「ハラハラして面白かった。最近見た映画の中では1番面白かった映画のうちの1つ。ガソリン代をケチると、(場合によっては)高くついてしまうこともある。」ロスト・フライト マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
ハラハラして面白かった。最近見た映画の中では1番面白かった映画のうちの1つ。ガソリン代をケチると、(場合によっては)高くついてしまうこともある。
フライトの行きと帰り(映画では最初のほうと最後のほう)に航空機パニックが有り、間にゲリラとの戦闘と救出劇がある。予告編を見てるから、飛行機が海や陸地に激突せずに不時着するのが分かってるのに、操縦室と客室のパニックの緊張感が伝わってきてハラハラした。画面も揺れまくってドキドキ感が増す。
飛行機のトラブルというと、燃料が無くなっただの、エンジントラブルだの、油圧がどうとか、翼のコントロールがどうとかはよく聞くけど、雷で電気系統が全く不能なんて最悪だ。もうダメじゃね?墜落だよって思った。でも予告編だと島に不時着するはずだから、ここはもう全て機長と副操縦士に任せた。
飛行機に急きょ殺人犯と刑事を乗せることになる。刑事も人相悪くて、お前も犯人だろって思った。乗客にも人相の悪いハゲオヤジが2人いて、コイツらも、いやコイツらこそよっぽど殺人犯だろうと思った。バレてないだけに違いない。つまり僕的にはたった14人の乗客のうち4人も殺人犯がいるって計算だ。何てこったい。
この殺人犯(本物)の穏やかで落ち着いたしゃべり方を聞いたとき、僕の中ではもうコイツはイイモンに決定した。外人部隊にいたからゲリラとの戦いでは大活躍だった。
機長はゲリラとの戦いでは活躍しなかったが、行きと帰りの飛行機で機長の役目をちゃんと果たしたからOK。元外人部隊は戦闘、機長は飛行機の操縦。適材適所だ。
今回1番気に入ったところは、殺人犯のガスパールがゲリラの軍資金をかっぱらった場面だ。回りに人がいなかったから小さく拍手して小躍りしてしまった。こういう時よく後ろから撃たれたりしちゃうんだけど、今回は大金ゲットしても無事だったので観賞後の気分もいい。
終わりのほうで、機長が無事だった乗客に称賛の拍手をされたときも一緒に拍手した。小さく静かに。
今作は、同日公開の 「 首 」や 「翔んで埼玉」、公開中の「ゴジラ」 などの話題作の影に隠れて目立たないし、近所のシネコンでは1日の上映回数も少なく、しかも小さいスクリーンでの上映だ。
だけど、ここ1ヶ月ぐらいに見た映画の中では1番面白かった映画のうちの1つだ。