パリタクシーのレビュー・感想・評価
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パリの車窓から
ポスターのイメージから、崖っぷちのドライバーと気難しい老婦人の軽快なコメディかと思っていたけれど逆だった。
道中語られるマドレーヌの人生が、思っていたよりもはるかに壮絶だった。
フランス人は、結婚も離婚もカジュアルなイメージだったけれど、1950年代は違ったんだな。
彼女の選択は正しくはないけれど、母として妻としての最大の怒りと憎悪に、男の自分にはちょっとばかしキュッとなった。
始めは会話もぎこちなく、表情も硬かった2人が、次第に打ち解け、柔らかい表情になっていくさまが良い。
最後の着地点は想像通りかな、あれ以外はむしろ有り得ない。
なんか良い映画。
パリ市内ロードムービー
あるマダムを老人ホームに送る為に迎えに行ったタクシー運転手。
マダムの言われるままパリ市内を寄り道しながら流していくと、マダムからその土地土地での数奇な過去を聞かされていく。
そして二人でパリ市内を走っていくうちにお互いの心が近づいて行く。
上質なロードムービーですね。
ジワジワと泣ける映画です。
人生を精一杯生きてきた老婦人からタクシーの運転手へと、希望という名のバトンが繋がりました。人と人との繋がりの大事な事と、人生の儚さとを考えさせられるお話です。
予告を観てどことなく気になっていた作品です。
タクシーの中という閉ざされた空間で描かれる
一人の老婦人の半生の物語。やはり気になる…
というわけで鑑賞です。
毎日乗客を乗せてパリ市内を走るタクシーの運転手。
老人ホームに入所する老婦人を乗せることに。
まっすぐに向かうのかと思えば
老婦人はあちらこちらへと、寄り道したいと口にする。
行き先は、遠かったりパリの反対側だったり。
最初は渋々応じていた運転手なのだが、
老婦人にとって、尋ねておきたい場所ばかりだった。
尋ねた先々で、老婦人は自分の過去を口にする。
その内容は、壮絶な人生の物語。
老婦人の名はマドレーヌ。現在92才。身寄り無し。
運転手の名はシャルル。現在46才。嫁と娘。…そして借金。
マドレーヌが語る。
#第2次世界大戦で父をナチスに殺され
#パリを開放したアメリカの兵隊と恋に落ちる
#米兵はアメリカに帰ってしまうもお腹には子供が…。
#後に消息を辿るも彼は結婚し親になっていた。
息子との二人暮らしは、忌中から溶接工の男との同居に。
事実上の夫婦となるが、この男は息子を邪魔にし虐待した。
子供に手をあげる事は許せない!
彼女の男に対する行動は、とにかく過激。
男を睡眠薬で眠らせ、股間をバーナーの炎で …ひぃ
男は死亡には至らず、裁判。 ですよねぇ。…その結果
彼女には「禁固25年の刑」が言い渡される。 そして服役。
13年後に釈放。
母親と子供の元にようやく戻れたのだが
男の暴力から守ったハズの息子は、
センセーショナルな事件を起こした母を恨み
良い感情を持っていなかった…。 う~ん
大学には進まず、報道カメラマンとして生きていた息子。
アメリカが戦争中のベトナムに行くという。
引き止める術のないマーガレット。
そして半年後 息子が死亡したとの報せが…。
とまあ
このおばあさん 実は
とんでもなく激動の人生を送っていた事が
徐々に分かってくるわけで…。
この作品、場所を移動しながら過去へと時間も遡り
「一生を振り返るロードムービー」
とでも言えばよい作品なのでしょうか。
◇
夜遅くに老人ホームに到着し
タクシー料金の支払いが未だと気付くマドレーヌに
”後日でいい また来るから” と
その日は代金を貰わずに帰ったシャルル。
一日中タクシーに乗っていたら、
タクシー料金は一体いくらになってしまうのか
見当つかないのですが(日本なら数万エン?)
シャルルはきっと、
目的地まで真っ直ぐ走った程度の金額しか
受け取ろうとしなかったのではないかなぁ と
そんな風に想像しています。
そしてまた、「後日で」 と言ったのも
身寄りの無いマドレーヌにまた会いに来るため
口実を作っておきたかったから。
そういう事なのではないかな と、
これもまた勝手に想像しています。
鑑賞中よりも鑑賞後に、じわじわと
心に沁みてくる作品でした。
◇最後に
原題 ”Une belle course” 「素晴らしいレース」
マーガレットの人生のことを指しているのか
最後にパリの町を見て回った道行のことなのか…
考えさせるタイトルですね。
原題のほうが作品のイメージに近い気がします。
邦題の”パリタクシー” も、間違いではないですが…
※そのまんまやん と思ったり。
◇余談(下世話です)
それにしても101万ユーロですかぁ。。
余り知らない相手から貰うにはコワイ金額な気もしますが…。
それと、シャルルと奥さんが小切手を手に抱擁するシーン
小切手が風に飛ばされないか、気になって気になって…
そんな変なオチは要らないよ~ と心配してました。
杞憂で終わって良かった。 ほっ。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
一期一会‼️❓終わり良ければ全て良し‼️❓
他人の評価が高いので、遥々遠くまで観てきました。
昔はこんな差別が極端にあるのだフランスは、今も人種差別が深刻ですが。
昔も今も、映画の中のパリは綺麗です、本当は汚いそうですが。
この映画のドライバーはコメディアンで、老婆はオペラ歌手で、なおかつ役と同じくらいの年齢だそう。
懐古する映画ですが、古き良きではなく、悲惨な家庭内暴力と壮絶なる人生、良い思い出もあるけど、昔の老婆が美しいパリジェンヌ、で、それだけに痛々しい。
子供が死んでからの五十年はどうしていたんだろう、そんなのは関係ないのだろう。
タクシードライバーと老婆の出逢いは、宿命とゆうか、人生の縮図とゆうか、神様のいたずらとゆうか、走馬灯の様に回想する老婆につきあうドライバーの人の良さが、人間捨てたもんじゃない、そう思わせてほのぼのしました。
結末は、心を揺さぶられるものがありました、ありがとうございました😊😭
淡々と
フランス映画らしく
淡々と進みますが
淡々のなかに
グッとくるところがあります
怒るとひとつ歳を取り
笑うとひとつ若返る
というセリフが
心に残りました
最後の
101万ユーロは
わかっていても
その額の多さに
涙が出ました
一期一会
巴里の町並みが美しい。そこが一番の映画かも。
タイトル通り。巴里の町並みが美しく撮られている。巴里へは30余年前に新婚旅行で行ったきりだ。もう、一度行ってみたいと思わせた映画。
物語は私からみればありきたりの話で、たぶんこうなるのでは予測していたら、その通りだった。
まぁ、映画は人生を一時的にも楽しませるものだから、良しとしておこう。
女性の主人公の若い頃を演じた俳優さんが、若い時のジェーン・ホンダにそっくりで、私を愉快にさせた。ジェーン・ホンダはまだ現役の俳優で凄い。それとまだ美しさを保っている。若い頃はさぞかし魅力的だったと思わせるところがいい。
かけがえのない瞬間
最近「観たい映画」の公開が渋滞気味で、劇場鑑賞のための作品選出や、スケジュール調整に苦心する週が少なからずある今日この頃です。
本作は先週公開の作品ですが、事前に観ていたトレーラーからの印象は「だいたい予想がつく展開」と想像し、配信でもよいかと思っていました。ところが、映画レビューサイトを様子見していると1週目の評価はかなり高い。考え直し、2週目の雨の土曜日に角川シネマ有楽町の午前中回に向かうと、そこには予想を超える賑わがありました。なお、年齢層はやはり高めです。
で、観た感想ですが、展開そのものは事前の予想通りですね。フォーマット的にはよくあるパターンですが「ここまでの評判」は何と言っても(現在の)マドレーヌを演じるリーヌ・ルノー。御年92歳(現在は94歳)には見えないの美しさと、チャームが溢れていて素敵です。そして、作品内で語られるマドレーヌの壮絶な過去と、シャルル(ダニー・ブーン)と打ち解けていく距離感の変化に共感しながら、誰しもが心奪われる終盤は周囲で鼻をすする音があちらこちらで。私もシャルル目線で想像しつつ、ついついマドレーヌに亡き母を重ねて見てしまって鼻の奥がツンと痛みました。そして、何と言ってもの最大の見せ場であるエンディング、若きマドレーヌの「かけがえのない瞬間」を結末にもってくる(いい意味で)抜け目のなさに「参りました」と言わざるを得ません。
まぁタイプ的には「映画館でないと」という作品ではありませんが、それでも賑わいを感じる劇場の様子に、徐々にですがコロナの影響が減少してきた実感が湧いた雨の土曜日でした。
パリって日本車少ないのね。
46歳の無口系のタクシー運転手のシャルルは、厳しい生活をおくっていた。そんなある日、お客で乗ってきた92歳の婆さんマドレーヌ。自宅を売却し施設に引っ越す為にタクシーを利用だって?東京だと江戸川から練馬って感じかな。荷物はスーツケース1つなので普通の人はバスか電車だよね。こりゃ超金持ちの元芸能人だなって想像。移動中、マドレーヌは思い出話を続けまくる。この映画、タクシーの中と回想シーンがほとんど。寄り道してタクシーを降りるのも回想シーンの為。あら?芸能人として有名なんじゃなくて、こんな裁判で?マジか!最近フランスのデモのニュースが流れてるけど、この裁判中も市民が集まってる。これってフランスの国民性なのね。
それにしても、予想外の悲しい流れ。前半楽しい感じだったのに後半はウルウルしっぱなし。最後なんて、声漏れちゃいそうなくらいでした。あぁ〜、だからタクシーだったのね。人生いろいろあるけど、思い出は幸せだね。
温かい気持ちになる。パリの街並みが美しい。
無愛想で様々な悩みを抱えるタクシー運転手のシャルル。ある日、終活で介護施設に向かう92歳の女性マドレーヌを乗せることに。
タクシー車内で交わす会話の中でマドレーヌの人生が語られますが思いの外、波瀾万丈。
初めは無愛想だったシャルルも感情移入して少しずつ心を開いていきます。
違う時代を生きてきて、年齢も離れている2人ですが、旅の中でお互いに絆が生まれていく様子は観ていて温かい気持ちになりました。
寄り道をしながら走るパリの街並みはとても美しく、映画を観ながら、観光をしたような感覚でした。
劇場で観ることが出来て、とても良かったと感じました。
予想に反して女性解放(ウィメンズ・リベレーション)運動の歴史と多様な結婚の背景だろうか?
終活とパリでの恋の変遷なんだろうと思っていたらウーマンリブの歴史ではないか?
それにしても、
GIはフランスでも私生児を大量産出していたとは気が付かなった。
ラストの締めにもう一つ粋なところがないのが単なるパリタクシーで終わってしまって残念だ。
終活に向かうマダムを乗せたタクシー運転手が、
彼女の人生をめぐるパリ横断の旅に巻き込まれていく姿を描いたヒューマンドラマ。
無愛想なタクシー運転手シャルルは、
金も休みもなく免停寸前で、人生最大の危機に陥っていた。
そんな折、彼は92歳の女性マドレーヌをパリの反対側まで送ることに。
終活に向かうというマドレーヌは、シャルルに次々と寄り道を依頼する。
彼女が人生を過ごしたパリの街には多くの秘密が隠されており、寄り道をするたびに、マドレーヌの意外な過去を語りだす。
そしてそのドライブは、
いつしか2人の人生を走馬灯の様に思い出が廻り始める。
フランスの国民的シャンソン歌手リーヌ・ルノーがマドレーヌを演じた。
シャンソンと言うより英語で歌うのでJAZZの様に思えるのだが…
^^
非の打ち所がない。無理やりイチャモンつけるとしてもタイトルくらい。
非の打ち所がない!
90分とコンパクトにまとめられていて全く無駄なシーンがない。
無駄を全て削ぎ落とした90分は映画大好きポンポさんのジーン監督の編集を思い起こさせる。
万人に愛される作品とはこういうことなんだ。
全てのセリフと映像が意味を持つシーンであり、パリの風景と共にちょっとビターなおばあちゃんの過去とタクシー運転手の今のお悩みが交錯。
パリに行ったのは大学生の時だ、懐かしい思い出も蘇った。当面パリにはすぐ行けないから観光気分まで味わえたのもよかった。
運転手がホームからの催促電話を無視してディナーに誘うシーンあたりからはウルウルが止まらない。
ホームに送り届けてから、戻る時の風景がまた切ない。
人生はオレンジとはちみつ味のキスから、介護施設まであっという間なのかもしれない。
一日一日を自分らしく生きることの大切さを感じたし、人生の酸いも甘いも知り尽くしたチャーミングなおばあちゃんを見ていたらクソ真面目に生きなくてもいいんだ、人生を存分に楽しもう!と思えた。
フランス人女性って日本と違って若くないと価値がないなんてことはないんだな。
今日は本当にいい映画に出会えて良かった。
ラストでダンスシーンがもう一度出てきたのも良かったなー。
人は3ヶ月のいい思い出があれば辛いことがあっても生きていけるんだなあ!
演劇でも観てみたいし、日本版も観てみたい。
まあ、草笛光子さんにやる気があれば。
旅は道連れ世は情け
木曜日の昼間なんですが、めちゃくちゃ人が入ってました。公開規模が小さいのもありますが、ここまで惹きつけるものがあるんだろうなと思いワクワクしながら鑑賞。
小さいけれど、とても中身の詰まったロードムービーでした。タクシー運転手と92歳のおばあちゃん、たまたま交わった2人のそれぞれの思いを吐露して、互いを分かり合っていく様子がとても微笑ましい作品でした。
老人ホームへ向かうためにタクシーを呼んだマドレーヌおばあちゃん。92歳とは思えないくらい生き生きしていてかわいらしいです。演じたリーヌ・ルノーさんも御年94歳と、なんともたくましいおばあちゃんです。そこにやってきたタクシー運転手のシャルル、かなりイライラしていて、最初の出会いは互いに好感触では無さそうでした。
マドレーヌが遠回りを提案して、パリの街をぐるぐる回る中で、マドレーヌの辛い過去がだんだん明かされていきます。子供を産んだあと、再婚した旦那は今で言うDV夫、だけれど1950年代は離婚はほぼ無いもので、亭主関白が当たり前の様な時代だったため、中々逆らう事ができなかったそうです。
子供にまで暴力を振るったので、怒り心頭のマドレーヌは睡眠薬で旦那を眠らせたあと、バーナーっぽいもので男性器を焼くという、まぁ何とも痛い描写がありました。そうしたくなるほど胸糞な旦那だったので、ちょっとスッキリしました。その後の裁判はどうにも納得できないまま禁錮判決を受けてしまいましたが、現代ならこんなのは許されないよなとマドレーヌに同情するばかりです。
禁錮明けで帰ってきたあと、空白の時間に息子が苦労していた事、ベトナムに戦場カメラマンとして行くも、巻き込まれ死んでしまい悲しみに暮れてしまう、とやはり辛い事は続いていました。
そんなマドレーヌの話を聞きながら、会話をどんどん楽しむシャルルの表情はどんどん明るくなっていきますし、一緒にアイスを食べたり、ディナーを共にしたり、運転免許が取り締まられそうになった時に助けてもらったりと、関係性が深まっていく様子がとても微笑ましかったです。
幸せな短い旅の後、老人ホームに入りましたが、その後すぐに心臓病で亡くなってしまい、恩人と家族を合わせる事が出来ずに悔しそうなシャルルでしたが、その想いをしっかりと受け止めていたマドレーヌが、自分の遺産をシャルル一家に渡すと言う、見返りを求めていなかったシャルルに最大限の恩が返ってくるという気持ちのいい終わり方で物語は幕を閉じました。
90分と短くコンパクトにまとめられていて、役者陣の演技もしっかりと堪能できる。公開規模が小さいのが残念ですが、とても面白いロードムービーでした。こういう人生の終活が出来たら良いのになぁ。
鑑賞日 4/13
鑑賞時間 12:25〜14:05
座席 B-13
とんでもない余韻に浸ってしまって
「ちょっと元気になれる映画」と思ってみたら、とんでもない大作 コーヒーブレイクのつもりが、フルコースを味わったような、コミカルな予告編に裏切られた、それでいて宝物をみつけた、という気持ち 皆さんのレビューに私も同感です 男尊女卑という考え方も日本に住んでいてその歴史は理解していても、平等・博愛・自由のトリコロールカラーに彩られたフランスには、そういったものを中世に勝ち得てきた歴史があって、そんな封建思想はとっくに現代には存在しない物だと思ってきた ナチスのこともヨーロッパの歴史ではあるけれど、「過去」のものであって今時フランス人の心には存在しない物と思っていた
2人のタクシーでの語らい、パリの景色を楽しむ以前に、今もフランスの人々に残る「解放」までの苦しみに触れたことが、とてもよかった 短い作品であるがゆえ、結末に近づくことがとても苦しく、二人の幸せを願ってやまない展開であったが、どのような人生であっても、とんでもない「出会い」があり、些細な会話ややりとりが人を幸せにするという可能性に満ちていること、信じてみたくなる余韻に浸っています (4月13日 MOVIX京都 にて鑑賞)
人と人との出会いの温かさを感じさせてくれる
上品で温和なマダムの風貌から、その人生も、明るく朗らかなものだったのだろうと想像していたら、思いのほかヘビーな話になって、少し戸惑った。
マダムは、女性の権利が認められておらず、DVという概念すらなかった時代の社会規範の犠牲者とも考えられるが、それにしても、その人生は悲惨すぎるのではないかと感じてしまった。
彼女が、女性運動の一つの象徴として、それなりに満たされた後半生を送ることができたといったこともきちんと描かれたならば、もっと救いも感じられたのではないだろうか?
その反面、映画全体の印象が軽妙で温かく、後味も爽やかなのは、なんと言っても、運転手とマダムを演じた2人の俳優の功績だろう。
ラストの展開は、完全に読めていたものの、思わず涙が出てしまった。
人生の最後に
無愛想でイラつきがちなタクシー運転手のシャルルが、パリの反対側の老人ホームへ92歳のマドレーヌを送り、車中の会話を通し仲を深めていくホッコリ物語。
本作、かなり評判が良いみたいなので期待を胸に鑑賞!!
ただでさえイライラする状況の中、やたらに話しかけてくる客のマドレーヌに戸惑いつつも、その話に引き込まれていき…。
終始、とにかく温かな作品でしたね。
崖っぷちのシャルルが、思いの外壮絶な人生を送ってきた様子のマドレーヌの話を聞き、共に悲しんだり勇気づけられたり…この無愛想なシャルルから共感を引き出すとはマドレーヌ恐るべし!
それだけ、彼女の話には深い物語がありましたね。まさかの13年。それがやっと終わったと思ったら…まぁマチューの立場もわかるがやるせない。。そして更に…。辛すぎる。。
そしてどうでも良いが、クリスマスと新年ってだいぶ近いですね…もう少しバラけさせてあげて。まぁ、まとまってる方が良い人もいるでしょうが。
人生は不思議なもので、どれだけ一緒にいても解り合えない人も居れば、たった1日だけで大切な人になることも。長さよりも深さとはよく言いますけどね。
ワタクシ自身も、幸せに締めくくれるような出会いがあれば良いなぁ。
そんなことを思わせてくれた作品だった。
乗り越えてきた過去が今に繋がっていて
パリをドライブしながら回想される過去は、今の社会につながっていて、今、面している問題は、今行動することで、より良い明日へ繋ぐことができるというメッセージが込められていると思いました。
マドレーヌおばあちゃんが、とにかくかっこよすぎです!
一期一会
予告からは想像できない展開でした
コメディぽい作品かと思っていましたが、良い意味で予告に裏切られてとても楽しめました
上品なおしゃべり好きなおばあさんに見えていたのに、あの壮絶な過去、それを乗り越えてあんな風に年を重ねられるってステキすぎるおばあさんでした
怒ると一つ年をとって、笑うと一つ若くなる、これってフランスの言葉なのでしょうか
常に心に置いときたい言葉です
運転手のシャルルも良い人で、たまたまタクシーに乗せたお客さんとこういう関係が築けるって映画だからだけど、日常にこんな出会いがあればほんと良いですよね
ラストは涙がポロポロ、そこで終わるんじゃなくてあのラストシーン、これがまた良かったです
🍯と🍊
不愛想な中年タクシー運転手シャルル(ダニー・ブーン)。 家族を愛し...
不愛想な中年タクシー運転手シャルル(ダニー・ブーン)。
家族を愛しているので、タクシー運転手を続けているが、借金も多く、違反点数も多く、免許停止寸前。
そんな折、会社から送迎の連絡を受ける。
場所はパリの反対側。
乗客は上品な老婦人(リーヌ・ルノー)。
彼女はマドレーヌと名乗り、歳は92、住み慣れた家を引き払い、キャリーバッグひとつで介護施設へ入居するという。
彼女の口から過去の思い出が語られ、シャルルは彼女の思い出旅行に付き合うことになる・・・
といったところから始まる物語で、はじめに語られるのは第二次大戦終結間近の頃、ひとりの米兵と知り合い、甘美なファーストキスをしたこと。
その米兵は故郷に戻り、彼女のお腹には米兵の子どもを宿していたこと。
スウィートな思い出話と、かつてとは様変わりしたパリの風景。
その対比を愉しむ映画・・・と思いきや、うわ、ビックリ。
マドレーヌの過去は壮絶だった。
ひとり息子を産み、しばらくした後、知り合って結婚した相手は暴力夫。
「むかしは、暴力が原因で離婚する女なんていなかったわ・・・」と語るマドレーヌ。
フランスも女性蔑視は凄かったのだ。
しかし、マドレーヌは黙って耐え忍ぶ女ではなかった・・・
と、この後は書かない。
が、『フライド・グリーン・トマト』『ザリガニの鳴くところ』『ビリーブ 未来への大逆転』の諸作を思い出しました。
終盤の展開は、悪くはないが劇作としては安易かなぁ。
特に、幕切れは米兵とのダンスのシーンなので、「なんだかんだいっても、女はいい男と知り合わないとダメなのよねぇ」とフェミニズム女史が言っているようにも見えて、妙にくすぐったい感じがしました。
スウィート&メロウなジャズも聞きどころ。
フランスタイトルは「UNE BELLE COURSE」、美しき旅路。
シャルルとの短いタクシー旅を指しているのですが、マドレーヌの人生の意でもあるでしょう。
英語タイトルは「DRIVING MADELEINE」、こちらは『ドライビング Missデイジー』を思い出させますね。
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