劇場公開日 2023年7月14日

君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価

全1245件中、801~820件目を表示

4.0何となくだが千と千尋のテイストを感じる。

2023年7月19日
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鑑賞方法:映画館

難しい

無駄にIMAXシアターで見てしまった。
映像的には背景が印象画っぽい油絵の様な感じ。
近影ははっきりしているが、IMAXで見なくても良かったかな?とちょっと後悔。
内容的には何処となくだが千と千尋のテイストを感じる。色々言うと他のジブリ作品にも通じるキャラや内容もある。ジブリ的な集大成なのかも知れない。
しかし一番分からないのはタイトルだ。
この映画の内容で君たちはどう生きる?とは?
原作は全然知らないし同タイトルの本が昔平積みになっていたかな?って感じ。内容は勿論知らない。この映画を見て考えてくれって事なのか。
とにかく説明しにくい。ネタバレを列挙しても内容を上手く伝えられない。
是非映画を自分で見て良いか悪いか判断して欲しい。
最高に感動したとか分かりやすい感じの内容では無い。最高傑作とも思わない。
ただ人物関係は分かりやすいかな。話の筋も分かりにくい訳では無い。説明が難しいのと何を感じ取るのかは人それぞれとしか言えない。
そんな映画。

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ひろちゃん千葉

5.0今この映画を見ることができる幸運

2023年7月19日
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日本人でよかった、と思えるのはどんな時だろう?

この映画を見て、日本人で本当によかったと、自分は思った。
言葉もそうだし、下地になっている歴史も、描かれている時代の空気も、そしてそれが今この現在の日本に向けて作られたのだという、その感覚も、ダイレクトに感じることができるから。
なんて幸運なことだろう。
なんかこう、こんな映画が作られるまで、生きててよかった。

内容は、とても説明できる気がしないし、見てない人に言葉で語っても無駄かもしれないと思う。
ファンタジーといえばファンタジーだけど、イメージが氾濫しているというか、普通にストーリーが展開していく感じではないので、ともすると行き先がわからずにイメージの中に溺れてしまいそうになるかも。。
ただそこで、主人公眞人のあの強い目が、あの視線が、我々を物語の先に連れていってくれる。

タイトルになっている「君たちはどう生きるか」の本とは、少し世間にも流れている情報のとおり、全く関係がないです。
ただ、本を読んだ人はそう感じるのではないかと思うけど、心に伝わってくる感じ、雰囲気は、よく似ているところがあるように思う。

これは、このわけのわからない時代に、まっとうな心で生きていくための道標のようなものを、しなやかに、したたかに示してくれる映画だと思います。
世界中のどこにも、歴史上のどこにもない、そして生涯二度と見ることのできないような、傑作かと思います。
日本人として、この国に生きて、今この映画を見れて、良かった。

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sokenbitea

1.5考えさせられる?

2023年7月19日
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考えさせられるような…意味深い作品なような…
映画に何かしらのメッセージを!っと思っているのか…
とにかく、自分には合わず、分からず、最初から最後まで「で?」「だから?」「は?」っといった言葉が頭の中を駆け巡っていました。
理解しようと集中して観ても、やはり理解できず、申し訳ないけれど退屈で睡魔に襲われ時間が過ぎ去るのを待ったというような映画でした。
ポニョで観た、老人ホームのおばあちゃん達?観たことがあるような似たようなキャラ…今までの作品を思い起こさせるのが狙い?なのでしょうか。
世の中や、自身を取り巻く環境の変化、様々な出来事から色々な葛藤があるのは、主人公を誰にしたとてあるでしょう…
それをあえてこの世界観で現代の人達に感じとってもらおうとしているのか?
変に小難しくする必要性はないように思います。もっとシンプルに、単純明快なストーリーにしてくれた方が変な謎のようなモノや疑問が残らず、鑑賞後スッキリできたでしょうに…。
「受け取り手によって、様々な捉え方がある」っというような「深い」「伝えたいことがある!」みたいに作らなくても映画は良いのに…。
ラピュタ、千と千尋、あの頃が好きでしたが、久しぶりの作品に期待してしまったのが失敗でした。
自分では理解できなかったことは、他の方の考察や感想を読ませていただこうと思います。

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lemon

4.0衰えを感じる

2023年7月19日
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鑑賞方法:映画館

難しい

幸せ

すごく面白かった。宮崎駿の新作が観られて本当によかった。

ただ残念ながら、あまり感動はなかった。

宮崎駿の無限の想像力には圧倒されるが、一本の作品としてはわかりにくかったりメッセージが伝わりにくいように思う。

天才宮崎駿とはいえ86歳の高齢、2時間の長編をまとめ上げる集中力や構成力が続かなかったのではないか。

とは言いつつ宮崎駿作品が観られて最高に幸せだし、映画でこんなにドキドキしたのはかなり久しぶりだった。

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shinnnnnnnnnshi

3.5不思議なキャラとストーリー展開だが、嫌いではない

2023年7月18日
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鑑賞方法:映画館

個人的にジブリ作品(特に宮崎駿監督作品)は好き嫌いが激しくなってしまう。好きだったのは昔の映画ばかり。最近はほとんどが好きになれなかった。「風立ちぬ」もそう。でも震災のシーンだけは印象に残っている。宮崎駿が大地震を描くとこうなるんだ!的な新鮮さがあった。
本作も序盤の火事のシーンが印象的。ジブリ作品でこんなシーン観たことない(詳しくないから正確ではないけど…)。なんか、新しい取り組みに見えて、年取ってもチャレンジ精神溢れてて宮崎駿やるな!って思ってしまった。
その後、東京を離れてからは一気にファンタジーに。不思議なキャラに不思議なストーリー展開。これは人を楽しませようとするエンタメ作品というより、監督の頭の中を映像化したとても内省的な作品に見えてしまった。でも、個人的に印象はそんなに悪くない。一人の少年の成長物語として観ることができたから。
ただ、色々と理解ができないことがたくさんあって戸惑う。最後も眞人が忘れてしまったのか、義母に生まれた子どもは実母と関係あるのか?ハッキリさせてくれなかった。さらに声の演技が明らかにひどい役もあったのは残念。いや、これはいままでのジブリ作品でもひどかったから通常運転と言えるけど。
これで宮崎駿監督が引退か。若干物足りないが、「風立ちぬ」で終わるよりはよかったんじゃないかなとは思う。

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kenshuchu

2.0はいぃ?

2023年7月18日
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鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

つまらなくは無かった気がする。
が、サッパリ意味がわからない。

解らない事が多すぎて、何が解らないのかも解らなくなってきた。

とりあえず、タイトルに何の意味があるのか?
ラストはあんな終わり方? バッサリズッパシぶった切られたけどあのラストは唖然としたよ。 エンドロール後に何かあるのかと思ったよ。

絵はとても綺麗だった。さすがのクオリティ。 でもファンタジー世界で少年少女の冒険物語が観たかったな。

ヒミが可愛かったよ。

とにかく頭の中は『?』だらけです。

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BISCONTI

5.0圧倒されました

2023年7月18日
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泣ける

笑える

興奮

1度目はなんの前情報もなく、ただ何が起こっているんだろうと思いながら目まぐるしい展開に理解が追いつかないまま圧倒されて見ていました。
見終わったあと「これの表現かもしれない」と思いながら調べて色んな考察や詳細情報を見て2回目も見てみたらすんなり展開が受け入れられるし今までのような冒険活劇だし、むしろ最高傑作ではと思える内容でした。1度でついていけなかった方は2度見て欲しい作品です。
しかし1回目の衝撃と感動は1度しか味わえないので最初は前情報なしで見てほしいです。

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じゅり

4.5事前情報非公開は正しかったと思う。

2023年7月18日
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観終わってこの作品だからこそ、一切の前情報を非公開としたのは正しかったと思いました。

適切な宣伝の伝え方も難しいなと感じることもそうですが、この作品は前情報がないフラットな状態で観るべきだと思います。

スタジオジブリの作品だからこんな感じだろうというような先入観も持たず、宮崎駿監督の一つの作品として、正面から作品を観るべきです。
(まぁそもそもの話、宮崎駿監督の近年の傾向から単純な冒険活劇が繰り広げられるような作品が出てくるとは考えない方が良いと思います。)

スタジオジブリの主な作品を観ている方は、是非一度観ていただくと良いと思います。
私は、面白い云々の前に観て損はなかったかなぁと思いました。

【最後に一言】
思ったより飲みやすい宮崎駿監督の原液だなぁと思わせて来るのは、監督流石だなぁと思いましたまる。

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白くま

5.0ただただ素晴らしい

2023年7月18日
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予備知識なく観たが、評価が分かれるという噂だけ聞いていた。観てみて、いや、これは素晴らしい作品。宮崎アニメの創造性の極地。うれしくてニヤニヤがとまらない、あっという間の時間だった。宮崎駿の遊び心と毒々しさがふんだんに詰め込まれた、宮崎駿ぶっちぎり映画。宮崎駿の創造力を全身で体感できたことに感激している。

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oniheyhey

1.5懲役2時間

2023年7月18日
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鑑賞方法:映画館

難しい

前提知識が無さすぎたのか、最後まで何をしてるのか分かりませんでした。
つまらないとか面白いとかではなく、分からなかった。
いつ終わるんだろうと思いながら過ごす上映時間はとてもつらかったです。

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モエブタ

4.0美しさと汚さ

2023年7月18日
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賛否あるけど、僕は感動しました!孤高の天才作家、宮崎駿監督の思考やイマジネーションそのものを覗き見ることができたんだから。封切り前からシークレットにされてきた内容は語れないけど、最後の作品にふさわしい秀作でした。

多分主人公は宮崎駿そのもので、彼の生み出す幻想のパワーが見事に映像化されている。ワンシーン・ワンショットに全知全能を傾けた、アートディレクションは美しく楽しい。宮崎ワールドを堪能しましたよ。エンドロールの声優陣に驚くから、お楽しみに。

映画作品で描いてきた様々な美しさの裏には、汚さがある。そんな悪意を排除せず、あえて描くことが最終章の目的だったのでしょうか。

君たちはどう生きるか?「僕は最後に自分が作りたいものを自由に作ったよ。」そんなほくそ笑む宮崎駿監督の気持ちが響いてきました。だから酷評もザマアミロなのかもね。僕もそんな粋な姿勢を見習いたい。宮崎駿さん、忘れられない素敵な作品の数々をありがとう。

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Cディレクターシネオの最新映画レビュー

1.5期待と裏切り

2023年7月18日
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難しい

寝られる

盛り上がりそうで盛り上がらない最後まで??

カリオストロ観て、毒消しします

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たか

3.0まるでわかりませんでした

2023年7月18日
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今作、まるでわかりませんでした。
前半と後半でまるで別の映画のよう。
アニメーションがヌルヌル動くのはさすが。映像表現が進化しています。
しかし、内容がとにかくわからない。同じファンタジーでも千と千尋の神隠しのようなわかりやすさがありません。
わからないので評価は星3つとしました。

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JustOneVictory

3.0皆様のレビューどおり?

2023年7月18日
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本日、ようやく観賞しました。
賛否両論…それもなるほど。
訳わからん…ふむふむ…集大成とも書かれてましたね。

宮崎監督は何を描きたかったのか、何を伝えたかったのか。

これまでの作品中で気に入ったところとか描ききれなかったところとかを盛り込んだ?オマージュを感じる部分がたくさんありました。

で、君たちはどう生きるか…と我々に問いかけているのか…

いろいろ不思議な内容が始めからてんこ盛りで、後にどう繋がって行くのかと首を傾げてたらエンディングでした。

個人的な感想は…難しいですね。
理由は監督の思い?が私には理解出来ませんでした。結果、不完全燃焼

ストーリーもキャラクタ関係もわかるんですが…なぜにここでこのキャラクタなのか?
いろんなキャラクタがワラワラ出てくるのは千と千尋の神隠しの八百万の神々みたいなんですが、表情はまるでポニョのキャラ!

う〜ん…なんと言ったらいいのやら
これが完成形なんでしょうか、監督!

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もんも

5.0一度見てみては?

2023年7月18日
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楽しい

事前情報なし、賛否両論の口コミ、見るの迷うかもしれないけれど、迷うなら見てもいいんじゃないかなと思える映画でした。もう一度観ます。

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かなかな

3.5宮崎駿監督作品エッセンスを潤沢に盛り込んだ少年の成長物語

2023年7月18日
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楽しい

興奮

難しい

学生時代、授業の合間に近くの名画座で貪るように映画を観ていた時期がある。その時に、喝采、波止場、白鯨、などの名作に出会い感銘を受け、事前情報ゼロの映画鑑賞の醍醐味を知った。以来、現在に至るまで、極力、原作を読んだ作品は観ないし、事前情報は最低限での映画鑑賞が続いている。本作の事前情報ゼロを聞いた時には、久々に学生時代の感覚が味わえると思うと公開が待ち遠しかった。

予想通り、先が読めない、何が起きるか予測不可能な、宮崎駿監督作品のエッセンスを潤沢に盛り込んだ、らしい作品だった。無心で画面を追い続けた。本作の舞台は、太平洋戦争中の日本。主人公は眞人。彼は、住んでいた東京の空襲で母を失い、父は母の妹なつ子と再婚する。なつ子は妊娠する。3人家族は父の実家に疎開する。疎開先は、となりのトトロを彷彿とさせる雰囲気がある。そこで、主人公は、虐められたり、ふとした切っ掛けで、人間界とは違う異世界に触れ、摩訶不思議な異世界の多様な価値観を知る。ここは、千と千尋の神隠しを彷彿とさせる。また食物連鎖の非情さを改めて知る。貴重な経験をして眞人は、大きく成長していく。

ラストシーン。眞人一家は東京に戻っていく。眞人が疎開してから東京に戻るまでの数年間のプロセスは、眞人が疎開先での体験を通して自分の生きるべき道を定め行動していくプロローグである。眞人はどう生きるかを決めた。そして、日本の戦後復興に貢献、尽力したと推察できる。

では、本作を観終わった観客=君たちは、今後、多様化が進み、科学技術が進歩し、ますます複雑化する社会のなかでどういう価値観、覚悟を持って生きていくのですか。誰も教えてくれません。君たち自身が、今後の人生をどう生きるのかを決めて行動して下さい。ラストシーンの眞人の東京に戻る姿を通して、本作は、我々観客に、そう強く主張していると感じた。日常に追われ漠然と生きていくのではなく、本作を機会に今後どう生きていくのか真剣に考えていきたい。

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みかずき

3.5笑止。集大成とは過去作のコラージュばかりの意か?!

2023年7月18日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

興奮

2013年の「引退宣言」を撤回しての『宮﨑駿』の十年振りの新作は、
前宣伝無し、チラシも無し、パンフレットさえ後送。
事前に公開されたのはポスター用のビジュアルが一点のみと
イマイマでは異例の「逆」プロモーション。

情報さえあれば、
行きたい・行きたくないの判断をきちんとすることができるのに、
それが叶わぬ本作では、様々な感想が飛び交うことは容易に想定。

言ってみれば、『宮﨑駿』に対する自己の勝手な事前期待と
それがどの程度充足されるかにより
鑑賞後の満足度は大きく揺らぐハズ。

自分にとってのここ四十年の「宮崎作品」は
ほぼほぼが「女の子がお掃除をする」オハナシ。

勿論、その「掃除」には大小アリ、
地球規模から自分が住まう予定の部屋まで様々。

ただ、それによって彼女達は、成長への階段を一歩上がるのは共通、且つ
鑑賞者がカタルシスを得る点に於いても。

翻って本作の主人公は少年。
また、舞台は第二次大戦中の日本と特定されている。

東京への空襲で母親が入院している病院は焼けてしまい、
『牧眞人』はこの上ない喪失感を味わう。

それを機に母親の故郷である疎開するのだが、
そこには彼女の妹『ナツコ』が住まう古い屋敷が。

地元の名士でもある旧家には、
昔から不思議が起こると言い伝えられ、
少年は否応なく、いや明らかに自分からその渦中に飛び込んでいく。

主人公の性格は直情、物おじをせず意志も強固。
怖いもの知らずで知性も高く臨機応変。

一方で身内や使用人にも優しい心根を見せる。

ただこれは、過去の女性キャラの総和を男性に変換しただけで、
成長も含めて変化は見られぬ。

ドラマの前半部はリアル。しかし中盤以降、
一気にファンタジーの世界になだれ込む。

その仕掛けが如何にも『宮﨑駿』らしいものの、
場面場面を見れば、過去作品のコラージュとしか思えぬものが大半で既視感がありまくり
(含む〔ルパン三世 カリオストロの城(1979年)〕)。

また、『柳田國男』の〔遠野物語〕からの借用、
〔2001年宇宙の旅(1968年)〕を思わせるシーンもありで、
全体的に新しさが見られない。

「わらわら」が天に昇るシーンですら
タイ・チェンマイの「コムローイ祭り」で、
加えて〔塔の上のラプンツェル(2010年)〕で観てはいなかったか。

二重螺旋で上がって行くのは新機軸だが。

とは言え、初期作の〔パンダコパンダ(1972年)〕を思わせる
不条理な世界観は個人的には好ましい。

また、大団円の場で、お手伝いの老婆達が皆々得物に掃除道具を携えていたのには
思わず笑ってしまった。

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ジュン一

5.0宮崎駿の好きなところ詰め合わせ

2023年7月18日
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楽しい

興奮

考えてない、感じた!

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コマ

5.0今までつくった映画を全部ねんどにしてまぜこぜにしたら

2023年7月18日
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興奮

知的

幸せ

今までつくった映画を全部ねんどにして、まぜこぜにして、もう一度何かを作ろうとしたら、もっとすごいものが出来上がってしまった。そんな感じ。
絶対に見た方がいい。

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Shoheimohe

2.0好きではない映画です

2023年7月18日
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鑑賞方法:映画館

難しい

宣伝広告一切なし、観たければ劇場へ。
そういわれると気になってしょうがない好奇心の塊な私はたまらず劇場へ行きました。
率直な感想は…何となく伝えたいメッセージは分かったけど面白くない、です。

作画や美術背景はさすがジブリだなと思いました。
冒頭の火事の場面。炎の演出はとても迫力があり見入りました。あの炎を描けるのはジブリだけだと思います。
そして人物、動物の動き。階段を駆け上がる足の動きや走る動き、アオサギが向かってくる瞬間や大量のペリカンやカエル、インコに襲われる場面が卓越した表現力で描かれており、見応えがありました。

田舎の風景や異世界の景色など世界観を彩る背景も美しく、まさにそこに自分がいるかのような空気すら感じられるくらい引き込まれました。

ただストーリーに関しては…破綻寸前です。
これを完全に理解できた方はいらっしゃらないかと思われます。「意味不明」「何一つ分からなかった」とまではいいませんが、ない知恵を絞って考えながら観賞すると片頭痛に悩まされることになるくらいには難しかったです。

ざっくりいうと異世界に取り込まれた義理の母親を助けに行く少年の冒険活劇(???)という単純なストーリーです。
それなのに何故そこに存在するか分からない要素や出来事がありすぎて、これは『考えるな、感じろ』系の作品なんだと諦めざるを得なくなり、結局よく分からなかった…になるのです。

考察は非常に苦手なのですがそれらしい人物を当てはめると…
大叔父=宮崎駿監督、真人=後継者候補(息子?庵野監督?私たち?)、インコ=SNSに蔓延る口先だけの匿名人、アオサギ=…誰??鈴木敏夫P?
なのかなと思いました。

そして伝えたいメッセージというのは、物語の終盤に出てくる台詞が全てかなと。
「異世界(=ジブリスタジオ?)を保つために後継者になってほしい」「積み木を積んでも積まなくても君の思うままに生きなさい」そして表題の『君たちはどう生きるか』に繋がるのではないでしょうか。

宮崎駿監督の人生を描いているのでしょう、13作品のオマージュもどこかに描かれているのでしょう。でもそんなこと映画内では説明してくれません。
鑑賞して自分なりの答えを見つけなければいけません、たとえ解答したとしても誰も正解は教えてくれません。(後日パンフレットで明かされるかもしれませんが)
答えのない問いに夢中になれる方であれば、今作をおおいに楽しめるでしょうし、何度でも解るまで通いたくなるかと思います。
要は考察が好きな方向けです。

私が好きではないと思う理由はまさにこれです。
つまり【映画は観たものが全て】というスタンスが好きだからです。『2時間』という限られた時間の中で起承転結揃っており、着地も綺麗かつ内容もスッと理解できる作品の方が好みです。

考察しようと思えば考察できる要素もほんのりいれておくけど今回のストーリーの評価を左右するほどのものではない、というくらいが丁度いいと思っています。

一回見てある程度すら理解が出来ない、全て観客の考察任せな作品は映画としてどうなのかと疑問に思っているわたしにとってはまさに今作は賛否でいえば否です。

でもこれは映画をみた一観客の戯言です。

今作はあくまでアートムービー的な立ち位置にある作品なので、観る人の数だけ感想も千差万別であり賛否両論あって当然のものだと思います。なので一個人の意見を鵜呑みにせず、気になるのであれば自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか。
インコたちが評価を掻き乱してしまう前に出来るだけ早めに劇場へ足を運ぶことをお勧めします。

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かるーあ