君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
全1245件中、681~700件目を表示
キャラクターに魅力がありませんでした
ストーリーを理解できるできない以前の問題として、登場するキャラクターに魅力がありませんでした。
特に主人公の眞人。
時代設定上、多少は仕方ないのかもしれませんが、感情や表情の揺れ幅が少なすぎて、何を考えて行動してるのかが伝わりません。
また全編を通じて一切変化も成長もなく、ただひたすら義母を探し続ける姿は、与えられた命令を実行するアンドロイドかロボットのよう。
同級生との喧嘩のあとに、側頭部を石で自傷するシーンは、おびただしい出血量に見合うだけの動機も怒りも痛みも感じられず、その行動とそれをした眞人自身に大きな恐怖を感じました。
そしてヒミ。いや、この場合はヒミ役のあいみょんと言うべきでしょうか。
棒読みなのはもちろん、声そのものにも大して魅力がなく、ヒミが喋るたびに違和感がハンパなく仕事をしてくれました。
ジブリが職業としての声優さんを使わないことについては呆れや諦めを通り越して、もはや悟りの境地なのですが、逆に出演者として世界に自分の無力さを晒してまで得るメリットって何かあるんでしょうか?といつも疑問に感じています。
あいみょんにとって、今後、この作品が円盤化され、テレビ放送されるたびに、視聴者から笑われ晒し者にされる黒歴史がデジタルタトゥーのように永遠に刻まれてしまったわけで、本人や所属事務所に代わって共感性羞恥に苛まれています。
最後に、その他のほぼ全てのキャラクター。
「はじめまして」の場合、一般世界ではまずは自らを名乗り、自己紹介や状況説明から入ってお互いの距離間を少しづつ近付けていくと思うのですが、ほぼ全てのシーンでそれがありません。
眞人に出会った時に名乗ることもなくいきなり指示を出し、唐突に行動と判断を迫ってきます。尺の都合なのでしょうか、キャラクター同士の自然な距離感など完全に無視されています。エヴァのシンジくんならとっくに逃げ出してるところですが、それでも眞人くんはノーダメージで次々と受け入れ、時にガン無視し、右から左にさばいていきます。さすがアンドロイド、迷いも後悔も1ミリもありません。
ここまで書いてきて、他の方のコメントで「宮崎駿さんの夢の中を覗いているようだ」とおっしゃってたことが腑に落ちた気がしました。確かに夢の中の登場人物はお互いがお互いのことを知っていますから名乗り、説明する必要などありません。
とはいえ、ココは夢の中ではなく一介の映画作品に過ぎません。描かれない限り、キャラクターの名前も性格も行動の意味も動機も魅力も何もかも伝わりません。
このキャラクターが勝手にわちゃわちゃ動いている感じが、総じて全主要キャラクターの「モブキャラ感」「NPC(ノンプレイヤーキャラクター)感」に通じています。観客を無視して勝手に進むのです。ストーリーもキャラクター同士の関係性も。
そして、全てのキャラクターに言え、かつ魅力を致命的に失わせていることは、
【誰も悩まず、変わらず、成長しない】
【作者からのキャラクター愛を1ミリも感じない】
ということです。
どうしてこうなった?
ここからは蛇足です。
いろいろと他の方のコメントで考察をお見受けし、それはそれとして自分にはない視点として楽しく拝読しています。
とはいえ、この作品が宮崎駿さんの自伝的なものだとしたら、自分を愛せていないし、それ以上に他者を愛せなかったのかなあと心配になってしまいました。余計なお世話ですみません。
良かった。
正直批評があることが信じられないぐらい良かった。眞人が成長していく過程にも、出会う人々のそれぞれの優しさに胸を打たれます。淡々と物語は進んでいくが、見終わったときには余韻に浸って、なんだかとても心地よかった。なんだろ、不思議な気持ち。全ては理解が追いつかなかったので、YouTubeで解説動画を見たりしましたが、解説を見たあとは一層この作品に感動できます。そして何よりやっぱりジブリは描き方が美しいなぁ。あと3回ぐらいは映画館へ足を運びたい。
集大成作品として見ない
君たちはどう生きるかと問う作品なのかなと、予想して観たがそんな事はない。
今まで観てきた宮崎作品を下敷きにした新しい境地にある映画なのだ。
なぜなら、全く分かりやすく作っていないし、全く説教臭くない、ただ自分の作りたいものを熱意を持って作ったと感じる作品だからだ。こう言う作品は、はっきり言って若いと感じる。
長いキャリアの中でいかに映画を面白く見せるか計算し、観客に伝えたいことを明確にする、現に宮崎作品ははっきりと何が言いたいかわかる作品が多い。しかし、この映画にはそう言った分かりやすさはない。
それでいて、何の話かわかるけどわからない気分になる、しかしどこかで観たことあるような、既視感はある。ここは、あれだな、あそこは、これだなみたいなシーンがたくさん出てくる。宮崎監督でなければパクリだオマージュだの連続だ。しかし、自分の作風の、オマージュしてるんだから文句はない。
では、何作も作っている監督がそう言う作り方をするだろうか、あまりないのではないだろうか、それでいて感じる若々しい熱量。鑑賞後、頭をガンガン殴られたような衝撃を受けた。
次の作品を予感させる熱量がこの作品にはある。何作も積み上げないとこの作品は出来上がらないと言うことに衝撃を受けた。さらに、まだまだ次の作品への足がかりなのだと思うと、なんとも先の長い話で途方もなさを感じずにはいられない。
あれこれと思う事を書いたが、この作品は凄いんだとシンプルに思う。次の作品を楽しみながら今は積み上げられた重みを感じつつ余韻に浸ろうと思う。
星5にしない理由はまた次の作品に取っておこうと思うからです。
予備知識なしで観る映画鑑賞もまた新しい。今度タイトルのみであらすじも出演者も見ないで映画を鑑賞して、この映画との差異を検証するのも悪くないかなと思う。
家族愛の物語!感動で涙。
ストーリーが難解などの評価を見て、どんな難しい映画なのかと構えて見に行きました。
しかし、実際見てみると、内容はすごくシンプルで家族愛や絆をテーマにした心に沁みる作品でした!
難しい難しいと書いてる人は何?と思いました。何がわからないのかが、わからない程、とてもわかりやすく、素敵な作品でした!
少年がトラウマを乗り越える過程や葛藤など、とても心に響きました。
身近な人の死、過去のトラウマ、悪意と善意、家族愛、友情など、誰もが経験する人生そのものが詰まっていました!
今までのジブリ作品で涙した事はなかったのですが、今回の作品は心に響いて思わず涙が出ました。
多彩なアニメーションにも感激しました。
これは、映画館で見て良かったと心から思いました。
米津さんの歌も映画にぴったりで、更に感動しました。
迷っている方は評価気にせず、ぜひ見に行ってみて下さい!
私はもう一度見に行きたいと思っています。
説教臭いタイトルに惑わされるな とにかく何も考えるな
宮崎監督が作りたかった映像の詰め合わせみたいな映画
何も考えないで見ると、とにかく気持ちいい
「もののけ」みたいなシーンがあったり、「千と千尋」だったり、「ポニョ」だったりと過去のカッコイイ・カワイイ映像がパワーアップして帰ってきた感じ
だから、ストーリー何て細かいことを気にしてたら楽しめない
映像楽しめだ
火がカッコイイ 弓カッコイイ 変な生き物カワイイ 魔法少女もババアもカワイイ だ
説教されると思ったタイトルからの、
まったくの脳を空にして見るエンターテイメント
楽しかった
作画演出7割、脚本1割。
2割は、宮崎駿と言う天才とスタジオジブリの付加価値と懐古的感覚。
後継者がいないスタジオジブリの悲鳴の様な作品。
これが観終わっての感想です。
取り敢えず良かった部分。
作画は素晴らしいの一言。
空気や風が『視覚的に見える』作画が出来るのは宮崎駿ただ1人。
これは間違いない。
僕もイラストレーターを仕事としている身ですが、子供の頃から憧れたのは宮崎駿と鳥山明の2人。
その1人の作品をいい歳したおっさんになってまで映画館で観れたのは素直に幸せでした。
何よりもこれまでの作品には見当たらないタッチを多用した事に驚き。
新鮮だったし、躍動感あふれる素晴らしい映像だった。 作画に関しては最骨頂だと感じました。
演出も素晴らしく序盤から中盤手前にかけての下はかなり良かった。
ただ。
作画が良けりゃ良い作品というわけではない。
ストーリーは正直残念なものとなってます。
過去作のつぎはぎの様な構成で、特に本筋に入るまで感覚で1時間ちょっと使ってるかと思います。
とにかく核心部分までが長い。
かといってそこまでのメッセージ性は感じられない。
あまり魅力のないストーリーの中、終盤やっとこの作品が言いたい事。
宮崎駿のやりたかった事を自分なりに解釈したのだが
『血縁に継いでほしい』
『後継者を育てられなかった』
『現実を見なさい』
これでした。
近いところで言うと庵野秀明監督の『シン・エヴァンゲリオン』でしょうね。
ジブリの解体後、再結成していろんなスタジオからアニメーターをかき集めどうしても宮崎駿はこれが言いたかったのか。
初見の解釈はこんなもんです。
前作『風立ちぬ』は個人的に宮崎駿の最高傑作の1つだといまでも思っています。
宮崎駿の念が目に見えるほど熱いものを感じました。
素晴らしい作品だった。
今作も期待していたのだが、少しだけ子供寄りに戻しキャッチーに仕上げ、そこに宮崎駿のダークな部分を足したと言う感じ。
正直に言うと僕の苦手な細田守監督の作品の上位互換と感じた。。
ターゲットも曖昧で個人的には期待には及びませんでした。
なんとなくですが、宮崎駿はあと一作作りそうな気もします。
悪い部分を書きましたが やはり劇場でスタジオジブリのオープニングを見ると高揚してしまうのもまた事実。
次に期待します。
理想的な人
自身の悪事に向き合える人、愛すべき人を愛する人、
守るべきものを守ろうとする人、立場責任を全うしようとする人。
様々なキャラクターが登場しますが、みんな清々しく、自立していて、
それぞれの考え、行動にある種の理想を背負っているように見えました。
どの考え方に同調し、あるいは、違和感を抱き、
そういった反応が自身の世界を作り上げていくものだと感じました。
童話や、おとぎ話のように、
観るべき時に観て、子供でも大人でも、観客、視聴者それぞれのタイミングで、
それぞれの注目点が変わるような映画だと感じました。
良い映画だと思います。
若いころ、どんな人を理想的だと思っていたのか、
何をかっこいい大人だと思っていたのか、
もう覚えていないことに気づき、自分の世界がなくなったようで、
少し歳を取った気になりました。
泣きだす幼児――がいたそうだ
年間10-20本ほどの映画を、映画館で鑑賞する程度の映画ファンである。
宮崎駿監督作品は、トトロやナウシカはテレビで見たかな、という程度だが、それ以外でもそれなりの本数で封切り時に見ている。
千と千尋、もののけ、風立ちぬ、劇場で見た。良かった。感動した。紅の豚、その他でイマイチというのもいくつもある。
本作は、やはり封切り時に見ている「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994年)、「ハウルの動く城」(2004年)と同水準だと思う。キムタクも起用されていたし、ね。
タイトルはあくまで借用。英語タイトル「The Boy and the Heron」(少年と鷺)が正しいが、それでは客は呼べないだろうから、借用したのだろう。
トトロや魔女の――などのように、子供が見て楽しめる映画ではない。
この映画に限らず、極力事前情報を得ずにスクリーンで映画を見ることにしているが、そもそも事前情報がない映画だった。
「君たちはどう生きるか」の意味は、見てのお楽しみ…である。
テレビCMもなく、試写を回していないので映画評も公開後に出てきたくらい。
平日の午後、下町のシネコンでは8割くらいの入り。かなりのものである。
映画終了後、館内が明るくなって3人組の男子高校生と思しき子らが「わかんねー」「じゃなく、感じろよ」などと言いあっていた。アニメファン、映画ファンの若者の素直な感想だろう。
この映画が、宮崎駿以外の監督が撮ったものなら、★は2つ。御年82歳の大監督、日本が世界に誇れるクリエーターの一人の作品、見ておいたほうがいいという意味で私は上記の評価をつける。それだけだ。
7月21日付産経新聞の映画評子は「映画館では途中で泣き出す幼児もいた。『となりのトトロ』のような家族で楽しむ作品とはいいがたい」と書いている、そういうことだ。
正直なところ、新海誠の「すずめの戸締まり」のほうが、アニメ映画としては10倍面白く、理解しやすいね。
声は、木村拓哉はじめ声優ではなく、俳優を起用。過去作品でもある傾向だが。主人公の父親をなぜキムタクにしたんだろ? しかも特別出演。これはいらん。ま、制作時にジャニー喜多川問題はなかったろうけど。
事前情報を出さない、宣伝しない戦略を取ったのはなぜだろう…。
宣伝用の公式サイトもない。
イメージ写真も1点のみ。
パンフレットもまだ発売されていない。…の、ないない尽くし。
そんな出し惜しみせは、あんまり意味ないと思う。コスト削減にはなるだろうが。
色んな「解釈」が生まれそうだなと観ながら考えてはいたが、とりあえず...
色んな「解釈」が生まれそうだなと観ながら考えてはいたが、とりあえず考えのはやめて素直に楽しんだ。好き嫌いは別としてアニメとして傑作だとは思う。
王さまは裸だ
他人の意見や考察に惑わされることなく自分で考え味わって欲しいがための宣伝ナシだったと思う。
だから正直に言う。「わからない」「つまらない」「退屈」。作者もそうした反応を期待しているからこその「君たちはどう生きるか」という題名ではなかったか。
期待した分の反動が
ジブリ+宮崎駿で期待感満点で観に行ってきましたが、残念ながらラピュタやととろやナウシカみたいなエンターテイメント宮崎駿ジブリを観たい人は、絶対に映画館に観に行かない方が良い映画でした。予備知識が無い状態でおもしろかった~!と単純に思える映画では決して有りません、彼女家族友人と観に行くと、感想がお通夜になるので1人で観に行きましょう。次回作に期待したいけど、もうジブリにお金は使いたくないなと思わされました
安心して観て大丈夫
口コミが悪いと知ってドキドキしながら観に行きました。
でも、少しも目が離せないくらい面白かったです。
説教くさい題名ですが、とても「自由」な映画でした。
宮崎駿監督が「俺はこんだけ自由に生きたよ」って言ってるような気がしました。
令和のゲド戦記
冒頭の10分は圧巻の一言。宮崎駿のすばらしさがとても出ていたと感じた。
ufoの協力の作画は素晴らしく飽きることがなかった。
しかし脚本は全然ダメ。説明もなく、行動原理が義母を連れて帰るぐらいしかなかった。
特に夏子の拒絶は「なぜ?」と感じた人も少なくなかったと思う。(私は自分の中で解決できたが.......)
ほんの少しでもいいから説明をいれたほうがいい。アニメより文字で書いたほうが、表現がわかりやすいのは致命的だと思う。
bgmもずっと暗いピアノ調で眠気を加速させており、久石さんはアップテンポな曲のほうが似合っているなとも思った。
"宮崎駿が作った作品"という眼鏡を外すと間違いなく凡作を下回る作品と揶揄されていたことだろう。
これがゴローの作品であったらとんでもないことだった。もし宮崎駿以外がつくっていたら非難の嵐。宮崎駿が作っているからこそ伏線を探し、考察をする。
だが考察を重ねたところで考察前提の映画を楽しめる人は少数。
映画館を出たタイミングで「あれはどういうことだろう?」と考察する"自分"を楽しんでいるだけで、面白い面白くないという評価すらできず、宮崎駿自身「自分でもよくわからない」という始末。
映画を見た後"面白かった"という言葉が出てこず、考察という自分が考えた創作を組み込むことでしか映画として楽しめないのは駄作という言葉以外見つからない。
個人的にはゲド戦記と同列だった。
映画としてなら☆0.5 私自身は考察が好きなので☆4.1
ジブリらしさ満載のアニメーションではあったものの話がよくわからなく...
ジブリらしさ満載のアニメーションではあったものの話がよくわからなく頭に入ってこなかった。
ジブリ作品を見てるといつも誰の声か気になってしまって集中できない。
難解すぎて
期待してたのですが凡人は難しすぎてわかりませんでした。映像自体は綺麗かなと思いましたが・・・
お金を取って一般公開するならもう少し普通の人がわかるような内容、解説が必要なのでは?
もし監督の思いのままを映像にしたなら一般公開はしなければいいのに
新しい映像遺産かも知れない
ここで皆さんが色々解説されてて、ごちゃごちゃした自分の頭の中身が整理されたり、逆にまた捻る羽目になったりして実に味わい深い作品になっております。
自分もせいぜい時代設定くらいで、ほぼ下調べなしで鑑賞に臨みましたが、とりあえず気構えとして「2001年宇宙の旅」を見るような、話の筋を追って楽しむようなことをすると混乱するだろうな、という覚悟はしておきました。結果どなたか評論家の方のご意見にもあったように、これは宮崎駿という人の創作の源泉をそのまま映像化したものだ、と自分も感じております。
これから夏休みに入ってきますが、多くの方が指摘されているように小学生くらいのお子様が見ても退屈してしまうだろう心配は大方正解だと思います。ただ、そういう子供さん達も5年、10年したあとで、なにかのきっかけでこの作品に会った時に、発想や創造力の一助になる可能性は充分に秘めた力を持った作品に違いないと感じました。
良くも悪くも真の評価はこれからされるのだろう、と思っています。
全1245件中、681~700件目を表示