ノック 終末の訪問者のレビュー・感想・評価
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本当はトリックなのではないか?
恐怖感は味わえるが
カメオ出演の時間が少なかったな~
「ガッカリ映画界の巨匠」が放つ最新最強のガッカリ作品w
シャマラン映画は「ガッカリしたかどうか」を問うてはいけない。ガッカリするのは当たり前だからだ。したがって「どれくらいガッカリしたか」が正しい問題の立て方なのであるw
こんなガッカリ映画界の巨匠wシャマランの最新作が、知らないうちにアマプラで配信されていたので慌てて観た。
で、本作がどの程度ガッカリするかと言えば、「『ハプニング』と同じくらいガッカリした」という感じだろうか。つまり、ガッカリ度最上級の最低の作品ということだ。
前作『オールド』の場合、何故、物語の舞台となる海岸だけ時間の進み方が早くなるのか説明されないままなのだが、主人公たちは一応はその謎を解明できたし、そこから脱出することに成功し、海岸を利用してショボい事業をしていた犯罪グループの実態も暴露されるという点で、とりあえずカタルシスは得られた。
ところが本作では、ある日突然、ゲイカップルとその子供の別荘に奇妙な4人組が来訪し、カップルと子供のうち誰か一人が犠牲にならなければ世界が破滅するから、死ぬ1人を選べという。
来訪者の発言が真実なのかウソなのか、ウソなら何のためなのか、まるでわからない。
また、発言が真実だとしたら、何故、世界が破滅するのか、それと主人公たちの犠牲に何の関係があるのか、最後まで皆目わからない。さらに来訪者が1人ずつ犠牲になれば、破滅を先送りできるのは何故か。こうした疑問が次々に上積みされる。
最後までそのどれ一つとして解明されないまま、来訪者は全滅、カップルの一人が犠牲になってメデタシメデタシという結論だから、どこからもカタルシスのカケラも生じてこないのである。
いくら「ガッカリ映画界の巨匠」作品とわかっていたとしても、さすがに投げやりすぎるだろう。次回作ではもうちょっと「本気」を出しましょうねwww
選択
世界の終りってこんな感じなの?
世界の終りの想像って、
国や宗教観、年代や仕事などで
全然違ってくるのでしょう。
で、私が思う世界の終りは
こんなハルマゲドン的な終わりではない。
なので、”信じる信じない”とか
”家族と全人類”とか、そんな選び方じゃなく
ロジックの展開としてしか見られなかった。
そんで、ロジックの展開だとすると
ビジョンが見えた4人と選ばれし3人が
”最良の選択”をしたとして、
また別の機会(もしくは場所)で、
同様な4人と3人が選ばれないとも限らない。
そして”世界の終り”こそが
”見えざる力”が選択したものであるならば、
我々は甘んじて受け入れなくてはならない。
せめて更なる再生を期待しながら。
だから我々が選択すべきなのは、
「今日の飯は何を食うか」
だけで良いのだ。
これ、なに?
わからないです
前作「オールド」が科学的だったからか、今回はその逆へ振り切った感じ。「オールド」では確かさを提示してオチもはっきりしていたが、今回は不確かさを提示してきた印象。
とはいえ、宗教に詳しい人が楽しめる映画。逆にいうとこの宗教に詳しい人は、シャマラン監督の意図を汲んでいるかもしれない。
側から見れば「ゲイのカップルが罰せられた」という見解もできるので、この大きな力は、ゲイを許せなかったのかもしれない。
だって、①人類が死ねば3人生き残って、②1人死ねば人類生き残る。
この場合、①を選んでも2人には罰だし、②を選んでもどちらかには罰になる。どっちを選んでも女の子は生き残る。全然調べてないからわからないけど、あの女の子の傷が神の子的な特別な存在を示すサインなのかな。女の子はどう転ぼうと無傷。
考え方によっちゃどこかの宗教へ大きな一石を投じた?とも取れる。オチを曖昧にして、4人にカルト的な要素も残して濁してはいるが、エンタメとしてギリギリ成立させているから、世に出ているんだろうなとも思う。うん。インタラスティングという意味のおもしろさだと思う。
捻っていないことが捻っているということ!?これがシャマランにしか出来ないアプローチか
M.ナイトシャマラン監督作品はあらかた観てきた。
予告は非常に不穏で素晴らしいものであり期待MAXで鑑賞。
今回はどんな捻りを魅せてくれるのか、と楽しみに観進めるうちに別の意味で不穏な空気が…。「これどう転んでも、どうにもならなくないか?」という不安が湧き上がり…。
しかし、ある啓示を受けて、ビジョンを見て、それを同時多発的に見ていた人間がいると知ったら行動せずにはいられなくなるというのは行動原理として筋が通っているし、その本気度もビンビン伝わる。でも決定的な証拠というのは他者にはわかるはずもなく、軟禁状態でその”狂った”状態の人達の気持ちに寄り添えるのか?どんな人権活動家でも寄り添えないだろう。「お前たちのせいで人類が〜」なんて言われてもなぁ。それぞれが自分自身の正義によって動きつつ(啓示によって”動かされている”という矛盾もある)、3人の家族は解決策を模索するがあらゆることの確証がない現状では解決する術は無い。
こうやって書いていて自分でもよくわからなくなってくるが、答えが出ない問答を繰り返させられているそれこそがシャマランの思惑の一つでもある「あえて捻らない、だけど濁しておく」というものに踊らされたような気もする。
ラストも賛否は分かれそうだが、濁すということを考えると「犠牲が必要だったか否か」も濁しておく必要があったのかなと思った。
導入が面白くない
シャマラン大好きな自分としては中の下くらいな感じ。
引き込まれなくて、一度やめてしまった。
今回のシャマランはテレビショッピングだったのね。
前回のオールドの方が断然面白かったかも。
映画の導入すっ飛ばしてメインのとこだけ流したくらいに薄い気はする。
仲良し家族を襲った悲劇、嘘か誠か、極限の選択
エリックとアンドリューはゲイセクシャルのカップルだ。
アンドリューの両親からは、2人の仲を内心では認められていない。
周りの人や愛する家族から認められていない。そんな時、エリックはいつでもアンドリューに、自分とアンドリューを指差し、「何があっても一緒だ」と優しく言っていた。
お互い、あるいはアンドリューが何か辛いことがある時は必ず。
ある時2人は家族になろうと決意し、養子をもらった。(ここの養子をもらう時、自分たちの関係の説明で嘘を言っているシーンがあって、なんか胸がズキッとなりました)先天的に上唇がパックリ割れている赤ちゃん。ウェイだ。
(赤ちゃんを抱っこした時、エリックは、体の奥底から湧いてくる喜びに打ち震えていたと思う。)
この3人家族は白人のパパが2人、東洋人の娘が1人の仲良し家族だ。
笑いの絶えない家族で、見ていてとても幸せに見えた。微笑ましかった。
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そんな時、予期せぬ訪問者が
3人がいるキャビンに現れた。
初めは、外にいたウェイとコンタクトをとってきた。
大柄の(はっきり言ってドウェイン・ジョンソンみたいな見た目の)男で、優しくウェイに語りかける。
お互いに名前を教え合い、男は自分をレナードと名乗った。
初めは怯えたウェイだったが、自分の好きなバッタを捕まえることが上手いレナードに少し心を開くウェイ。
ところが、家に案内して欲しいと頼まれて、怖くなる。
ウェイの後を追って、キャビンに集まる訪問者たち。レナードを含めた謎の4人組は、
キャビンの住人たちに丁寧だが、何やらのっぴきならない雰囲気をまとわせながら中に入れて欲しいと頼み続ける。
数回の交渉の後、訪問者たちのキャビンの入室を断り続けた3人。
しかし訪問者は、扉や窓を破壊しながらキャビンの中に無理やり押し入る。
その様子に怯えたが、勇気を出して反抗したパパ2人。ところがエリックは頭を打ち、アンドリューは足を負傷してしまう。
侵入者たちはパパ2人を椅子に縛り上げ、3人に核心を告げた。
『このままだと世界が終わる。
3人のうち誰か1人が率先して◯んでくれたら、
世界の終焉はピタリと止まる。
…君たちは、その役目に選ばれた。
申し訳ないが、◯ぬ人を決めてくれ。
我々4人は、世界の終焉のビジョンを見た。
だからここに来た』
と。
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突然やってきてこんなことを言われて「えっ、そーなの!?」って信じる人の方が少ないだろう。
これは、3人家族も辛いが、この訪問者4人組も辛いことが観ていてわかってズーンと重くなりました。
だけど、演出なのか、撮り方なのか分かりませんが、終焉のシーンがテレビの映像のためなのか、
すごくポップというか、どこか地球ではない遠い世界の話のように見えて、そこまで胸にズシンと来なかったのは有り難かったです。
想像できるのはここまで。大切なパートナーをなくす痛みや悲しみは、察するに余りあるので書けません。
こちらも、あまりお勧めしたくない映画…。
今日あなたたちの一人にちょっと死んで貰います
その昔、人間一個の命は地球より重いと何処ぞの政治家が言ったが、本作はそれとは真逆。
突然の謎の訪問者たち。おかしな事を言い出す。
我々は世界が滅ぶ“ビジョン”を見ました。世界を救えるのはあなたたちだけ。あなたたちの一人が犠牲になる事で世界を滅亡から救えます。たった一人の命か、世界全人類の命か、選択して下さい。
えー、何かの宗教の勧誘ですか…? 私はそんなヘンな宗教には引っ掛かりません。ハイハイ、帰って下さいな。
そしたら突然…
たった今裁きが下されました。大勢の人たちの命が失われました。
そう言って訪問者たちは一人一人命を絶っていき、TVを点けると、世界中で異常事態や天変地異の地獄絵図…!
一体これはどういう事…? フェイク? ヤラセ? それとも今本当に起きている滅亡の始まり…?
彼らは何者…? イカれた奴ら…? それとも何かの使者…?
そもそも何故自分たちが…? 何故こんな選択迫られる…?
何を信じたらいいのか…?
こんな謎めいた作品を作るのはあの人しかいない。
M・ナイト・シャマラン。
いつものオリジナル脚本ではなく、同名小説を元に、二人の脚本家が書いた脚本にシャマランも参加。
しかししっかりと、ハッタリか衝撃か見る人によって賛否分かれるシャマラン・ワールドになっている。
状況や説明もないまま。シャマラン作品で“何か”が起きるのはいつも突然。
謎や伏線が意味深に暗示めいて張られ、ますます見る者を混乱させる。
今回どんでん返しは無いが(と言うか、シャマラン作品で衝撃のどんでん返しがあったのは『シックス・センス』一本だけで、いつもいつもそれを期待掛けられるのは気の毒…)、見る者を引き込むストーリー・テラーの手腕は遺憾なく。
100分ほどの尺、予想の付かぬラストとシャマランからの選択に、なかなか飽きずに見れた。
誰だってこんなイカれた訪問者からの選択は信じない。
怪しい言動もある。訪問者の一人が過去トラブルあった人。TVのニュースには一瞬驚くが、事前にそれを知っていたり録画だったら幾らでも作り上げられる。
そうタカを括っていたが、説明の出来ぬ惨事も起こり…。
これは本当の事なのか…? いやいや、断じてそんな訳がある筈ない!
拘束されていたが、それを解き、反撃。
だが、さらに信じる信じないを揺さぶる惨事が…。終末の時まで時間が残り少ない。選択を早く!
当初は信じてなどいなかった。が、託された側も疑心暗鬼になってくる。
下した選択は…?
究極の選択を迫られるのは、同性愛カップルと幼い養女。
何故彼らが選ばれた…? 彼ら自身もそうだが、見る我々も疑問を持つ。
彼らのバックボーンも途中途中挿入される。出会い、養女を迎え入れた時、平穏で幸せに満ちた日々…。
平凡な我々自身の代弁…? 平凡であろうとする多様性の象徴…?(同性愛カップルとアジア人の娘)
何かヒントや意味があるのかもしれないが、う~ん、よく分からず…。
いやそもそも、理由など求めてはいけないのかもしれない。
もし本当に世界の終わりが近付き、命運懸けて選ばれた時、誰も説明してくれないだろうし、あまりにも突然それはやって来る…。
訪問者たちも単純に善悪区別出来ない。
リーダー格の巨漢の男。見かけによらず穏便に乞う。小学校教師。
事ある毎に身を案じてくる女性。看護士。
信じ易い若い女性。コック。
唯一、威圧的で挑発的な男。彼の事は何処かで見た事ある…?
彼ら自身も面識はナシ。同じビジョンに導かれて。
彼らは何故こんな選択を強いる…? ビジョンって何…?
選択迫られる家族側と同様、彼らにも理由などないのかもしれない。ある日突然ビジョンを見て、残酷とも言える使命を負って…。
訪問者たちも意味深な存在、配置。その基は黙示録から。
そこで気付く。本作は謎と衝撃のサスペンス・スリラーではなく、宗教映画の類いだったのだと…。
まあでも、シャマラン的エンタメ醍醐味はあった。
スリルはあるし、展開も飽きはしない。デイヴ・バウティスタやルパート・グリントはこれまでのイメージを覆す抑えた演技と怪演。
だがしかし、煽って煽って、ラストはちと呆気なく、拍子抜け感も…。
もうちょっとはっきりとした説明も欲しかった気も…。
こんな事言ったら元も子もないが、結局我々は何を見たのか、見せられたのか…?
それも含めて、良くも悪くもTHEシャマラン・ワールド。
原作とはラストが違うという。
原作を読んでないのもあるけど、これはこれで。
シャマランからの究極の選択であり、我々への問い掛け。
一個人か世界かだけではなく、我々の生活や人生全てに於いても。
その時その時その都度その都度、私たちはいつも選択を迫られている。
あなたなら、どうする…?
スリルや恐怖の中に、シャマランはいつも“愛”を描いていた。
にしてもやはり、こんな選択と訪問者、実際だったらヤだなぁ…というのが本音。
玉か石か
自分か身近な者がしななければ世界が終わるぞという話。
んなことあるわけないだろ──な設定だが怖かった。
それだけなら終末の恐怖に終始する話だったがKristen Cuiという子役がこれを混乱させている。演技の気配がなくアドラブルでjojorabbitのjojoのようだった。
そのKristen Cuiがちょこまかして湿ホラー上映中の乾CMのごとく緊迫をさまたげる、楽しいアクセントになっていた。が、Kristen Cuiを放ったせいで映画の主意が変容した。
黙示録集団と同性婚カップルと観衆というポジションがあって、黙示録集団を信じるか信じないかについて、カップルと観衆はちがう意見を持っている。
カップルは運命にのまれていくのに対し、観衆はウェン(Kristen Cui)がいるので、なんかちげえだろ、夢落ちかなんかだろ──みたいな懐疑をずっと持っている。仰向けに寝る猫みたいな感じでKristen Cuiはなんつうかシリアスをぶち壊しにする雰囲気があった。
ところが割とまじで終末へ突入していく、すんなりした終末話になっているので、肩すかしというか、ウェンはなんなんという感じがぬぐえなかった。もちろんそれは楽しい違和感だったが。
とはいえそれらの違和感がどこまでが意図的でどこまでが意図的ではないのか──がまったくわからなかった。さすがシャマラン。
シャマランはアップルTVプラスでServantというシリーズを総指揮していて、そのServantが面白いことは面白いのだが話がまったく見えない。
白紙の脚本を掌で回しているような枝話に逸れまくりのシリーズだが、破綻してもシャマランというか、玉石という言葉があるがシャマランは石のときもあるていどは楽しい。ゆえにさすがシャマラン。──なのだった。
imdb6.1、rottentomatoesは67%と63%。
OLDとおなじで見始めて数十分はおおついにシャマランの玉きたか!と思わせるが、そこからいろいろとこぼしていって、いやまあねおもしろかったけどね──というところへ落ち着く。がっかりしてないし満足しなかったわけでもないが思ってたのとはちがう方向へ転がっていった。だけどそれもシャマランの芸風、さすがシャマラン──というわけなのだった。w。
Dwayne Johnsonにも言えるがDave Bautistaも筋肉な役じゃないとき、いい。猛者がおとなしいと、なんとなく安心する。
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