「まあまあだった」せかいのおきく 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
まあまあだった
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モノクロ映像の時代劇で、糞尿を汲んで運んで商売をする若者を描くチャレンジングな内容だ。しかし、江戸時代は差別がまかり通る階級社会で、彼らが蔑まれる描写はあるのだけど、長屋で暮らしていて、それほどひどくない。別に史実を描いているとうたっているわけではないから、気にするのが間違っているのかもしれないけど、本当はちがうのではないかと疑問が生じる。『カムイ伝』で読んだ被差別者はそれこそ人間扱いされていなくて、こんなものではなかった。そんなことに、現代的な価値基準を感じる。
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