ミステリと言う勿れのレビュー・感想・評価
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ちゃんとミステリしてた!
こんなタイトルですがちゃんとミステリしてました!(半分は作者の謙遜の意味らしいですが)
広島を訪れた大学生 久能整(菅田将暉)が女子高生の狩集汐路に声を掛けられ、遺産相続をめぐる殺人事件が起きそうなので、自らを守って欲しいと依頼されるところから物語が始まります。
主人公の久能整は天然パーマがトレードマークのごく普通の大学生ですが、すぐれた記憶力と観察眼で登場人物のささいな言動から思いもよらない推理を展開していきます。
彼の言い過ぎとも思える無遠慮な発言にも実は意味があるのかも?
遺産相続をめぐる殺人事件という事で久能くんも「犬神家の一族」などと発言していますが、
整くん独自の推理スタイルの魅力と共にそうした過去のミステリに対するリスペクトも感じられる部分もありました。
コミカルな部分もありつつ、伏線や謎解きもきちんと解答が示されて見ていてスッキリできるなかなか楽しい「ミステリー」でした♪
整くんが愛おしい
ドラマで結構好きで見にいきました。
整くんが広島に来て、そこで事件に巻き込まれていくのですが、そもそも広島に来るように仕向けられていたというのが、らしくてウケますね。
狩集家の遺産相続争いに巻き込まれて、与えられた蔵の鍵とともに遺書の謎を解こうとする4人の従兄弟たちと整くんと弁護士。
犯人は、、最初から違和感しかなかったので想定通りでした^^;
蔵は怖かったけど、DVDの話がめちゃ面白くて、絵とナレーションとともに引き込まれました。声が良すぎました。
整くんが、女性の幸せについて語るところがよかった!
女は愛嬌、女の武器は涙、女の友情は脆い、男勝り、女の敵は女、、など女の言葉はたくさんあるけど、それは男性が作った言葉で、女性はこうあるべきという、女性をある型にはめるために作られたのだと。なるほどなーと納得しかなかったです。
で、なんで天パで色白の人が殺されないといけなかったのか?本当の狩集家の人たちを殺した鬼(と呼ばれる)と似ているからというのはわかるけど、、鬼が自分たちの血筋を引く子孫を殺すってなんで?とそこだけ理解できなかったかな。天パじゃない人を殺すならわかるのにな、、。
正当な子孫の報復を恐れてバレないようにひっそりと暮らすため?でも資産家で引っ越したわけでもないんだから、、隠れ住むのは難しいよね^^;
あとなんでいとこの1人だけが広島弁バリバリなんだろうとか気になりましたが。
そして松嶋菜々子さんは相変わらず美しかった!石のブレスレットをプレゼントするシーンもよかったですね。
エンドロールで佐々木望の名前があったからどこで出てたのかと思ったけど、ニュースのナレーションかー、そこまで気づかなかった、、昔好きだったのに、声だいぶ変わってわからなくなりましたね。
整君の推理力が光る!
柔らかさと重厚さのバランスのとれたミステリー
地方の財産家の相続ミステリってかなり好きなジャンル。過去作では犬神家の一族1976年版は日本映画ミステリの最高傑作のひとつだと思ってる。
その飄々とした個人探偵のような役柄を現代版にすれば、こんな感じなのかなってのを菅田将暉が演じていて、さすがは安定の演技。
一番年少の少女を演じる原菜乃華も勝気そうでも感受性豊かな女の子が当たり役で素晴らしかった。
脚本の展開も最後のシーンまで誰が犯人なのかミステリ感が出ているし、途中で犯人だと思ったら、もっと別のところに犯人がいたりと。原作未読だからこそなのか、最後までたのしめた。それにしても、菅田将暉の演じた久能君のセリフの読み具合って、抑制聞きながらも深みもあって、聞き取りやすい。
セメントが乾く前に
漫画単行本出てるところまで既読済
今回のテーマ
セメントに落とされた物
鬼の集まり
人が弱いことを知る
町田啓太イケメンだな〜ほんとイケメン
柴咲コウがゆらすぎて!美しくて眼福
原作で好きなネオは広島弁がこわかったw
しおじは可愛い
実写化にありがちなキャラクターに対する違和感が少ないよね
細かいセリフや設計は映画に全て入れられないだろうから、そこは物足りなく感じた
行きの新幹線、人生の伴侶〜、あたりがないのはストーリー的に唐突だし、
家を調べていてネグレクト、っていうのもなくて、しおじへの救いが少し足りないのかな?とか。
朝ちゃんが淡々としおじのおかげと語り、
しおじが、わたしがパパを殺した…?というところは実写だとさらに悲しくなった。
親の足を引っ張るどころか…
さちちゃんをスパイにしようとしたネオに言った言葉がね…
エンドロールの最後、大隣署の一幕わろた。
広島でも事件に巻き込まれてるのか!?わろ
原作者の作品おもしろいものばかりだから、もっとたくさんの人に見てほしい。
ミステリも、ほかのエピソードも面白い、奥深いのばかりだから原作読む人がもっと増えてほしいな〜。
連載中の風呂光のエピソードも気になる。
青砥さんエピソードも今この事件が出てくるか、ってい複線回収がある。
おもしろかった!
映画付き合ってくれてありがとう!
2023.9.29 映画館
久能整くんの喋りを映画館で聴く
分かり易いミスリードと犯人+2つの違和感
原作未読ですが、ドラマは観ていたので、久能整の相変わらずさは、愉しかったです。ただ、ミスリードも犯人も、若干分かりやす過ぎるかも。加えて、犯行にも「鬼の集い」にも、違和感がありました。
①汐路の狂言
汐路(原菜乃華)が1・2歩通り過ぎた処に植木鉢が落ちた時点で、狂言に感じた。階段の油も、最初に怪しく感じたのは汐路だった。ただ、久能は汐路を「芝居がかっていた」と描写するので、狂言と分からせる演出だったのかもしれない。
②朝晴の失言
「蔵に何かあった?」と訊いた朝晴に、久能がホラー映画に例えながら人形の存在を語ると、朝晴は「そんなに大きくないでしょう」と突っ込む。この失言で、朝晴は蔵の人形を見た事があると気付かない人はいない筈。後で久能が説明する通り、弁護士の父を手伝う過程で見た可能性もあるが、それなら「何かあった?」という問そのものがおかしくなる。 この件だけで犯人と断定はできないが、以降この失言以上の怪しさを誰にも感じなかったので、朝晴が犯人と明かされても、やっぱりねとしか思わなかった。
③天パ殺しのタイミング
真壁家と車坂家が、狩集家の天パを殺すタイミング、遅すぎない? 天パ殺しに気付いたキッカケは故人の写真だが、皆かなり成長していた。バレたくないなら、もっと早く始末すべきでは? 久能整は天才だから仕方ないとしても、狩集弥(滝藤賢一)にも気付かれてしまっている。全く隠蔽できていない。仮に、狩集家に気付かれない為に、一定の年齢まで生かしていたとしても、あんなに写真残しといちゃ駄目だよね。真壁家と車坂家の隠蔽能力が、低すぎる。
④ヒントの為だけの「鬼の集い」
宝田完次(ダンディ坂野)が書いた「鬼の集い」。事件の背景が解明される為に必須な戯曲。完次は、親族の呪われた歴史を告発したかったのかもしれない。ただ、出資者向けの朗読DVD観て、金出したいと思った人いた? 舞台劇をそれなりに観てきたので、救いの無い演劇にも遭遇したことも無くはないが、「鬼の集い」はエンタメ性がないばかりか、社会批判も教訓もなかった。出資を募って上演される芝居としては成立し得ない。事件を解くヒントしてしか書かれていないのは、あまりに不自然極まりない。
P.S. 久能整が、ゆら(柴咲コウ)の父の「女の幸せ」という言葉にキレるが、彼の理論はあまり正しくない。久能は「女の幸せ」は、オジサンが決めたオジサンにとって都合がいい概念で、十人十色な女性を一括りにして幸せの形を決めつけるな、と説く。ただ、久能もしくは、原作者も脚本家も、十人十色な筈のオジサンを一括りにしていないか? 女性の一括りを批判するなら、オジサンを一括りにした時点で論理は破綻する。「男性優位社会」が「女の幸せ」を規定したという方が、まだ納得しやすい。
映画館で見ても損のない作品
製作スタッフの方々が丁寧に作ったんだろうなというのがうかがえる映画でした。ドラマの時も音楽が良いなぁ、と思っていたのですが映画館だと迫力が増してより堪能できます。
所々笑えるところもあり、テンポよく話が進みます。原作やドラマと同じく、整くんの鋭い視点のセリフはもちろん、今回は犯人の自白シーンにも色々と考えさせられました。そうなってしまった背景まで思いを馳せてしまうような、役者さんの静かな狂気の表現も良かったです。原作者さんの洞察にも、映像化された方の技術にも拍手です。
菅田さんも安定の上手さです。また彼の整くんを見たいですね。
スペシャルドラマが個人的にイマイチで不安だったのですが、映画はとても満足でした。
深くて温かい
犬神家の一族のような遺産相続のオドロオドロしい話かと思いきや、もっとオドロオドロしいのに誰も死ななかった
整君は仙人のように深い言葉もあって温かい終わり方でした
そりゃあ、みんながみんなハッピーになるほど世の中はあまくないけどね
原菜乃華といえば、”はらはらなのか”っていうインディーズ映画に主演していたのを覚えている
風邪をひいて結局観に行けなかったけど
その後、”スズメの戸締り”でヒロインをやったり、脇役でちょこちょこ見るようになったけど・・・
まあ、今の芸能界ではちょっと可愛い程度の女の子の印象しかなかった
でも今回のヒロイン役は良かった
よくとおる声だし滑舌もいい
そして、つくづくアニメ声やなあと思い知らされた
主役のドラマも始まったし、期待されているよあですね
主役級の役者が多い中、松嶋菜々子が美味しいところをかっさらっていったのと、ゲッツ!も言わないダンディ坂野に笑った
面白い!
原作漫画> ドラマ> 映画かな、面白いけど
原作漫画ファンです。
漫画の実写化って「どっちも面白かったねぇ」ってことはあまりないのですが、「ミステリと言う勿れ」はドラマも面白かったですね。ドラマ版は想像の斜め上を行くライカ像を見せてくれた門脇麦が好きでした。
映画は、そのライカが登場しない“広島編”。「まぁ広島編ならこんなもんじゃない」って感じでした。
そもそも「広島編」ってそんなに人気あったんですかねぇ。「広島編」はライカはもちろん、池本や風呂光などお馴染みのキャラがほとんど登場しないストーリーで、原作の中でも少し異質なシリーズ。レギュラー陣は敢えて久能整だけにして、ちょっと古色然としたミステリをやってみましたって感じで自分の中では評価低いです。
映画はそれなりに豪華な若手(で良いのかな)キャストを揃えて、ヒロインの原菜乃華も泣きの演技頑張ってましたが、この布陣だとか菅田将暉が大物すぎて、常識的な大人達の中で、空気を読めないちょっと発達障害気味の若者が本質を突いた発言をするって「裸の王様」的構図が生きてきませんでしたね。
あ、でもそれなりに面白かったです。
常々なるままに
これぞまさに「ミステリと言う勿れ」
ドラマからこのシリーズが大好きで、楽しみにしていた作品。
やっぱり最高だった。
ドラマに引き続き、ミステリーなんだけどそれ以上に見る人の心をぐっと包み込む優しい作品に仕上がっていた。
コンクリートの例えは本当に秀逸だった。なんで子供の頃の記憶なんてほとんどないのに嫌なことは鮮明に覚えているんだろう。僕のコンクリートにも知らない間にいろんなものが落ちてたんでしょうね…
案の定King Gnuのカメレオンが流れるシーンで号泣しました。
正直、ミステリーとしては物足りないと思う。
遺産相続という設定はありきたりだし、事件の真相もちょっとぶっ飛んでいる。
でも、整くんが真顔で推理するものだから「ああ、そうなのか」と妙に納得してしまう自分もいて、少しおかしな気持ちになった。
ドラマのシーズン2もきっとあると期待しています。
菅田さんこそ久能整くんです
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