「疑心暗鬼と差別と弊害を詰め合わせた、終末サスペンススリラー映画」終わらない週末 Reiさんの映画レビュー(感想・評価)
疑心暗鬼と差別と弊害を詰め合わせた、終末サスペンススリラー映画
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原作は2020年新型コロナウイルスのパンデミックの最中に出版されたんだとか。
物語の内容はまさに「週末ならぬ終末」。
キャストが豪華だし、お金持ちの家が羨ましいー。
イーサン・ホークとケビン、ベーコンは似すぎてややこしいー。
淡々とした進み方だが、次々とビックリな展開になるから飽きずに観れた。
話の作り的に実にシャラマンぽい。
伏線が所々ある感じだけど、気付けないと意味がわからないあたりとか。
思わせぶりなシーンが何ヶ所も出てきて、結局何!?で解決しない。
でもカメラワークも映像もクオリティーが高いと思った。
面白いのが、制作総指揮にオバマ夫妻がいるとこ笑
国家のトップだった人が制作に関わってるなんて、ちょっと現実味がありそうでいいスパイスになってる。
ネットやAIが欠かせない世の中で、例えばいざそれがサイバー攻撃を受けたら何もかもメチャクチャになる。
人間は無力で、生き延びる為に疑心暗鬼になり、信頼していた隣人も敵になり得る。
スペイン語を話す女性を見捨てたシーンは、自分の無力さだけで無く、移民排除を比喩しているよう。
黒人白人問題だけで無く、アジア人やムスリムの潜在的な敵視、格差や性的な嫌悪感や人間不信。
テクノロジーの弊害だけでなく、ありとあらゆる不安を詰め込んでいる。
印象的なのは、鹿とテスラとフレンズ。笑
最後のオチはなんともシュール。
ロックダウン中もそうだった様に、今は何もできないのだから観たいDVD観よってなるなー。
結局この騒動の原因は憶測に終わり明らかにならないし、解決もしないから、スッキリはしない映画。
でも、いつかはあり得るかもしれない終末。なんてね。
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