パリタクシーのレビュー・感想・評価
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あんな風に颯爽と旅立つ人になりたい
人生の最後のほうでタクシーの旅をちょっとするだけのごく普通のおばあさんかな、と思いきや
16歳でシングルマザー
その後知り合った男性と結婚はしたけどよくニュースで目にするDV男で苦労し、
離婚までの仕返しも想像以上なことで
でもこれだけ経験したのに
タクシーに乗っている時はそんな壮絶な人生があったとは思えないほど
穏やかで
チャーミングで
たまにジョークもあり
運転手の信号無視のピンチにはとっさの機転もきかせて
全然ぼけたりもしてない、
足が少し遅くしか動かせないだけで
アイスもレストランのディナーもぺろりと
一見かなり元気な92歳。
46歳男性をつかまえて「あら、孫の年ね~」
これはいつか言ってみたい台詞!と思いました。
「笑顔は若さの秘訣。
怒ると老ける。
だからいつも笑顔でいましょう」
肝に命じておきます。
人生の教訓をありがとうおばあさん_φ(・_・
これからも色んなことが起こると思いますが、
人生の最期は
「私のこれから行く世界には要らないから」
と言って莫大な遺産をさりげなく残し、
彼女のように颯爽と旅立つ(亡くなる)、軽やかな死に際でいる、そんな人でありたいと思いました。。!
こういうの、大好き! ストーリーとかコンセプトも良いし、 二人のキ...
こういうの、大好き!
ストーリーとかコンセプトも良いし、
二人のキャラ設定もキャスティングも良かった
当時の社会背景も知ることができたし、
見始めてからすぐにラストは読めちゃうけど、
そんなの全然マイナスじゃなかった
惹かれあっていく様子とか、
芽生える信頼感とか、
その辺の絵描き方もすごく良かった
タクシーの中の書類とパリタクシーブルー
オープニングに使われていた文字の儚いブルーが印象的。リーヌ・ルノー演じるマドレーヌが年代を問わず纏っていたスカーフ、タクシーの車窓からみる青空が美しいが少し影のあるブルーなのだが、この色とオープニングやエンディングに使われている文字のブルーが似ており、文字が時折溶けてみえなくなるところから胸がざわついた。物語の終着点はおおよそわかっている。そしてその通りに進んでいく。なのに若き日のマドレーヌがエンディングでダンスを踊るシーンで我慢した涙が止まらなくなってしまう。恥ずかしい、エンドロールが短すぎて涙が乾かない。短いエンドロールの間にそうかと気付く、タクシーの中で婦人警官にみせていた書類はそういうことだったのか。だめだ、涙が止まらない。。チケットを購入して鑑賞しておいてよかった。招待券やポイントで鑑賞していたら後悔するところだった。
コンパクトだけど壮絶、でもラストは暖かい気持ちになる
濃厚かつ美しく暖かいロードムービー!
お洒落かつ、ディープ・・・振り幅の大きさに驚嘆する。
住んでる家から想像するにかなり裕福なお婆様、佇まいは貴婦人にもかかわらず、ユーモアに溢れて余裕があり、内面の美しさが滲み出る上品なお方がタクシーを頼んだお客様です。
一方、顔に金欠、免停寸前でイライラしてます・・・って書いてあり、いつ周囲の不特定多数の人間に八つ当たりの怒鳴り声あげようか、と準備しながら貧乏ゆすりしてそうな男が見えます。場外馬券売り場で休日の朝からたむろしてそうな風貌の中年おやじが、まさかのタクシードライバーでした。
何の因果か分かりませんが、そのご婦人とタクシードライバーは客と、タクシー運転手という関係で出会うわけですが、最初は水と油みたいな関係で反発しあうのかな、と予想します。
しかしそうではなく、彼女の海の様な包容力、そしてウィットに富んだ会話で殺伐とした車内の空気がみるみる変わっていったのは大変印象的でした。
ただ、それだと単なるハートウォーミングなパリを舞台としたお洒落映画ですが、彼女の過去が徐々に語られるにつれ、驚愕の事実が判明するのです。
煌びやかなパリの街並みは、今も昔も昼も夜も表面的には魅力的です。しかし戦前、戦後を経てフランスの社会と、そこに住む家族の営みは決して綺麗事だけじゃなく目を逸らしたい醜いものも当然あり、過酷な運命に対峙せざるを得なかったという彼女の告白の重さに思わず息を呑んでしまいました。
間違いなくタクシー運ちゃんの心境にシンクロしました。
この明暗のコントラストのはっきりした部分、その振り幅の大きさがこの作品を大変価値あるものにしていると感じました。
多少分かりやすく物語のフラグが立ちすぎてる点はちょっと気になりましたが、トリコロール(フランス国旗)に免じて許してあげたいです・・・旗(フラグ)だけに。
ご婦人に感化され、私も少しだけ人生楽しくなったかもしれない(笑)。
意外ったって
【”美しき人生の最期の旅路。”人生に疲れた巴里のタクシー運転手と92歳の波乱万丈の人生を歩んだ女性との1日の交流を描いた作品。今作は人間の尊厳を尊重する事の大切さを描いた作品でもある。】
■巴里でタクシー運転手として働くシャルル(ダニー・ブーン)は、借金が嵩み免停寸前。浮かない顔でタクシーを運転している不愛想な男である。
ある日、92歳のマドレーヌ(リーヌ・ルノー:今年、95歳である。)を介護施設に送るために迎えに行くが、彼女は思い出の地を回って・・、と依頼する。
◆感想
・当初は不愛想だったシャルルが、マドレーヌの若き日の初キスから、米兵マットとの恋と出産、その後DV男との出会いとマットとの間に出来た愛する息子マチューへの仕打ちに対して、彼女が決然と行った事に聞き惚れ、自分の妻との出会いなどのプライベートを話し始め、打ち解けて行く様が極、自然に描かれている。
ー 愚かしきDV男は最初は優しいが、そのうちに彼女を頻繁に殴り、マチューを”私生児”と呼び殴る。マドレーヌがそんな男に行った強烈な事。
で、女性達の抗議の声が響く中、懲役25年を言い渡されるが、老いたマドレーヌは”それが1950年代の巴里なのよ・・。”と呟くのである。-
・シャルルはマドレーヌのためにトイレを借りたり(で、道は大渋滞・・。)、話し込んでいる際に赤信号を無視してしまい、警官に捕まり大ピンチ。
ー だが、マドレーヌは婦人警官を車内に入れ、ひそひそ話。すると、ナント信号無視は見逃される。場内からクスクス笑いが起こったシーンである。マドレーヌ、名演技である。ついでに言えば、婦人警官も粋である。-
・シャルルはマドレーヌにアイスを買ってあげたり、果てはディナーを一緒に摂る提案をする。
ー マドレーヌは、嬉しそうにその申し出を受ける。支払いもシャルルがする。男である。-
・そして、漸く到着した夜中の介護施設。シャルルは”支払いは後で良いよ”。”と言ってマドレーヌを見送る。
ー 家に戻ったシャルルは愛する妻にマドレーヌに会いに行こうと誘う。妻が調べると、出所したマドレーヌは写真家になったマチューをベトナムで失うも、女性の権利を獲得するリーダーとして活躍していた事を知る。-
<だが、妻と娘と介護施設に行くとマドレーヌは亡くなったと告げられる。愕然とするシャルル。
そんな彼の所に、見知らぬ男が現れ”私は彼女の財産を管理しているモノです。貴方への手紙を託されています。”と言い手紙を渡す。
手紙に書かれていたシャルルに対する感謝の言葉と、101万ユーロの小切手。
マドレーヌは、シャルルがお金に困っている事を知りつつ、彼女にディナーを振舞ってくれた事に対し、キチンと感謝の念を言葉と形で応えたのである。
今作は、人間の尊厳を尊重する事の大切さを描いた作品なのである。>
綺麗なおばあちゃんに綺麗な車に綺麗なパリの街
マドレーヌ役のリーヌ・ルノーは92才の役としては若く綺麗過ぎでは思ったが、撮影時の実年齢が93才!だったそうで、なんでほんの1才だけ若い設定にしたのだろうかw。
フランスは早くから性差別意識なんか無い先進的な国だと思っていたが、50年代では司法においてもまだまだ途上だったことを知り少し驚いた。
一方で独居高齢者については日本と同様にフランスでも現代社会の問題となっているということなのだろう。
米兵との初キスはハチミツとオレンジの味、別れた夫のはウィスキーってフランスらしいシャレオツな表現だが、それぞれ愛憎が込められたインパクトのある言い回し。
ディナーの後に助手席に乗り、ただの乗客からかけがえのない友人に変わった瞬間をさりげなく表現しているのも良い。
正直言ってラストのお金の話については都合良すぎなのでそうなって欲しくないなあと思っていたが、まあ凱旋門、シャンゼリゼ通り、エッフェル塔など美しいパリの名所を見ることはできたので良しとしたい。
※タクシーの中のシーンは全てスタジオだそうです。
パリの美しい風景とフックのある回想
あったかい気持ち
パリの街を観光した気分になれて、感動もするお得な作品。 本年度ベスト!!
あらすじを読んで良作な予感がしたけど思った以上の作品で満足度は高め!
タクシー運転手のシャルルが92才の老婆、マドレーヌをパリの外れの、ある場所まで送り届けるストーリー。
最初は不機嫌だったシャルルだけど、車内でマドレーヌが昔話をするにつれ、心を開いて行く感じ。
マドレーヌの昔話が進むにつれ予想も出来ない彼女の壮絶な過去が明かされる展開。
道中で色んな事が起きるけど、信号無視のシーンの泣き笑い感が自分的にツボにはまった(笑)
橋の上で2人で煙草を吸うシーンも良かった。
レストランでの2人のディナーも印象的。
途中から後部座席に座っていたマドレーヌが助手席に乗っているのが微笑ましい。
ぶっちゃけ既視感のあるストーリーだけど美しいパリの風景と音楽が心地好い。
ラストは予想出来る展開だったけど、それを上回るシーンに涙が止まらない(笑)
昨日観たノートルダム大聖堂が火災になる作品の建物も登場。
昨日観た作品の続きを観ている感じ(笑)
2本続けて観るのがお勧めかも( ´∀`)
コンパクトなパリの抒情、人生。もっとも短いロードムービーカモね。
題名どおり約90分程度でまとまっている。
途中【悪魔で❌あくまで善意⭕️】
人生いろいろ、タクシーもいろいろ、パリ巴里もいろいろ
日本の無機質な近代的ビルもそれはそれで美しいが
パリの伝統的な街並みも最高ですよ。
ジェンダー問題的な歩み、女性の苦悩も コンパクトだから重くならなくて良い 男尊女卑
主人公のタクシードライバー🚕も結構悪いやつじゃ無い
キチンと老婆👵の話に対応している
ポイントはにわかには信じがたいが、最後の
金のやり取り カネのやり取り
が極めて善意的で押し付けがましくなく、【悪魔で善意の結果の善意】
主人公運転手は何も見返りは求めていないのだ。という繊細さは良かった
朝一鑑賞だと、たいてい少し寝て😪しまうのだが
本作は寝なかった。
ちょっと ナチス と米兵G I は 盛りすぎの感があるけど
女性の時代背景的な苦境は 日本もフランス も実は 同じだったということ
パリは勿論、未踏の地 だが イイ感じの景色は好感。
人それぞれに人生ありの走馬灯的作品。
イイんじゃないですか。【レビューもワシにしては too compact 】
🇫🇷フランスでは超有名だという94歳シャンソンおばあちゃん、コメディアン🥸男性が好演❗️
美しき旅路
マドレーヌ
最初からお客なんですね。
シャルルには、最高のお客様でしたね。
マドレーヌとシャルルのシーンはどれも素敵でした。
25年の有罪は、ビックリしました。
息子の死は悲しい。
ラストは、マドレーヌの死後でしたが、素敵なエンディングでした。
マドレーヌの人生はパリの街並みと等しく美しい
お金には代えられない何か
その出会いが、ほんの一日の出会いが人生を変える。
92年は長かったであろうに、過ぎてみればあっという間。
どう生きて、そのことをどのように意味づけているかが、結局、その人の人生がどうだったかになるのかな〜
壮絶かもしれないけれど、大事だったのは最後の夜。
ディナーの話が出たときの、嬉しそうな顔!
人生の終わりが見えてくると、一瞬一瞬が大切になるんだろうな〜
それに、お金に困っているはずなのに、そんなことは露ほども出さず、男気を見せる彼も素敵。
誰かに背中を押されて、人生が変わる。
その決断ができるのもステキ。
人との出会いは、長さじゃない、年齢でもない。
何なんだろ〜
中身の濃い90分
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