高速道路家族のレビュー・感想・評価
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家族の形と再出発への勇気
偶然と偶然が重なりあった出会い。過去のできことで高速道理のサービスエリアを転々としているギウと妻のジクス、その子どもたち。サービスエリアは何でも揃っていて、最低限の生活はできる。大事な生活費はサービスエリアで休憩する見知らぬ誰かから2万ウォンをいただく。父ギウにとってその生活が再出発であり、家族と暮らせるならそれだけで幸せ。偶然にもサービスエリアで詐欺したヨンソンとまた別のサービスエリアで出会う。というお話しです。
一人一人に抱えていることや悲しい過去、知られたくないことがあります。再出発する勇気があるかどうかです。ヨンソンとギウの家族が出会うことにより、ヨンソンやジクスは再出発することができました。しっかり向き合えば、過去のできことは強みに変わります。
子どもたちの成長や家族の形とは、失敗したときの再挑戦はどうすればいいのかを見られる作品です。
ストーリーは今までにないような内容ですが、ラストシーンの物足りなさと人情なところは少し期待したところがあり、足りなかったような気がします。
ウニとヨンソンの家族についての会話はすごくぐっときました。親の愛は様々な表現の仕方だが、愛していることには変わりがないですね。
クズな父親と振り回される家族の話
あれ?
高速道路家族
是枝裕和作品のようで…
詐欺行為で生計を立てるワケありな家族が、もう一組のワケあり家族と邂逅することで生じる化学反応。貧しいながらも楽しい路上生活から、「貧しい」を抜いた生活を送ることになった詐欺家族の妻と娘。家長としての自分の存在価値を失った父の嫉妬心が暴発していく。『シャイニング』のジャック・ニコルソンのように、何かに憑依されたかのように常軌を逸していく様は見もの。
逆に言えばその父の存在が濃くなりすぎて、家族の在り方を問うというテーマが正直ぼやけてしまった感。是枝裕和作品的なものを求めて観たら『パラサイト 半地下の家族』だったという感じ。
是枝作品も韓国映画も観ない自分としては、可もなく不可もなく、といったところか。
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