怪物のレビュー・感想・評価
全971件中、961~971件目を表示
ラブストーリーなのか…
架空の土地での物語なのか、方言は全く無かったのが不思議な感覚だった。各視点でのストーリーが展開され、順序が変わると、また別のストーリーになりそうで面白い。
誰しも嘘を吐いた事はあると思う。管楽器で嘘を吹き飛ばし、ホラ吹きを演出してたのでしょうか。安藤さくらさんの生まれ変わりのくだりも別のTVドラマとシンクしてるかと勝手に思って、微笑。
果たして誰が怪物なのか。。。
多様化した小学生のラブストーリー。
二人だけの秘密を知られたく無いから、嘘。
それに翻弄される者たち。
台風一過で晴れ渡る中、草むらを楽しく駆ける二人。
ハッピーエンドと捉えてた。
良かれと思って行動しても逆の結果になる事もある
大きな湖の湖畔の町で、息子がいじめに遭ってると思い学校に確認に行くシングルマザー、生徒思いなのに誤解され学校を辞めざるをえなくなった担任教師、モンスターペアレント対策と学校を守るために保身に走る校長以下他の教師たち、一部を切り取り売れる記事を書き教師を追い詰めるマスコミ、そして本音を言えなくなった子どもたち。
学校でいじめられっ子を助けると一緒にいじめられたり、その子が好きでも言えなかったりし、そしてある嵐の日、2人の男子児童が姿を消してしまった。そして・・・という話。
良かれと思って行動したのに、誤解が誤解を呼び、繕おうとして逆に酷くなり・・・というストーリーは悪くなかったし、シングルマザーの立場、教師の立場、子供の立場、と同じ場面でも違う人から見ると全然違った事がわかってくる様子は、既視感はあるものの面白かった。
一度誤った認識をされてしまうと、先入観から悪循環に陥ってなかなか抜け出せないものだと思う。
それはわかるが、怪物って何なんだ、って観てたが、最後まで観てもよくわからなかった。
それと、LGBT?そうなのかなぁ?BLって事?DVは有ったようだけど。
2人の児童役の黒川想矢と柊木陽太は彼らの気持ちになれるほどの良い演技だったし、安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子らもさすがの演技だった。
奥深い作品なのだろう。もう一度観たら、また違った感想になるのかもしれない。そんな重い作品だった。
過去イチ
是枝作品ではダイナミックなお話だったと思う。登場人物毎に時間が進むのも面白い、3人目位から飽きたけど。ラストは現実、答えがないのでおとぎ話にするしかないか? 田中裕子凄い、獅童だけは別キャストにしてほしかった。
誰もが怪物であり、怪物は誰でもない
息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、学校を守る校長先生、そして無邪気な子どもたち、アルコール中毒のお父さん。最初は誰が見ても、先生が悪く、生徒を体罰している。しかし、物語が進んでいくうちに、先生は無実であり、誰が悪いのかがわからなくなる。みんなは日々自分の心の中にいる怪物と戦っている。怪物がいることをバレないように、隠したり、偶に悪いことをしたり、嘘をついたりします。そして、自分のことどれだけ嫌いであっても、自分の魅力をわかってくれる人が必ずいます。その信頼できる人にどんな怪物なのかを告白して、心の開放をしてみませんか。それぞれの登場人物が台風の後どんな生き方をしているのかが気になるエンドロールでした。
完全な演出ミス
シナリオは面白く良くできているし、キャストも申し分ない。
3部構成作品でここまでキャラクターが違うのはいかがなものか?
まず瑛太のキャラクターが一部と二部で全く違う、別人かと思うほどだ。
1部は変人に演出しすぎていて2部で???になってしまう。校長もしかりで意味深すぎるし、こんな校長いないだろうってしらける。
映画の手法としてありがちで、別角度から見るとこうなる的な事は良くあるが、ここまでキャラクターが違うとこの手法じゃないほうが良かったのだは?
ラストは死ななければ一緒にはなれないって事なの?
辟易する作品
多角的な視点、物の見方をもつこと
タイトルなし(ネタバレ)
物語全体を包み込むベールがそれぞれの尺度から少しずつ引き剥がされた時、見えて来たのは美しい刹那だった。
少年たちの儚さや脆さの中に宿る、煌めくような人生の瞬間。
奇跡のような怪作。
ーーーーー
坂元裕二が舞台挨拶で、自身の幼少期の実体験に基づくと言っていたが、だとしたら坂元裕二はパトリシアハイスミスでもありルカグァダニーノでもあり、オルコットのようでもある。
今を生きて
怪物は誰なのか
同じストーリーを3つの異なる視点で語る“羅生門スタイル”で描かれた本作は、一つ目の視点で感じた歪さや違和感、気持ちの悪さが次第に明らかになっていくミステリー的な面白さがあるのは勿論、タイトル「怪物」の意味を噛み締める奥深さがあり、なんとも言えない後味の作品でした。
中心となるのは小学5年生の男子2人。このくらいの年齢は思春期の始まりで、自分と人との違いに敏感になる。学校と家庭という狭い世界に閉じ込められ逃げ場のない子どもたちの精神状態は、儚く繊細で計り知れない物であり、大人が見える範囲なんてごく僅かであることを思い知らされました。
また、湊と依里を演じた子役のお二人の演技が本当に素晴らしく、無邪気にじゃれ合う姿は子どもらしくて可愛らしいのに、抱える葛藤や苦しみが垣間見えるときの表情は物凄く大人びて見えてハッとさせられる瞬間が何度もあり、深く印象に残っています。
彼らに大人は何をしてあげられたのか。この作品のそれぞれの大人たちの行動は、間違っていたのか。
答えは分からないけれど、ただ、彼らが笑っていられますように。誰にでも手に入る幸せが、彼らのもとにもあることを願います。
全971件中、961~971件目を表示