デスパレート・ランのレビュー・感想・評価
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ひたすらナオミ・ワッツを観る映画
夫が交通事故で亡くなってから1年になる秋、森林でジョギングをしながら息子の安否を心配して居ても立っても居られない母親。
私の性格が落ち着きすぎなのかもしれないが、情報を集めまくり何とかしようとする母親に感情移入するというより、落ち着こうよと言いたくなる。
「今行くわ」って、あなたが現場に行ったところで何ができるのってツッコミたくなるし、息子とこれで心が通じ合いましたって、なんだか安易な展開。
徹底的に母親に密着するカメラワーク、ナオミ・ワッツを撮りたい、見せたいのだろうと思う。
とにかくナオミ・ワッツを見ていたい人なら最高かもしれない。
ナオミ・ワッツを知ることが出来たのは個人的に収穫。
母は愚かなり
シチュエーション映画ってよほど練られた脚本と卓越した監督と一流の俳優が揃わないと成り立たない、とこの映画の関係者は事実から学んでほしい。三流ヨボヨボ監督やらナオミ・ワッツレベルではやっちゃダメ!シチュエーションホラーならいいの、そもそも私見ないし、ハナから期待しないから。でもスリラーとかサスペンスって、オン・ザ・ハイウェイとかギルティとか良作がちょこちょこあるからつい見てしまう。でもまあ最初からひどいわけよ、混乱するから直接学校には行くなと言われててお前が勝手に山の中走って他の人と行動ともにできないだけなのに、何だかやたらと警察に電話するわ、自動車修理工をあごで使うわ、冒頭から犯人フラグ立ってた息子を疑っての行動なのかなと思ったら、なんと警察からの電話で「うちのコが!まさか!」の反応。だったらなんで自分だけ特別扱いしてもらえると思ってたわけ?この映画はナオミ・ワッツに感情移入させないと成り立たないわけ、なのにしょっぱなから精神不安定独りよがり母全開。映画の作り方とか大衆心理とかもうちょっと学んでみたらいかがですかね?こんな映画でも億単位のお金使ってんでしょ?こんなモノ作るなら全額恵まれない子供たちに寄付して欲しかったです。
題材は面白い。でももうちょい面白くできたハズ
「サーチ」系のスマホ1台で悪戦苦闘する母親を描く。
が、警察を邪魔してるようにしか見えない。
なので、「高校に立てこもり」ではなく、
「自宅に立てこもり」で、
「警察内にスパイがいて警察に通報出来ない」
なので、「子供を救うには母親が何とかするしかない」
って話にしたほうが良かったのでは。
(荒唐無稽かもしれないけど)
キャラクターが薄いせいでドラマも薄い
ほとんど電話だけで物語が展開する作品は、一昔前ならばそれだけで斬新だった。しかし今となっては、似たような作品がそこそこある。つまり「電話だけ」ではもう観ている側の心を掴めない。電話だけで何をするのかが重要になる。
本作は、高校の銃乱射事件の顛末をスマホだけで追う物語である。
息子が巻き込まれている「かもしれない」。そこから派生して、息子が犯人「かもしれない」そんな絶望感に陥っていくドラマだ。
こう書くとちょっと面白そうに思える。しかしイマイチ乗れないのだ。
というのも、主人公エイミーや、その息子についての描写がほとんどなく、どうやら父親(夫)を最近亡くしたらしいことしか分からない。
つまり、キャラクター性が極端に薄いせいで、エイミーに対して何らかの感情を抱くのが難しいのだ。
同情、応援、なんでもいい。なんならエイミー自身ではなくその向こうにある事件に対する切迫感でもいい。そういった感情が観ていてもが中々出ない。
作品としてはあまり面白かったとは言えないけれど、ほとんどのシーンが一人で走るだけだったナオミ・ワッツは頑張っていたように思える。しかも半分は森の中だしね。
只管、ジョギング、長電話、お疲れさま
主人公の母親エイミー・カー(ナオミ・ワッツ)は自宅から8kmも離れた森の中を只管ジョギング、職場や子供の学校、母親、知人たちから頻繁に電話がかかる中、息子の高校で立てこもり事件勃発らしい。
事件現場を一切見せないでスマホの会話だけで想像させるなんて実に突飛な発想、映像は単調だし舞台を森にした必要性が感じられない、ただ隔離したかっただけかしら、ある種密室劇の変種かも。
出演は殆どナオミ・ワッツ一人だから製作費は確かに安く済んだろうがフィリップ・ノイス監督なら予算に困ったとは思えない、製作動機は死ぬまでに同郷のナオミ・ワッツと一緒に仕事をしたかったと言っていた。
まあ、人それぞれだろうがこの手法は観ていてイライラするばかり、確かに学校の銃乱射事件は銃社会のアメリカでは頻繁に報道されているしリアルっぽい映像で恐怖に怯える子供たちを撮って見せたところで斬新さはないから、一ひねりしたのでしょうかね・・。
ナオミさん、只管、ジョギング、長電話、お疲れさまでした。
ほぼナオミ・ワッツの走り
この映画の良いところは84分間という短さ。
これが100分以上あれば辛かった。
ほぼナオミ・ワッツが森の中を走っています。
予算もかかりません。
警察は無能すぎて笑っちゃいます。
必死になる母親の焦りと恐怖はすごく感じさせてくれました。
結局遠いところまで走っていっちゃダメってことですね。
【敢えて犯行現場を映さない事で、発行現場の緊迫感を観客の想像力に委ねる緊張感溢れるシチュエーション・スリラー。母の息子への強き愛を示している作品でもある。】
ー 今作を観て、直ぐに思い出したのがデンマーク映画の「THE GUILTY」である。
観客に対し、聴力と想像力だけで犯行現場の緊迫感を出す手法を駆使した逸品である。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・映画の感想は、観る人によって違うのは当たり前だが、今作が低評価なのは実際の学校で起きた犯行現場が映されない事によるフラストレーションも一因かと思われる。
あとは、低予算だとかいう理由かな。
映画の良し悪しは制作費ではないと思うのだがなあ。
・だが、今作を観ていると父を交通事故で亡くし心を閉ざしている息子ノア(コールトン・ゴッボ)を気遣いながら幼い娘も一人育てているナオミ・ワッツ演じる母エイミーが、長閑にランニングしている最中に連絡が来た、学校での銃乱射事件という悍ましき事態に対し、自らの脚で学校へ向かって走りながら、スマホを使って機転を利かせ警察よりも早く犯人を特定し、電話で接触する母としての”息子を絶対に助ける!”という気概が、心に響く。
・普通に考えれば、行き過ぎた行為と捉えられかねないし、実際劇中でも警察から警告されるが、それでも母は息子を助けるために、リモートで犯人と接触していくのである。愛する息子の緊急時なんだから、手順を踏んで何て言ってられないよね。
序でに言えば、この母の社会的には容認しがたい行動こそが、母の息子への強き愛を示していると思う。
・警察が捜査の段階でノアを容疑者かどうか確かめるシーンでも、エイミーは動揺しつつも、”あの子は良い子‼”と言いセルフコントロールして自制心を取り戻していくところも凄い。
<ラストで、息子のノアが校舎から走って出て来るシーンや、エンディングで事件直後から動画を上げ、学校での銃乱射事件への怒りを込めたコメントを述べるノアの姿には、且つて落ち込んでいた姿は見られないし、母エイミーへも珈琲を淹れてくれた事に”有難う”とベッドの中から言うシーンは、冒頭のシーンとは明らかに変わっている。
ノアが改めて母の強い愛情を感じ、彼自身成長した姿が、観ていて嬉しい。
今作は、敢えて犯行現場を映さない事で、観客の想像力に委ねる緊張感溢れるシチュエーション・スリラーなのである。>
ナオミ・ワッツ、驚異の体力!
2021(日本は2023)年公開、アメリカ映画。
監督はフィリップ・ノイス、
一人息子が銃撃事件に巻き込まれたエイミー役はナオミ・ワッツ。
時期的にも脚本的にも、登場人物を限定した「コロナ仕様」作品の一つと言えるだろうか。
私にとってナオミ・ワッツと言えば、
『マルホランド・ドライブ』の女優志望ベティだ。
年齢を言うのは失礼だが、
50歳を超えた彼女が、クロスカントリーさながら
森の中のけものみちのような非舗装道路を走りながら電話しまくる。
肺活量が驚異的だ。
何日かに分けて撮影したとしても、
とてつもないスタミナだ。
見ている側も息があがりそうになる。
ジョギング中に高校で発生した銃撃事件。
息子が犯人なのか?!
と言いつつ、
あまり緊迫感はない。
いとも簡単に(電話のみで)事件の真相にたどりつく、エイミーのスーパーウーマンぶりが、鼻につく。
母と子の絆を描いた作品と受け取れば良いのか?
という☆2.0。
ずっとスマホ通話の映画
これは飽きる。事件モノだけど終始母親1人がジョギングしながらスマホ通話をしている模様を永遠と見させられる。イマドキだけど、ちょっとは映画って事も考えて欲しいよね(笑)
最初と最後だけ息子が登場。なんなん?超人件費かかってない映画(笑)
私はWOWOWだからまだいいけど、映画館でわざわざ観た方には同情します。
主人公が、ネゴシエーター役として適任であれば・・・
ジョギング先で高校襲撃事件を知った母親が、息子の安否をスマフォで確かめながら走り続ける物語。
ナオミ・ワッツ主演のシチュエーションスリラーですね。
何故かたまたまリモート物を数作続けて鑑賞したのですが、やはりメジャー作品。ダントツの完成度でした。
映画はほぼ全編ナオミ・ワッツの一人芝居。電話の応対を聴かせて伏線を貼り、母親の焦燥と絶望を描き、犯人特定のサスペンスもしっかりと付け足す展開は見事だったと思います。
特に、焦燥と絶望の描写は秀逸。
スマフォで会話して、ただただ走る描写。激しい息遣い、足を挫き引きずりながらも必死に走り、時に絶望してへたりこみ・・・それでも走り続ける母親。
とても、良く描けていて、母親の感情を強く感じることが出来ました。
ただ、犯人特定と交渉は余計だったかもしれません。映画のストーリー的には仕方ないのかもしれませんが、主人公への共感が揺らいでしまっては元も子もありません。主人公と犯人が知人だった・・・等、もう一工夫欲しいところでした。
私的評価は4にしました。
息子が通う高校で、銃を所持した男の立てこもり事件が発生。 母親はあ...
息子が通う高校で、銃を所持した男の立てこもり事件が発生。
母親はあちこちへ電話をかけまくって情報収集しようとする。
気持ちは分かるが完全に空回り。
とりあえず落ち着け、と言いたかった。
挙句の果てには職場の納税情報から犯人の電話番号を聞き出し、電話をかけてしまう始末。
素人に何ができるわけでもなく、警察に任せるしかないのに余計なことをしているなと言う印象だった。
結果的に息子は無事でよかったが、今一つもやもやしたものが残った。
ナオミ・ワッツとスマホが主演
予告編を見て「映画館で観ようか…」と思っていた今年の日本公開作品だが、映画館に行きそこなったのでDVDレンタル鑑賞📀🎥
ナオミ・ワッツが全編出ずっぱりの熱演で、それなりに面白い映画だった🤗
夫を亡くしたエイミー(ナオミ・ワッツ)は高校生の息子ノア、小学生の娘と平穏な暮らしを取り戻そうと努力しながら暮らしている。高校をサボろうとしている息子を残して、森の中ジョギングをするエイミー。
彼女はジョギングしながら、いろんな人とスマホで喋っているが、物凄い速度で自動車やパトカーとすれ違う。このあたりから「何か起こったかな?」という雰囲気。
息子の通う高校で、銃を持った男の立てこもり事件が起こったのだ。さぁ、息子を助けようとするエイミーは……といった物語。
森の中を一人でジョギングするエイミーを真上から映すドローン映像から「エイミーが森の中で息子たちから離れた場所にいる」という事を顕著にあらわしている上手さは感じた。
ただ、全編ほとんどがナオミ・ワッツとスマホだけに頼った物語なので、一本調子で単調な感は否めない😅
サスペンス的な要素もある物語なのに、そのあたりが惜しい気がした。
悪くはないけど……(^^;
盛り上がらないなぁ〜〜。
監督がフィリップ・ノイスで主演ナオミ・ワッツと
言う事で観ました。
スマホで息子が巻き込まれた事件の状況を知ろうと、
いろいろな人と会話するけど、まぁみんないい人。
全くひねりもどんでん返しもなく、予想通りの
エンディングです。
母は頑張った。
どうしても比較される作品が明確だからなあぁ…。
今年167本目(合計818本目/今月(2023年5月度)24本目)。
まぁ(不可抗力だとしても、ネタが)二番煎じだとかとかという理由で低評価が多いですね…。
確かにスマホに対する突っ込み(あれだけ使ったら干上がらないのかとか)とか、あるいは個人情報に関すること(書かれていた方もいましたが)もありましたが、何分(ぶん)、この映画で採点対象が落ちるのは90分ない映画であることから、展開をやや強引にしてでも(極論、いわゆる「禁じ手」を使ってでも)回答にたどり着かないと映画が終わらないという事情があり、その部分の違和感、または、映画のそもそもの事件を起こした人・グループ(1人は限らないように、人・グループというぼかしを入れています)が「何をしたいのかよくわからない」等、「制限時間が短すぎてやろうとすることができなかったのでは…」というところです。
ほぼほぼ、今年良かった映画として多くの方が挙げられていた、 search 2(原作のノーマル版 search は、ネットフリックス契約者は見られるのを確認済み)に似た展開になります。ただ、スマホにあまり詳しくない母親が主人公ということと、アプリをどうこうというよりも電話をかけたりかかったりという、「似た展開」ではあるものの、使っているノウハウは全然違います。
このため、90分ほどで終わる事情もあるため、登場人物があまりにも多くならないような配慮はありますが(頭がパンクしそう…)、それをどうとるかも難しいです…。
採点に関しては、下記の4.7を4.5まで切り落としたものです。
(減点0.3/このような方法をとることについて、何らの説明もない)
・ 通常、常識的な範囲であればこうした「探偵ごっこ」を法に基づく範囲で行うのはまぁまぁ自由といえます。ただ、実際、警察権力が入って「今こっちが容疑者を見つけて…」といったクリティカルな話題をしているとき、あっちこっち電話したりどうこうというのは、正常な警察行政の邪魔にしかならないので(ただ、一切やるな、ではなく、わきまえてやりましょう、です)。
(減点なし/参考/個人情報を無関係の第三者に渡す行為について)
・ 「日本においては」、個人情報保護法での話になります。「第三者提供の制限」(27条)の例外として挙げられている
> 二 人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき。
…にあたると思慮されるので(あくまでも日本の話)、ギリギリセーフか…という気がします。ただ、「ギリギリセーフか…」というのと「道徳論」は別の話ですので、うーん、というところです。
※ アメリカ等、この映画の元の法律も調べましたが、アメリカにも当然、個人情報保護法に該当するような法(や条例等)はあるはずですが、調べても見つかりませんでした。
デスパレートな母たち
ナオミ・ワッツ演じるシングルマザーが町外れの森でジョギング中、息子が通う高校で銃撃立て籠り事件が発生。
すぐにでも駆けつけたいけど、走っても1時間以上の距離。息子の安否を知りたくてスマホ片手にジタバタする姿が描かれるスリラー。
タイトルのdesperate には「絶望的な」という意味がある。森の中でスマホから得られる断片的な情報を知る限りまさにdesperate だ。
そしてdesperate には「必死な」「死に物狂いな」の意味もある。息子の元に駆けつけるためまさにdesperate な努力を彼女は行う。
観客の得られる情報はナオミ・ワッツのスマホでの会話や流れるニュース映像だけなので、事件の全貌がわかるまでは主人公と同じ目線でドキドキしながら楽しめる。
とはいえ事件の最中に警察や学校にあんなに電話しまくるのは、客観的に見れば迷惑極まりない行動だよなぁ。
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