ユー・アー・ノット・マイ・マザーのレビュー・感想・評価
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アイルランド映画ーー
見始めたら思いがけずアイルランド映画で嬉しい!
アメリカンホラーみたいなのを期待して観ると大外れ。静かに怖いのです。
前半はお母さんが精神的におかしい人のような身近な恐怖のような描き方。それがだんだん怪しくなってきておばあちゃんの告白から一気にホラーに。アイルランドの昔話を知ってるとあれか!ってなる。日本のともアメリカのとも違うアイルランド映画だからこそのテーマと描写のホラー。
前半は静かでダルいと感じる人多いのではと思うけれど、ヨーロッパ系の映画好きなら観て損はないと思う。
しかし、海外のイジメってシャレにならないことをするよね...そっちも結構きになっちゃったよ...
静かで芸術的な雰囲気
ゆっくり静かに、じわじわ~っと違和感を楽しむ作品。
終盤、違和感の理由が明らかになる。
伏線回収もバッチリで、美しい映像と自然な演技が特徴。
ビックリするような興奮系ではない独特な怖さがある。
雰囲気は好き
ただ内容はあるようでない
アイルランドの民間伝承とやらを知っていればまた違うかも
母親はシレっと戻ってきたけど婆ちゃんは?なんか可哀そうでした
あと、個人的にいじめっ子たちが最後に死ねばスッキリしたのに(笑)
肩透かし
うつ気味だったママがある日失踪。翌日戻ってきたのはいいけれど、妙に明るく振る舞ったり娘シャーを助けたり、活発な様子を見せようとする。そしてシャーは顔の火傷痕などが原因でいじめられっ子。しかし、生まれつきだと思っていた痣はたき火にくべられたためだと祖母に教えられる・・・
設定は面白いのに展開も映像表現も恐怖心を煽ってくるものではなく、本当の母親なのかという疑念だけを追求するテーマには飽きてしまう。いじめられっ子からシャーを守ろうとするスザンヌの友情物語だとか、異常行動も大袈裟に表現するとか、メリハリをつけてあればいいのに。シャーの心理描写が良かっただけに残念。
また、スザンヌがシャーの家のキッチンの描写にしても、鍋の中身は何だったのか(臭いがわかんない)気になるところだし、伯父アーロンがリチウム過剰摂取で倒れた原因も母が自分のうつ病の薬を飲ませたことによるものだろうけど描写が足りない(飲んだかどうかもわからない)・・・これも残念。そして気になるオチも・・・
結果、残念な作品でした。
重々しいけど内容は薄い
なんか予告見たらインベーションモノかと思って借りてしまった。
インベーションモノなら評価低くても好きだからいいかなと思ってたんだけど、
違って残念。
最後まで重々しい感じで何だか傑作みたいな雰囲気はあるんだけど、
たかがとりかえっこのネタだけであそこまで引っ張る監督がすごい。
燃やすところまでで45分でまとめてくれって感じ。
そこからさらに盛り上がるくらいじゃないと退屈以外何物でもない。
精霊も何だか弱いし遅いし。あれなら正面切って戦えるよね笑
★の評価は大体あたってるなあ。
取り替え子
すこしまえtiktok等でバイラルになったkarenがいる。かのじょはフォートワース空港の離陸前の機内で「あのくそ野郎はホンモノじゃない」などと不可解な罵倒を残して機を降りた。その動画が拡散されcrazy plane ladyとしてバイラルになり、シェイプシフターやレプティリアン等々の陰謀論を呼び込んで盛り上がった。
真偽はともかく拡散された動画を見たとき個人的にはまずゴージャスな女性だな──と思った。ブロンド髪をきれいに結い黒いタイトなノースリーブを着てダメージジーンズをはいている。そっちょくに言っていい女だった。たとえば日本の電車内で騒ぎちらかすおばさんを撮ってもこんな絵にはなりようがない。
コンプレックス込みではあるにせよ、あちらではクレイジーな女=karenと定義される女性が、極東のアジア人から見たとき魅力的な佳人に見えてしまうことがある。ならばシェイプシフターとかレプティリアンなんて見分けがつくはずがない──という話である。
──
You Are Not My Motherは見た目は母だけど中身は違う母の話。
ネットにあったKate Dolan監督のインタビュー記事を拾い読みしたところによればアイルランドの民間伝承を下地にして愛する者(母親)のドッペルゲンガーをつくりそこに世代間(母娘)のトラウマを絡ませた──とのことで、まさにそういう映画だった。
扱われているのは取り替え子という民間伝承で、赤子をさらって替わりにトロール、エルフ、フェアリー、あるいは何かを置いていく奇禍をさす。
われわれの想像にあるトロール、エルフ、フェアリーとなるとメディアやゲーム等の影響で愛嬌ある生き物なわけだが、伝承では概しておぞましい姿をしており且つ悪意で人をおとしめる悪鬼ともいえる。
Kate Dolan監督にとっての初長編だが映画には良質なホラー空気があった。ホラー空気とは暗くて得体がしれない感じで、さいきん見たので例えるとアントラーズ(2021)やSmile(2022)やSaint Maud(2019)みたいな空気感。
映画としてまあまあだったにしてもホラー空気がいい感じだとホラー空気だけでごはんがすすむくんな映画というのがある。なんつうか浸っているだけで気持ちがいいホラーVive。You Are Not My Motherはそんなホラー空気の上質なやつが感じられる映画だった。
母役Carolyn Brackenの憑いてる感じが怖く、それを娘役のHazel Doupeが怖がり、その怖がり方がうまいので更に怖い。なにしろHazel Doupeの恐怖の表情づくりは圧巻だった。またスザンヌ役のJordanne Jonesがすごいべっぴんでホラー空気内のアクセントとして機能した。
批評家らはザヴィジル夜伽(2020)、アンダーザシャドウ影の魔物(2016)、ホールインザグラウンド(2019)、Ouija: Origin of Evil(2016)、ババドック暗闇の魔物(2014)、レリック遺物(2020)などを引き合いにしているが、じぶんの見た履歴からするとスコットクーパーのアントラーズが近かった。ちょいヘレディタリーぽいところもあった。
かんがみるに、あっちのホラーにはA24やブラムハウスプロダクションなどが一番上にあり、そこからB級までの間にも見過ごせない厚い層があるわけで、ほんとにすごく厚いなと思う。無風な日本と違い、その中間層からこぼれるがごとく新しい才能が次から次へと出てくるわけで、じぶん好みのホラークリエイターを探すのもホラー映画の楽しみ方・醍醐味だよな──と改めて思ったわけなのだった。
予告編見てからちょいと期待していたが
見たら酷かった。
あの母親がおかしいだけじゃない祖母もだ。
あれは統合失調症だと思う。
妄想、幻聴、不眠、自傷行為、服薬もせず他人に飲ませるとかどうしようもない。
祖母も精霊がとか言っちゃってるし、行動は患者さまそのものだし。
海外は患者みたいな人を閉鎖病棟に閉じ込めず、自由にさせている事が多い。(重症は除く)日常生活が送れていればそれでよいみたいな事が当たり前にあるのだろうか?
ホラーと言うより統合失調症の家族歴から始まる陰惨な物語と言ったところか?
何回も観る気は起きないので…☆☆
何かヘン!!…なママじゃん。
何だか不安定なお母さんが突然失踪。翌日には戻ってきたものの、どうも様子がおかしく、本当に私のお母さん?…といった物語。
初っ端からの引きの画面でドキドキ。これはちょっと期待できそう。
その後もおかしなお母さんや、こちらもちょっと普通では無さげなお婆ちゃん等々、不気味で陰鬱な展開が続くのは良いが、なんというかもうひとつ物足りないような印象。
それでも、安直なビックリホラーな訳でもないし、それなりに怖かったりしたから充分及第点なんだけど…
ひとつひとつの要素は面白げなのに、儀式的なものやスザンヌ家のこととか、そもそも失踪のこととか結局・・・??
結局ワタクシには色々とわからないママだった。
そもそも失踪前から「これ以上無理」とかなんとか言って普通じゃなかったですよね?
未体験ゾーンホラーとしては充分面白かったけど、色々なものがもっとこうストンと落ちるような内容だったら凄く良かったと思うのだけれど。。
何か今年の未体験ゾーンはつまらない作品はほぼ無いけど、なんか惜しい作品が多いような気が…。。
もともとメンヘラ
失踪から戻ってきた母親の様子がおかしいって言うけど、いなくなる前から精神を病んでいるんだから、ストーリーにすんなり乗れない。客観的に見れば双極性障害を患っているように思う。
母親だけじゃなくて、おばあさんもやばい。一体どんな民間伝承を信じてああなったのか。
そんな終わり方するの? 最後はホラー文法をちょっと外したエンディング。
暴走モード突入
精神を病んでいるママが突然失踪し、帰ってきたら別人の様になっている話。
野原に車を放置して失踪したママが、帰ってきたら妙にハイテンションだったり1点を見つめたり、暴力的だったり…。
まあある程度はわかるけれど、何でそこまでやられっぱなし?なシャーを助けたと思ったら、ママちょっと大丈夫?
そして婆ちゃんに語られる過去…はわかったけれど、何で連れて行く?なぜ彼女?スザンヌ家とは何か因縁が?
アイルランドの伝承のお話しを知っていれば楽しめるのかも知れないけれど、作中では何も明確にならないまま、言われた通りの展開ではい終了で何だか面白味に欠けた。
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