ミステリと言う勿れのレビュー・感想・評価
全393件中、161~180件目を表示
整くんは現代に生きる金田一耕助だ。綺麗な着地に拍手したい
九能整くんは探偵ではない。
しかし、探偵並みの観察眼と卓越した洞察力と推理力を持つただの学生である。しかもコミ障(笑)
今回の広島編は、ドラマにするには少々複雑な上に連ドラワンクール使いそうな話。
映画化に取っておくのにふさわしく、大成功だ。
映画化する意味に「?」がつく邦画が多いなかでも、とびきり上手くいったと思う。
隣の若い女性が見終わって小さく拍手していたよ。
気持ちは同じですだ。口に出すとコンプラ的に問題ですが・・・。
さて、原作は既読でしたから、話の内容はまあ踏まえており、余程の改変がなければ犯人も知ってる中で、どう見せてくれるのかと思ったよ。
整くんが劇中で言っていたように、これは横溝正史だし犬神家の一族だよねー。
でも、今作の中では誰も死ななかった。でも、過去の殺人は明らかになった。
その経緯がまさに横溝正史。
トリック的な部分は、最初のおどろおどろしい蔵を後継候補に渡すこと位で、整くんによって事実は次第に明らかになる。
最後に犯人を罠にかけ自供に導く所も、本格のルールに則っており痛快だ。
例によって整くんの変な人間性(あくまで見方によるけど)によって、コミカル部分もあり、全く飽きずに最後の着地にたどり着いた。大満足。
珍しく松下洸平がサイコパスなところや、柴崎コウ、町田啓太、松嶋菜々子など美しい人が出ている中、原菜乃華の好演が光るね。声もいい。
尾上松也さんの変顔に癒されました(笑)
いい食事をしたあとのような見て損のない邦画でした。
結構面白かった
テレビドラマの続編映画?みたいですがドラマは見ていません。なので登場人物とか背景とか一切知りませんでしたが、楽しめました。
広島で行われていた美術展に東京からわざわざ来た大学生の久能整は謎の少女に半ば無理矢理連れていかれ遺言書の立ち会いに連れ出される。
謎の遺言書と遺言書の謎を解いた物に全財産相続とかかなり変わった内容だったが、それによって4人の孫が争う事に。
最初の事件は軽いジャブみたいな物で直ぐに犯人は特定できたが遺言書の謎は不可解。
なにより本来なら孫では無くその親世代が相続するはずが事故で4人とも他界。それ故に呪いだの相続争いの結果だの色々あって孫世代に相続になる訳だが、何故法定相続分ではなく総取りなのか?この遺言書の謎解きが厄介。
そらにしても巻き込まれた探偵役の久能整君は現代風金田一耕助の様な風貌で頭がやたらとキレる。仕方なく手伝っている割に観察力も良いし相手をトリックに掛けて陥れる事もするなど見た目と異なりなかなかの切れ者。
難解な事件を鮮やかに解いてしまった。
確かに画面をよく見ていれば分かる。
なかなか良くできたシナリオだと思う。
人気が高い理由も分かる気がします。
一つ残念なのは広島が舞台なのに美術館と路面電車の駅と宮島と東広島駅位しか広島県が出ていない事位でしょうか。広島が舞台の映画ってかなりの確率で岡山ロケが多いんですよね。確かにロケに相応しい建物が多いのは認めますが。
菅田将暉さんじゃないと整くんは成り立たない! セリフの量も演技も…...
菅田将暉さんじゃないと整くんは成り立たない!
セリフの量も演技も…マッチした自然な感じも流石すぎですね。
ドラマ大好きだったのですが、今回はちょっとなんだろう…脚本なのかな。なんか何かが噛み合ってない感、物足りない感がありました。
それが何かまだ自分の中でうまく言葉に出せないのですが…
鈴木保奈美さん、松坂慶子さん試写観てどう思われたかな。。素晴らしい女優さんなんですけどね。
次回に期待したいです!
ストリーの流れが映画だからなのか、ゆっくりな感じはしましたが。 人...
ストリーの流れが映画だからなのか、ゆっくりな感じはしましたが。
人と人そしてそれが家族や身内だと感じる難しさが自分にはウンウンと観てました。
ただテレビより映画の方が犯人が分かりやすいような..もう少し濃い内容でグチャグチな感じのととのうさんが観たかったです。
女の子と出会うところもガロさんが絡んでいるなら、もう少ししガロさんも最初に多くでて欲しかった。
ちゃんとミステリしてた!
こんなタイトルですがちゃんとミステリしてました!(半分は作者の謙遜の意味らしいですが)
広島を訪れた大学生 久能整(菅田将暉)が女子高生の狩集汐路に声を掛けられ、遺産相続をめぐる殺人事件が起きそうなので、自らを守って欲しいと依頼されるところから物語が始まります。
主人公の久能整は天然パーマがトレードマークのごく普通の大学生ですが、すぐれた記憶力と観察眼で登場人物のささいな言動から思いもよらない推理を展開していきます。
彼の言い過ぎとも思える無遠慮な発言にも実は意味があるのかも?
遺産相続をめぐる殺人事件という事で久能くんも「犬神家の一族」などと発言していますが、
整くん独自の推理スタイルの魅力と共にそうした過去のミステリに対するリスペクトも感じられる部分もありました。
コミカルな部分もありつつ、伏線や謎解きもきちんと解答が示されて見ていてスッキリできるなかなか楽しい「ミステリー」でした♪
整君の推理力が光る!
相変わらず巻きこまれていく整君。
今回は遺産相続に関わる事件にたいじします。
サイドキャストも豪華で、脇をそえます。
ジーンとくるところもあり、サスペンスあり、どたばた劇ありと見所満載。
犯人を見逃さないように。
是非とも劇場にてご覧ください。
※菅田将暉はいい役者になったなあ。
柔らかさと重厚さのバランスのとれたミステリー
地方の財産家の相続ミステリってかなり好きなジャンル。過去作では犬神家の一族1976年版は日本映画ミステリの最高傑作のひとつだと思ってる。
その飄々とした個人探偵のような役柄を現代版にすれば、こんな感じなのかなってのを菅田将暉が演じていて、さすがは安定の演技。
一番年少の少女を演じる原菜乃華も勝気そうでも感受性豊かな女の子が当たり役で素晴らしかった。
脚本の展開も最後のシーンまで誰が犯人なのかミステリ感が出ているし、途中で犯人だと思ったら、もっと別のところに犯人がいたりと。原作未読だからこそなのか、最後までたのしめた。それにしても、菅田将暉の演じた久能君のセリフの読み具合って、抑制聞きながらも深みもあって、聞き取りやすい。
久能整くんの喋りを映画館で聴く
この作品の良いところは、主人公の喋りにあることは言うまでもありません。
喋りの内容はもちろん良いのですが、その喋りは映画館で聴く価値あり。菅田将暉さんの声のせいでしょうか?
声が理由で映画館で観て良かったと思う、珍しい作品でした。
言葉が染みる映画
ミステリの映画は「 言葉 」の面白さもありますが
大切なことも教えてくれます!
俳優さんたちの素敵な演技で見応えあります!
また本でも、言葉を文字で見たいなとおもえます
どの世代の人にも見て欲しいです
映画館で見ても損のない作品
製作スタッフの方々が丁寧に作ったんだろうなというのがうかがえる映画でした。ドラマの時も音楽が良いなぁ、と思っていたのですが映画館だと迫力が増してより堪能できます。
所々笑えるところもあり、テンポよく話が進みます。原作やドラマと同じく、整くんの鋭い視点のセリフはもちろん、今回は犯人の自白シーンにも色々と考えさせられました。そうなってしまった背景まで思いを馳せてしまうような、役者さんの静かな狂気の表現も良かったです。原作者さんの洞察にも、映像化された方の技術にも拍手です。
菅田さんも安定の上手さです。また彼の整くんを見たいですね。
スペシャルドラマが個人的にイマイチで不安だったのですが、映画はとても満足でした。
深くて温かい
犬神家の一族のような遺産相続のオドロオドロしい話かと思いきや、もっとオドロオドロしいのに誰も死ななかった
整君は仙人のように深い言葉もあって温かい終わり方でした
そりゃあ、みんながみんなハッピーになるほど世の中はあまくないけどね
原菜乃華といえば、”はらはらなのか”っていうインディーズ映画に主演していたのを覚えている
風邪をひいて結局観に行けなかったけど
その後、”スズメの戸締り”でヒロインをやったり、脇役でちょこちょこ見るようになったけど・・・
まあ、今の芸能界ではちょっと可愛い程度の女の子の印象しかなかった
でも今回のヒロイン役は良かった
よくとおる声だし滑舌もいい
そして、つくづくアニメ声やなあと思い知らされた
主役のドラマも始まったし、期待されているよあですね
主役級の役者が多い中、松嶋菜々子が美味しいところをかっさらっていったのと、ゲッツ!も言わないダンディ坂野に笑った
面白い!
ドラマも見ていませんでした。映画になるのだから面白いのだろうと思い見て来ました。
ドラマ見た事無くても最初から違和感なく物語に入って行く事が出来て面白かったです。少々上手く行き過ぎ?って展開もあったけど、大変楽しめました。
エンディングの後の警察署のシーンはドラマ見てないとわからないのですよね?
原作漫画> ドラマ> 映画かな、面白いけど
原作漫画ファンです。
漫画の実写化って「どっちも面白かったねぇ」ってことはあまりないのですが、「ミステリと言う勿れ」はドラマも面白かったですね。ドラマ版は想像の斜め上を行くライカ像を見せてくれた門脇麦が好きでした。
映画は、そのライカが登場しない“広島編”。「まぁ広島編ならこんなもんじゃない」って感じでした。
そもそも「広島編」ってそんなに人気あったんですかねぇ。「広島編」はライカはもちろん、池本や風呂光などお馴染みのキャラがほとんど登場しないストーリーで、原作の中でも少し異質なシリーズ。レギュラー陣は敢えて久能整だけにして、ちょっと古色然としたミステリをやってみましたって感じで自分の中では評価低いです。
映画はそれなりに豪華な若手(で良いのかな)キャストを揃えて、ヒロインの原菜乃華も泣きの演技頑張ってましたが、この布陣だとか菅田将暉が大物すぎて、常識的な大人達の中で、空気を読めないちょっと発達障害気味の若者が本質を突いた発言をするって「裸の王様」的構図が生きてきませんでしたね。
あ、でもそれなりに面白かったです。
常々なるままに
なんとなく視たドラマで心を掴まれ、お待ちかねの劇場版。原作は全く知らないのでワクワクでした。近年の推理ミステリー系邦画では抜群にバランスが良かったのではないでしょうか。
しかし、この物語の素晴らしい所は、"整くん"に出会った周囲の人とのマリアージュ。アンバランスに見えていたものが、段々と風味豊かに世界を彩る様は今回も素敵でした。周囲は彼に翻弄されながら自分の中の何かと対峙して憑き物が落ちたようになるのと同時に、彼もまた周囲に感化されて少しだけ歩み寄ってくる感じ。いつも最高です。ドラマ二期目を待ち侘びつつ(お願い致します!)暫しの余韻に浸りましょう。
全393件中、161~180件目を表示