「淡い映像の中で淡々と進む取っ付きにくいストーリー」ウーマン・トーキング 私たちの選択 いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
淡い映像の中で淡々と進む取っ付きにくいストーリー
触れ込みの段階からあまり好みではない印象を受けていたが、アカデミー賞脚色賞受賞作ということで、期待して鑑賞。
うーん、やはりなかなかの取っ付きにくさ。何の予備知識もなしで観始めてしまっただけに、途中の国税調査のシーンで、えぇ~まさかの2010年度とびっくり。現代劇だったとは…(汗)
そんなこんなで、馴染みのないバックグラウンドからの解決しがたいトラブルの対処策を、淡い映像で淡々と描いていく本作に、個人的には取り付く島もない…としかいいようがない。
そんな戸惑いのなか中盤でいきなり流れてきた「Day Dream Believer」。おぉ~い、ここでこの曲かぁ~い!と思わず鬼ツッコミ(笑)でもこの挿入歌よくよく考えると、ムードは本作にあきらかに似つかわしくないが、歌詞の意味とか劇中にふいに散りばめられたユニークなセリフの掛け合いとかから、これもありかというより、むしろ何だかんだこれが絶妙に有効だと思える選曲に、ただただお見事!と唸るしかなかった。このあたりの空気感が本作の観どころなのか。
いずれにしても、上映時間の割にはかなり長く感じたし、入り込みにくい作品だったかな。
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