君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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終映後考えさせられました
前宣伝なし、ジブリ映画にそんな思い入れもなしの私が、ジブリファンの友人に見に行こうと誘われて気乗りせずいつも付き合わせてるからと、付き合うことに、そもそもジブリの作品をそこまでいいと思ったことないので半分渋々でした。
各サイトでアップされてるレビューのネガティブな感想をチラッと見てたのですが意外や意外私は飽きることなく考えさせられました。映像的には前半のリアルな描写に驚きました。
色々考察してる人がいるようですが、きな臭い世の中に君はどう生きるか?どう思うか?ということを問うてるのではないかなと思いました。
わからないことをGoogle先生に聞けばわかる時代に、考えなさいと言ってるような気もします。ちょっと説教くさいところがありましたが、考えさせられました。
ジブリファンの友人は、2回ほど寝そうになったとのこと、ジブリらしさというものがわかっていない私としては、先入観にとらわれず見てたので、感じ方が違ってたのかもしれません。
ただ、これはどうかなと思うのは最後の終わり方です。ジブリ映画数本しか見てませんがその時にも思ったのですが、あの唐突の終わり方がなんとかならなかったのかなーと思っています。
追伸 ワラワラが出てきた時「パケラッタ」と心の中で言って笑いそうになりました。不謹慎でしたらすいません。
私小説ですけど、視点の持ち方を変えて楽しむ事はできます。
初めの方の、疎開先の屋敷と継母の感情の描写はさすがだと思いました。特に主人公が寝てしまったときの継母の表情。すごかったです。鳥肌が立ちました。主人公にしゃべらせないのもいい演出でした。継母のアンビバレントな感情と主人公との関係性は見ものです。ただ、それ以外の部分に目新しさは無いと思います。映像はキレイだし迫力はあるけど驚きはない、と言った方がいいでしょうか。
ストーリーの楽しみ方、解釈の仕方は、3つの視点がもてると思います。
1つは、不思議の国のアリスのようにワンダーランドの冒険を楽しむ。実は楽しむだけならこの方法がお勧めです。整合性とか伏線とか忘れて、不思議な世界を楽しめます。
2つ目は生死とか命の循環。自分の知らない夜の親。墓とか魚をさばく、生まれ変わり、妊婦に産屋、そして母の死。理不尽な争い。また、老いた老婆の過去、母の過去などの描写は人間の時の流れを感じます。要するに生命の縮図ということでしょう。
7人の老婆は7人の小人=妖精かなあ?
いろんな場面で神話的なものも感じました。教養がないのでちゃんと指摘できませんが。
解釈よりも大いなる自然の中の生命の不思議と神秘を文学的に感じる方法もあるかもしれません。
3つめ。まあ、これはどうかと思いますけど、宮崎駿氏の私小説ですね。「紅の豚」の時に解説を聞いたことがありますが、氏の実家が飛行機工場を経営していて、疎開の経験があるそうですので、そのままですね。
作中、ジブリ作品のオマージュは沢山でます。最後の方のカリオストロ、森へのトンネルのトトロ、ナウシカとかものの怪っぽい菌類みたいな描写、紅の豚の飛行機の列とかガゼボなどなどは分かりましたが、多分全部あるんでしょう。
塔はスタジオジブリ。本が沢山あるのはアーカイブ化しているということか、知識だけでクリエイティブではなくなったという意味か。アオサギは鈴木敏夫氏ですね。で、主人公と叔父さんはなんとなく両方とも宮崎駿氏に見えました。積み木はネタバレなので止めておきましょう。
インコはジブリの職員?駿=食い物で腹を減らしている。ジブリの中ではデカい顔してしゃべっているけど、外にでればピーチクパーチク言うだけ。
とまあ、楽しめる作品ではあるのですが、含意として私小説要素が多すぎて、公開する作品の企画・方針として本当にそれでいいのか?という感想は強いです。
上の3つ目の私小説要素を、現在のアニメ業界・エンタメ全体に敷衍することもできなくはないでしょうけど、これだけはっきりジブリだとその解釈は通じないでしょうね。
ということで…まあ、宮崎駿作品、ジブリ作品でなければ評価がどうなるかわからない作品でした。それ以前に脚本が通らないでしょうけど。
再視聴したくならないかなあ…無料ならもう1回見て考察したいですが…うーん。2.5点ですね。
ひどい作品です。怒ってます。まあ見れてよかったけど。
私はジブリファンではないからか、あまり良さを感じなかった。というよ...
家族全員で楽しみにしていたのに・・・
経済的にとても苦しい生活をしていますが、大好きなジブリの最新作ということで、なけなしの金をはたいて家族みんなで見に行きました。
結果、意味不明すぎてまったく楽しめず、あまりのつまらなさに子供たちも言葉少なに帰路につきました。泣きたくなりました。
これこれこういう映画なので、こういう人たちには向いてませんよ、という事前情報がやっぱり欲しかった。82歳になった宮崎駿の最期のメッセージともいえる作品ですから、よく考えれば予測できたのでしょうが、それにしてもあまりに不親切だと思います。
魅力的なキャラクターが皆無、という点も致命的だと思います。せめて、ストーリーはなんだか良く分からなかったけど、あのキャラクターは面白かった、気に入った、くらいのことが持ち帰れればよかったのですが、残念ながらそんな要素もひとつもありませんでした。
初期~中期の宮崎駿作品が好きな方、特にお子さんと一緒に見に行こうと思っている方には、まったくおすすめできません。
内容が意味不明というだけでなく、過去作品を連想させるような要素も盛りだくさんですので、アート鑑賞のように、込められたメッセージや作者自身も意識していないような深層心理にまで、あれこれ思いを馳せながら作品をしゃぶり尽くすのがお好きな方には、最高の映画かもしれませんね。
感傷を失った散文詩のようなもの
自分の頭の中にある思想やアイディアというものは、
そのまま世に出しても、そうそう他人には受け入れられないですよね。
だから味付けをして、食べやすくする。
その過程で言いたかった事の本質は変容してしまったりするのですが、
それに気づかない振りをして、他人に見せるための「加工」を施すわけです。
自分で文章、詩、映像を作る人なら、お分かりいただける感覚かと思います。
この映画は、そういった義務感から半ば解放されたものに思えます。
今描きたいもの、表現したい素材だけで作られたコラージュのようなものでしょう
功成り名遂げた者だけに許される「贅沢」であり、ある種の「おままごと」です。
人は誰かのために生きている。人は社会とは無縁ではない。
庵野監督が「自分が世の中に役に立つのはこれしかないから」と言っていたように
「スタジオの皆を食わせなければ」「次を作るために当てなければ」
こういった制約は時としてクリエイターの作りたいものを歪めてしまうけれど、
その葛藤と矛盾の中でもがき苦しみながら産み出したものだから、価値があるし、人の心を打つのだとおもいます。
優秀なアニメーターを引き抜いて、何年も従事させて、出てきたものが「自分にすらよくわかってない何か」だという事実に、「老境」の絶望を私は見ました。
メタ的に見れば、これほど怖いものはありません。
ホラー映画だと考えれば、正しく一級品と言えるでしょう。
★5つ以上。君たちはどう生きるか
何一つ欠けの無い★5つ。
宮崎作品の表現・色彩には今回も驚かされましたが、物語り自体もまさにタイトル通り「君たちはどう生きるか」
で、全編通して何一つ不要なものは無いと思えるほど素晴らしい内容でした。
監督はもちろん、それ以外の人達の想いもそこに詰め込まれているように感じました。
今後も観続けたいです。今回、私の心の中に★5つこの作品を通して与えて頂きましたが映画のタイトル通り、どう生きていくかを考え、今後作品を観たときに★5つ以上を心に得られるように生きて行こうと思わせてくれました。
子供にも観させようと思いますが、今は少し観ただけでは理解出来ないだろうと感じたので今後タイミングをみて、こんな作品があるよと伝えようと思います。
内容に関しては場面場面の全てに意味がありすぎて、観て1日では書ききれないので時間を作ってレビューして行きたいです。
祖先の視点、母の視点、まひと視点、鳥達の視点、宮崎さんの視点、映画を観る人自身の視点、色んなものが詰まっていて、それを不思議な世界観でうまく表現されているように感じます。
かけがえのないもの、美しいもの、世界的にも乗り越えなければいけない様々な課題。胸がアツくなる世界観でした。
この映画は先人の想いや未来の人・動物に想いを馳せてみると、いかに壮大で心に響く作品かを感じ取れると思います。
そして、私自身・映画を観る方々、どう生きるかを今後も、真剣に考えて行けたらきっと更に感動が増して行く素晴らしい作品だと思いました。感謝です。
宮﨑駿さんからのバトン、受け取るのは…
2回目を観て、ある程度自分の中での意見がまとまってきたのでレビューしてみようと思います
今作を見終えた時の最初の感想は、宮﨑さんはほんとにあとを誰かに譲って引退してしまうんじゃなかろうか…でした
クライマックスからエンディングにかけて本当に悲しい気持ちになり、帰りの車で声を出して涙しました
いままでの宮﨑作品は、環境保全だとか、核反対だとか、宮﨑さんの中の思想強めの作品が多かったと思うんです
でも今作に関してみると、
大おじ様が眞人に自らの席を譲ろうとするも断られる、大おじ様は眞人の断った言い分を聞き入れ、そのうえで「君たちはどう生きるか」という問いかけをして終わっています
つまり今作では宮﨑さんの持つ思想性をあまり感じず、視聴者への投げかけで終わっていて、それって宮﨑作品においてとても異質だと思ったんです
ではなぜそのような変化があったかというと、作中で大おじ様が眞人に席を譲りたがってるように、宮﨑さん自身ももう後継者に自分のアニメ映画界のトップランナーのバトンをもう誰かに譲りたがっているのではと思えてしまうんです
でも自分のバトンを受け取ってはもらえずそのまま消えていく大おじ様…
宮﨑さんを大おじ様と考えると、もう宮﨑作品を今後見ることはできないかもしれない…というなんとも言えない悲しみが押し寄せて来たんです
では誰にその席を譲ろうとしていたのか、眞人は誰なのか?
僕は誰か一人を指名しているようには見えませんでした
スタッフロールに注目してみます
作画協力した会社を見てみると、
スタジオカラー→庵野さんの会社
スタジオポノック→米林さんの会社
スタジオ地図→細田さんの会社
コミックス・ウェーブ・フィルム→新海さんの会社
日本の名のあるアニメ映画監督が率いる会社がズラリと並びます
さらにはI.G.、ufotable、4℃などなど…クオリティの高い劇場作品を輩出する会社の名前もありました
さらには、制作の欄にクレジットされていましたが息子である宮崎吾朗さんの名前もありました
(個人的に、この中に吾朗さんの名前も入っているのが、宮﨑さんが吾朗さんを一アニメ作家として認めているようにも見えて個人的にすごくアツかった!)
つまり日本トップクラスの劇場アニメ作品を作る会社がこぞってこの「君たちはどう生きるか」の制作に加わっているのです
(この会社をジブリ側がオファーしたのか、あるいは協力した会社側から自ら手を挙げたのか定かではありませんがとても興味深いですよね)
僕はこんな豪華なスタッフクレジットのアニメ作品、見たことありません
ここから僕は、
眞人=宮﨑駿の次を担う有望な劇場アニメ作家やアニメ会社
と解釈しました
つまり宮﨑さんは
自分の跡を継ぐアニメ作家や会社を探していた
しかし無垢な積み木を積める=自らの理想とするアニメーションを作れる作家や会社はいない
ではどんな作品を後輩たちは作るかと問いかける
ということを今作で描きたかったのではないでしょうか
あるいは、それを意図していないまでも、それが作品ににじみ出てしまった可能性もあります
だいぶこじつけも入っている感じがありますが、この作品を日本アニメ映画業界と結びつけて見るととても面白いなという一意見としてお楽しみいただけるとありがたいです
そのほか、技術面で面白いなと思ったのが、
・止め動かし(仮称)→ミドルサイズ〜アップ時の止め絵のセルを2枚用意し、交互に表示してキャラクターの感情からくる微妙な震えを表現
・ワラワラの色替え→ワラワラの熟し度合いによって?色が違う。おそらく普通の白、黄色っぽい白、緑っぽい白の3色
(これら2つ、多分合ってると思うんですがどうでしょうか??間違ってたらすみません笑)
などなど、やはりスタジオジブリ作品、宮﨑駿作品でしかできないんじゃないかと思うほどの細部のクオリティの高さは目を見張るものがあります
さらには、「事前プロモーションを一切打たない映画」を視聴するという体験も、この作品を語るうえで欠かせません
おそらくですが、PVすら作られないこんな映画の売り出し方ができるのは日本アニメ業界、もっというと日本映画業界で宮﨑駿しかいないんじゃないかと思うんです
なので後にも先にも、こんな映画体験は「君たちはどう生きるか」でしかできないのかも…?と思うと、僕の映画人生において、本当に貴重な経験をさせてくれた作品でした
まだ見ていないという方には以上のレビューなど一切読まず、劇場に足を運んでほしいものです笑
ものづくりの魔力とクリエイターの狂気を描いた「風立ちぬ」を作った宮﨑さんのことだから、もしかすると自分の命が尽きるまでアニメを作り続けるのかもしれません
次の宮﨑作品はあるのか、ないのか、それは今のところ宮﨑さん自身もわからない、神のみぞ知るといったところじゃないでしょうか
最後に、この作品を作り上げた全スタッフの皆様本当にお疲れ様でした!!
1カット1カットへの労力から皆さんの情熱と苦労が本当に伝わってくる画面でした、素晴らしい映画をありがとうございました
僕はこの作品が大好きです
一旦グッズのポスターを額にいれて、シンエヴァのポスターの隣に飾りたいと思います
もしこの文章を最後まで読んでくれた方がいたら、ほんとにうれしいです
良ければあなたの意見も聞かせてください
長文失礼しました
多彩なメタファーを含みながら美しくファンタジックに進行する深みのある作品。
宣伝を派手にしないビッグネームの新作だったので驚きました。きっとシンプルな冒険物語として楽しく観るだけの作品では恐らくないのだろうな、いやむしろ、そうであって欲しいな…!と思いながら劇場に足を運びました。
色んなメタファーを含んだままファンタジックに展開していく作品で、それぞれが何の暗喩なのかを考えながら、結局それと同時に映像の美しさや新しい表現に引き込まれるように観ていました。
それぞれの登場人物が何の暗喩なのかを紐解いて整理すれば、この映画に込められた宮崎駿監督の思いがよりくっきりみえてきそうな気がして、その時にまたもうひとつグッとくるんだろうなというのが鑑賞直後の今の気持ちです。
そもそも死へと向かう自分達の並行世界として生へ向かう世界が存在しているという死生観自体がファンタジックで素敵だなと思いました。直人と母が世界線を越えて接触し、再び別のドアへと旅立つシーンが、個人的にすごく感動しました。そんな風な事があったら、そんな仕組みでこの世界ができていたら、とても素敵だなぁと。
なんだか最近、すっかりお金、ステータス、欲で動く大人の世界についつい違和感を覚えなくなってしまっていた、自分もあのインコ達のようだなぁと。でもあのインコ達、悪意を感じないんですよね。
神は神の意図を持ってこの世界を作り、バランスを保っている。一方でそれに問いかけを投げかけながら作り上げてきたこれまでの人間社会。その構図が限界を迎えつつあり大きく変革の時を迎えているいま、僕たちは何を考え、どんなシステムを作り上げていくべきなのか。個人としてどのように生きていくべきなのか。そんな問題提起をあらためて受けたような気持ちになりました。
一筋の思いが裏に確固として通ったようなジブリ作品を観ることが出来た!という気持ち。色んなレビューを見てみたいです。
わからなかった^ ^
老いてしまった宮崎駿
単純につまらない映画でした。
充実した2時間
ジブリ節全開の映像美、過去のジブリ映画の名シーンを彷彿とさせる印象的なシーンの数々。改めて、宮崎駿の作品は何気ない仕草ひとつひとつにに本当にこだわりを感じるなあとしみじみ思った。CGを駆使したり光の描写にこだわったり枚数で攻めたり、美しい映像を売りにしたアニメ映画は今では星の数ほどあるけど、ジブリだからこそ・ジブリにしかできないが徹底されてて非常に満足できた。
ストーリーも、最近の宮崎駿作品の中では非常にテーマが分かりやすく、自分の中で噛み砕きやすい内容だと思う。泣くことはなかったけど、鼻の奥がツーンとなる瞬間は何度もあった。
思うに、この作品が「何が言いたいのか分からない」と賛否両論なのは、合理性のある脚本ほど賞賛される現在の風潮にそぐわない作品だからではないかな。巧妙な伏線を張り巡らしてそれを回収する脚本が素晴らしい。全ての描写は、壮大かつ納得感のあるラストのために存在すべき。そういう考えの人には全く合わない作品なので観に行くだけ無駄。あとは、正解の解釈が存在せず、観た人が抱いた思いに委ねる作品だから、感想や解釈に正解ばかりを求めてしまう現代の若者向きではない。この辺は過去のジブリ作品もみんなそうだと思うけど、昔の作品は考察され尽くして「この作品はこう視聴するのが正しい」みたいな定説が確立してるから、それに従って観ればいいからね。
断片的な描写から自分なりに色々考察してそれに満足できる人、瞬間瞬間の映像美や登場人物の行動に楽しみや感動を見出せる人、映画全体としての整合性を必ずしも重視しない人におすすめ。
こんだけワケわからんというのは奇跡
一回目何も前情報なしで見てきましたが、正直全然意味が分かりませんでした。帰ってきて考察や解釈を色々調べてみると、なるほどこういうことだったのかと分かりました。ワケわからん中で描いていたのは普遍的な人間の本質や悩みで、めちゃくちゃ共感する、感情移入する部分があります。
分かりにくくてワケわからんことに対して、かなり批判的な意見が多いですが、私はむしろワケわからんことが嬉しいですし、こんなにもワケわからん映画を作れることは奇跡のように感じます。ここまで分かりやすさよりも表現を優先するということは、作り手と受け手の信頼関係がないと成り立たないからです。
作り手は受け手が汲み取ってくれることを信じて、分かりにくくても面白い表現、美しい表現を選択する。受け手は作り手が全てに意味を込めていると信じて頭をひねって解釈する。こんなことができるって奇跡のようなことだと思います。ちゃんと分かりやすくしようとしたらいくらでも分かりやすく描く方法はあるし、恐らくそれだけの技量ももってらっしゃるのにそうしなかった。私達観客は信頼されているのだから、それに応えるべきです。実際にワケわからんだけだったものが、他人の考察を読むだけでもめちゃくちゃ面白い映画に変わります。
評価が二極化する理由は充分に分かります。しかしこの映画は誰でも楽しめます。評判でこれは分かる人にしか分からないみたいな事が嘯かれていますが、面白いと感じるのに教養や知識などは特段必要ないです。なんせ誰しもが悩むことについてかいてあるから。楽しもうとするか、それだけだと思います。少しググって考察みるだけでここまで素晴らしいと感じれるのだから、面白いものに出会いたくてこの映画を見た人は、それをしない手はないです。
ワケわからんかったという人は是非、考察や解釈などを調べたり自分の中で考えてから2回目を見てみることをオススメします。めちゃくちゃ面白いです。まじで面白い。このままワケわからんで放置するのは本当にもったいない!!!
吉野源三郎と勘違いする
ご老体が最近よく見る明け方の夢
……をそのまま映像化したんだよこれ。だって実家に零戦のキャノピーが置いてあったって半藤一利との対談集で読んだし。
過去に見たことあるようなキャラの総出演といい、少しづつ自身を投影したような主人公や大叔父といい、REM睡眠中に見た記憶の断片をそのまま商業映画に載せちまったとしか思えん。スタッフも?マークの中、帝王の言いつけ通り制作したんだろうなぁ。色んな解釈がなされてるようだけど、ご本人の夢の映像化だから考えるだけ無駄な気が。(まあ考えてみれば千と千尋もポニョもようわからん映画ではあったが)
我々中高年はそれでも表現の端々に共感を得ることもできるが、ものすごく楽しみで目を輝かせてた親子連れが終わって出て来る時の表情を見て、何だか罪なことするなぁと思ったのが結論。お父さんが解説に苦労するので家族で見に行っちゃいかん映画。
難しい
通常スクリーンで鑑賞。
★3つになったのは、
ストーリーが難解
声の役者の力不足
前情報が何もないのが裏目に出てる
主人公の年令と思考・行動がミスマッチに感じ違和感
あたりでしょうか。
知人からは現実の話だよね。と聞きましたが、全然ファンタジーですよね?
宮崎アニメの中で考えると、ハウルの動く城に雰囲気が似てるように思えました。
絵は素晴らしく、童話の絵本かと思えした。
ただ、次々と世界がとんで行くのに思考が追い付かない。
その他、声が有名俳優さんがたくさん出てくる割に下手くそ(誰かは書きませんが、前情報が無い様なやり方するなら、もっと純粋に本職声優さんや、昔の宮崎監督らしく何処から連れてきたんだろうみたいなはまり役を何故器用出来なかったんだろう)。
前情報が無いって事は、本編は誰もが物語の本題を押さえられる位の解りやすさにして欲しい、原作を読めば(未読です)解るのか知りませんが、映画として物語が成立していないと、と思うのは私だけでしょうか。
主人公の年令と思考のギャップがある事や、自傷行為をした理由などがいくつか思い当たるもその中のどれかわわかりませんでした。
この尺の中に収めるのに無理がある?
故に、勝手に推測すると、
晩年の宮崎監督は自身の描きたい物語と絵を描いて、年齢的にも丸くなってしまった為、細かい事は制作側に一任したら制作側の政治的理由などで物語のクオリティなど気にせず、どんどんダメな方に行ってしまった。
的な?
すみません、あくまで私の勝手な想像ですが。
素晴らしい所と、疑問ばかりの点と両極端が存在する作品という印象でした。
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