オットーという男のレビュー・感想・評価
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偏屈オヤジの変わり行く心情に自然と涙が溢れるストーリー
まじめで曲がったことが許せないオットー。周りからは偏屈オヤジだと思われている。近所でもこういう人っているよなと思った。だけど若い頃から偏屈だった訳ではない。映画が進むにつれてそうなってしまった理由が分かってくる。それと同時に、オットーの凍っていた心が、周囲の人々によって徐々に溶かされていく。
見終わってみると映画やドラマではよくある話の展開だし、現実ではありえない展開も多いと思うのだが、人はこの手の凍りついた心が溶けていく話って好きなのだと思う。トム・ハンクスの名演もあって、自然と涙が流れてしまう作品。
ひとりぽっちなんかじゃないよ
幸せなひとりぼっちは見ていて、良い映画だと思ったのでこちらも楽しみにしていました。しかもトム・ハンクスさんが演じる。悪い訳ないだろうと。そして、その考えは間違っていませんでした。最愛の人に先立たれた悲しみというのはやはり中々癒えることはない。そんな内に悲しみを抱えたオットーさん、頑固で曲がったことが大嫌い。間違ったことを言ってる訳ではないがご近所さんにしてみればやっぱり面倒な人になっちゃいますね。でもそれがオットーさんという人間。それが彼の道理なのです。そしてマリソル。何かとオットーさんに関わってくる彼女一家の存在はひとりぽっちのオットーさんにとって大きかったです。始めは煩わしく思いますが、日々彼女たち家族を見ていればこれはもう気にするしかないですよね。実はオットーさん本当は優しい人なんです。だって本当に嫌われ物なら子供が懐く訳ないと思うのです。そして死ぬのが下手なオットーさん、これはもう生きるしかないですよ。マリソル一家と関わってしあわせな晩年を過ごしたオットーさん、きっとしあわせだったでしょうね。さすがトム・ハンクス。そしてマリソル役のマリアナ・トレビーニョ。初めて見ましたが、とてもチャーミングでした。人は一人じゃないと思わせる温かい映画でした。
みてきました。
オットーは、堅物なのかもしれないが誰しも持ってるものだと思いました。人の心に触れやっと普通に生きていいんだって思ったんだと思う。大好きな人が死んじゃうとみんな変わるんだと思うから、リメイクでも泣けたし素晴らしい映画化です。実際の話だから余計この今の世の中で温かい作品ですね。ぜひ観てください
ただのよい映画!!(よい意味で)
愛する妻を失い、時を止めてしまったオットー
家の中は妻の生きていた頃のまま
時を動かすことは、妻の死を受け入れること
受け入れ、時を進めることは、
愛する妻を自ら再び失うかのよう
それほどまでに悲しみと絶望に打ちのめされている
そんなオットーを救うのは、しかめっ面でルールに厳しく、人にやっかまれそうなのにもかかわらず、本当はとても心優しい彼が救った人々
周囲がオットーを死なせない
ありきたりといえばありきたりかもしれない
けれど、やさしさが心にじんわり残る
心臓と心が同じハートなおかげで、ビックハートには、そりゃ笑わずにはいられない
ところどころ笑ってしまうシーンが、またよかったな
劇場にも笑いが起きて、ほんわかした雰囲気になっていた
劇場で観てよかったです
オーヴェor OTTO?
スウェーデン映画の方をすでにみて(2016年、『幸せなひとりぼっち』いたので、米国版のレビューを書くのに困ってしまった。でも、この映画の好きなところはオットー(トム・ハンクス)がソニアの墓地に行って、独り言を言ってる時、猫が段ボール箱から顔出したりひっこめたりするシーン。猫も、ソニアに初めましてを言いたかったようだ。それに、最初のロープを買うシーンから大笑いをしてみていた。
実はリメイク版は先がわかるので期待感がなく、面白くないんだけど、『幸せなひとりぼっち』と大きく違うところはオットーが財産を死ぬ前に名指しでマリソル(マリアナ・トレビノ)に残すこと。オットーにとってみると家族もいないし、偏屈だから特別な団体との関係もないから、財産を寄付するところはなさそうだ。マリソルとトミー(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)は子供が三人もいる。その子供の学資にしなさいとか家をあげるよとか遺書に書いている。トミーはITエンジニアで実用的なことはできないまが抜けた役をする。Allen WrenchをAlvin Wrench というが、オットーとメキシコ生まれのマリソルのいうことの方が正しいようだ。そして二人の仲がとてもいいので微笑ましい。二人が出かけるので夜、オットーが子守りをしている時、額のマリソル卒業証書(ロスアンデス大学(多分メキシコ?)と
UC( アメリカ)の大学)に気づく。車の運転を教えている時、オットーはマリソルを叱責したが、卒業証書を見て「ううん。。ちょっと?』と思わせたと思う。
『幸せなひとりぼっち』では隣に引っ越して来たイランからの女性パルヴァネがおせっかいな、人懐っこい、いい役をした。この映画はマリソルはメキシコからの移民である。父親はエルサルバドール生まれで、母親はメキシカンだと。米国が舞台なのでメキシコ人の方がスームーズに行くかもしれない。ペルシア語をよりスペイン語の方が馴染めがあると思うし、トム・ハンクスも使いやすかったと思う。それにしても、マリアナ・トレビノの演技はいい。
主題曲
Til You're Home (コピペして聞いてください)
Lyrics:Written by David Hodges and Rita Wilson(トム・ハンクスの奥さん)
Music video by Rita Wilson, Sebastián Yatra (コロンビア・米国の歌手)
スウェーデン版を改良したらこうなった
スウェーデン版『幸せなひとりぼっち』はもちろん良い映画でしたが、もうちょっとこうだったら尚良かったなぁ!というところがちゃんと改良されていた印象です。
移民の奥さんは本作の方が、より親しみやすくコミカルな感じなので、こちらのほうがより感情移入しやすかったです。
あと子ども達と初対面シーンでの「オットーだ」「オッロー?」というやりとりも、ちょっとした短いシーンですが、あるのと無いのでは違うなーと感じました。
各キャラクターとの会話が少し丁寧に描かれてるので、あ、こうやって距離が縮んでいったんだな、とスムーズに受け止められるようになっています。
亡くなった妻との出会いも、落とした本を届けるために反対の列車に乗るという、よりドラマチックな始まり方になっていて、個人的にはこちらの方が好きでした。
ガチガチのシリアス感動要素ばっかりではなくてクスっと笑えるシーンもあるので、肩の力を抜いて観られる良い作品です。
ハンカチかティッシュを持って観るのをオススメします!
良き。
「グラン・トリノ」、「ヴィンセントが教えてくれたこと」など、偏屈おじさんと関わる映画は結構あるし、このプラットホームはどこか同じ様な印象を受ける。
けど、それをもってしてもオットーには泣かされてしまった。しかもかなり。
お向かいさん家族(特にママ)非常に良し。
50代オッサン、号泣させされた(T-T)
頑固親父から好々爺へ
不器用なほどまっすぐな男オットー。そんな彼が変わっていく姿を描いた作品です。実際には60を超えた人の価値観が大きく変わり、行動や態度が大きく変わるという事はないだろうと思います。そう思っているからこそ、そうした人の話が美しく映るのかもしれません。
高齢で独身の男性は、未婚や離婚にかかわらず、頑固になっていく傾向があるように思えます。私も年を取った時に頑固爺にならないように戒めたいと思います。
人と人との繋がりを考える
最愛の妻に先立たれた孤独で偏屈なオットーが、明るく人懐こいマリソル家族との出会いにより再び「生きる」ことに向き合えるようになる様をコミカルに優しく描いた作品。
冒頭のオットーは、細かいことにケチをつけ、挨拶への返事もろくにしない、嫌な奴感満載のおじいさん。生きる意味を感じず自死を心に決めた彼は、生きながらに死んでいるようでした。
そんなオットーのお向かいさんに越してきたマリソルは、相手の反応なんて無視してどんどん距離を詰めていくとにかく人懐こい、悪く言えば図々しい女性。どこか抜けた旦那さんのトミーと2人の子ども達との日々に、半強制的に巻き込まれていくオットーが、鬱陶しがりながらも心が温まっていく姿に、観ている私も嬉しくなりました。
マリソルをきっかけに少しずつ変わっていくオットー、そしてそれを優しく自然に受け入れていくご近所さんや古い友人達。なかなかもうこういったご近所付き合いは少なくなってしまったし、それはそれで面倒なこともたくさんあるのだと思いますが、「お向かいさん」というだけでこんなにも気にかけてくれる人がいるのは羨ましいですね。
とても優しい気持ちになれる素敵な作品。人との付き合い方や繋がりを前向きに捉えて、私も生きていきたいです。
おっと!がない
予告編ですでに感動してしまいましたが、本編もほぼ想定どおりでした(苦笑)。愛する妻に先立たれ、しかし、そこまで思い詰めてしまうところがわかるようでわかりませんでした。オットー本人(トム・ハンクス)にとって埋められないほど大きな穴を埋めようとする存在となる隣人、マリソル役のリアナ・トレビーニョがとても魅力的でした。緊急入院したオットーのお見舞いに行ったマリソルが、彼の無事をみて笑い出す演技がとても印象的でした。普通なら涙を見せて感動のワンシーンになるところですが、あそこでそうならないのがマリソルであり、それを体現できるトレビーニョさんの演技だったように思い、とても好きなシーンでした。トム・ハンクスは安定の演技でしたが、それゆえに意外性はなかった印象でした。
希望の無い余生はもう結構、と。そう思った主人公が新たな隣人との交流を通して輝きを取り戻す素敵なお話です。
観ようかどうしようか、迷っていた作品です。
たまたま観られそうな時間に上映していたので
これも何かのご縁と言うわけで鑑賞しました。
で
観て良かった。ホントに。
良い作品を危うく見逃すところでした。
◇
一人の偏屈じじい(…失礼)が長年勤めた会社を
退職する場面から始まります。
技術屋の管理者として長年活躍してきたのだが、
その頑固さと人当たりの悪さから
会社の中で次第に疎んじられるようになる。
仕事の内容も、長年携わったものから変えられ
かつての部下が上司になってしまい …と
絵に描いたように「窓際」に追いやられてしまう。
”こんな中で仕事が続けられるか”
半年前,長年連れ添った妻も亡くした事もあり
仕事への熱も失せてしまった主人公のオットー。
思い立ったのは人生の幕引きだった。 …えっ?
ホームセンターで買い物。
ロープや留め具を購入する際に一悶着を起こす。
ヤード単位で売っているロープを
フィート単位で買おうとして無理を通そうとするのだが
「ロープ」にはちゃんとした目的があった。
場面は家の中。
電話を解約する。電気もガスも解約だ。 そして
天井に留め具を取り付ける工事を始める。
ロープの先を丸くし、反対側を留め具にかけて …ええっ
”こんな世とはおさらばだ”
え? え? やんないよね? フリだけだよね?
そう思いながら見つめるスクリーンの中で
イスを蹴倒す主人公。 …やっちゃった!
と、ロープをかけた留め具が天井から外れる
未遂。 ほっ
ほっとしたのも束の間、この後もオットーは
手段を変えては自殺を試み続ける のだが…
首吊りの直前、隣の家への引越が。
メキシコからの移民一家。
夫婦と娘が二人。そしてお腹には三人目。
車の縦列駐車が上手く出来ない夫が気になり
首吊りを中断して駐車を代行してあげるオットー。
それをきっかけに、
人づきあいの悪いオットーとの交流を
積極的に図ろうとする移民一家。 特に奥さん。頑張れ
このオットーという男、今でこそ
偏屈で融通の利かない頑固な男になってしまったが
人情の分からない男では無かった。
隣に棲む黒人夫婦とも
同じ時期に引っ越してきた当初は仲良くできていた。
ささいな理由で起きたすれ違いが
今では大きな溝となっているのだが…
この黒人夫婦の家をめぐって
悪徳不動産が地上げを目論んでいることが分かる。
どうにかしてその企みを阻止したい。
その想いで周りに強力を呼びかけるオットー。
そして…。
◇
最初から最後まで、ムダと感じる場面が
一つも無かったように思います。
それなのに、
話を詰め込み過ぎという窮屈感も受けません。
そう感じるほど、ストーリー展開が匠で
過去のシーンの振り返りを交えた全体の構成も
なかなか良かったです。
次第に明かされていくオットーの人生には
共感しっぱなし。
最後まで引きこまれたまま鑑賞しました。
観て良かった。
満足です。
◇あれこれ
自動車メーカー
フォード⇒ フォード⇒ フォード⇒ フォード
シボレー⇒ シボレー⇒ シボレー⇒ トヨタ …ありゃ
フォード好きなオットー
シボレー好きな隣人がトヨタに乗り換えたことが
仲が悪くなる原因の一つだったようで…。
分からなくもないですが、困ったものです。
メキシカンレスラー
ミル・マスカラスを始め
覆面レスラーがたくさんいた気がします。
みなさん空中殺法が得意なイメージ。
OTTO
線対称になるスペル。
英語圏では珍しいのでしょうか はて。
※日本語だったら「山本山」とか「竹藪焼けた」(←違う)
◇最後に
オットーの周りに現れたネコ。
何度追われても逃げないし、
ベッドの奥さん側に乗って寝るし で、これは
オットーの事が心配な亡くなった奥さんが
このネコに乗り移っているのでは? と
そんな風に思えてなりません。
※ノルウェー・ジャン・フォレスト・キャットでした♡
北欧のとてもモフモフな猫です。 …ああ 触りたい
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
生きる意味を問われたような
久しぶりに、映画観て泣いた〜
大切な人を亡くした喪失感を、ひた隠しに隠して生活し、自ら旅立とうと企てるものの。
そうなんだ。
人は人生を全うしないといけないらしい。
その、ひたすら死に向かおうとするオットーと、心の隙間に入り込む隣人の屈託なさが、ほんとにホッコリする。
でも、その人の持っている本質って、どんなに悪態ついても、悪くは映らないのかもね。
何度も、涙を誘われる。
なんだろう?
真っ正直な人たちの、想いが刺さる、そんな感じ。
丁寧にだしを取って作ったみそ汁のような、心に沁みる映画でした。
出だしは、正論ふりかざして周り無視の、超イタイ主人公じゃんと思った。
ホームセンターでロープを買ったのも、首つり自殺のためかい!とビックリ。
その後も、手を変え品を変え色々なやり方で何度も自殺を試みるし。
そんななか、お向かいに、明るく超フレンドリーな若いファミリーが越してくる。
こんなにグイグイ来る?というくらい厚かましくオットーに頼ってくるお向かいさん。
気が付けば、まるで親せきのように行き来するようになっていく。
オットーの表情も、言葉も、どんどん柔らかく変化する。
人と人は、分かり合えないけれど、互いに尊重し、助け合うことはできる。
ひとりで頑張っていくのもアリだけど、家族でなくても他人と心を通わせて生きていくのもいいなあと思った。
後半は、私自身がオットーの人生を伴走している気分だった。
派手なアクションも、仕掛けもない。
けれど、静かに熱い涙が流れる、上質な映画だった。
ハリウッド映画もいいなと心から思えた作品。
終映に間に合って、映画館で観ることができてよかったです。
孤独とは
妻を亡くし孤独により他者と疎遠になる男と、隣人となる夫妻と交流することで、改めて人との繋がりの大切さを感じさせてくれる。
その過程を少し滑稽ではあるが丁寧に描き、観てるものの凝り固まった心に染み渡る。
やるべきことがある限り
ディスカウントストアでロープを買おうとするもサイズの計り方に納得がいかずにクレームをつける面倒な男オットー。
近所の住民に挨拶をされても無視、犬が庭に小便をしていたと飼い主に文句を言い、猫にまで八つ当たりをする。
そんな仏頂面で嫌われ者の彼だが、毎日欠かさず近所の見回りをし、分別されていないゴミを整理したり、駐車違反の車のドライバーに注意をしたりと、彼なりの正義感から行動していることも分かってくる。
彼はその日勤めた会社を退職するが、同僚は退職祝いを装って明らかに厄介者の彼を辱しめようとしている。
彼は家に帰ると電話と電気の契約を解除してしまう。
そして冒頭で購入したロープを天井から吊るし、首を括ろうとする。
しかし彼の家の真向かいに賑やかなメキシコ人の一家が引っ越して来たため、彼の自殺は中断される。
突如現れた彼らに対して不機嫌さを隠さないオットーだが、縦列駐車に苦戦する夫のトミーを助けたり、レンチを貸してあげたりと意外にも親切な部分を見せる。
どうやら彼は根っからの人嫌いではないようだ。
トミーの妻マリソルは引っ越し祝いとお礼の意味を込めて、彼に手作りのチキン料理をタッパーに詰めて渡す。
文句を言いながら満更でもない様子で料理を平らげるオットー。
そして何事もなかったかのように再び首にロープをかける。
彼の頭には最愛の妻となるソーニャとの出会いの場面が浮かんでいた。
彼はその最愛の妻を亡くしてしまった。
妻のもとへ旅立とうとする彼だが、天井からロープが外れてしまったために自殺は失敗に終わる。
彼が死のうとする度に、彼の頭にはソーニャとの思い出が浮かび上がる。
わざわざ落とした本を届けるために、駅の向かい側のホームに渡り、進行方向とは逆の列車に乗ってしまう、オットーはそんな親切な男だったのだ。
彼が死のうとする理由は、人生への絶望よりも妻のもとへ早く行きたいからだ。
だが彼はとても律儀な男なので、やらなければならない仕事や、誰かの手助けをしなければならないことがある限り死ぬことが出来ない。
そして彼が死のうとする度に邪魔が(むしろ救いというべきか)入ってしまう。
マリソルはいつも不機嫌なオットーの心を開かせようと奮闘する。彼女は本当は親切なのに心を閉ざしている彼のことがとても心配なのだ。
お節介でもあるが常に明るいオーラを放つマリソルによって、オットーの心は開かれていく。
彼は彼女に運転を教えるようになるのだが、彼が運転を怖がる彼女にかけた言葉にとても心が温かくなった。
彼女のお腹には三人目の子供がいる。
メキシコからの移民である彼女の一家は、これまでにも多くの苦労をしてきたのだろう。
それでも立派に子供たちを育ててきた彼女なら絶対に車の運転が出来るようになるとオットーは彼女を励ます。
次第に優しい一面が見えてくるオットーだが、それでも最愛の妻を失った心の傷は癒えない。
彼はついにマリソルに向かって、妻以外はみんな無価値であると言い放ってしまう。
それでも彼が死を選らばなかったのは、彼がまだ人のためにやるべきことがあると考えたからだ。
家庭に居場所のないトランスジェンダーのマルコムの存在もあるし、彼がかつて懇意にしていたルーベンとアニータの存在もある。
介護が必要なルーベンと病気を隠していたアニータを、不動産会社は不当に住居から追い出そうとしていた。
どうやら過去にも不動産会社の横暴に対してオットーは抗議をしていたらしく、その方針を巡ってルーベンとは仲違いをしてしまったらしい。
オットーは彼らを助けるために、今まで蔑ろにしてきた人たちに協力をあおぐ。
そしてマリソルに自分の過去を、心の内をすべて話す。
彼が少しずつソーニャ以外に対して心を閉ざすようになった経緯も段々と見えてくる。
これはオットーという人間の再生の物語でもある。
彼はやるべきことがある限りは生き続ける。
オットーは心臓が大きいという問題を抱えているが、心臓も心も英語では同じheartだ。
heartが大きいからこそ愛も深い彼だが、心臓が大きいということは身体にかかる負担も大きい。
やがて来る結末は想像出来てしまったが、最後まで心が温かくなるような映画だった。
コメディセンスも秀逸で、社会問題をうまく絡めたシナリオも良かった。
ウォーキングを日課にしている陽気なジミーの存在がとても面白かった。
車はやっぱりマニュアル?
「オットーという男」鑑賞!久々の普通の?映画。バレエのライブビューは映画って感覚ではないからね(笑)
トムハンクス主演でそこそこ話題になってたけどあっという間に上映館少なくなり…
この作品はスウェーデンの「幸せなひとりぼっち」のリメイク。
原作は見たような気もするけど記憶なし。
妻に先立たれた偏屈な男、オットーが近隣の人との関わりを経て心を開いていくヒューマンドラマ。まぁどこの国にもクレーマーとかうるさい老人っているもんですね(笑)自死を決意して電気解約して首吊りとか色々試すけどことごとく失敗し、電車で飛び降りようと思ったら落ちた人を助けてSNSで有名になるとか、終始明るく描かれていてクスクス笑えるところ多数!
キーマンとなるのが向いに越してきたメキシコ人4人家族でマリソルという女性。
欧米の人から見てもラテン系ってほんと明るくて図々しくて?な感じなんだなーと苦笑。小うるさく嫌われ者のオットーの心を開くのは野良猫、メキシコ家族の子供たちとこの辺もかなり王道ですね。
主人公に共感できる人はあまりいないかもだけど、近所付き合いや人との関わりが希薄になってる現代人には響くなー(笑)まぁ日本も田舎行けばこんな感じなのかもだけど、詮索したりとかじゃなく、本気で心配して助け合う様子は心が温かくなる…
臨月のマリソルがオットーに子供見てもらって夫婦で外食行くとかは欧米ならではの文化ですね。
亡き妻は若き頃事故で車椅子になるけど、当時は公共施設でも車椅子が大変だったというエピソードも。
ベタな展開ではあるけど、こういうヒューマンドラマは派手な展開はない分、俳優の演技にかかってるのも見どころ。トムハンクスの息子が出演してることでも話題ですね!あ、車の運転練習中の方にも見てほしいです(笑)鑑賞前はシャンテでオムライスでした!#映画 #映画好きな人と繋がりたい #映画鑑賞 #tohoシネマズ日比谷 #オットーという男 #トムハンクス #トムハンクス主演 #日比谷カフェ #日比谷シャンテ #東宝シネマズシャンテ #日比谷グルメ#オムライス#神田グリル日比谷シャンテ店
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