劇場公開日 2023年3月10日

「オットーは本当は天使だった!」オットーという男 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0オットーは本当は天使だった!

2023年3月13日
iPhoneアプリから投稿

トム・ハンクスは現在66歳。油の乗り切った心温まる演技が最高でした!最初は周りに文句ばかりを言っている人間で、あまり良い気持ちはしませんが、60歳を過ぎた人間が言いたそうなことを言ってのけるシーンに、あるあるとうなづいてしまいます(笑)。元自治会長だった彼の口癖は「バカもん」です。そんな彼も、何度も自殺をしようと計画します。首吊り、車の中に排気ガスを引き込む、列車に飛び込む、ライフルで撃つなど、それらが優しい神に守られているのか、ことごとく失敗します。何故彼が死にたいのか?その理由が徐々にわかってくると、もう涙を抑えきれなくなります。生まれてくることができなかった子供との別れ、その母親であったソーニャとの素敵な人生があるからこそ、彼は彼女のもとにいきたかったのでしょう。しかし、彼の心の中に化学反応が起きるのです。ソーニャが言っていた「生きる」に向かって軌道修正を始めるのです。もちろん、すこぶる人の良い周りの人間たちの力が大変に寄与したのは間違いないです。どんなに彼がそっけなくても、みんな愛を届けるのです。そのおかげで彼が改心してからの数年間は、夢のような人生です。ありふれた日常がキラキラ輝いて、幸せの宮殿にいるようでした。そして最後に安らかに息を引き取り、みんなに見送られた時の美しさは、一幅の名画のようです。豊かな最後の人生の終わり方、愛され方を教えてくれた名作だと思います。
追記 相棒だった野良猫(ソーニャ?)が彼の心の拠り所になったというのも泣けました。

三輪
三輪さんのコメント
2023年3月14日

ありがとうございます♪

観たい!

三輪
NOBUさんのコメント
2023年3月13日

今晩は
 是非、オリジナルもご鑑賞ください。(すでに鑑賞済みでしたら御免なさい)では。

NOBU