劇場公開日 2023年3月10日

「家族以外の誰かに心配される幸せ」オットーという男 やんやんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0家族以外の誰かに心配される幸せ

2023年3月20日
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人生は何回も大きな壁にぶつかります。壁にぶつかったときにそれを乗り越えなければいけません。ときには死にたくなります。生きがいを奪われても生き続けなければいけません。家族の誰かが心配してくれているだけでも十分な幸せです。生き続けるためにやったこと、やり忘れたこと。一回きりの人生は自分に遠慮せずに好きなように最大限に生きることが生きがいです。それに気づけると幸せな人生になり、ばかなことをする確率も減るかもしれません。
妻が亡くなってから半年ほどのオットはいつも通りのルーティン生活を過ごす毎日。彼は機械や工作に精通しており、昔ながらの人間であった。妻がすべての生きがいであったため、妻に会いに行くため試行錯誤をするが毎回失敗をしてしまう。失敗する理由はマリソルやソーニャの教え子との出会いでした。明るいマリソルは嫌われ者なオットにも明るく接し、オットを頼っていた。現在の携帯依存の恐ろしさも書かれており、人を助ける前に動画を撮影してしまう現在。不機嫌ではあったが、内面ほっとけないオットは街の人々を助けていきます。ほっとけないオットとオットをほとけない同じ区画に住む住民たちのお話です。日常なシーンだけの映画ですがコロンビアピクチャーズの日常な生活シーンに笑いが得意な長所を存分に出しています。オットで涙活と宣伝されてますが、笑いと感動で整える映画です。

やんやん