君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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どう生きようか・・
観てきました❗「君たちはどう生きるか」。
久しぶりに見応えのあるアニメ映画を観た気がします。
はっきり言って、過去の宮崎アニメのようなエンターテイメント性は感じられず、決して面白いとは思いませんでしたが、観終わってからいろいろと考えさせられる問題作と言った感じです。
序盤の展開から、「火垂るの墓」のようなリアリスティックなお話と思いきや、まさかあそこまでファンタジーな成り行きになるとは驚きでした。
でもそこに違和感はなく、今現在の宮崎ワールドと言えるような世界観は納得のいくものでした。
しかし、今もう一度観たいかと言われれば微妙です。これを5年後、10年後にまた観た時にどう感じられるか、それが楽しみになるような映画だったと思います。
その時までどう生きるか・・それを考えさせられたと言う事は、観るべき映画だったと思います。
・・しかし背景が抜群だったなぁ✨
23-093
ハウルで感じた違和感を濃厚にした感じ
映画の楽しみ方として、その世界に没入する、まるで自分がその世界に入り込んだかのように楽しむという側面があるでしょう。
ジブリの圧倒的な細やかな描写で、紅の豚の世界に、もののけ姫の世界に、千と千尋の世界に入り込んで楽しんでいました。
転機としてハウルの動く城があったと思います。扉と回転するスイッチを切り替えて行ったり来たりすることで、複雑な世界を同時に成立させよう試みていたように見えます。もののけ姫の没入感を求めて映画館に行ったので、その変化の激しさに戸惑いを感じた記憶があります。
今回の君たちなぜ生きるのかはハウルの試みをより過激に、過去の作品の回想を散りばめながら試みたのでしょうか。複数の世界をジャンプされるので難しい、頭を使うという感想に繋がるように思いました。自然に没入できる映画ではなかったですが、2時間頭を使う体験を楽しめました。
十分楽しめるけど、深く味わうのは難しい
難しかった!というのも現実と別の世界を行き来するので、いつも観るジブリ映画を想像していくと混乱する。でもストーリーの構成としてはファンタジー系だということを理解して観に行けば、十分楽しめるはず。ただ、深い部分まで理解するのは本当に難しい。私はあまり映画通ではないので、後から色んな人の考察を読んで「なるほど…」と理解する感じだった。監督の生い立ちや“君たちはどう生きるか(吉野源三郎)”を知らない状態で観た1回目で低い評価をするのは早計かも。この映画をただのファンタジー映画として評価するのは野暮なのかも…という印象。
なるほどね。
この映画が賛否両論なのはよく分かった。
個人的にはそのどちらにも属せない。
エンタメとしては最低限見れるだけ。
考察映画として見るには脈絡が無い。
ジブリ映画は、それまで、主張はあるがエンタメとしてかなり緻密なストーリー展開をしていたと思う。
この映画は脈絡のない個人の想いみたいなものをなんとかギリギリエンタメ映画として作り上げた物に見える。
事前に情報を隠したのではなく流せなかったが正しい。
流したら全ての人が裏切られたと思うから。
映像、音楽はさすがジブリ。
文句のつけようがない。
この映画は、宮崎駿そのもの。
色々な想いを整理せずに、ただアニメとすればこうなる。
数々に過去作のオマージュ含め、やはり遺作となるのだろう。
ある意味、巨匠の最後を飾るのにふさわしいのかもしれない。
映画館で見た方良いとは思います。
PS、リーガルハイ2期で伊藤四郎が演じていた巨匠の映画監督があった。モデルは宮崎駿だろうが。
その劇中で巨匠の叫ぶ言葉が結構思い出された。
本当に余談ですが。笑
大好きな作品がまたひとつ増えました。
後ろの席の男の子が「眠くなっちゃった」
と言いつつ、頑張ってみていたのが1番印象的
せめて、音楽やテンポ、シーン作りなどにサービス精神があればとは思いつつ
君たちはどう生きるか?などと上から目線のタイトルの作品にサービス精神を要求するのが、そもそも間違いと言われればそうです。
で、結論から言うと田舎というある意味都会育ちの少年にしてみれば、ファンタジーと言うべき足元がフワフワした世界で、境界線が曖昧なファンタジー世界に投げ出され不条理ヤラ違和感と戦い成長して帰ってくるお話としてはとても楽しめました
と、同時に継母も主人公の自傷を機に抱えていた不条理や葛藤を解消していく話でおり、この辺りがめぐり巡る人々が大大重ねていく命の連鎖を感じさせ、作品独自の読後感を醸していると思いました。
ファンタジーに説明を求めるな、整合性を与えた途端そこはファンタジー世界ではなくなるのだから
宮崎駿からの最終ヒント&エール
「あの宮崎駿がここまでやるってよっぽどだよ」というのが率直な感想です。
これまでの作品とは違いストレート。
分かる奴に分かれば良いというスタイルは封印し、宮崎駿という人間の思想や世界観をシンプルに表してる気がしました。
ストーリーやエンタメとしての完成度は二の次で、とにかく馬鹿にも伝わるものをと恥を忍んで、または監督自身が馬鹿になりプライドを捨てて作ってくださったんだと思います。
“考える頭を奪われ、決められた使命通りに、ただ生きているわけではない。
善意と悪意、真実と嘘、科学と自然、強さと弱さ、男と女、俗欲、正義、愛…
このカオスな世界で、どう生きるかを考え選択できるのが今世の人間。
今の過ちも君たちなら修正できるから決して諦めるな。”
…と、そんな励ましをもらえた気がしました。
ナウシカが驕り高ぶる人類への警告なら「君たちはどう生きるか」は鼓舞激励に近い気がします。
ポニョやハウルなど宮崎作品は自分にとって難解なものが多く、理解できない悔しさから「気取ってんじゃねーぞ」と思ったこともありますが、今回の作品からは監督の焦りや葛藤、矛盾などの人間臭さい部分と、これまでにない優しさ=譲歩が感じられ、初めて泣くことができました。
諸々を次世代に託したのかなと。
天才が柵から解放され自由になったあとこそ真骨頂だと思います。
耳をすませばの「磨くとかえってつまらないものになってしまう石なんだ」「荒々しくて、率直で、未完成で、聖司のバイオリンのようだ」という台詞が何故か頭に浮かんできました。
80代でこのような作品を作られるなんて、ただただ凄いとしか言いようがありません。
完成度は捨てて「未」を許容したであろう監督の変化から「美」と、本来なら未と反するはずの「完」を感じ、宮崎駿の生き様そのものが作品なんだと気付かされました。
妥協を許さない完璧主義の監督がここまでしたのは、きっと次世代アニメーターたちのためでもありますよね。
残された時間の中で監督がやりたかったことがこれだったのかと思うと感謝の気持ちしかありません。
このような作品を残してくださり本当にありがとうございました。
宣伝なしの効果
終映後考えさせられました
前宣伝なし、ジブリ映画にそんな思い入れもなしの私が、ジブリファンの友人に見に行こうと誘われて気乗りせずいつも付き合わせてるからと、付き合うことに、そもそもジブリの作品をそこまでいいと思ったことないので半分渋々でした。
各サイトでアップされてるレビューのネガティブな感想をチラッと見てたのですが意外や意外私は飽きることなく考えさせられました。映像的には前半のリアルな描写に驚きました。
色々考察してる人がいるようですが、きな臭い世の中に君はどう生きるか?どう思うか?ということを問うてるのではないかなと思いました。
わからないことをGoogle先生に聞けばわかる時代に、考えなさいと言ってるような気もします。ちょっと説教くさいところがありましたが、考えさせられました。
ジブリファンの友人は、2回ほど寝そうになったとのこと、ジブリらしさというものがわかっていない私としては、先入観にとらわれず見てたので、感じ方が違ってたのかもしれません。
ただ、これはどうかなと思うのは最後の終わり方です。ジブリ映画数本しか見てませんがその時にも思ったのですが、あの唐突の終わり方がなんとかならなかったのかなーと思っています。
追伸 ワラワラが出てきた時「パケラッタ」と心の中で言って笑いそうになりました。不謹慎でしたらすいません。
私小説ですけど、視点の持ち方を変えて楽しむ事はできます。
初めの方の、疎開先の屋敷と継母の感情の描写はさすがだと思いました。特に主人公が寝てしまったときの継母の表情。すごかったです。鳥肌が立ちました。主人公にしゃべらせないのもいい演出でした。継母のアンビバレントな感情と主人公との関係性は見ものです。ただ、それ以外の部分に目新しさは無いと思います。映像はキレイだし迫力はあるけど驚きはない、と言った方がいいでしょうか。
ストーリーの楽しみ方、解釈の仕方は、3つの視点がもてると思います。
1つは、不思議の国のアリスのようにワンダーランドの冒険を楽しむ。実は楽しむだけならこの方法がお勧めです。整合性とか伏線とか忘れて、不思議な世界を楽しめます。
2つ目は生死とか命の循環。自分の知らない夜の親。墓とか魚をさばく、生まれ変わり、妊婦に産屋、そして母の死。理不尽な争い。また、老いた老婆の過去、母の過去などの描写は人間の時の流れを感じます。要するに生命の縮図ということでしょう。
7人の老婆は7人の小人=妖精かなあ?
いろんな場面で神話的なものも感じました。教養がないのでちゃんと指摘できませんが。
解釈よりも大いなる自然の中の生命の不思議と神秘を文学的に感じる方法もあるかもしれません。
3つめ。まあ、これはどうかと思いますけど、宮崎駿氏の私小説ですね。「紅の豚」の時に解説を聞いたことがありますが、氏の実家が飛行機工場を経営していて、疎開の経験があるそうですので、そのままですね。
作中、ジブリ作品のオマージュは沢山でます。最後の方のカリオストロ、森へのトンネルのトトロ、ナウシカとかものの怪っぽい菌類みたいな描写、紅の豚の飛行機の列とかガゼボなどなどは分かりましたが、多分全部あるんでしょう。
塔はスタジオジブリ。本が沢山あるのはアーカイブ化しているということか、知識だけでクリエイティブではなくなったという意味か。アオサギは鈴木敏夫氏ですね。で、主人公と叔父さんはなんとなく両方とも宮崎駿氏に見えました。積み木はネタバレなので止めておきましょう。
インコはジブリの職員?駿=食い物で腹を減らしている。ジブリの中ではデカい顔してしゃべっているけど、外にでればピーチクパーチク言うだけ。
とまあ、楽しめる作品ではあるのですが、含意として私小説要素が多すぎて、公開する作品の企画・方針として本当にそれでいいのか?という感想は強いです。
上の3つ目の私小説要素を、現在のアニメ業界・エンタメ全体に敷衍することもできなくはないでしょうけど、これだけはっきりジブリだとその解釈は通じないでしょうね。
ということで…まあ、宮崎駿作品、ジブリ作品でなければ評価がどうなるかわからない作品でした。それ以前に脚本が通らないでしょうけど。
再視聴したくならないかなあ…無料ならもう1回見て考察したいですが…うーん。2.5点ですね。
ひどい作品です。怒ってます。まあ見れてよかったけど。
私はジブリファンではないからか、あまり良さを感じなかった。というよ...
家族全員で楽しみにしていたのに・・・
経済的にとても苦しい生活をしていますが、大好きなジブリの最新作ということで、なけなしの金をはたいて家族みんなで見に行きました。
結果、意味不明すぎてまったく楽しめず、あまりのつまらなさに子供たちも言葉少なに帰路につきました。泣きたくなりました。
これこれこういう映画なので、こういう人たちには向いてませんよ、という事前情報がやっぱり欲しかった。82歳になった宮崎駿の最期のメッセージともいえる作品ですから、よく考えれば予測できたのでしょうが、それにしてもあまりに不親切だと思います。
魅力的なキャラクターが皆無、という点も致命的だと思います。せめて、ストーリーはなんだか良く分からなかったけど、あのキャラクターは面白かった、気に入った、くらいのことが持ち帰れればよかったのですが、残念ながらそんな要素もひとつもありませんでした。
初期~中期の宮崎駿作品が好きな方、特にお子さんと一緒に見に行こうと思っている方には、まったくおすすめできません。
内容が意味不明というだけでなく、過去作品を連想させるような要素も盛りだくさんですので、アート鑑賞のように、込められたメッセージや作者自身も意識していないような深層心理にまで、あれこれ思いを馳せながら作品をしゃぶり尽くすのがお好きな方には、最高の映画かもしれませんね。
感傷を失った散文詩のようなもの
自分の頭の中にある思想やアイディアというものは、
そのまま世に出しても、そうそう他人には受け入れられないですよね。
だから味付けをして、食べやすくする。
その過程で言いたかった事の本質は変容してしまったりするのですが、
それに気づかない振りをして、他人に見せるための「加工」を施すわけです。
自分で文章、詩、映像を作る人なら、お分かりいただける感覚かと思います。
この映画は、そういった義務感から半ば解放されたものに思えます。
今描きたいもの、表現したい素材だけで作られたコラージュのようなものでしょう
功成り名遂げた者だけに許される「贅沢」であり、ある種の「おままごと」です。
人は誰かのために生きている。人は社会とは無縁ではない。
庵野監督が「自分が世の中に役に立つのはこれしかないから」と言っていたように
「スタジオの皆を食わせなければ」「次を作るために当てなければ」
こういった制約は時としてクリエイターの作りたいものを歪めてしまうけれど、
その葛藤と矛盾の中でもがき苦しみながら産み出したものだから、価値があるし、人の心を打つのだとおもいます。
優秀なアニメーターを引き抜いて、何年も従事させて、出てきたものが「自分にすらよくわかってない何か」だという事実に、「老境」の絶望を私は見ました。
メタ的に見れば、これほど怖いものはありません。
ホラー映画だと考えれば、正しく一級品と言えるでしょう。
★5つ以上。君たちはどう生きるか
何一つ欠けの無い★5つ。
宮崎作品の表現・色彩には今回も驚かされましたが、物語り自体もまさにタイトル通り「君たちはどう生きるか」
で、全編通して何一つ不要なものは無いと思えるほど素晴らしい内容でした。
監督はもちろん、それ以外の人達の想いもそこに詰め込まれているように感じました。
今後も観続けたいです。今回、私の心の中に★5つこの作品を通して与えて頂きましたが映画のタイトル通り、どう生きていくかを考え、今後作品を観たときに★5つ以上を心に得られるように生きて行こうと思わせてくれました。
子供にも観させようと思いますが、今は少し観ただけでは理解出来ないだろうと感じたので今後タイミングをみて、こんな作品があるよと伝えようと思います。
内容に関しては場面場面の全てに意味がありすぎて、観て1日では書ききれないので時間を作ってレビューして行きたいです。
祖先の視点、母の視点、まひと視点、鳥達の視点、宮崎さんの視点、映画を観る人自身の視点、色んなものが詰まっていて、それを不思議な世界観でうまく表現されているように感じます。
かけがえのないもの、美しいもの、世界的にも乗り越えなければいけない様々な課題。胸がアツくなる世界観でした。
この映画は先人の想いや未来の人・動物に想いを馳せてみると、いかに壮大で心に響く作品かを感じ取れると思います。
そして、私自身・映画を観る方々、どう生きるかを今後も、真剣に考えて行けたらきっと更に感動が増して行く素晴らしい作品だと思いました。感謝です。
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