劇場公開日 2023年6月2日

  • 予告編を見る

怪物のレビュー・感想・評価

全918件中、701~720件目を表示

4.0観る前の想像していた印象とは全く異なる映画

2023年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

ポスターやCMでは『怪物だ〜れだ?』と言うミスリードを促すような謳い文句が前面に出てたので、所謂ミステリー色が強い作品なのかと思い観に行きましたが、観終わった後の印象は観る前に想像していたものとは良い意味で全然違いました。

人間は自分が見た、聞いた、得た情報だけで、あたかも
それが間違いのない真実かのように、自分の中で、物語を作り上げ、思い込んでしまう。ある事象が球体であるならば、自分が見ている側面など、正面の側面だけで、決して、球体の裏側や左右上下の側面までは見えていないし、見る事は現実的に難しい。けれど、事象には必ず、自分が見えてない側面がある事を忘れてはならず、見えてない側面についても想像を働かせ、考え、見ようとする努力はしなければならない事を改めて教えてくれるような映画でした。

今、SNS等、見方や考え方を固定してしまうような切り抜き情報が垂れ流される時代で、それこそ、思い込みの不確実な事実がまぎれもない事実かのように拡散されてしまう世の中において、この映画はある種の警告のようにも受け取れました。

結末は明るい未来にも悲劇にも、観る人にとって様々な受け取り方が出来るような演出になっている点もとても良かったです。

『怪物』とは事象に付随する人の思い込みから肥大化した虚妄を指しているような気がしました。

2度、3度観る事でまた新たな気づきが出てきそうな映画なのでまた観たいと思います。

コメントする 2件)
共感した! 17件)
nao

3.0タイトルに

2023年6月5日
スマートフォンから投稿

難しい

予備知識なくタイトルに興味があってみました。子供達側から見るとスタンドバイミーみたいな甘酸っぱい感じで良かったですが一方で先生側で見ると前半の安藤サクラとのやりとりと回想シーンでの事実関係だけで なんでそうなるのとモヤモヤしました。最後にもっと大きなドンデン返しを期待しましたが そのままでした。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
トンボ

1.5教員のなり手がいなくなる

2023年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

生煮えで未消化です。高評価なのが分からない。学校に勤務していたことがある者として、学校の描写が違和感しかない。校長室での台詞は教員と言うより政治家。パロディだと思ってずっと笑っていましたが、もし本当にパロディのつもりなら、子供という正義を振りかざして何でも学校に投げつけてくる政治とやり方は同じで、ずるいと思った。そして、校長が女性なのも違和感。権力にしがみつきその場をやり過ごそうとするのはむしろ男。あー腹立ってきた。星もう1つ減!

コメントする (0件)
共感した! 15件)
えり

3.0かいぶつ

2023年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

作品の本意はそこじゃないと思うけど、
母親、先生(≒学校≒校長)、少年達…
すれ違い互い違いとなり、どうしようもなくなる糸のもつれって
世の中に沢山あるよなと改めて思う。
難産の末、やっとのこと産道から出てきた少年達。
結局生まれ変わるのではなく、今のままで良しとする
二人の気づきに救われる

コメントする (0件)
共感した! 11件)
asa

4.0胸にくる

2023年6月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

いじめにあった経験が少しあるので、テーマ的に胸が痛くなるが、やはり話題作ということで鑑賞。

子役の演技が、とてもナチュラルで素晴らしい。脚本も、観客の心を引き込むキャッチーさがある。
安藤サクラはやはりいい女優だ…。喜怒哀楽、彼女の演技に全部持っていかれてしまう。坂本龍一の曲も素晴らしい。

カンヌ受賞は伊達じゃなかった。
何度も繰り返し見るかと言われたら首を傾げるが、間違いなく今年トップクラスの名作だと思う。

コメントする (0件)
共感した! 12件)
さかもと

4.0母として

2023年6月5日
スマートフォンから投稿

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 9件)
posuyumi

5.0マスコミが許可なく写真を撮るのは盗撮ではないのか

2023年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

前作の『ベイビーブローカー』同様、予告編などから、少しミステリーやスリラー的な要素のある映画かと思っていたら、予想に反して切ない映画だった。

それぞれ異なる視点で全く見え方が違う。
彼らの生きる狭い世界はすごく残酷で理不尽。いろいろ分かった頃には、引っ込みつかない事もあったり。
各視点のモヤモヤを答え合わせのように整理するも、新たな理不尽に気づき、アイツが悪い、なんだコイツはと、なかなかスッキリしないけれど、ラストは美しくまとまったと思う。

是枝作品の中では一番好きかも。

コメントする (0件)
共感した! 14件)
コビトカバ

3.5最近流行りの展開 映画賞向け

2023年6月5日
iPhoneアプリから投稿

映画としては面白いが途中からの最近流行りの展開にガッカリ。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
sambalsoton

4.0上質な文学のような…⭐︎

2023年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 14件)
☆ムーミン

5.0星5

2023年6月5日
iPhoneアプリから投稿

前半で仕掛けた罠を、後半で解いていくという有りがちな手法でしたが良かったです。

コメントする (0件)
共感した! 12件)
kazu565

3.5人類みな怪物の素質はもっている

2023年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

小学生の息子が担任からの暴言、虐待の疑いからシングルマザーと学校側の衝突から物語が始まる。一見すると学校側の素朴な対応に見えるのだが、あくまで本作での母親目線での描写。学校側内でも校長、疑われた担任、クラスのいじめっ子、同級生女子生徒など各視点から見れば怪物と見えてしまう。特に人間は思っていることと真逆の行動をとったりと常に環境とのストレスを立ち向かざるを得なくなっていると思う。個人的にグッときたセリフは校長先生の【誰かにしか手に入らないものは幸せとは言わない、誰にでも手に入るものを幸せというの】。学校という狭くも人の階層が複雑な環境で繰り広げられる各視点はとても面白かったです。

コメントする (0件)
共感した! 12件)
シネマスター

4.5久々にもう一度観たい作品に出会えた

2023年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 12件)
Kchun

5.0怪物だ~れだ?

2023年6月5日
Androidアプリから投稿

自分って誰だろ?

自分って、他人が決めつけた、思い込みでしかないのかも。

コメントする (0件)
共感した! 12件)
NOM

5.0音楽と脚本と、監督と。

2023年6月5日
iPhoneアプリから投稿

私はずっと是枝裕和監督の作品が好きです。
そして坂本龍一さんの音楽も好きで、坂本裕二さんのドラマも好きです。
その超一流の3人が一緒に作品を作られるという事で、ずっと公開を待ち望み、そしてまた、その才能がぶつかり合い混沌とした作品になってしまうのでは?と一抹の不安もよぎりました。
しかし映画の終演後、その3人のあまりにも美しい協奏に、震えが来るほどに感動しました。

坂本龍一さんのAquaやhibari、と言った楽曲が好きで、「怪物」という名の映画で、もしかして怖いシーンに使われたらどうしよう、などとも考えましたが、それはそれは美しいシーンでこれらの曲が流れ、私はより一層これらの曲が好きになりました。

そして俳優陣の演技も素晴らしく、特に子役の子達の演技は、さすがの是枝演出といったところなのか、あまりにも自然で、あまりにも秀逸でした。

坂本龍一さんの最後の映画作品としては、大変素晴らしい作品を遺されたと思います。
タイミング的に、坂本龍一さんが亡くなられた後だった事、台風が通り過ぎた翌日に観た事なども相まって、この映画に感情的な奥行きを感じました。私は心から、この映画を皆さまにおすすめいたします。

追伸
本作は「カンヌ」「是枝裕和」「坂本裕二」「坂本龍一」と言った、名前先行で観に行った方々を吹き飛ばすような、骨太で本物の作品でした。上映開始1秒前までずっとうるさくお喋りをしていたカップルの女性が、終演後にすっかり黙り込んでいたのには、なんだか不思議な爽快感がありました。

コメントする 2件)
共感した! 15件)
MOON

3.5答えのない観客と作り上げる映画?

2023年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 14件)
シューテツ

3.5ひとつの視点からでは真実が解らない事を表現した作品。 本年度ベスト級。

2023年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

小学校のイジメがテーマになってる感じ。
母親目線。先生目線。子供目線の3つの視線で進むストーリー。
この3つの目線が事実が明かされる感じはとても面白かった。

2人の子供の演技が自然でストーリーに引き込まれる中、大人のキャスト陣の安藤サクラさんはじめ、田中裕子さんや永山瑛大さんなども素晴らしい。

映画賞を取る作品って、やっぱり火事や大雨はお約束なのか?
気になりながらの鑑賞で、いまひとつ作品にのめり込めず(笑)

カンヌで脚本賞を受賞しているだけに素晴らしい内容だったけど、自分の心にはあまり刺さらず。

坂本龍一さんの音楽は本作にマッチしていた感じ。
ご冥福をお祈りします。

やっぱり自分はエンタメ性のある映画が好きなのかもしれません( ´∀`)

コメントする (0件)
共感した! 11件)
イゲ

5.0わたしは、恥ずかしくなり、そして翻弄された

2023年6月5日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 15件)
まつこ

5.0嵐の日に観ました

2023年6月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

長野県の諏訪市らしい街の小学校で起こった子ども同士の喧嘩。被害者の母親の視点。担任の教師の視点。同じ場面でも全く意味が違って、最後の子ども視点による真実まで集中力を途切れさせることなく観入ってしまいました。

周囲の子供達は主人公の少年たちの関係性を見抜いていてある意味残酷。それゆえに二人がお互いにかけがえのない存在と感じていく過程が自然でした。

不幸な結末の子供たちも是枝裕和、坂元裕二、坂本龍一という日本を代表する芸術家の優しさで救いが描かれ、不覚にも涙ぐんでしまいました。

コメントする (0件)
共感した! 12件)
劇場の天使2

1.5“怪物”たちのための映画だった

2023年6月5日
iPhoneアプリから投稿

世界的に知名度がある是枝裕和監督と
日本を代表する脚本家の坂元裕二が
クィアをトピックにして映画を撮ったこと自体は
素晴らしいことだろう。

しかし本作でのクィア性は、
所詮、トピックでしかなかった。

“怪物だーれだ”
製作者はこの言葉を厭に気に入っているようだが、
そんなの問い直さなくても、決まりきったことだ。

母親は結婚やら理想の家族像を押し付け、
先生は男らしさを規定する。
そんなのアウトだって啓蒙するのって今更すぎないか?
どんだけクソジジイを対象に映画作ってんだよ。
タイトルからして怪しいと思ってはいたが、
怪物のために作る映画って本当に意味あるの?

そしてその“怪物”性を描くために、
それまでは二人の少年の繋がりはクローゼットされる。
単純に、後半の二人の姿から観られればよかった。
前半部分のミステリー要素なんて本当に冗長で、
特に母親と校長の諍いとか本当に見たくなかった。
田中祐子にあんな言葉言わすなよ。
(二人で演奏するシーン)
瑛太パートとか何のためにあるのマジで。
そういう諸々抜きにしても、単純に面白くなかった。
行ったり来たりしてまで描きたいものが見えてこなかった。
言葉の暴力とかをいちいち伏線にするなよ。
謎として解き明かそうとするなよ。
何年前の映画だよ。観客は先進んでんのよ。

ラストシーンとか、本当に、は?だったよ。
この主題で曖昧さを残すとか許されないんじゃないかな。

「ハートストッパー」とか
「ムーンライト」とか
「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」とか
観てんのかな?
当事者たちが映画の中に自分を探してきた
その旅の深さを舐めすぎてるよ。

結局は、マイノリティが物語として消費されただけだった。
物語でもないか、感動ポルノに近いかもしれない。
涙も流れないよ、、。
もう当事者としての涙しか流したくない。

追記。
やっぱり瑛太パートで気に食わなかったのは、
マイノリティが周囲からの日常的な圧力で
身を隠そうとしてしまったときに、
何故マジョリティが犠牲になる、みたいな
描き方をしてしまったのかという事だと思う。

だってさ、いま起きてることって、
例を挙げれば黒人差別者によって無害の当事者が
通報されたり殺されたりとか、
トランスヘイターやトランスを偽る加害者によって
無害の虐げられた人々がより不幸を被る
とかってことじゃない。
それをさ、なんでマイノリティも加害者になり得るって話にしてるの??現実と全く擦りあってなくない?

コメントする 2件)
共感した! 21件)
JYARI

5.0ラストについて、猫について

2023年6月5日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 14件)
ぴよぴよ