劇場公開日 2023年6月2日

怪物のレビュー・感想・評価

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3.5誰もが手にするもの 誰かが手にするもの

2023年6月15日
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 ヒトは誰もが安心して暮らせる世界を目指した結果、誰もが生きづらい世界になりました。何故かな?。大人が生きづらい世界にいる子供たちには、どんな現実と未来が用意されたかな?。
 こういう映画が創られたこと、こういう映画が評価されることに、戸惑いを禁じ得ません。つまり、誰もが手に入れるものより、誰かが手に入れるものに、ヒトは共感することになります。校長先生の謂うところの、どうでもいいものに、ヒトは惹かれるわけです。きっと私もね。そんな私が手に入れたものは、かなり怪しい物みたい。
 何とかしようとする大人達が造る、何ともならない世界。無邪気に他者を破壊する、壊れた子供。そのまま大人になった、壊れた大人に気を遣いながら、壊れないようにもがく子供。その狭間で何とか足掻く親。皆様は、誰に共感できます?。
 時系列の組み方が絶妙ですね。まず御見物に、?を想起させて、シャッフルした時間で御見物に、!を届ける。やはり脚本の勝利でしょう。「パルプ フィクション」を彷彿とさせます。ただ私としては、こと無かれ世界のラスボスとして、怪物級のオーラを放つ田中裕子に、何か賞あげたいなー。
 私、是枝氏の映画を総て観たわけではないですが、ちょっと変わったかな?。これまで、どん詰まりの先にある、光のようなものを描く映画が多かった気がしますが、本作は、さらにその先まで突き抜けちゃった感が…。

 未来を生きる子供たちに、私達は何を遺すの?。

 皆様の歩む先に、出発の音が、聞こえますように…。

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機動戦士・チャングム

3.0上品なBL

2023年6月15日
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笑える

楽しい

萌える

並いる名優陣を前座にして展開される儚く美しいジュブナイル

「サテリコン」のジトーネを想起させる小悪魔的な柊木陽太が眩しい

廃車両が「スイスアーミーマン」丸出し

一番怪物感があるのはやはり中村獅童

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労働4号

4.0作品を鑑賞している観客の認識をジェットコースターのように揺さぶる構...

2023年6月15日
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作品を鑑賞している観客の認識をジェットコースターのように揺さぶる構造なのがエグい。
憤らせ、高ぶらせ、断罪させた後に、それが勘違いなんだよ?その勘違いすら勘違いなんだよ?と迫る脚本と構成は見事としか言えない。
この作品、モンペ気質のある親御さんみんなに見せたら世の中良くなるんじゃなかろうか?
小学校教師を志望する学生はもっと減りそうだが。
ふわふわとしていた校長が自分と罪を抱えてしまった児童に対して初めて本当の姿を見せて慰める姿には涙なしには見られなかった。

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銀平

4.0ミステリー版すれ違いコントな感じ

2023年6月14日
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鑑賞方法:映画館

序盤は学校と子供たちの出来事の一部分だけを見せられて、子供の行動が理解できず不気味な感じだが、そこから先生視点、子供視点で真相が明らかになる。
ただ、全部が明らかになるわけではなく、若干濁している部分もあり。
子供たちの演技が抜群によい。
視点によってキャラクターの印象も変わるのが面白い。若干無理があるようなところもあるが…
観た人それぞれが自分なりの解釈ができそうな懐の大きい映画だと思う。
終盤の雰囲気はSABAKANに似ているかも。

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ひとふで

3.0ごめんなさい本当に分からなかった

2023年6月14日
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鑑賞方法:映画館

これが「芸術」というものなんだろう。
映像や音楽は美しいなぁと思ったけど
結局何が言いたかったのか
真実は何だったのか
よく分からなかった。

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kyaroline

4.5誰が怪物なのか?凄い映画です。92点

2023年6月14日
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難しい

「驚くほど素晴らしい映画だった。ストーリーや脚本も良いが、特に注目すべきは俳優陣の演技力で、特に安藤さんや瑛太さんなどは、彼らがいなければ作品は成立しないと感じた。エンディングはあいまいだが、それが多くの解釈を生み出し、その深掘りがこの映画を面白くしている。三つの視点から描かれたストーリーは理解しやすく、その一方で、キャラクターたちが生死を超えて生まれ変わるかどうかなど、深いテーマを考察する余地があり、観る人々がそれぞれの理解を深め、楽しむことができる映画だと思う。」

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あっぷる

4.0怪物はあなたの隣にもいる

2023年6月14日
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映画冒頭から抱いていた登場人物に対する印象が全てひっくり返された

怪物と思っていた人物がそうではなくて
怪物ではないと思っていた人物が実は怪物で

冒頭は安藤サクラ演じる母の視点で描かれ
次に瑛太演じる堀教師の視点を描き
最後に・・・という大まかな流れ

というかこの映画は怪物が多すぎでお前もかお前もかってなる

結末に関してはどうなったのか分からない部分が多数あるけど
あれで良かった    のか?

評価 4.0

猫が死んでると先生に報告した女子生徒がその後嘘ついていたのは何だったんでしょう?

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冬眠

4.0是枝作品としては回収してる方

2023年6月14日
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各方面から観せてくれるのでよくわかります。
母さんが帰ってくるまで、消しゴム落としたままなのと、女の子のウソがわからない。

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イーヤン・ソ・レイ

4.0物事はあらゆる可能性がある

2023年6月14日
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怖い

難しい

1人のウソが全ての立場、環境を変えてしまう。
私たちの生きる社会は脆く、ちょっとした綻びから一瞬で崩れる。ある一部分だけを見て判断を下すと現実の問題とは全く正反対の判断をしてしまう可能性もあるのだ。

親は自分の子供を信じたいし、子供の話すことを真実だと思って行動する。でも、子供の自分は親にちゃんと真実ばかりを話してきたか…と考えると、いやそうでもない。話したくないこともあるし、悪い事は話さないし、まして自分が不利益な事は話したくない。

親はきっと子供の理想像を勝手に頭で描いている。そして、安藤サクラ演じたお母さんも夫を亡くし、自分がしっかり育て上げないとという責任感を持っていて、知らず知らずのうちに子供にその理想像を押し付けてしまっている。そこに子供は葛藤が生まれていることに気づけていないのだ。

そして、幼い時からの言葉による擦り込みは彼らの思考に歪みをもたらす。親が全てなのだから。病気と言われれば自分は病気と思い込むし、自分がダメだから叱られるんだと虐待も当たり前になってしまう。それにより、自己肯定感の低い、自信がない性格になっていく。それが普通でないんだと誰かが気付いてほしいし、自分も気づける社会になってほしい。逆にマイノリティの問題は自分は普通じゃないと思ってしまう。人間は多様性のある生き物だということも小学生の頃から、教えていく必要があるだろう。人を育てるということは本当に難しい。

でも、親は子供が困っているならなんとかしてあげたいと思う。その必死さは学校側からみるとモンスターペアレンツ認定となるし、境界線が非常に難しいと思う。

そうなると、人間なんてみんな怪物みたいなもんで、何を考えてるとか嘘をついてるとか、わからないことばかりで、中でも突出して怪物要素が高い人もいるだろうけど、結局、人間同士コミュニケーションを取りながら、試行錯誤して、長い時間をかけてその人を知り、信頼関係を築くってことが家族でも会社でもそれぞれのコミュニティで必要なんだろうなと思ってしまいました。

是枝監督✖️坂元脚本なかなかの難しいテーマでしたが、坂元さんは恋愛物から社会派なものまで、ジャンル問わずなんですね。やっぱりすばらしいなって思います。

永山瑛太さんの隠された狂気の部分が時折垣間見えてしまう演技大好きです。

そして、子役の子達の嵐が過ぎ去った晴れた草むらを走り抜けるあの飾らない爽快な笑顔、素敵でした。子供達にはそんな笑顔ができる時間がたくさんあることを祈っています。

あと言うの忘れてましたが、遺作となってしまった坂本龍一さんの楽曲、この作品に寄り添って、温かく包んでくれるような感じがとても良かったです。

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さくらん

5.0坂元と是枝の化学変化

2023年6月14日
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 エンドロールのあと、しばらく動けなかった。凄かった。場面 時制が変化する度に、それぞれの無機質な表情が、熱を帯びて来るのを感じる。が、それだけでは無い。場面場面に見える違和感が、正に怪物が潜んでいるような違和感、その答え合わせが繰り広げられる。
 坂元作品は「優しさ」や「思いやり」といった感情が、時に犯罪や隠蔽を巻き起こす原因となる切なさ、みたいなものを、お涙頂戴的ではなく、むしろ軽妙に描くところに魅力がある。
 そこに是枝監督の心をえぐりだす演出が加わり、従来の坂元作品の言葉の魅力に、更なる力が生まれている。
 これ程のコラボレーションは、そうそう在るものではない。

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じゅんいちろう

4.0😭

2023年6月14日
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泣ける

悲しい

楽しい

万引き家族の見たときも感度してしまい今回の怪物もラストシーンで涙がでちゃいました。
子供たちが秘密基地で怪物だーれだて遊んでるシーンを見て小さい頃僕も似たような遊びやったなと懐かしいながら見てました。
怪物とは一体誰なのかぜひ映画館でご覧下さい。

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120

4.5怪物は誰だろう

2023年6月14日
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母親の視点、教師の視点、子供の視点から世界の認識が変わっていく
好きな子をそう認められないもどかしさ哀しさから解放された時、彼等は光の中を走っていく
校長はいつまでも解き放たれることはない
そして彼等を包む音楽が素晴らしい

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すぅ

3.5藪の中ではない

2023年6月14日
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真相は藪の中、って感じでは無く徐々に明らかにされて行く感じ。
視点を変える映画も珍しくはないけど、「最後の決闘裁判」の方が好きです。

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やまぼうし

4.5「誰も知らない」のオマージュへのリプライ?

2023年6月14日
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現場のリアリティーや作り手の意見表明はあえてぼかす作品が好きだ。重いテーマだとしてもファンタジーめいた雰囲気や闇からみえる淡い光のような映像が是枝作品の妙だと思う。
ちょうど先日「藪の中」を読み返したあとということもあり、構成についても明確な狙いは感じた。
また、多様な推測を呼ぶエンディングは「フロリダプロジェクト」のラストから涌き出たものではないかと邪推する。「誰も知らない」と比較される作品だが、これも、子どもたちの無邪気さから深い解釈を誘う秀作だった。そしてそのラストもまた、まぁ謎である。
グッドにせよバッドにせよ、オチで評価が分かれるのが世間の常であるからこそ、明確に安心させたり重苦しい気分にさせたりせずに、それぞれに想像する余韻を残すことこそが作り手の矜持なんじゃないかなと、内容とは離れたところで感じた。

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Zack

4.0すべてはラストシーンのために

2023年6月14日
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後半間延びする感はあるが、冒頭からのすべての空回り、誤解、フラストレーションが見事に少年の衝動的または欲求的な感情のほとばしりに結実していた。

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ギョイサッサー

5.0怪物は…お前だー!

2023年6月14日
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泣ける

興奮

知的

怪物だーれだ、と予告で脳内に刷り込まれた状態で、かつてのNEVADA事件的な展開が待っている…と勝手に思ってたら、完璧なミスリード。次々と予想を裏切ってくる脚本のおもしろさと、役柄に絶妙にマッチしていた瑞々しい少年二人の佇まいと演技で、坂本裕二×是枝裕和の裕裕コンビ(勝手に命名)に見事にやられた。

話は藪の中スタイルで、謎はQIAなライトBL方面へ着地していくが、実際にそこは友情の半歩先ぐらい?という印象。意図的な勘違い演出は展開が辻褄合わせにも思えるが、立場や視点が異なればこう見えるという理解の仕方もできてうまい。小学生にしては博識すぎる星川君がかかとを踏んづけた靴を履いているとか、消しゴムで机をひたすらゴシゴシしているクラスメートがいるとか、細かいとこまでこだわりがあったし、列車の窓の泥を拭う画作りなどもすばらしかった。

結局、怪物とはだれだったのか。それは、二人の少年を追い詰めた「常識」や「当たり前」「普通」といった世の中に潜み根付いている価値観にほかならず、AKIRAの爆心地のごとく夜景のなかに巨大な穴がぽっかり開いたような諏訪湖の陰は、そんな社会の闇を表しているように思え、初っ端から終わりまでやられっぱなしな作品だった。

最後に、R.I.P.坂本龍一。

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ジョンスペ

2.5うーん😔是枝ワールド

2023年6月13日
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難しい

是枝監督の作品は何作か拝見させて頂いているが、最後まですっきりしないことが多い
学校生活における、あの二人の心情や気持ちはなんとなく理解できるが、とばっちりを受けた母親や先生は災難というしかないのか…海外の人が観ても果たして…
途中でなんやこの映画は?全くわからんから帰ろ〰️と出てったカップル👫の方が印象に残ってしまった…

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ろくさん

4.0久々に映画館♪話題の是枝監督の「怪物」鑑賞。 さすがに カンヌで脚...

2023年6月13日
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久々に映画館♪話題の是枝監督の「怪物」鑑賞。
さすがに カンヌで脚本賞を取っただけのことがある、よくできた脚本♪観客もマンマと踊らされてしまう。現実世界でも、一面だけで物事を捉えたり、恣意的に単純化された情報、自分が見たい情報だけで良し悪しの判断をしてしまうことは少なくないだろう・・。危険なことだなぁと・・・。一つの出来事にはそれに関わった人それぞれの事実があるのですよね・・。

賛否があると聞くが・・どこが否なのか、私には理解できない・・・。教室の中で、傍観者に徹していたり、いじめる側にいた人間には、もしかしたら理解できないのかもしれないなぁ・。日本全国の依里君と湊君に幸あれ。
是枝裕和監督は、愛情に溢れた優しい人なのだろうなぁと、彼の作品を見るたびに思う。

たったひとつ気になったのが、「怪物」と言うタイトル。人間の中にあるモンスターをイメージしたのだろうと思うけど、「怪物だーれだ」がちょっと無理矢理っぽくて・・。

諏訪方面に行ったら、ロケ地巡りツアーしてみようかしら♪

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J417

4.0このラストはいい。

2023年6月13日
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最初は怪物とは誰のことなのか、、、と思いながら観てたが、、、。

麦野の母親も、子供の異変を心配し、学校に乗り込んで行く気持ちはよく分かるが、見ようによってはモンスターにも見えるし、保利先生もその場を適当に取り繕う自己責任の欠落した教師に見えるし、校長先生も真摯に向き合うことをしない陰険な人に見える。子供たちも大人の分からない闇を抱えて何をしでかすか分からなく不気味にすら見える。

それぞれの視点から見ると全く違ってどんどん引き込まれていく。さっきまで嫌悪感を覚えていたのに。誰も悪くない、誰も悪くないのではないか。

なんと真っ新な子供たちの悩み、気持ち、複雑だが何も変わらない普通のことだょ、と。

台風が去った後の晴天の中を、吹っ切れたように清々しく走る子供たちにじんわりきた。

坂本さんの曲もすごく染み込んできて、より一層じんわり。さすがです。

誰も悪くなくはないか。依里の父親だけはアカンやつや。

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Qoo

4.0ドキドキした

2023年6月13日
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母親目線で始まる
が、なんか違う、なんか違う、、と不安を感じさせる
多分そのとおりではない、何かズレてる、誰が?誰を信じる?
ゾワゾワした

展開して先生パート
まさかの裏があった

そして子ども

誰もが怪物ということだろうか

怪物が吠えるような、楽器の音にゾワっとした

ラストはどう解釈してしたらいいのだろうか
何かを越えた二人の笑顔を喜んで見ていいのか

不安がまだ残った

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おんぷ