劇場公開日 2023年6月2日

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怪物のレビュー・感想・評価

全950件中、641~660件目を表示

4.5左派系 母が 闇雲にかき回さねば、もう少しマシな結末になった

2023年6月8日
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鑑賞方法:映画館

是枝監督の新作なので、観ました。

あるあるな教育現場 なのですが、登場人物のそれぞれが それぞれの世界感と価値観で生きている事を
うまく表現できている点が素晴らしかった。

序盤のおぞましいばかりのモンスターペアレントぶりに、僕は幻滅したが、
映画的には母目線で進行するので、鑑賞者の多くは母親に感情移入して
母親を同情し、教育現場を愚弄するだろうが、
これは映画的に解りやすく 切り取り表現している のであって、あえて それに載る必要はない。
しかし中盤からの"先生視点"が加わり、 全鑑賞者の見方が変わる。 とても素晴らしい脚本展開です。
いろいろな視点が映画に加わることにより、単純ではないこの世の"社会構造"を再確認させられ、
けして世には 善・悪人が 存在しない事を知る映画に仕上がっているのは、素晴らしかった。

しかし 鑑賞者に何かを考えさせ
問題定義をされるが、けして結論に導かない是枝監督作品。
そろそろ主張をした映画作りに移行して欲しいと願います。

LGBTQ映画なのかもしれないが、思春期の子供たちの心は いろいろ雲の様に動き回る ので...

「豚の脳みそ」を告白する 夜の坂道、良いシーンだが 画面端にカメラマンの影が入ってしまっているのが残念。
気にする方がおかしいし、良いシーンだから、別テイクを使うのも もったいないのだが。。。気が付いた 自慢

映画「イングリットバスターズ」の酒場でもやっていた、"誰だゲーム" 面白そうだから、やってみたい。

とにかく 答え合わせばかりの映画なので、
時系列が産雑になりがちなのを、
混乱しないような 道しるべを置いてくれたので、過去と現在の時間の流れを間違う事はない。
脚本家とその編集した編集者は素晴らしい。 「脚本賞」

前夜にたどり着いた後の、ラストシーンなのだから
そういう結末です。 セリフ通り。
こういうラストシーンを描ける監督が、アニメ界以外の日本に居た事に感動した。 「監督賞」

音楽は特記特別記載事項はないが 坂本龍一さん。

次の是枝監督作品も必ず観ます。
映画ではないが、いじめ問題での漫画「聲の形(全7巻)」を読むことを進める。

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YAS!

3.0一番闇ってるのはアノヒトですよね?

2023年6月8日
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Mariko

3.5大人になって、保守的になったかなあ

2023年6月8日
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Ori

4.0ずっと胸が締め付けられながら観た。「藪の中」とは作りが違う。元気なときに見に行って下さい

2023年6月8日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

誰かの嘘、誰かの憶測、誰かの噂、誰かの保身、誰かの憂さ晴らし、そういった大きいものから小さいものまで、色んな人の色んな闇がどんどん、どんどん積み重なって、怪物をつくって行く。誰の中にもあるそういった闇が怪物なのかもしれない。その怪物は弱い人、少数派を追いやっても行く。ずっと胸が締め付けられながら苦しく見た。うつ映画なので、元気なときに見に行った方が良い。

序盤に展開するストーリーから、これは何があったのだろう、誰が何をしたのだろうと、一種のミステリーになって真実は何なのか気になってしょうがない。見終わった瞬間は星4.5かな、と。ただ、思い返すと気になるところが出てきて、少しマイナスしました。

誰かの目から見たらこうです、ある人の目から見たらこうです、真実や如何に?という「藪の中」とは異なり、後半、徐々に見えていないことが明かされて分かる1つの真実。認識の違いというより、人間には見えていないことも多い、そして、それは捉え方を一変させることもある。
「藪の中」「羅生門」とは異なり、誰かの語り、つまり主観が入った状態で話を知らされるのではなく、観客は客観的な事実として話を追っていくため、前半と後半のある人物の違いは、ミスリードを狙い過ぎではないだろうか。他の方がコメントされていたが演出ミスではとも思えた。
また、真実が分かったときに、それぞれの事情から、そうかあの行動はこういう理由だったんだね、それはやむを得ないよね、と思えるところと、その部分が弱いところがあり、少しマイナス。もっとピースが全部カチッとハマり、おおお、さすがカンヌ脚本賞!と思いたかった。特に校長は、人物造形に一貫性が感じられず、田中裕子さんのぬめっとした演技に寄りかかってるところが大きい。まあ、現実、そんな貫通行動で一貫性のある人はいないから、リアルなのかもしれません。
子役の2人はとてもとても良く、次代の柳楽優弥さんを期待させました。

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くまくま

5.0日本映画らしさ

2023年6月8日
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鑑賞方法:映画館

是枝監督の作品はずっと興味があり、今回初めて観ることが出来ました。
観て良かったと思える作品でした。
感動で泣くとかそういう作品ではないです。
ハーメルンの笛吹のような物語でもないです。
ひどく日常的で、平成的で、多くの日本人がどこかしらに共感やあるあるを感じる作品で、きちんと答え合わせをしているようにも見えるけれど、怪物やラストに考察の余地があります。
私はラストに救いを感じました。
違和感をみなかったことにして、幸福な未来へ向けて駆けていく子供たちの笑顔に、これこそが現実の未来だと思いました。
私も怪物です。

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はらぺこ

4.0「出発するのかな?」「出発の音だ。」

2023年6月8日
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監督はまた、家族の話を作り上げた。同じ時間を三つの視点で展開していく物語。その視点は、ときに本人の思い込みも激しく、まったく別の印象となる。黒澤映画「羅生門」のように。劇中、子供をバケモノと表現する場面があるが、安藤サクラも永山瑛太も二人の子役も、バケモノと呼んでいい演技力だった。さらに伏線がいたるところに張り巡らされて考察が尽きない。「豚の脳」「虐待」「廃線」「二人の関係」や、そして「出発の音」の意味するところ。結局、この映画の中の「怪物」は誰だったのか、何だったのか。鑑賞後の感覚は、是枝監督の「三度目の殺人」の時のような、煙に巻かれたような有耶無耶にされたような、つかみどころがない。だけど裏返せば、「怪物」は誰の中にも潜んでいるとも思える。善人とか大人しいとか思われていた人間が、なにかの拍子に急に豹変してしまうような。自分が正義だと信じる者は暴走してしまうことや。ありもしないことが噂となって、さも真実のように捏造され歪められて事実とされてしまうことや。平穏だと呑気にしている日常にこそ、得体のしれぬ怪物は潜んでいるよとでも言いたげな。
ああそうだ、窪田空穂の短歌を思い出した。
「哀しみは身より離れず人の世の愛あるところ添いて潜める」

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栗太郎

4.0胸が痛くて蹲る。

2023年6月8日
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三つ子の魂。
鑑賞しながら最初に浮かんだのが
この言葉だった。

幼い頃の環境、佇まいがいい年に
なっても影響を及ぼしていると
この頃思う。
でも、それがどんな環境だったかは、
視点次第で、がらりと姿を変える。

映画は三部構成で見事に真実のあやうさを
伝える。
若くて軽い先生が、息子をいじめてることに
気づき、猛然と抗議するシングルマザー
(安藤さくら)。
観客も感情移入し、学校に怒りを感じる。
これが一部。

ところが二部はがらりと変わり、先生にどうやら
罪はなさそうだと思わせる。
悪いのは子どもか。

そして三部は子どもの闇と光が描かれ、
怪物というのはいったい誰なのか、
幻惑されていく。

謎が謎を呼ぶ脚本の妙味と、真摯なテーマ、
役者陣たちの見事な演技。
あまり好きな言葉じゃないけど、
ここには弱い立場の人たちのどうしようもなさと
哀しさ、切なさを、肯定する懐の深い世界観が
ある。

映画で行間を読ませるというのは、
一歩間違えば芸術的になって、
エンタメ性に欠けるのだが、
この作品はちゃんとそこにも到達している。

是枝さんの中でも一番じゃないかな。
あと、2回は観るつもりです。

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高坂圭

3.5観たい度○鑑賞後の満足度○ 日本映画で恐らく初めてこのテーマに切り込んだ先進性と挑戦意欲は認めるが、それを描くのにこの演出と脚本で良かったのかは疑問。と云うことで、も一回観ようっと。

2023年6月8日
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もーさん

4.5二面性を持つピースどうしの複雑な関係性から浮かび上がるもの

2023年6月8日
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ちょっとした何気ない一言や仕草が、妙に何十年も心に残っていて、『あのとき大丈夫だった?』当時のことを聞いてみると、『そんなこと言ったっけ?』と本人は何も覚えていないといった反応を示されることがたまにあります。

当たり前ですが、多分同じ事でも感じ方や受け止め方は千差万別で、その千差万別が少し通常とは違う形で、増幅されたときどのような物語が生まれるのだろうか。そんな一つのシュミレーション実験のような印象を受けました。

物語を構成する一つ一つのピースは、それぞれが別のピースと複雑にいりくんでいて、かつそれぞれのピースの全てが、一見悪のようでいて、実は悪ではない。強いようでいて実は強くない、黒のようでいて、実は白でもある・・・そんな二つの相反する性質が同時に存在しているような不思議な二面性をもっているような印象を持ちました。まるで量子系のように。そのことが徐々に明らかになる過程が実にスリリングであり、一時も目が離せませんでした。

そしてなおそれぞれのピースは互いに依存関係を結び、他のピースの弱い部分を互いに補い合っていたような印象を持ったのです。儚い夢のように、微妙なバランスのうえに成り立っているその関係の全体像が見えたとき、浮き彫りになっていたのは・・・・人が生きていくことの哀しさと微かな希望の光でした。

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pen

4.0誰もが見えない戦いをしている

2023年6月8日
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泣ける

悲しい

怖い

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ムラサキ・サキ

5.0今年観た映画の中で一番

2023年6月7日
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ぬおーん

5.0かいぶつ、だれだ。

2023年6月7日
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redir

4.0是枝ワールド全開😱

2023年6月7日
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悲しい

怖い

難しい

怪物、是枝ワールド全開😱
人は誰にでも、見えてないモノ、勘違い、どうする事も出来ない状況ってあるものです🫨

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タモン

4.0怪物だーれだ

2023年6月7日
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見る人によって感じ方違うんじゃないか

評価が難しい

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トント

5.0誰もが優しくあったからこその悲劇

2023年6月7日
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泣ける

知的

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こまめぞう

4.5何度も見返す価値のある作品

2023年6月7日
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立場が違えば、同じ風景でも全く違って見える。
そのことを教えてくれ、警笛を鳴らしている作品。

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はりねずみ。

4.5本当の…

2023年6月7日
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坂元裕二さん作品、とても好きです。
余白を存分に残してくれ、その中で自由に思考を巡らせることができるところが。
極力内容を知らずに観ると決めて鑑賞。
前半、理解不能な大人たちの対応に観ていて本当に腹が立ってきた。それに対して真っ向から立ち向かう母(安藤サクラさん)を援護射撃するような気持ちで観ていたところ…

子供や家族の気持ちを分かっているようで本当は何もわかってないのかも知れない。
同じように自分の言動も正しく(自分の思い通りに)理解されないことがあっても仕方がないことなんだろう。

世の中にあるマイノリティーに対して寛大にとか弱者だからという視点で世の中が動く時、当事者が本当は何を望んでいるのか、その声の吸い上げは根気よく丁寧に行いたい。と同時にその機会が身近にない。
依里さんへ"もう大丈夫、安心して生きてほしい"と言いたい。それには何が出来るのか。
余白部分に引き続き思考を巡らせたい。

坂本龍一さんのご冥福をお祈りします。

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とっちゃん

3.5親になる覚悟

2023年6月7日
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難しい

本質とは違うかもしれませんが、子育ての難しさを感じました。

子どもは外で何をしているか、親はわかりません。常に心配していなければならない。

多様性とは何か。幸せとは何か。親になると、教えたり、一緒に考えたりしなければならない。

親になる覚悟を考えさせられる映画でした。

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そるたん

3.0お前らはそれでいいのかもしれないが

2023年6月7日
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悲しい

難しい

幸せ

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YOU

4.5母、教師、子供、複数の視点から物語を捉える

2023年6月7日
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同じ出来事を母、教師、子供たち、複数の視点から描くことで映画の中で巻き起こるあらゆる出来事が三次元的に捉えることが出来ます。始めに見えた世界が、見終わった後に全く違う風に見える斬新な構成でした。
一つの出来事でも人によって感じ方、捉え方は違い、真実は人の数だけあるというメッセージ性を感じました。
キャストが豪華である上、音楽、風景も綺麗です。
特に、映っている映像に緩急があるわけではないのに物語が進むにつれて見ているこちらの心の揺れ動きが大きくなっていく不思議な感覚でした

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Sugi