オットーという男のレビュー・感想・評価
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人間だがら人に親切に出来る
オットー
Amazon Prime Videoで鑑賞(レンタル,吹替)。
原作は未読、「幸せなひとりぼっち」は未見です。
偏屈者と云うか、いちばんマトモなことを言うオットー。
嫌われ者と云うか、めちゃくちゃ好かれているオットー。
確かに取っつきにくい。しかし根底に優しさのあることが分かるので心の底から嫌われず、むしろ好かれるのでしょう。
妻に先立たれ、希望を失っていたオットーが生き甲斐を見つけ、再生していく姿に心温まりました。本当にいい映画だと思います。トム・ハンクス主演作はやはり裏切らない。
心温まる物語
≪本作の評価≫
頑固で嫌われ者の老人が、向かいに越してきた家族と関わることにより、徐々に心を開いていく心温まる物語です。物語の進行は、現在と若い頃の回想シーンが交互に出てくる構成となっていますが、双方のバランスがほどよく取れており、また各エピソードが短いながらも主人公の心の変化が上手く表現されていて、とても観やすく感動できる作品となっています。
≪オリジナルとの比較≫
映画の感想は観る時の体調や精神状態によっても変わってしまうので、純粋に比べるのは難しいと思います。また、オリジナル作品「幸せなひとりぼっち」を観たのはかなり前のことなので記憶も若干曖昧です。それらを踏まえた上で言わせてもらうなら、オリジナルよりもこちらの作品の方が内容も役者さんも良かったと思います。特に回想シーンの二人の役者さんが良かったです。それと、2作品を比べて感じたのは、同じシーンでも演じ方で変わってしまうのは勿論ですが、容姿だけでもかなり印象が変わってしまうという点で、この2作品にはそれがよく現れていると思います。特にハンクス親子と回想シーンの妻役の女性については演じるまでもなく、容姿に人の善さが現れていると思いました。
ただ、オリジナルの方も決して悪い作品ではありません。また、リメイクは元々ある作品をわざわざ作り直す訳ですから、オリジナルよりも良くて当然というか、良くあるべきだと思います。
ほんとは良い人★
いい人
トムハンクス出演作がほとんど高クオリティ作品なのはどういう仕組みなんだろうか。
自身のマネジメントによって常にいい作品へ出るようがんばっているにしてもすごい打率だと思う。
たとえばジュリアロバーツのお兄さんのエリックロバーツはすべてB~Z級作品。後期のブルースウィリスもそうだった。ニコラスケイジも近年はずっこけ作品のほうが多くなってきた。
そういった俳優の出演作の打率をかんがみたとき、ほぼすべてが高クオリティ作品のトムハンクスってどうなっているんだろう──と、毎回毎回思うわけである。
ちょっとさかのぼってもElvis/Finch/ABeautifulDayintheNeighborhood/Greyhound/NewsoftheWorld/ThePost/ハドソン川・・・ぜんぶ優良作品だったし、じぶんの映画鑑賞歴のなかでもキャプテンフィリップスやキャストアウェイやYou've Got Mailやプライベートライアンやターミナルやグリーンマイルやフォレストガンプや・・・(Bigも好き)などなどが記憶にのこっていて、それらはいずれも万人の記憶にのこっている名画なわけである。
たんなるマネジメントだけで、このすごい高打率を達成できるんだろうか。ちゃんと(台本を)読んで、いい映画になるのがわかってやっているにしても、そうとうな引き寄せ体質プラス職業勘があるのだろう──と思う次第なのだった。
で、オットーという男を見たがやっぱり手堅かった。
Marc Forster監督は手堅い演出に定評がありハンクスの奥方(リタウィルソン)が製作に加わっていた。ハンクスはかなり能動的にいい作品に出ようとしているのだろう。その姿勢が「来るものこばまず」なニコラスケイジなんかとは違う。
手堅い映画の見本のような映画だった。頑固爺が周囲の恩愛にほだされて溶解するという話。いやなことはおこらず、いやな人もでてこない。音楽(選曲)もいい。現代的な事情(SNS文化)をとりこみ、ぴりりとアイロニーもあるが、結局ほろりともっていく。やたら巧かった。
が、この映画ではハンクスよりも周りのほうが印象的で、好感度はメキシコ(スペイン語)なまりのマリソル役Mariana Trevinoがもっていく感じだった。
若年期のオットーを演じたTruman Hanksもばっちり好青年で良かった。(Truman Hanksはハンクスの実の息子だそうだ。笑)
感じのいいマルカム役Mack Baydaはほんとに女から男に性転換したYouTuberだそうだ。
また猫も名演だった。みすぼらしいなりの野良ってきゅんとさせるんだよね。
メキシコではそこそこ名も知られていたにせよマリソル役Mariana Trevinoは大抜擢だったようでウィキに──
『マーク・フォースター監督は、スペインのホテルの部屋から携帯電話で録音した彼女のオーディションテープに「圧倒された」と述べた。』とあった。
その慧眼もさることながらMariana Trevinoの庶民値と母性値が遺憾なく発揮された映画だった。30代に見えるけれど撮影時44だそうだ。
適切な人を探してきて配役する──当たり前に思えることだけど、ハリウッド映画はそのことにいちいち感心してしまうんだよね。
この映画はおとぎ話だと思う。
オットーは家や周囲をいつもきれいにしているし女児をまかせても心配ないし機器の修理ができるし人助けもする。まっとうな人間性があり、不機嫌を溶かされたにせよ、彼はいい人物だったんだ。逆説なんだよな。
だけど現実はそんなに美しいわけじゃない。ご近所づきあいもないし、こんなふうに次世代や隣人を助けて逝きたいけれど善行しようにも現世のしがらみの中ではうまくはいかないものだよね。
だからこの映画内世界が愛おしく見えるんだ。と思った。
何となくグラン・トリノぽい?
やはり「悪党」になれないトム・ハンクス
あなたは本当に死ぬのが下手ね!!
「幸せなひとりぼっち」と「オットーという男」をちょっと比較してみました。
オットー……………………………オーヴェ
大卒……………………………………中学卒業後に技能学校へ
会社を引退した理由
配置転換………………………………解雇
妻との出会い、
オットー
落とした本を届けて汽車賃を借りる
オーヴェ
火事で家が丸焼けになり、列車で寝ていたら動いてしまった。
前の席に座っていたソーニャに汽車賃を借りる
「お金を返す代わりに食事を奢って・・」
と言う彼女たち(?)
(ここは同じです。)
スウェーデン映画はオーヴェと父親の絆が細かく描写されます。
サーブ(スウェーデンの国産車)好きだった父親。
サーブ好きはオーヴェに引き継がれます。
車が原因で親友と仲たがいする所も、同じです。
妊娠中の妻と旅行に行き、事故に遭う。
オーヴェは妻が流産した上に、ソーニャは後遺症から車椅子になる。
オーヴェの方がより波乱の人生です。
「オットーという男」はよく言えばマイルドになっています。
どちらも最愛の妻を癌で亡くして生きる希望を失い「自殺」を
何度も何度も試みます。
首吊りすると天井のホックが壊れて落下するオットー、
オーヴェの場合はロープが切れて同じく落下してしまいます。
あとは、この映画で重要な登場人物。
隣に越してきた身重の妻。
米映画では、マリソル。
スウェーデン映画はパルヴァネ。
彼女のお節介や頼み事に振り回される2人(オーヴェとオットー)
隣家の移民の妻が、ことごとく自殺の邪魔をするのです。
マリソルは明るく騒がしく、パルヴァネは心根が優しい。
そして彼女の頼み事を渋々聞いてやるうちに、なんとなく生きる意味や、
生きるチカラが湧いてくるのです。
「エルヴィス」ではエルヴィスから搾取しまくる極悪の守銭奴のマネージャー。
今度は苦虫を噛み殺した「無愛想」で「怒りっぽい」
町一番の嫌われ者(?)
良い人の代表で好感度満点のトム・ハンクスは、この所、
悪人も変わり者もと、自由自在に芸域を広げています。
オットーは持病があり、道でうずくまって救急車で運ばれた病院で、
医師は、「心臓が大き過ぎる」
これを聞いた隣人マリソルは大笑いします。
心臓が大きい→心が広い→良い人、
とはならないオットーの大きい心臓を、笑いのネタにしてしまう。
医師も「心臓肥大です」とか、「カテーテル手術をしましょう」
とか、「ペースメーカーを入れましょう」なんて
言わないんですね!
そしてここでパルヴァネの(タイトルに書いた)名セリフ。
「あなたって本当に死ぬのが下手ね!!」
です。
優しいパルヴァネ(マリソル)の家族と出会い、
2人の幼い娘たちに慕われ、
野良猫はオットー家の飼い猫になる。
いつの間にか妻のベッドの上。
子供も猫も優しい人は分かるのね。
人を信じる事を思い出したオットー。
晩年の3年間はとても幸せそうでした。
とても後味のいい映画でした。
(オットーの青年時代を演じたのが、実の息子のトルーマン・ハンクス)
(スクリーンへ、突然の出現に驚きましたが、不思議な存在感!)
「幸せなひとりぼっち」
幸せなひとりぼっちトムハンクス
偏屈オヤジの変わり行く心情に自然と涙が溢れるストーリー
ひとりぽっちなんかじゃないよ
幸せなひとりぼっちは見ていて、良い映画だと思ったのでこちらも楽しみにしていました。しかもトム・ハンクスさんが演じる。悪い訳ないだろうと。そして、その考えは間違っていませんでした。最愛の人に先立たれた悲しみというのはやはり中々癒えることはない。そんな内に悲しみを抱えたオットーさん、頑固で曲がったことが大嫌い。間違ったことを言ってる訳ではないがご近所さんにしてみればやっぱり面倒な人になっちゃいますね。でもそれがオットーさんという人間。それが彼の道理なのです。そしてマリソル。何かとオットーさんに関わってくる彼女一家の存在はひとりぽっちのオットーさんにとって大きかったです。始めは煩わしく思いますが、日々彼女たち家族を見ていればこれはもう気にするしかないですよね。実はオットーさん本当は優しい人なんです。だって本当に嫌われ物なら子供が懐く訳ないと思うのです。そして死ぬのが下手なオットーさん、これはもう生きるしかないですよ。マリソル一家と関わってしあわせな晩年を過ごしたオットーさん、きっとしあわせだったでしょうね。さすがトム・ハンクス。そしてマリソル役のマリアナ・トレビーニョ。初めて見ましたが、とてもチャーミングでした。人は一人じゃないと思わせる温かい映画でした。
みてきました。
オットーは、堅物なのかもしれないが誰しも持ってるものだと思いました。人の心に触れやっと普通に生きていいんだって思ったんだと思う。大好きな人が死んじゃうとみんな変わるんだと思うから、リメイクでも泣けたし素晴らしい映画化です。実際の話だから余計この今の世の中で温かい作品ですね。ぜひ観てください
ただのよい映画!!(よい意味で)
愛する妻を失い、時を止めてしまったオットー
家の中は妻の生きていた頃のまま
時を動かすことは、妻の死を受け入れること
受け入れ、時を進めることは、
愛する妻を自ら再び失うかのよう
それほどまでに悲しみと絶望に打ちのめされている
そんなオットーを救うのは、しかめっ面でルールに厳しく、人にやっかまれそうなのにもかかわらず、本当はとても心優しい彼が救った人々
周囲がオットーを死なせない
ありきたりといえばありきたりかもしれない
けれど、やさしさが心にじんわり残る
心臓と心が同じハートなおかげで、ビックハートには、そりゃ笑わずにはいられない
ところどころ笑ってしまうシーンが、またよかったな
劇場にも笑いが起きて、ほんわかした雰囲気になっていた
劇場で観てよかったです
オーヴェor OTTO?
スウェーデン映画の方をすでにみて(2016年、『幸せなひとりぼっち』いたので、米国版のレビューを書くのに困ってしまった。でも、この映画の好きなところはオットー(トム・ハンクス)がソニアの墓地に行って、独り言を言ってる時、猫が段ボール箱から顔出したりひっこめたりするシーン。猫も、ソニアに初めましてを言いたかったようだ。それに、最初のロープを買うシーンから大笑いをしてみていた。
実はリメイク版は先がわかるので期待感がなく、面白くないんだけど、『幸せなひとりぼっち』と大きく違うところはオットーが財産を死ぬ前に名指しでマリソル(マリアナ・トレビノ)に残すこと。オットーにとってみると家族もいないし、偏屈だから特別な団体との関係もないから、財産を寄付するところはなさそうだ。マリソルとトミー(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)は子供が三人もいる。その子供の学資にしなさいとか家をあげるよとか遺書に書いている。トミーはITエンジニアで実用的なことはできないまが抜けた役をする。Allen WrenchをAlvin Wrench というが、オットーとメキシコ生まれのマリソルのいうことの方が正しいようだ。そして二人の仲がとてもいいので微笑ましい。二人が出かけるので夜、オットーが子守りをしている時、額のマリソル卒業証書(ロスアンデス大学(多分メキシコ?)と
UC( アメリカ)の大学)に気づく。車の運転を教えている時、オットーはマリソルを叱責したが、卒業証書を見て「ううん。。ちょっと?』と思わせたと思う。
『幸せなひとりぼっち』では隣に引っ越して来たイランからの女性パルヴァネがおせっかいな、人懐っこい、いい役をした。この映画はマリソルはメキシコからの移民である。父親はエルサルバドール生まれで、母親はメキシカンだと。米国が舞台なのでメキシコ人の方がスームーズに行くかもしれない。ペルシア語をよりスペイン語の方が馴染めがあると思うし、トム・ハンクスも使いやすかったと思う。それにしても、マリアナ・トレビノの演技はいい。
主題曲
Til You're Home (コピペして聞いてください)
Lyrics:Written by David Hodges and Rita Wilson(トム・ハンクスの奥さん)
Music video by Rita Wilson, Sebastián Yatra (コロンビア・米国の歌手)
スウェーデン版を改良したらこうなった
スウェーデン版『幸せなひとりぼっち』はもちろん良い映画でしたが、もうちょっとこうだったら尚良かったなぁ!というところがちゃんと改良されていた印象です。
移民の奥さんは本作の方が、より親しみやすくコミカルな感じなので、こちらのほうがより感情移入しやすかったです。
あと子ども達と初対面シーンでの「オットーだ」「オッロー?」というやりとりも、ちょっとした短いシーンですが、あるのと無いのでは違うなーと感じました。
各キャラクターとの会話が少し丁寧に描かれてるので、あ、こうやって距離が縮んでいったんだな、とスムーズに受け止められるようになっています。
亡くなった妻との出会いも、落とした本を届けるために反対の列車に乗るという、よりドラマチックな始まり方になっていて、個人的にはこちらの方が好きでした。
ガチガチのシリアス感動要素ばっかりではなくてクスっと笑えるシーンもあるので、肩の力を抜いて観られる良い作品です。
ハンカチかティッシュを持って観るのをオススメします!
良き。
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