劇場公開日 2023年6月2日

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怪物のレビュー・感想・評価

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5.0今を生きて

2023年5月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

知的

幸せ

一体、その人の断片を日々でどれだけ。絶え間なく交差する事象や時系列。大切な人でも網羅できないそれ。何をもって怪物と。もどかしい想いを抱く己こそが怪物なのか。いつかの少年時代に焦がれたとしてもあの時と今でそれぞれの味わいが。そのテイストの差異をいかにアレンジできるか…。

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るいまーる

4.0怪物は誰なのか

2023年5月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

同じストーリーを3つの異なる視点で語る“羅生門スタイル”で描かれた本作は、一つ目の視点で感じた歪さや違和感、気持ちの悪さが次第に明らかになっていくミステリー的な面白さがあるのは勿論、タイトル「怪物」の意味を噛み締める奥深さがあり、なんとも言えない後味の作品でした。

中心となるのは小学5年生の男子2人。このくらいの年齢は思春期の始まりで、自分と人との違いに敏感になる。学校と家庭という狭い世界に閉じ込められ逃げ場のない子どもたちの精神状態は、儚く繊細で計り知れない物であり、大人が見える範囲なんてごく僅かであることを思い知らされました。

また、湊と依里を演じた子役のお二人の演技が本当に素晴らしく、無邪気にじゃれ合う姿は子どもらしくて可愛らしいのに、抱える葛藤や苦しみが垣間見えるときの表情は物凄く大人びて見えてハッとさせられる瞬間が何度もあり、深く印象に残っています。

彼らに大人は何をしてあげられたのか。この作品のそれぞれの大人たちの行動は、間違っていたのか。
答えは分からないけれど、ただ、彼らが笑っていられますように。誰にでも手に入る幸せが、彼らのもとにもあることを願います。

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まだまだぼのぼの