スンブ　二人の棋士

実話が元のノンフィクションだそう。
こういうの作るのは、韓国うまいんだよね。

街で見出された少年が、絶対王者に弟子入りし。
メキメキ上達し、あっという間にタイトル選で師匠と対決する話。

それだけなのでわかりやすいし。
棋風が違う師匠に、食ってかかるシーンもあったりして。
静かな展開のようで、結構バチバチ。

将棋映画はいくつか見ているので、囲碁はこうなのかと比べたり。
ここま一緒か、とみるのも面白いかも。

勝負師としてのかっこいい台詞も。
「逃げたら行き場がなくなる」「自分の急所は相手の急所」
ほほう。

囲碁由来の言葉も随所に出てきたので、なおさらほほう！でした。

成長して突然ユ・アインが出て来たので、
調べたら2020年に撮ってたという事で、
しかし良い役者ではあるなと思いました。

自分にも師匠がいるので、
複雑な気持ちの弟子の気持ちも分かるし、
師匠はこう言う気持ちで弟子を観ていたのかと、
グッと来ました。

弟子が師匠に出会って変わって行くのは当たり前だけど、
師匠もまた、イケイケの時代があって、
弟子に教えて行く事で自分を知り、
嫉妬し、また登って行き、
角が取れて人として完成されて行く様は
とてもカッコ良かった。
2人の喋り過ぎず、二人だけの空気だけで
互いの気持ちが伝わってるのも良かったです。

思い出した。
永遠に成長。
ユアインが出てたのにびっくり。
だけどいい仕事するね。

マインドスポーツとも言われる囲碁の世界。緻密で冷静に何手先をも読み解き、相手を欺き、誘い、攻撃し、守りを繰り返す。しかしながら、互いに秘めたる感情は熱く激しく煮えたぎっている。師匠と弟子の関係であれば尚のこと、絶対に負けられない相手、絶対に超えたい壁である相手。力関係が逆転してからの互いの感情の交錯が印象深かった。