パリタクシーのレビュー・感想・評価
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パリの新しいロードムービー
素敵なおばあちゃまとジリ貧タクシードライバーが濃密な1日を共にするという、パリを舞台にしたロードムービー。パリの名所がたくさん出てきて楽しかった。シャンソン風の英語の挿入歌もよかった。それにしても、ラストは泣けました。思い出しただけでも泣けてきます。
パリタクシー笑
邦題つけるセンスがすごい笑
まあ、分かりやすくていいよね?
話の中身については置いておいて……。隣の人泣いてたけど私は涙は出なかったな。なんていうか、爽やかさ??最近だとトム・ハンクスのオットーという男に似てんなと思いながら見てた。
シャルルも特別悪い人でもないし、特別いい人でもないけど、人との出会いで人生変わるよね。みたいな。
夜見ていい気持ちで帰路につける?みたいな。
マダムの過去についてはビックリした。
なんというか説教臭くない、フランス映画らしくもあり、らしからぬとこもあり。
素敵なお話でした。
フランス版アベサダの話…
とても良かった‼️短い時間でも、人を引き付ける魅力だけでなく、今まで話せないような自分をさらけ出しながらも相手に入り込んでいく展開は、とても良かった‼️泣けた😭
久しぶりにフランス映画で良いものを見せてもろた
やっぱり、パリは良い!
老人ホームに入居予定の老婦人と、それを送りとどけるタクシードライバーの交流の一日を描いただけの映画なんですが、なんとも味わいのあるロードムービーです。入居施設に向かう途中で、ワガママを言い出し、人生を振り返る場所のそこここに立ち寄る老婦人のお茶目さ、品の良さとフラッシュバックする壮絶な過去(少しスラムドックミリオネア風な?) 。くたびれ中年ドライバーの、ありがちなやさぐれた態度からの変化。一日の最後にディナーを共にするシーンはとても素敵でした。作品のオチは少しありきたりでしたが、なんとも心温まるような。そして、タクシーが巡るパリの街並みが最高です!原題もUne belle courseですから「美しき道のり(ドライブ、人生)」と言うべきなのかな? あー、パリに行きたい!
パリ版道との遭遇
今年11本目はMOVIX三好で鑑賞
主人公含めてみんな運転マナーがよろしく無い感じだが、見慣れた名古屋走りと変わらない為、怖いと思うのは右側通行のために起こる感覚の違いのみ。
ヒロインは92歳のおばあちゃんだが若い頃のシーンが多いので艶もある映画、特に道がフォーカスされている訳では無いがパリの街並みを昼夜眺めながらあちこちに行くので、ちょっとした旅行気分が楽しめ、パリ版道との遭遇の様だと思いながら観てました。
観終わった時点で思ったのは、おばあちゃん男運悪過ぎだけど最後に主人公に会えたのが救いだったか。主人公からすれば蜘蛛の糸の様なオチとも思えた。
悩みごとは玄関において
すごく良かった...
涙がボロボロ、とっっても浄化されました。
気になるけど、うーーん...
と延ばし延ばしでやっと観ましたが、本当に良かった。
振り返れば過去は一瞬なんだなとしみじみ。
もちろんいまを生きてるから大事なのは
いまが幸せかどうかなのですが
辛いなあ、しんどいなあ、とかいま思ってても
時間が経ち振り返れば、何十年生きてきたうちの
ほんの少し🤏だったりして。
写真をみて一瞬でそのときに浸ってみたり。
楽しかったことも辛かったことも
時間が経って思い出すと懐かしく感じるから好きです。
よく頑張ったなあ、って。
なんだかパリが舞台の作品って好きです。
華やかな街、パリ っていうより
憂い って感じの空気感のイメージなんですよね。
パリの美しい街並みに酔いしれる
怒りっぽくて常にイライラしている色々切羽詰まったタクシー運転手のシャルルと、上品で気さくだけど少しミステリアスな老婦人が、タクシーの中という狭い空間で心の距離を縮めていくひと時を昼〜夜と移り変わる美しいパリの街並みと共に描いたほっこりじんわりする作品。
予想外のことは起こらず、良い意味で思った通りの展開と結末。だからこそ、この心温まる会話と心の交流に安心して身を委ねることができました。
観終わった後に爽やかなそして清々しい気持ちにさせられる映画
世界で最も優れた『リベラル』国家フランス。
出生率が飛躍的に上がったという画期的な『PACS:連帯市民協約』制度を導入する柔軟さに大好きな国。
そんな街並み美しいパリの流れる風景とともに明らかにされていく1人の女性の壮絶な人生の回想。
彼女の終活と不遇の今を生きる『負け犬』人生に自暴自棄になっている中年タクシードライバーが『人生』を見つける旅。観終わった後に爽やかなそして清々しい気持ちにさせられる映画でした。
遅刻厳禁(自分にね)
引っ越して遠くなった有楽町、移動時間を読み違えて多分数分遅れで入場。エレベーターのタイミングも悪くイライラして入場したら買ってた席に荷物が置かれていて、仕方なく前方横の空いてたところに着席。タイトルが出る前だったからまだいいかな~。
全体に流れるムードは評判通りでいいお話だったが、あの事件はちょっと…。たしかに酷い旦那だとは思うが、連れ子第一の奥さんに苛立つ気持ちもちょっとは分かり、あんなに本格的に焼こうとしては流石にアカンという気持ちが強く、も少しマシな手段にしてほしかった。
実年齢の役柄を演じたリーヌ・ルノーに脱帽
ダニー・ブーン演じるシャルルは、低賃金・長時間労働で家族と過ごす時間も取れないタクシードライバー。この辺りの事情は、フランスも日本とも変わらないようで、彼はかなりやさぐれていている。そんなシャルルが乗せたのは、リーヌ・ルノー演じる御年92歳のマドレーヌ。彼女は身体の自由が利かなくなってきたことから、自宅の一軒家を引き払ってパリの反対側に位置する老人ホームに入るためにタクシーに乗る。そんなシャルルとマドレーヌのお話でした。
シーンの多くはタクシー車内での2人の会話と、マドレーヌの回想シーンで構成されていました。彼女の驚くべき体験は、子供時代から順を追って語られていき、所縁のある場所にタクシーが立ち寄ることで、過去と現代が立体的に繋がるように仕上がっていたのは見事でした。
戦争でナチに父を殺されたこと、解放軍たるアメリカ軍の軍人とひと時の恋に落ちたこと、アメリカ軍人との間に出来た子供を連れてDV男と結婚してしまったこと、その男のシンボルをバーナーで焼いたこと、そしてその罪で禁固25年に処されたこと(模範囚だったことで13年で釈放)など、まさに激動の人生を語るマドレーヌの話を聞き、やさぐれていたシャルルも我々観客も彼女に魅せられていく。そしてドライブの最後は高級レストランでのディナー。ここまで来ると2人はもはや恋人同士以上の関係になっているようでした。そしてラストは突然のマドレーヌの死とともに、シャルルはプレゼントを受け取るというもの。この辺りはお話の途中から薄々予想出来る展開でしたが、それですら久々に号泣してしまいました。それくらい、わずか1日のドライブで出来た2人の絆に感情移入できる作品でした。
ストーリーの本筋と離れて強調されていたことは、マドレーヌが夫からDVを受けていた1950年代は、女性の権利が大幅に制限されていたということ。一例として挙げられていたのは、銀行預金を作るのですら、夫の許可が必要だったというのだから、いくら何でもという感じでした。そういえば昨年上映された同じフランス映画「あのこと」でも、1960年代になってすら人工妊娠中絶が認められていなかったことが描かれていました。戦後を回想する現代フランス映画において、かつて女性の権利が大幅に制限されていたことがいろいろな角度から描かれてるところを観ると、実は現代においてもそうした問題が残っているんじゃないかと想像を巡らせたところでした。(G7参加国で唯一夫婦別姓を認めていない日本も他人事ではないでしょうが。。。)
あと驚いたのが、マドレーヌを演じたリーヌ・ルノーの年齢。劇中92歳という設定でしたが、調べてみると1928年生まれなので、当年取って94歳。つまり劇中の年齢は実年齢だったという訳です。いや~、あの貫禄ある演技は、本物の年輪から来るものだったのかと、舌を巻きました。
そんな訳で、涙を誘うお決まりのストーリーというベタな展開ではありましたが、それをフランスらしい軽妙洒脱なユーモアを交え、そして何よりリーヌ・ルノーの愛すべき演技にやられてしまったので、評価は文句なしの★5とします!
個人的なことは政治的なこと
と、何度も反芻。
二つの世紀を生きるということは、その間の政治的社会的文化的背景と併走してきたということ。もちろん若さゆえの軽卒とか思い違いや暴走もあって自分で受け止めてきた結果の人生ではある。けれども、戦前・戦中・戦後を生き抜いた、例えば進駐軍との間にできた子どもを一人で育てることになった日本の女性たちの語れなかった半生を想像してみたりも。
ともあれ、彼女は生き延びた。しかし、この映画の白眉はお涙頂戴の悲劇を描くことでも、長く続いたマッチョな男社会への怒りに燃料を注ぐことでもない。
エスプリの効いた会話・タクシードライバー目線のパリ観光・キレのあるストーリー展開、そして人と人がしっくりくるのは過ごした時間の長さではなくて共感しあえる体験やセンスを見出せた際に生じるケミストリーだと教えてくれた。(これから先、何度見知らぬ人との出会いがあるのかわからないけれど一期一会を大切にしよう!)
それにしても。流れるスタンダードジャズソング(パリだけど、ね)・焼け落ちたノートルダム聖堂・92歳のファッションアイコン・現代フランス社会の労働者の経済事情、、、反芻したくなる要素はたくさんあった!
パリの街と物語と再生
パリの街を転々し、各所に物語があり、そして再生されていく。
パリの街の素晴らしさを感じる。観光地ではない、歴史としてのパリ。
あー、パリ行きたい。
あのレストランのディナー食べてみたい。
やさしく人間が生きることの素晴らしさを感じられた
タクシー運転手とこれから老人ホームに入所する老婆とのストーリー。
老婆のこれまでの歴史を回想する形で、老婆の過去が明らかになっていく。
フランス映画らしく、物語に大きな抑揚はなく淡々と物語が進んでいくが、テンポが良いためあきることはなかった。
この老婆は特別な経験をしてきた人生であると思いつつも、どんな人間にもそれぞれ特別な経験をしているのだなとも同時に思わされて、人間が生きること、人生とは悪いものではないなと思わせてくれる作品であった。
誰だろうと回顧したくなる
92歳まで生きなくても、自らの生きた場所を確認したくなるだろう。その回顧に寄り添ったタクシードライバーが、最後にハッピーエンドを迎えることで、人との付き合い方を考えさせる内容になっているかも…。
波乱万丈の人生だったけど、最後に良い思い出を作ることができたのも、真摯に生きてきたからかも知れない。
勝手にコメディーかと思ってたけど、良い話でした。
ジェノサイド
ありがちな作品ではありましたが、マドレーヌがDV夫になかなかな復讐をしたこと、反ジェノサイドの女性活動家だったことが、意外性があり良かったです。一昔前であればこの手の作品は、夫や子供との良い思い出とか、そんな生温な感じだったと思うので、時代が変わったと思いました。また、フランス人は各自が自分勝手に自己主張して羨ましい。もうそれで良いのですよ。でも日本だと袋叩きにあいます。
箱のなかの話し
大都市パリを走る箱のなかの二人の話し。誰もが迎える終活と、まだまっただなかの苦い人生。半日の箱の外は二人の話しと今は無縁だが、しかし、この猥雑な風景が全て、二人のドラマを生み出したのだ。久しぶり、良い映画を観たなぁ、という実感。劇場内が急に眩しくなり、仕方なく猥雑でがらんどうな新宿の街に戻った。
パリタクシー追憶巡りコースおひとり様
疲れた中年タクシードライバーと92歳の老女の1日だけの寄り道の旅と言う設定だけで、『いい映画』確定なんだけど、そこはフランス映画,一筋縄ではいかない人情劇でした。パリのあちこちを廻りながら、老女の追憶を辿るのは定石的だけど、彼女の辛い人生が戦後フランスの女性人権史のようなのが面白い所です。彼女のDV夫への反撃はドン引きしそうになるけど、サッと現在の彼女に場面転換するのが上手い所で、監督のクリスチャン・カリオンの阿吽の呼吸はなかなかです。エンドロールも、彼女の最も愛した思い出のシーンで、涙腺崩壊です。役者では、主演のお二人がキャラにピッタリの名演でした。ダニー・ブーンのしかめっつらから笑顔になるあたりは、本当に味があっていい感じだし、リーヌ・ルノーは、貫禄がありながらも辛い過去でもサラッと流すお茶目振りが魅力的です。彼女の若き日を演じたアリス・イザーズも、キュートで、若い時のエマニュエル・べアールを思い出しました。
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