マジック・マイク ラストダンス : 特集
話題の“ダンス映画興収No.1”作品を期待して観たら
「トップガン マーヴェリック」ばりの展開と爽快感と
興奮で…ラスト30分の映像体験が究極で最高すぎた
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これは“破産して人生崖っぷちな男”の再生の物語――。
3月3日から日本公開される「マジック・マイク ラストダンス」。もしも、あなたがこの作品をただの“ストリップ・ダンサーの映画”だと思っているのなら、そうではありません。“心が爆裂するような解放感”が得られる渾身作なのです。
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今作の見どころは、実は「トップガン マーヴェリック」ばりの展開と爽快感と興奮が味わえる点。そこに、作品のメインとなる“情熱と官能と芸術のストリップ・ダンス”が流れ込みます。
さらに“ラスト30分の展開”が、言葉を失うほど究極で最高すぎて……。他にはない映像体験を堪能できてしまうのです。
今、なんとなく暗い気分だったり、心にもやもやを抱える人は、まず観たほうがいい一本。映画.com編集部が実際に鑑賞したレビューをお届けするので、次に観る映画を探している人はぜひご参考に。
あなたもきっと、ダンス・パフォーマンスやドラマに心奪われ、スッキリして劇場をあとにすること間違いなし。
【超おすすめ新作】期待してた一作→実際に観たら…
「トップガン」の鑑賞後感!? ラスト30分の興奮が最高
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まずは編集部のレビューをご紹介! 理性がぶっ飛ぶほどの映画体験を、熱量込めて記述していきます。本気でおすすめです、この映画。(※あらすじなどは予告編をチェック!)
●鑑賞前:ダンス映画興収No.1作品の新作を観に行こう!
“人生の崖っぷち”に立つストリップ・ダンサーは、再起できるか?
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映画.com編集部:そもそも鑑賞前、というか新作公開が決定した瞬間から、今作には注目していました。
ダンス映画として世界興行収入No.1の大ヒットシリーズであり、最新作となる今作はバレンタインデーにあわせて全米公開。累計興収は3億ドル(約400億円)を突破し、変わらない人気の高さを証明しました。
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さらにエポックメイキングだった一作目を手掛けたスティーブン・ソダーバーグ監督(「オーシャンズ11」など)が再びメガホンをとり、“破産した主人公が再起をかけ、人生最大の挑戦をする”という「絶対にアツいじゃんそんなの」と目頭をおさえてしまう物語を描くとあっては、もう期待しないほうが無理。
筆者だけでなく、編集部や親しい映画ファンにも「観たいよね」という人は多く……。というわけで、試写室に駆け込み、実際に観てきちゃいました。
●興奮①:期待を吹っ飛ばすほどアツい物語
「トップガン マーヴェリック」とのまさかの“類似点”に仰天&没入!
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結論から言うと「日本公開してくれて本当にありがとうございます……」と拝み倒したいほどの満足。最高でした。
で、最初にして最大の満足ポイントは物語。期待を超える・超えないじゃなくて、期待が吹っ飛ばされました。
得られた感情はなんと「トップガン マーヴェリック」。登場人物の状況や、物語の構造がとてもよく似ていたんです。共通項はたとえば以下。
・主人公が物語開始時点で“ほぼ引退”の状態である
・しかし主人公がいきなり自分の“スキル”を見せつける(マーヴェリックはマッハ10に挑戦、マイクはキレキレのダンスを披露)
・新たに与えられた仕事は“若者たちを鍛え上げる”こと(マーヴェリックはトップガンの教職に、マイクはダンサーたちを演出する)
・クライマックスに真打ち登場の“最高の見せ場”があること
・観終わった後の“爽快感”がすさまじかったこと
「トップガン マーヴェリック」と同じだった、と言っているのではないです、もちろん。あくまでもよく似た感情になれたので、同作にハマった人なら絶対に楽しめますよ、と言っているのです。
●興奮②:ラスト30分、圧巻のダンスシーンに爽快感MAX!!!
“最後の挑戦=ダンス”に大興奮、爽快感が身体を突き抜ける
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主人公たちはさまざまな障壁を乗り越え、紆余曲折を経てクライマックスへ突入! この過程とラスト30分間が、そりゃもうとんでもなく圧巻で……。
これはネタバレではないのでお伝えしますが、ラスト30分は主にダンスシーンです。
ヒップホップ、ジャズ、クラシックバレエ――さまざまなジャンルのダンサーたちが、シリーズ史上最も危険でセクシー、そしてエキサイティングなダンスを披露するのです。
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そこいたるまでに、主人公マイク(チャニング・テイタム)やマックス(サルマ・ハエック)らのドラマを通じて、丁寧に感情が積み重ねられていきます。
世界的なパンデミックに襲われ、閉塞感や抑圧を抱えるすべての人の気持ちに寄り添いつつ、時間が過ぎ去っていきます(このあたりのテーマはレビュー後半でも詳述)。
そして、蓄積した感情はこのダンスシーンにて、猛烈な勢いで解放。激流に飲みこまれたみたいでした。脳がしびれ、身体が爆発しそうなほどの興奮が駆け巡り、いろんなことがすべて吹っ飛ぶ爽快感が押し寄せる――!
ああ、文字だけだとあの感情の10%も伝えられていない気がする! もう早く観に行ってください! 早く~~~!!!!!!
●興奮③:スタイリッシュな演出&会話劇
「オーシャンズ」シリーズの監督が“これまでの全てをかけた”…全身全霊っぷりに震えた
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ちょっと冷静になります。物語やラストの胸アツを語ってきましたが、それだけじゃないのが「マジック・マイク ラストダンス」のすごいところ。
スティーブン・ソダーバーグ監督ならではの、スタイリッシュな演出と会話劇と映像がモリモリに入っていて、目も耳も脳も快感で満たされます。
映画ファンは、ソダーバーグ作品からしか摂取できない栄養があることがよくわかっていると思います。ときに哲学的で知的、ときにバカっぽくてチャーミング、ときにスタイリッシュで、ときにエネルギッシュ。そしてこれらすべてが渾然一体となった唯一無二の映画世界――あえて言うならば“ジャンル:ソダーバーグ”――。
今作はそんな栄養を全身で摂取できます。本当にたまらないです。
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そしてソダーバーグ監督自身、今作についてこんなことを語っています。
「全ての始まりである“ダンス”に焦点をあてる。最後の30分にわたる壮大なダンスシーンにこれまでの映画の全てをかけた」
彼の全身全霊っぷりが画面越しにもビシバシと伝わってきて、上映中ずっと震えっぱなしでした。
●興奮④:キャスト陣の“人生の熱演”
チャニング・テイタム&サルマ・ハエック、ここまでいい俳優だったか!?
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キャストにも触れていきましょう。本シリーズは、いまやスター俳優となったチャニング・テイタムが、かつてストリップ・ダンサーとして生計を立てていた実体験が色濃く反映された作品でもあります。
いわば実話をもとにした、彼の人生ともいえる物語。その完結編“ラストダンス”ともなれば、気合いの入り方は尋常ではありません。ゆえに演技も高いテンションで、複雑な心境を全身で体現しているのです。
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そして資産家マックス役で初参戦、主人公を振り回しまくるサルマ・ハエック(「エターナルズ」など)も、エキセントリックで本当に素晴らしい。2人のキャリアベスト級の演技がさく裂し、5分に1度ぶつかり合う化学反応が物語をけん引。観ていて息を呑みっぱなしでした。
テイタム&ハエックの共演で特に注目してほしいのは、冒頭のマイクがマックスにストリップ・ダンスを披露するシーン!
ダンスとセックス、その境界線スレスレの絡みを魅せる2人。艶めかしく、官能的で、だからこそ芸術的な美しさをたたえた数分間は、「日常生活では感じてはいけないと思っている感情」を体の底から呼び起こしてくれるのです。
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もうひとつ、重要なトピックに触れておきます。ラスト30分のダンスシーンにも、テイタムの特別な“想い”がこもっています。
物語中盤から、指導者となったマイクが世界中の若手ダンサーたちに振り付けや演出を行う展開に。これは映画のヒットを受けて世界ツアーを実施したミュージカル舞台「マジック・マイクライブ」で、構想・総監督を務めたテイタムの実体験に基づくものなんです。
1作目の成り立ちからミュージカル、劇場版としては最後となる今作まで……「マジック・マイク」に人生を注ぎ込んだテイタムの“すべて”が盛り込まれているといっても過言ではないのです。
●興奮⑤:時代の鬱屈を“解放”するテーマ
“逃げ出したい、けどできない”すべての人々に捧ぐ…ヒットの予感
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さて、レビューも終盤です。ここでちょっと真面目な話をします。
筆者は今作を観ていて、「あ、これヒットする」と直感したシーンがあります。終盤のダンスシーンで「ユニコーンよ、皆にすべてを与えたまえ!」というセリフ(←微ネタバレになるためクリックで表示)が叫ばれたときです。
私たちは今、世界的な鬱屈や抑圧を抱える未曾有の時代に生きています。“逃げ出したくても逃げられない”、世界中の人々が閉塞感と恐怖にとらわれ、欲望を思うままに解放することを願っているのです。
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今作は、そうした悩みに寄り添い、ストリップ・ダンスを通じて光を示しているようにも感じました。今の時代の芯をとらえる……そうした映画は、ジャンルや規模の壁を超えてヒットするものです。
たとえば、自分の使命を貫く2人の男の熱い友情に熱いダンスをブレンドし、全世界で大ブームを巻き起こしている「RRR」。そしてコロナ禍の不安をアフターバーナーで吹き飛ばした「トップガン マーヴェリック」もしかり。
その意味で、今作「マジック・マイク ラストダンス」もヒットの予感がする。胸に刺さるセリフとダンスの数々が、きっと多くの観客を勇気づけ、爆発的なエネルギーを与えてくれるでしょう。
●結論:絶対に映画館の大画面で観たほうがいい
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【著名人からも興奮&推しの声】各界で“絶対支持”!
「パワーをもらえる大傑作」「モヤモヤとおさらば」
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もちろん今作の魅力には、映画.com編集部だけでなく、さまざまな人々も“やられている”模様。特集の最後に、6人の著名人によるコメントをご紹介しましょう。
●関口メンディー(EXILE / GENERATIONS)
情熱と官能。全ダンサーに見てほしい!
●辛酸なめ子(コラムニスト)
誰に感情移入しても自己肯定感が上がり、脳細胞がダンスしだすエンタメムービー
●LiLiCo(映画コメンテーター)
誰もがパワーをもらえる大傑作!30分ぶっ通しのラストダンスは爽快感MAX!
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●村山章(映画ライター)
2本の映画とライブショーで歓喜と至福にたどり着いた「マジック・マイク」に新章!そりゃハシャぐでしょ!
●よしひろまさみち(映画ライター)
躍る肉、沸く心。モヤモヤとおさらばする爽快なラストダンス!
●東紗友美(映画ソムリエ)
サプリも美容医療ももういらない。10才若返る、マジックマイクの興奮!
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