放課後アングラーライフ

酷く傷つき、人間不信により人と深く関わることを恐れるようになった高校生が、再び前を向き始めるまでを描いた青春映画で、内容に反するかのように穏やかで明るめの雰囲気が魅力的な、悪くない作品だったと思う。

しかし、城定秀夫監督が自分とは合わないのか、作品に対する没入感がなく、物語に入れなかった。
感動するとか共感するとか、そういったエモーションを受け取れず、ただ淡々と時を過ごした感覚になった。
もしかすると主演の十味の演技力が少々足りていなかったからかもしれない。

特にここが駄目とか、そんなものはないのだけれど、作品としてはそんなに面白く感じなかった。

登場している女の子が達がみな可愛くて素晴らしい映画です。
ただし、それだけを見る映画になっていて内容が薄いです。
脚本の内容が薄いのに女の子たちはそれを演技しないといけないため、必然的に大げさな演技をしてしまいます。
「薄い脚本を薄く演技する」というのは非常に勇気のいることです。「もしこの映画がつまらなくなってしまったらそれは自分の演技のせいかも知れない」という考えがよぎるからです。
脚本が薄いと言っても、もともとこの映画は原作があり、それ以上どうしようもないという感じでもありますが…。

元いじめられっ子の女の子が釣りをして、新たな友達を作る話し。初めからそれだけを意識して見ると別に悪い映画でなく、ほっこりした気持ちになれます。

何も刺さらない。

陰キャが田舎に逃げて、釣りサークルに入ってもモジモジして、仲間とソリが会わなくなって、仲直りする。
それだけの話。

釣りに関して何かしらの深みや新発見があるでもなく、海中での魚の生態が見れるわけでもない、釣りサークルである必然性は皆無。

この手の駄作は世の中にごまんとある。
にもかかわらず、あえてもう１つ駄作を足した制作者は、一体何を言いたかったんだろう？

ただで作れる訳でもなかろうに。

出演するJKを目の保養に出きる人だけ観ればいい映画。
私の人生には一欠片も必要ではなかった。

すごくいい映画でした。

映画の正解って多分こういうことなんだと思います。

平和でなんだかいいよね、明日もがんばろうって。

みんな疲れてる現代だからゆるキャンみたいなこんな感じはすごく心に良いなって思います。