劇場公開日 2023年3月10日

「それでも愛する」オットーという男 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5それでも愛する

2023年3月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

王道でシンプルだけど、これでいい。いや、これがいい。分かっていても、感動してしまう。トム・ハンクスらしさ満載で、彼の魅力がたっぷり詰まった作品。....これが、見たかった洋画だよ。

ルールに厳しく、頑固で、無愛想なオットー。
毎朝見回りを行う彼に、近所の人たちは「ハイ!オットー!」と声をかける。反応は分かっているのに、なぜ?でも確かに、彼は厳格ではあるけれど、言ってることは間違ってないもんな...。「嫌われ者だけど、愛される」というポスターのフレーズの意味が、聞いただけじゃ分からないけど、トム・ハンクスの演技を見ていたら、一瞬で理解できます。3年前の「A Beautiful Day in the Neighborhood(原題)」とは正反対な役柄(邦題嫌いなんで...笑)。やっぱり、いい演技するなぁ...。

トム・ハンクス映画の好きなところのひとつが、しっかり笑えちゃうところ。彼の自然な振る舞いに、つい笑みが溢れてしまう。新たな隣人との出会いと共に遂行される妻と再会への1歩。それがとてもユニークで、トム・ハンクスらしくて大好き。意外と正直者なオットーも大好き。美味しいは世界を救う!ってな。

ストーリー展開はテンポいいし、分かりにくいことなんて一切ないし、オットーが愛くるしくなる一方。こういうのが良いんだよ。アカデミー賞最有力のエブエブとは大違い。誰にでもオススメ出来る作品。笑えて、泣けて、また笑える。心が完璧に浄化されました。エンドロール中の写真にもホッコリ。もっと見たかったなぁ。

この手の映画って、中弛みが...とか、ちょっと退屈...とか思いがちなんだけど、本作はそれがなかった。トムパワー、偉大だな。めちゃくちゃオススメです。ぜひ、劇場で心温まってください。

サプライズ
かせさんさんのコメント
2023年12月11日

退屈な中弛みの部分って、大抵ラストのためのフラグ立てたり消化したりの場所ですけど、この話はエピソードをバランスよく繋いでるなと思います。

かせさん