劇場公開日 2023年6月2日

  • 予告編を見る

怪物のレビュー・感想・評価

全945件中、681~700件目を表示

4.5さすが…

2023年6月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

是枝監督、やっぱりすごい。怪物だーれだ、な話かと思いきや…まあ、そうなんだけどこんなに晴々とした結末になるとは。人を想う心の空回りというかなんというか。子役もベテラン陣も皆上手いけれど田中裕子のモンスターっぷりがいちばん予想外だった。坂本龍一の音楽も心にしみすぎる…。

コメントする 1件)
共感した! 17件)
peanuts

5.0観て良かったです

2023年6月6日
スマートフォンから投稿

 とても良い映画でした
 ひとつの事実に対し人の数だけ真実がある。それぞれの大切なものを守るためにウソをつく、誰も怪物ではないけど誰かにとっての怪物になってしまう、それにより傷つく正義、現実にあるんだろうなと思いました。
 映画の中で私が一番怪物だと思ったのは、真実を言えずウソをつく子供です。大人は太刀打ち出来ないなぁと…
 本当に観て良かったです。
 あとキャスティング最高でした。

コメントする (0件)
共感した! 15件)
福

0.5題材に逃げてる

2023年6月6日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 13件)
ユート

5.0「怪物」と決めつけることの救い

2023年6月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

誰しも、誰かの目にはモンスターになり得る。
それは当たり前のことなのだけれど、相手の話しをしっかりと聞き入れようとせず、最初から「モンスター」と決めつけてしまうのと、相手の態度が理解できず、徐々に「モンスター」に見えてくるのでは、まったく違います。

子どもたちのことは懐の深いところで受け入れ、救いを与えようとする校長が、保護者に対してははなからモンスターであると決めつける矛盾と、現実。

先生は強いから、少しくらい悪者にしても大丈夫だという子どもの決めつけもまた、「優しい大人」を「自分とは違う何者か=モンスター」と決めつけているということになるのでしょう。

モンスターを覗き込むものもまた、モンスターになってしまう。そのスパイラルをどこで断ち切るか、断ち切れるのか……というところで、一見理不尽な目にあっているとしか見えない保利先生にも、なにがしかの救いがあるのでしょう。
保利先生は、自分をモンスターだと決めつけた相手に対して、「おまえはモンスターじゃない」と声を上げる。そういう意味では、この映画で一番の救いなのだと思います。

ただ、「この世にモンスターはいない。モンスターを作り出す状況と、モンスターと見なす人がいるだけだ」と、楽観的に見ることもできません。

中村獅童演じる星川清高に関しては、むしろ積極的に「怪物である」と決めつけ、なまけものの死んだふりではなく、しっかりと成敗せねばならないのではないでしょうか。

あるいは、「こいつは化け物だ」と決めつけることが、救いになることもあるはずです。

星川清高が怪物にならずに済むような状況。それが本当の救いなのでしょうが、どうすればそんな救いがもたらせられるのでしょうね。

ラストシーンは、「一度死んで生まれ変わらなければ、バリケードの向こうに行けないのでしょうか?」という問いかけだと私は受け止めました。

最後に。
カンヌには言いたい。

ネタバレやめてくれ。

コメントする (0件)
共感した! 23件)
さくや

4.0何故か泣いてしまった

2023年6月6日
スマートフォンから投稿

悲しい

難しい

 一人ひとりのちょっとした悪意やウソ、誰にも話せない心の闇、それらが幾重にも折り重なって作られていく得体のしれない不気味な空気、それを「怪物」と言うのだろうか?

 どこかで誰かが、誰かの悪意やウソをたしなめたり、闇をすくい取ってくれたなら、この得体のしれない空気を少しでも軽くできたかもしれないと考えてしまいます。

校長先生の旦那さん
担任の先生の彼女
クラスメートの女の子
同僚の先生方
星川くん家の近所の方

あの2人は生きてるんだろうか?

コメントする 2件)
共感した! 16件)
スコア105

5.0誰かにとって誰かは『怪物』

2023年6月6日
スマートフォンから投稿

泣ける

悲しい

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 16件)
ユタカ

3.5モンスターと保利先生の受難

2023年6月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 20件)
共感した! 39件)
ゆり。

4.5無邪気<邪悪

2023年6月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

最初に断っておくと、私、自分のレビューを書く前は、作品に関する解説や批評は読んだり聴いたりしないようにしているのですが、今回は観終わってすぐ、我慢できずに前日のラジオ番組のライムスター宇多丸さんによる「是枝監督インタビュー」を聴いてしまったため、少々影響を受けてしまっているかもしれません。
私にとって、是枝さんの監督作品は「リラックスして観られるもの」と、「観る前から緊張感のあるもの」があり、今作は言わずもがなの後者。そのため、疲れ気味だった先週末、絶対に混んでいるであろうこの作品を観に行くことは避け、集中して観られるように休暇をもらって、平日の109シネマズ木場の「エグゼクティブシート(会員は一般席と同額)」で鑑賞です。木場、平日とは言え空いてるな。。。(若干の複雑な思い)
人は見えないことや理解できないことに対し、「恐怖心」を抱くことがあります。そして、真実はたった一つではなく、そこにいる人の分だけあるのです。三部立てに構成されたこの作品はそれぞれの視点で語られ、観ている我々に対して徐々に起きた事に厚みを持たせることで「こういうことなのか(か?)」と解釈させてくれるものの、あくまでどう思うかは「真実」同様に観る人の数だけありそうな、「何度かは観たい」作品に仕上がっています。
特に一部である母・早織(安藤サクラさん)の視点は観ていて「あれ、是枝さん、何かいつもと違う気がするけど大丈夫?」と思って観続けますが、これ、恐らく作り手側の思う壺だと思います。何なら、解り易くバイアスをかけたような展開や演出は感情を持っていかれやすいため、二部、三部と進む都度に見える別の視点から、前に抱いた自分の感情の薄っぺらさを思い知らされ、だからこそ観ながらに「もう一度観直したい」と思いつつ、要所要所に紡がれる坂本龍一氏のピアノの旋律に心が揺らされます。
保利役の永山瑛太さん、恋人・広奈(高畑充希さん)からも散々いじられる通りの、どこか不気味な感じが醸される「(えがおでなく)笑い顔」が上手過ぎてしびれます。あの雰囲気で子供たちと相対する姿は、迂闊で危なっかしく、10歳くらいの「無邪気<邪悪」な彼・彼女たちにかかると尚更に、保利の顛末に必然さを感じてしまいます。
一方で保利と同じ側の立場である(はずの)校長役の田中裕子さん。今回も役としても俳優としても実に「請け負ってるなぁ」と感じます。落としどころが難しい本作に対し、この校長の存在がどこかハマりがいい上に、この人物の憎み切れなさ、そしてストレートではないのに紛れもなく包容力を感じる存在感。一部、二部で何気に気になる調子の外れたラッパの音が、三部のそのシーンで思わず胸が熱くなります。
そして、やはり是枝さんの子役選びとその演出は間違いないですね。メインキャストのお二人、いずれも素晴らしいのですが、私が特に驚いたのは依里役の柊木陽太さんが圧巻と感じました。一見した透明感とは裏腹に、彼の秘密めいた部部に潜む不穏さで、いつしか彼を中心にドライブしていく展開は、三部における湊(黒川想矢さん)とのシーンの全てに、何も見えていなかった大人の一人として、ショックを隠し切れませんでした。だからこその「あのエンディング」がまた凄く、さらにそこで聞こえてくる坂本龍一さんのピアノがまた尊いのです。あゝ。。。
構成、演技、音楽、そして編集、どれもが素晴らしいわけですが、とりわけはやはりカンヌでも賞に輝いた坂元裕二さんの脚本ですね。基本はクラシックなミステリーですが、「怪物誰だ」の一言で引っ張ってこれだけ深く、厚く、そして温かみのあるストーリーは、現実に返って様々な偏見や悪意、狡さなどに無意識であってはならないことを痛感させられました。
もう一度言いますが、もう一度観たい。脱帽です。

コメントする (0件)
共感した! 22件)
TWDera

4.5カンヌ脚本賞納得!まちがいなく忘れられない作品となりそう!

2023年6月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

人はみんな、心に刺さったトゲの痛みをこらえながら生きている
子供も、大人も…
そのトゲは、いじめ、虐待、個人の特異性、
強いられる犠牲、愛する人の裏切り…など、
様々な形で作品中で見せつけられる
それでも人は、
大切な者を痛みから救いたいと願う
親が子供を、教師が生徒を、子供が友達を…
しかしこれが、見事に噛み合わない
同じ時間を共有しているのに、抱える痛みと立場が違うので、それぞれ全く違って見える
特に、子供はまだ自分を守る術がない
その時その時を、嘘で切り抜けるしかなく、
それがまた、大人をも傷つける大混乱へとつながっていく…
坂元裕二の脚本が、
このあたりを実にうまく展開させていて、
唸った!

そして、是枝監督は、
ただ「人」を見せる
ストーリーに結論や結末は特になくて、
人間ってみんな、こんな感じだよね
辛いけど、みんな懸命に生きてるよね
そんなふうに優しい眼差しで語りかける

心の痛みにつぶされそうになりながらも、
緑の中を笑いながら駆けてゆく少年たちの
美しいラストシーンに、
坂本龍一のピアノのメロディが重なったとき、
なぜか涙が溢れてきた

この作品はしばらく忘れられそうにない

コメントする (0件)
共感した! 13件)
ぴーちぱい

5.0怪物探し

2023年6月6日
Androidアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 13件)
もつく

5.0もう一度観たい

2023年6月6日
iPhoneアプリから投稿

是枝監督の作品が大好きで、公開を楽しみにしていました。
最初は母親に感情移入し学校側に不信感を抱き、
次にホリ先生に感情移入し、親、学校、現代社会の怖さに怒りを感じ、最後に子供たちの視点になると、あぁ、ここまで私が観ていたものはこの子たちの世界とは全く違う、意味のないものだったのかなと感じました。
子供って、本当に純粋ですね。誰しも昔は子供だったのですが…
大人になると目の前に見えるものが全てで、些細なことで誤解してしまう。
物語ラストの坂本龍一さんのピアノが、キラキラした少年2人の姿と相まって、泣きそうになりました。
色んな解釈がある映画だと思います。もう一度劇場で観ようと思います。

コメントする (0件)
共感した! 19件)
takutaku

5.0怪物だーれだ

2023年6月6日
スマートフォンから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 16件)
まめ

4.5感情が迷子になる

2023年6月6日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 13件)
せつり

3.5まあまあだった

2023年6月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 2件)
共感した! 2件)
吉泉知彦

3.5タイトルなし(ネタバレ)

2023年6月6日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 8件)
やまもん

5.0本当の怪物はだれなのか? 観てみて下さい!

2023年6月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

難しい

子どもたちの世界に大人が介入すると居た堪れないけど子どもの変化に気づき優しく見守る母親の姿が狂気だった。
真実が表に現れず裏側が見え隠れする視点で描かれている。真実の表と裏側、そんな世界に少しばかり違和感が漂い気が重くなってしまうのであった。
教職員の児童に対しての指導が本来なのか?作ろう世界感に苦笑いしました。

子役の2人も熱演でしたし安藤サクラは素晴らしい!

コメントする (0件)
共感した! 23件)
倭

4.0スッキリしないけど納得はする

2023年6月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 13件)
らぱみ

5.0現代的なテーマを用いた人間の本性の描写

2023年6月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

先日発表された第76回カンヌ国際映画祭で見事脚本賞を受賞した「怪物」を観に行って来ました。何カ月も前から予告編をやっていたので、どんな映画なんだろうと思っていましたが、「怪物」という題名の通り、かなり怖い映画だったというのが第一印象でした。

予告編の印象では、子供が「怪物」として描かれているのかなと思っていましたが、実際は子供だけじゃなく、親、先生のいずれの登場人物も「怪物」の側面を持っていることが描かれており、流石はカンヌの脚本賞を受賞した作品だけのことはあると感じたところです。

構成としては、まず親(湊の母親の早織)の視点で描かれる1章目、続いて先生(保利)の視点で描かれる2章目、そして最後に子供(湊と依里)の視点で描かれる3章目という3部構成になっており、それぞれほぼ同じ時間軸の話を概ね繰り返す形でした(別に何章だと明示されている訳ではありませんが)。偶然ですが、先日観た藤井道人監督の「最後まで行く」も、前半は岡田准一の演じる刑事の視点で描かれ、後半は綾野剛演ずる監察官の視点で描かれていました。ストーリーは全く異なりますが、同じ時間軸の物語を、別々の登場人物の視点で繰り返して描くことで、前章で疑問が残った部分を次章以降で答え合わせをするという手法の映画を連続して鑑賞したことになりました。こういうの流行ってるのでしょうかね?

物語の内容としては、学校のイジメやシングルマザー・シングルファーザーの家庭、学校という組織、そうした環境下で抑圧された子供、SNSで飛び交う流言、そしてLGBTQと言った、実に現代的なテーマを複合的に描いており、中々深いお話でした。映画が全て具体的な現実を描いている訳ではありませんが、この時代学校に通わせる親も、通う子供にも、相当なリスクがあるんだと感じると同時に、先生の疲弊はいかばかりのものかと、改めて感じたところでした。

カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した是枝監督の「万引き家族」は、格差社会の象徴として万引き家族を描いていた感があり、ああした家族はいるかも知れないけど、何処にでもいるというものではない感じでした。しかし本作の登場人物たちは、何処にでもいる人たちであり、その分リアリティが極めて高く、それが怖い映画だという第一印象に繋がったんだと思います。

そして、題名である「怪物」、そして副題である「だーれだ」という問いに対する答えですが、冒頭にも触れたように、誰しも「怪物」の側面を持ち合わせており、誰もが「怪物になり得る」というのが私の答えでした。基本、個人として完全な悪人はいないものの、完全な善人もおらず、それが自分の属する集団や対人関係に応じて、悪にも振れれば善にも振れるということではないかと。本作は、そうした人間の本性を描写したかったのではないかというのが私なりの結論です。

俳優陣ですが、1章から3章までのそれぞれの主役である安藤サクラと永山瑛太、そして黒川想矢、柊木陽太は、いずれも迫真の演技でした。安藤サクラが上手いことには定評がありましたが、特に子役の2人が実に良かった!この2人の演技がなければ、本作は成り立たなかったと言っても過言ではないでしょう。彼ら以外では、校長先生役の田中裕子がいい味を出してました。隠蔽と論点ずらしにより保身を図る役柄で、ちょっと抜けたところがあるのかと思わせつつも、実は周到な策略を巡らせる一面も垣間見せるなど、相対的に「怪物」の要素が最も濃い人物を、絶妙な演技で表現していました。

最後に本作が遺作となってしまった音楽担当の坂本龍一に触れておきます。体調を崩された中での作曲だったようですが、透き通るようなピアノの音調が、逆に不安を掻き立てており、本作にピッタリだったように感じました。

そんな訳で、ストーリー、役者、音楽と言った各要素が見事に融合した本作の評価は、星5としたいと思います。

コメントする (0件)
共感した! 19件)
鶏

4.5『わかりやすくない』

2023年6月6日
Androidアプリから投稿

わかりやすくない
この映画はわかりやすくない

ひともわかりやすくない
だから寄り添う

「誰かにしか手に入らないものは幸せって言わない」
構造としての分断。ちょっとオーバーにしているのは世界基準?

映画はさいご、大きく転調する、というより今までのストーリーを残酷に切り捨てる
鋭利な刃物じゃなく、ひきちぎって、血が流れる

でも、そこに救いがある。未来がある
でも本当にそれは未来?
恐らくそれは未来のもと、こな。鱗粉のような…

ふたりは銀河鉄道でたびにでた

私たちは勝手に、強引に未来に連れて行かれたんだ

コメントする (0件)
共感した! 14件)
nob

4.0あー、そういう事かぁ。これはやられたわ💧

2023年6月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

要するに、マルチアングルストーリーなのね。
例えていうなら黒澤明の羅生門スタイルかな😓

人間味の欠如した校長先生を演じる田中裕子が本当に絶品。あの得体の知れない気持ち悪さの底が知れなくて、ガチで嫌悪感を抱いてしまう。

自分の子どもに「お前の頭には豚の脳みそが入ってるんだよ」という暴言を平気で言い放つ中村獅童も横っ面をブン殴りたくなるし💦

逆に永山瑛太の担任教師が、自分自身ではどうしようもない何か大きな理不尽な力に押し流されるように、どんどん“問題教師”として公私ともに破滅へ向かって落ちていくのが怖かった。

ただ、あの子ども2人が性差を超えて惹かれあう設定までは、物語の展開としてお腹がいっぱいになりすぎて、個人的にはちょっと…

嵐が過ぎ去って2人が晴れ渡った草原を走り回るシーンで映画は終わるが、そこに結論は何も示されない。もしかするとあのシーンは2人の死後の世界なのかなぁ。

で、怪物って誰だったんだろう。。。

コメントする (0件)
共感した! 16件)
プリズナーN0.6