オットーという男のレビュー・感想・評価
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自分のこと
たまにはベタなやつもいい
オリジナルも見ましたが、同じ話でも役者が違うと雰囲気がまるで違います。トムは独りでも生きていけそうな、強い人に見えました。もう少し内面の弱さが描かれたり、妻がいないと何もできない感があるとよかったかも。それと青年期の役者とトムの乖離が大きくイメージが繋がりにくかった。
またオリジナルの様に父と子の絆や、愛情の描写があればオットーは無愛想なだけで、愛情の深い人物なのがわかりやすかったのかも。
SNSリポーターはもう少し協力してあげてもよかったのでは?
ラストは予想通りで、急死じゃない結末も見たかった。ベタで結構善人がいるストーリーなので、幸せに大往生でもよかったんじゃないかな。自分の事しか考えられない人が多すぎる現実で、ベタでも悪くない作品でした。
マリソルが面白かった
アメリカはまだ死んじゃいない
オリジナルのスウェーデン映画「幸せなひとりぼっち」は観ていませんが、頑迷な男への亡き妻からのメッセージを通して、人と人とのつながりの尊さを描いた映画です。恐らくトム・ハンクスが独自の解釈を加えて、アメリカも捨てたもんじゃない、正義や人情はまだ生きている、というメッセージも込めたんだろうと思います。
登場人物は、居そうで中々居ないキャラクターです。
オットーは典型的な頑固おやじで偏屈だが、正義感が強く、頭の回転は速く、運転は上手で弱者に優しく、LGBTには(こういう男には珍しく)理解がある。マリソルは優秀で賢明で、料理も上手でけなげな母で、少々(かなり)おせっかい。その夫のトミーは悪い人じゃ無いけど生活力ゼロです。
ストーリーは説教臭さが見え隠れするものの、孤独に人生の幕を下ろそうとしていた男が、思いがけない事から人間関係を見つめ直し、新しい家族を得る物語は心温まります。
エンディングの画面が画用紙みたいで、イラストや写真が楽しいです。
素晴らしい✨✨
幸せって表しにくい
この役がトム・ハンクスで良かった。 彼以外なら感情移入できなかった...
ハンクス選手でちょうどいい
二番煎じとは言わせません!!
心がピンチになった時…必ず観たくなる「幸せなひとりぼっち」
この作品のリメイクである本作はある種別の物として捉えられる程トム・ハンクスの物に出来上がっていた
いつも正しい事をしている根は善良なのに人には関わらずコミュニティに溶け込もうとしない初老の男を演じるハンクスの抜群な演技力
あまりにも自然過ぎて実在感に驚かされる
この作品にとことん惚れ込んだハンクスの想いが強く伝わります
他人に関わりたくないオットーに
マリソルは車の運転を教わるが
モノクロの人生になりかかった彼を再び彩り豊かな人生へとアクセルを踏み込んであげたのは紛れもないマリソルなのだ!
彼女は叫ぶ「あなたが私達を求めなくても私はあなたを助けに行く!」これには心震えた!
堂々と他人に手を差し伸ばせる人間に私もなりたい!
桜の開花も聞かれ春の足音が感じられる今日この頃…温かな優しさに包まれる感動作を普段
劇場にあまり向かわない方々にもぜひ観ていただきたい!
日本人も共感しやすい映画
ソーニャ🐈⬛が愛した男
どうやら、オットーとうまく付きあうには、彼の善意と境遇を理解しているかどうかに鍵があるみたいだ。
しかし、みんながそれを知るわけではないので、気難しい性格があちこちで煙たがられてしまう。
冒頭の彼はまさにそれ。
結局は自分自身の居心地を悪くしているオットーだが、彼の中で道理は通っているから折れない。
しまいにはおきまりの「バカもん」認定。
ありがちだ…。
しかし、妻・ソーニャは、飾らず、他に流されず自分を貫くオットーの素朴さと実直さに惹かれたのだとおもう。
彼女の寛容さは亡くした母のようだったのかもしれない。そしてその賢さでさりげなくフォローする潤滑油のような存在でいてくれたのだろう。だから夫妻を知る近所の人々は、オットーがただの頑固じいさんでないのをわかってうまく付き合っている様子だ。
そんなよき理解者の妻と新婚まもなくの旅で事故に遭い、悲運を背負いながら2人で乗り越えてきたオットー。しかし、その妻も少し前に病に倒れ先立たれた。
オットーは妻が生きていた時の暮らしをそのままにし、外出の際は、きれいな絵皿においた銀のコインを必ず持ち歩き、きちんと戻す。そのコインは2人が出会った日に妻がくれたもの。妻を感じるお守りのようなものだろう。
妻のスペースをあけて眠るベッド、目覚めにはつないだ手の温もりを思い出し妻のケットを握りしめる。
大の男の、しかも普段あんなしかめっつらで気がつく不正を隅々まで正しまくっているオットーが、だ。
喪失感は彼の時と心を止め、妻への想いを募らせるばかり。おまけに数日前には定年前の勧告退職をした。
生きる意味を失って自殺ばかり考えているオットーが、あまりに切なくつらそうで、本当に死んでしまった方が、もしや彼の幸せなのかも?とおもってしまったほど。
そんな折、超明るくポジティブなメキシカン、マリソルの一家が向かいに越してくる。いささか図々しいほど踏み込んで来るひとなつっこい一家のペースに巻き込まれ、初めは憤慨したり困惑するオットーだが、徐々に彼が醸し出す空気がかわりはじめるのだ。
みんなからなにかを受け取り、与えていくものとは…
心温まるギフトBOXをあけていくような物語。
……………
【マリソルの娘たちに、上から読んでも下から読んでもOTTO …なんて言われてムッとした出会い】
こどもは好きじゃないのかも?と思ったが違った。屈託なくせがまれ絵本をおもしろおかしく読んで笑わせたり、プロレスごっこに興じたり。
2人のいいおじいちゃんのようになっていくオットー。
そして、子どもたちが描いたオットーはいつもカラフル。
大人の世界ではいつもガミガミしてるオットーだけど、本当はオットーってね…というこどもたちに映る彼の姿なのだろう。そう言えば、ケガをして保護された猫も、オットーに寄り添うようにくっついてた。ピュアな本能が本質を察知するのかな。
【トミーの縦列駐車を代わりにしてやっマリソルの運転練習につきあったり】
下手くそを見過ごせなかっただけの始まりだけど、結局は優しい。妻と行ったなつかしいカフェに寄りかつてと同じタイミングでお茶してみたりする彼のロマンチストな部分もみえる。過去の話をしたのも、裏表のないマリソルに信頼を置いたからだろう。マリソルはソーニャのようにからりと晴れた日の太陽みたいない人だったしね。
【困った人を見捨てない】
引き受けた子守の間に、設置あきらめ中の食洗機をみつけ、とりつける。得意な分野に俄然はりきってくれる世話みのよさ。また、父に追い出され困っている妻の教え子を泊めてやったりする。
仲たがいしたままの黒人夫妻のヒーターを直しに行きピンチを助ける。(取り返しに行ったホースを帰り際に掴まれたシーンは、オットーの自殺願望の本気度を察知した彼がひきとめようとした精いっぱいの行動だろう。一瞬、気がついたオットーの心情を感じてぐっときた。はじめの頃の場面に、オットーが窓越に奥さんに介護される旦那さんの様子を気にしているのがわかる。ふたりはずっと仲直りしたかったんだと思う。)
…………
それまでのオットーは自分の世界には亡くなった妻だけしか必要なかった。
しかし、ソーニャのように寛容で人を決めつけずに関われるマリソルとその家族に出会い、自然に他を受け入れることを知ったのだ。ソーニャ以来のあたたかさのある新しい風に吹かれたオットーはその流れにのり自分らしさを生かして役に立ち、再び存在意義を得た。それは生きようとする大事な力になった。
そこから数年、亡くなるまでの彼は近所の仲間に囲まれ幸せそうなカラフルな姿がみんなの記憶にのこる男になった。
気難しいだけではないオットーの本質を見抜いて愛した天国のソーニャがほほえんでいただろうね🐈⬛
追記
エンディングがすてき。
こどもたちが描く明るく楽しい絵のように、誰もがしあわせに生きれる世の中を願いながらみてました。
心が温まるいい話
頑固なジジイが近くに越してきた移民系の家族の影響で変わっていくって話、「グラントリノ」を思い出す人が多いんじゃないか。はいはいそんな話ですよね、なんて高を括っていた。
でも、妻を亡くした孤独感を描写するシーンは早々に登場するし、オットーの言っていることもそこまで偏屈ではない。伝え方がぶっきらぼうなだけだ。いるいる、こういうおじさん・おじいちゃん。人の好意を素直に受け取れなかったり、感情表現が苦手な人は本当に多い。特に歳を重ねた人には顕著だ。
そんな頑固さを解きほぐすのはやはり他人の好意善意でしかない。近隣住民や妻の教え子がとにかくいい人。
明らかになっていくオットーの過去が切ない。妻への愛が存分に表現されたシーンばかりだ。「グラントリノ」とは全く違う話だったが、とても心が温まる映画だった。オリジナルは未鑑賞だが、ぜひそちらも観てみたい。
それにしてもトム・ハンクスはすごいな。「エルビス」で嫌な役に挑戦してるなーなんて思っていたら、こんな頑固ジジイの役もやってしまう。もはや全く違和感がなくなってしまった。
猫かわいい
猫ちゃんの可愛い、猫映画でした。
さらには毒のない、善意に溢れた世界の映画でした。
予告編だと、めちゃくちゃ偏屈な意地悪ジジイに見えたオットーも、単にルールに厳格で、それも優しさの裏返しだったりして。
「(実は)めちゃくちゃいい人」なのが滲み出てきて、皆から好かれるキャラだとわかっていく。
意外性のかけらもなく、ある種の予定調和に収束していくけども、逆にいえばストレートで普遍的な人情話ともいえて。
リメイク元のスウェーデン製『幸せなひとりぼっち』と、基本的にはほぼ同じ展開。
『幸せな~』では主人公が本当に頑固じじいでむかつく男だったが、本作ではいい人間に。
さらに、引っ越してきた隣人の女性が、主人公が自殺を試みていたことに最初から気づいていたけれども、本作では気づかないままと変更がされていたが、大きな影響はなかった。
場内の照明がついたら、あちこち涙をハンカチでぬぐう人(老人から若い女性から)だらけだったから、日本ではけっこう受けそうに思えましたよ。
この映画を制作した人に問いたい。なにがやりたくて、こんな映画を作ろうと企画したんですか、と。
停年退職の日を迎え、あとには想い出以外に何一つ持つことができず、強い自殺念慮を有するトム・ハンクスが、周囲の暖かさ、私に言わせればあまりにも過剰すぎる暖かさ、そして過剰すぎるラッキーな偶然の連続のお蔭をもって、なんとか幸せになりましたとさ、という映画です。
トム・ハンクスの演技は、たしかにこういう人はいるよねと思える実在感のある演技で魅せてくれるのですが、なんというかホントお金を掛けていない感が濃厚に漂う小品で、じゃあ、それに見合うような心理劇で観客を楽しませてくれるのかと言えば、そういう部分もなく、これはいったいなんなんだろうと思うしかない作品でした。
この映画を制作した人に問いたい。
泣かせ映画でも撮りたかったのでしょうか? と。
もしもそういう狙いだったなら、完全にマト外れとしか言えませんが。
結論を言うと、「偶然に頼りすぎている映画」という一点ですかね。
感動しませんでした。
頑なな男がほどけていく過程がいい
A big heart ❤️
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