「美しく孤独な復讐者・オクジュが、親友を奪った“グルーミング加害者”...」バレリーナ ホンマサさんの映画レビュー(感想・評価)
美しく孤独な復讐者・オクジュが、親友を奪った“グルーミング加害者”...
美しく孤独な復讐者・オクジュが、親友を奪った“グルーミング加害者”を追い詰めていく韓国ネオン・アクション。韓国映画らしい暴力性とスタイリッシュさが融合した一本。
まず目を引くのは、オクジュが乗る バイクの圧倒的なかっこよさ。
無言で走り抜ける姿だけでキャラクターの強さが伝わり、戦闘シーンでもその存在がまるで武器のように映える。
物語の根底にあるテーマは“グルーミング”。
静かで優雅な映像の裏に潜む悪意が恐ろしく、その卑劣さが復讐の動機として強烈に胸に刺さる。
一方で、シリアスな世界観の中に挟まれる武器商人とのやり取りのコミカルさが良いアクセント。
重いテーマから一瞬だけ息継ぎさせてくれる、独特のユーモアが作品全体を軽やかにしている。
そして何より印象的なのは、
光の反射、ネオン、暗闇のコントラストといった “光の使い方”。
静と動、美と暴、復讐の冷たさと人間の温度を光だけで語るようなスタイリッシュさがとにかくかっこいい。
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