君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
全1296件中、681~700件目を表示
子供のようなイキイキとした想像の世界を未だ持ち続ける宮崎駿ワールドに没入する2時間
ちょっと気持ち悪いようなでもどこか愛らしいキャラクターたち、空想なのか現実なのかわからない異次元の世界での少年の葛藤と成長、久しぶりに宮崎駿ワールドを体感した、という感じでした。
最近は伏線含めて細部まで作り込まれた構成や脚本が多いので、いろんな不思議な出来事について細かい辻褄合わせをしたくなりがちですが、この作品はそういうところに拘らず、子供の感覚に戻って独特の宮崎駿的なキャラクターや世界観に没入してエンターテイメントとして楽しむのが良いのではと思います。
もちろん、根底にある主人公の中の葛藤やそれに立ち向かって行く成長の過程も今までの作品と同様、共通のテーマとして描かれてます。
あのお歳でまだこんな瑞々しい子供のような想像力溢れるが世界が描ける宮崎駿さんは本当にすごいな、と思います。
これが監督の吉野さんへの応えだ!
五所光太郎さんの作品解説が素晴らしい。
「思うとおり、好きなものを作って下さいと伝えた」
「製作委員会方式ではなくジブリ単独出資」
「究極のプライベートフィルム」
だから公開前の宣伝なし施策が可能だったわけで。
五所光太郎さんの作品解説を読んでよく理解できました。ありがとうございます。
主人公の父親と再婚相手の接吻音が本当に気持ち悪い。あの場面は不要。
理解が難しい
素晴らしかった
悲しみを抱えて生きる
宮崎駿という監督は、最初から一貫してこどもたちのための映画を真摯に真面目に創り続けてきたひとだと思います。だからこそ彼の作品は、大人が鑑賞した際にも、こどもに戻って観られるものになっていて、それが素晴らしいと思うのです。
この作品を観た後、こどもたちのこころにずっと残るメッセージがあるとすれば「空想の世界は悪意もなくて整然としたルールに守られた美しい世界だけど、それは積み木の塔のようにもろくて壊れやすい。いっぽうでぼくらの生きてる現実は悪意に満ちてて混沌とした世界だけど、とても強い世界だ」
「空想の世界が壊れてしまうのはとても切なくて悲しいことだけど、ぼくたちはその悲しみを抱えてこの現実を生きていかなきゃならない。そしてぼくたちこどもが守られるだけの弱い存在から成長していくためには、不完全なこの世界を許して受け入れなきゃいけない」
というものではないかなと、こどもに戻って鑑賞したぼくは感じました。
期待せずに
レビューを読まずにまずは見に行ってほしい映画
まだみてない方はすぐ口コミを遮断して
幸せだな
本当にひどい映画だと感じました。びっくりしました。
もう少し落ち着いた頃に観る予定だったのですが、賛否の声が多かったので気になり、公開から1週間のタイミングで観ました。
観る前までは、なんだかんだ言っても監督の作品は好きなので、自分なりに何か感じることができて観てよかったとなるだろうと思っていました。
でも実際は本当に2時間が苦痛に感じ、なぜ貴重な時間とお金を払ってこれを見なければならなかったのだろう...と後悔しました。
それぞれのシーンは、すごく意味ありげな演出ばかりでした。「こうあるべき」や「これを伝えたい」というような何か制作意図はあるものの、それをお客さんに届ける努力が1mmもないように感じられました。それが「分かる人だけ分かればよい」というような傲慢な態度として伝わってきて、すごく窮屈な印象でした。事前に宣伝をしなかったのもそのような態度で公開に臨んだからでは?と疑ってしまったくらいでした。そもそも比喩が多く場面のつながりが飛躍しすぎていて全く意味がわかりません。映画ではなく、尖った美大生の卒業課題を見せられているような錯覚を覚えました(ある意味監督にとっては卒業課題なのでしょうが)。その一方で無理やりコミカルなシーンを挟んだり、かわいいキャラクターを違和感のある形で登場させたり、変な小技でお茶を濁そうとしていたのも寒かったです。100人くらい入る劇場でしたが、1人もそういうシーンに反応してないのでは...というくらい皆冷め切っているように感じました。
監督の今までの作品はすごく好きでした。
でもそれとこの作品の映画としての評価は別だと思います。結構混同されてる方多そうですが。
集大成!駿氏お疲れ様でした!
広告を全く打たなかった本作!当然、事前情報が無いなか本日観てきました。
恐らく、上映収入は程々になると思いますが(とは言え、千と千尋の初動は超えたとか!)、宮崎駿氏の集大成です◡̈♥︎
多少でもネタバレをするのも野暮ですし、レビューが難しい…笑
個人的に気になったキーワードは“悪意”でしょうか。
ジブリ従来通り、意味が無い描写は少ない感じです。そこを観つつ自分で消化できる方・普段から映画で深読みをする方は大満足です。(映像を翻訳できない、程度の低いレビューが多いのが残念です。)
少し前に上映のスパイダーバースが素晴らし過ぎて、本作は酷評やろなーと思っていた己を殴りたい!!
是非、映画館で宮崎駿:最終作をご観賞下さい♪というか、映画好きは義務です。(パヤオ氏の遺書的な側面があるのかなと思いました。)
蛇足:駿氏に、実際に家具や室内装飾、道具などのデザインを依頼して販売したら面白そう…と思いました!!
2度目で素直に入ってきた
「Day Dayの情報だけ」
圧倒されました。
何時も以上の宮さん世界を堪能出来る作品
内容は、監督・原作・脚本を宮崎駿が仕切る。『君たちはどう生きるか』を本人の人生観と解釈でまとめ上げたファンタジーパラレル宮崎駿作品。印象的な台詞は、アオサギの『あばよっトモダチ!』です。友達の少なさと友達と呼ばれる存在の大切さを人生において素直に受け止める事の出来る今の状態を表しているようで印象的でした。印象的なシチュエーションでは、様々な年齢と立場で描かれるイマジナリー自分が混在する構成が面白かった。映画で語る言葉とは自分が一番聴きたい思いたい言葉なのかもしれません。その様な意味で、自ずからの全裸姿を嬉しくも怖く感じました。印象的なシーンでは、生と死・自由と束縛・罪と罰などのメタファーが多用されていた事が印象的でした。色とりどりなインコ🦜や白くふわふわ丸い奴や様々な時代や地方の船の列など、葛藤がカタルシスを昇華させていく様に感じ。しかし、倒れる塔の一斉に飛び立つインコ達には、一抹の寂しさも感じられる作品でした。死して屍拾うもの無しって割り切りもある様で混在している気持ちの表れが映像表現として素晴らしいと感じました。しかしっ!ジブリファンならずとも、夢のまた夢のお話は少し分かりづらく山が単調で睡魔が訪れる事もありました。数々の宮崎駿作品さながらまだ表層しか味わっておらず、この後発売されるパンフレットが楽しみで、何倍も深い所まで楽しめる事に期待してます。これからも手は動かさずとも少しでも面白い作品を作られる事を期待してます。そして、アニメーターという呪いを楽しめる一人のファンとして期待してます。
ジブリ史上
全1296件中、681~700件目を表示