おそらくこれは恋愛感情ではないのだろう。
とにかく優しい世界を描いた作品で、観終わった後に心がとても暖かくなった。
今の時代にはこのような作品が必要だ。
この映画の中で決して彼らの抱えている問題が解決するわけではないが、それでも彼らはひとつひとつの出会いに感謝しながら、すべてを受け入れ前に進んでいく。
夜明け前が一番暗いという言葉がとても心に響いた。
いつ夜が明けるのかは分からなくても、闇の後には必ず光が射す。
エンドロールもほのぼのとしてとても心が癒やされた。
優しく寄り添ってくれる映画
日々の中でちょっとした息苦しさを感じる2人が主人公。
2人だけでなく、周りの人たちもちょっとずつ痛みを抱えていたり、気づかなくても自分のすぐ近くに起こっていそうな、大きな事件が起こるわけでなく、静に進んでいく。
無理をせず、そっと寄り添うキャラクターたちの作品でした。
すでに今年1じゃないかと思うくらい良作。
なんにも前情報入れないで観に行けばよかったのかな?
もうちょっと仲良くなっていく過程をじっくり観たかったかなあ
展開が急なように思います
入り込めず
社長さんは特性のあるひとを受け入れる方針なら、ほかの社員全員に前もって伝えておいたほうがいいのでは?
プラネタリウムの司会進行 生まれて初めてであんなすらすら暗唱…
転職エージェントの人にはPMSの事言ったっけ?
なんとなくおとぎ話って感じかなあ
リアリティが薄いかな
演技は素晴らしかったです
2回以上見ることをおススメ
私は原作本を読んでから映画を観たのですが、1度目は、原作との設定の違いが多いことに気を取られて、なかなか集中することができませんでした。
それから、恋愛物でも、アクション系でもない、こういった作風の映画を観ることが初めてだったので、起承転結のはっきりしないものにも不慣れでした。
でも・・・
心にじわっと温かい物が残る映画だったので、パンフレットを読んで、もう一度観ました。
2回目は、登場人物すべての人の温かさに心打たれながら、心地よい時を共有し、「夜明け前が一番暗い」「出会えてよかった」というワードが心に響きました。
他の方のレビューを見ていると、私の初回のような感想の方も結構いらっしゃるようですが、ぜひ、もう一度観ていただきたい。
2度目は、登場人物すべてが愛おしく感じると思います。
結局、今のところ5回も観ていますが、また、会いに行きたいと思っています。
最高の良作
大きな事件が起こるわけでも2人が恋愛関係になるでもなく静かなストーリーなのにこんなに心揺さぶられるとは思いもしませんでした。
原作が大好きで、原作から改変されているところも多いけれど見終わったあと、原作と同じ夜明けのすべての世界観だと思いました。
特に上白石萌音さんの演技は圧巻!PMSになってるだろうイライラ感、体調の悪さなど語らずともその表情で分かるし普段の穏やかな藤沢さんとは別人のようで、少し変わったところも原作の藤沢さんそのままでした。この難しい役を自然に演じた萌音さんは必見です。
全386件中、201~220件目を表示