「壮絶なエピソードもあるけど、話はたんたんと。」せかいのおきく ゆみありさんの映画レビュー(感想・評価)
壮絶なエピソードもあるけど、話はたんたんと。
安政、万延、文久という年号が出てくる。後数年もすると時代は明治に変わるそんな時代。
武士の娘として生まれたが、長屋で貧しい暮らしを送るおきく、汚穢やという最低辺の仕事をしながら(実際、ばかにされるエピソードも数々)生活を送る二人の若者、彼らは誰かを恨むこともなく、明るく助け合いながら真面目に生きている。あまりにも酷い状況には敢えて笑ってやり過ごす(おやじギャグ言って、コレ笑うトコなんですけど、なんてネ)。矢亮クン、ボクも笑わせてもらった。ホントに良い奴なんだ、彼らは。そしておきくと汚穢やの若者の一人中次との間に生まれる淡い恋。
彼らだけでなく人々の生活はあまりに貧しい。それでも現代の人々と心の奥底にあるものは変わらないんだろうな。そんなことを考えながら観ました。
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