アンダーカレント

劇場公開日:

アンダーカレント

解説

「愛がなんだ」「街の上で」の今泉力哉監督が真木よう子と初タッグを組み、フランスを中心に海外でも人気を誇る豊田徹也の長編コミック「アンダーカレント」を実写映画化したヒューマンドラマ。

かなえは家業の銭湯を継ぎ、夫・悟とともに幸せな日々を送っていた。ところがある日、悟が突然失踪してしまう。かなえは途方に暮れながらも、一時休業していた銭湯の営業をどうにか再開させる。数日後、堀と名乗る謎の男が銭湯組合の紹介を通じて現れ、ある手違いから住み込みで働くことに。かなえは友人に紹介された胡散臭い探偵・山崎とともに悟の行方を捜しながら、堀との奇妙な共同生活の中で穏やかな日常を取り戻していくが……。

謎の男・堀を井浦新、探偵・山崎をリリー・フランキー、失踪した夫・悟を永山瑛太が演じる。「愛がなんだ」の澤井香織が今泉監督とともに脚本を手がけた。

2023年製作/143分/G/日本
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2023年10月6日

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(C)豊田徹也/講談社 (C)2023「アンダーカレント」製作委員会

映画レビュー

4.0「人をわかる」という幻想

2023年10月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 37件)
ニコ

4.0役者陣の妙と独特の空気感で観る者を惹きつけるミステリー

2023年10月27日
PCから投稿

人が一日の体の疲れや汗や汚れを洗い落とす銭湯という場所。ここで働く主人公の女性は、かつて蒸発した夫への「なぜ?」という思いを抱えたまま生きている。また、臨時で雇った従業員の男もここで働きたいのか理由を明かさぬまま、ただ寡黙に仕事に打ち込む。お互いに深くは語らないし、聞かない。だからこそ二人はどこか居心地がよく、互いにとって程良い温度の「お湯」のような存在になり得ていくのかもしれない。本作は彼らの関係性を軸に、常連客たちや同級生や私立探偵らが入り乱れ、飄々とした人間ドラマを奏でる。不在や記憶をめぐるミステリーも顔を覗かせるが、「なぜ?」を深追いしないところが本作の特徴か。主演の二人はセリフの少ない場面に言葉未満の「想い」がそこはかとなく漂う様子をナチュラルに作り出す。決して急がず焦らず醸成されゆくその空気が心地良い。不思議な透明感に吸い寄せられつつ、思いがけない感情へ誘われていく一作である。

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牛津厚信

4.5心優しい映画

2025年2月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

リリーフランキー扮する山崎が「1年間に失踪する人は8万人いて、そのほとんどは見つからない」と言っていたが、帰るつもりはなく忽然と消えるのだから見つからないのは当たり前である。しかし、意外にも切れ者であった山崎は、劇中後半で主人公の真木よう子と失踪していた永山瑛太を岬のカフェで再会させる。
嘘を嘘で埋め尽くす生き方しかできない男に真木よう子にひたすら優しい。ぶん殴ってもいいシチュエーションなのに自分のマフラーを男の首に優しく巻いてあげる。
アンダーカレントとは、自分でもよくわからない心の奥底に流れているものなのだろうと解釈した。
井浦新が演じた堀も自分のとった行動など分析できる訳もなく、月の湯で働き、真木よう子を見守っていた。
ラストシーンは原作とは違うらしい。そのおかげで、最終カット堀の後ろ姿に観客は胸を撫で下ろし、エンドロールをゆっくり眺め、余韻に浸れた。

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アベちゃん

3.5配役の妙

2025年2月3日
iPhoneアプリから投稿

すごく役者がいいです。
日常と非日常の狭間ラインでストーリーもいい。

真木よう子があんまり好きじゃないから個人的に萎える部分ありましたがいい役者さんですね。

松岡茉優とか真木よう子とかあんまり好きになれそうにない主役が上手い気がします。

最後繋がってスッキリする気がするけどなんだかなな感じもいいですね。

是非原作読んでみたいです。

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ボタもち