怪物のレビュー・感想・評価
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やるせなさと向き合うということ
子どものころは、ここまではないが親には言わない遊びや秘密はあったものだし、それを共有することで仲が深まる時があった。
一転、親の視点から考えた場合そうではなくなる。傷やケガ、帰りが遅いがあれば事件、事故はたまたイジメを想像するのは無理もない。
今回の件の場合は、どうすればよかったのだろう。
イジメに早期に対処したらよかったか?
虐待する父親の通報か?
好きな気持ちを話せる大人、場所があればよかったのか?
はたまた、何もしないのでよかったのか?
顛末を知れば、大人が感情的かつ忖度した結果とも見れる。
だが、では親は何も出来ないのか
言いようのないやすせなさを感じてしまう。
向き合うことの難しさを感じた作品でした。
見るもの、聞くものだけが、真実ではない…
親、担任の先生、子供、それぞれの視点によって事実が異なるということ。ましてや、子供の嘘や、周囲が強要させた嘘、噂によって、真実とはどんどんかけ離れていく。冒頭、親の視点から見るので非常に心がざわざわと不快な時間が長かった。担任の先生が不敵に笑ったり、飴を舐めるシーンはやり過ぎ感があり、余計に煽られた。ラスト子供二人は死んでしまったのだろうか。人と違うということは異質であり、間違いであり、怪物であるという思う側もまた怪物である。こんなことを言いたかったのだろうか。
❇️『瑛太さんは何故飴を食べたのか?マジ一番笑うところ😅』
怪物
❇️『瑛太さんは何故飴を食べたのか?マジ一番笑うところ😅』
🇯🇵長野県諏訪市
🔵かーるくあらすじ。
シングルマザーの息子が虐められてるのか?
靴が無くなったり、水筒に泥水、先生に殴られた事を母親に伝える。母親は学校に抗議する。
しかし見方の角度を広げて見ると、おかしいのは学校だけではなかった!いろんな種類の怪物達が現れる青春クライムドラマ。
◉70点。
★彡ややこじつけや過剰な演出も、あった様な気がするが、角度を変えて見るとこんなに真相は違う事に驚きました。
🟢感想。
1️⃣🔺『怪物とは言い難い!』
★彡怪物の表現には見合わないと思いました。
2️⃣⭕️『学校の対応ってあんなに酷いのか?』
★彡瑛太さんも飴を途中で舐めるとか普通ないでしょう😅ちょっとコメディーの雰囲気ありました。
3️⃣⭕️『スタンドバイミーぽくて良かった。』
★彡秘密基地的な環境は癒されるな。
4️⃣⭕️『一筋縄では行かないイジメの実態』
★彡誰でも瑛太さんの様になりうる。
見た時の状況だけでは判断が難しいですね。
👩🏻👦🏻🚃🏞️🧑🏻🏫
苦しくて辛い
火事を起点に少しずつ事実がわかっていくところが、時系列の記憶が追いつかず
もう一度確認のために観たくなるのかもしれないけど、もう一度は辛い
ずっと胸の奥がザワザワして
「かいぶつだーれだ」 が突き刺さってきます
最後の最後になって もしかしてもうラストを迎えているのか?と不安になったところでエンドロール
こんなラストなんだーー岩井俊二作品だから??
とか思いました。ファンタジー
子供を愛している 日々の暮らしがある
なんかおかしい
こうありたいと思うがどうにもならない
モヤモヤする
気づけない 気づいても私ができることは?
なんでこんなに忙しいのだろう
忙しいふりをして本当は煩わしいのかな
モヤモヤする………
とにかくキメツケルのはやめよう
推測や憶測での話は控えよう
認知のズレ
怪物は。。
誰もが誰かにとっての怪物になりうる。
親、教師、校長、同級生、そして湊と悠里。
それぞれの視点から見た一連の出来事の顛末。
ナレーション少なめで、余白を解釈で穴埋めしながら鑑賞する必要があるものの、登場人物たちそれぞれの主観がうまく描かれていた。
人は自分が見たいものだけを見てる。
そして自分が見たいものだけを人にも見てほしい。
自分と違う価値観や考えを持つ人を恐れて怪物扱いする。
また、自身も人から不本意にも怪物扱いされる。
普通とは?
自分にとっての普通が他の人にとっての普通ではない。
自分にとっての普通は他の人にとっての幸せではない。
ラスト、これ以上ない幸せな表情で明るく走り去る子どもたち。自分たちだけの世界でしか幸せになれない子どもたちの現実が浮き彫りにされたようで、「僕は可哀想じゃないよ」と言われているようで、親としての絶望、哀しみに胸が締め付けられた。
子を持つ親として、心穏やかでない描写が多く、子どもたちとしっかりと向き合って話を聞いてあげたい、そして自由にしてあげたいと考えさせられました。
怪物とはなんなのか、という問い
「藪の中」のような作りになっているが、それぞれの主張が食い違うのではなく、それぞれの出来事が組み合わさると事実が見えてくるという作りがうまい。
作中でテレビのドッキリを見ながら「どうしてわからないんだろうね」と母親が言って、息子が「(自分たちは)テレビで見ているからわかるんだよ」と返すやりとりがある。それがこの作品の構成をうまく言い表している。
麦野早織はシングルマザーで息子の湊を育てている。元気な良い子なのだが徐々に様子がおかしくなってくる。早織が問い詰めると、学校で担任の保利にいじめられていると打ち明ける。
早織は事実を知りたくて、学校に行って校長に訴える。しかし、学校側は棒読みの謝罪を繰り返すばかり。それでもあきらめない早織の前に保利が面会し、謝罪する。心のこもらない言葉に早織は苛立ちを募らせる。事態が悪化していく中で、保利が「あなたのお子さんは星川依里という同級生をいじめている」と口走る。
本作には3種類の「怪物」が登場する。
最初の怪物は麦野早織だ。学校側にとって、クレームをつけてくる親は怪物で、事態が大事にならないように対応しなくてはならない。
次は、教師の保利だ。早織にとって息子の湊を傷つける保利は怪物で、事実を確認しても謝罪の言葉をつぶやくばかりの存在だ。
最後に、湊の同級生の星川依里。彼の父親が「息子は怪物なんです」と語る。また、星川は教室でも宇宙人扱いになっている。
時間軸を戻しながら、それぞれの「怪物」の視点で物語が描かれる。
誰が「怪物」なのか、という犯人捜しがテーマではない。
描かれているのは「怪物」の印象に踊らされる人々の姿だ。
現代社会において主にインターネットの問題点としてよく指摘される、陰謀論やエコーチェンバーといった問題が本作にも通じるテーマになっている。ネット社会だけでなく、われわれは印象や噂に踊らされる。自ら作り上げたフィクションの中で生きている。
レビューの最初に書いたドッキリに関するやりとりのように、我々も自分の視点からしか物事を見られないのだからいたしかたない。それが現実というものだ。
現実的な問題とサスペンス・ミステリーの融合
内容は言わずもがなヘビーですが、物語の運びがスムーズでどんどん進んでくれるので、映画としてとても面白いです。
なぜ?と感じていた部分が進むにつれてキチンと分かっていくので、サスペンス・ミステリーとしての気持ちよさもあり。
登場人物の誰しもが怪物っぽさを持っているところが現実的でした。
それぞれ自分が正しいと思う行動をしていて、でもそれが他人にとっては正しくない場合もある。しかも正しさを盾に守ろうとしている存在にとっても…
対話・相互理解は重要ですが、話さない自由もあるよなと思いました。
登場人物1人1人の人間性やバックボーンも、限られた上映時間の中で最低限、しかし十分に描かれていたと思います。
是枝さん、坂元さん、凄い…
「面白い」と言わないといけないのか…
是枝裕和監督、坂元雄二台本の作品。
どちらも好きなクリエイターのため、楽しみにしていたけど思ったほどの面白さを感じなかった。
3人の視点で順番に展開され、また2人の子供が抱える事情・葛藤をあえて明確に示さないため、いろいろぼやけすぎていた気がする。
見る側の考えの余地を当たることができるため、ぼやさせること自体は悪くないが、それでもぼやけすぎ。
坂元雄二らしい言い回しもあったけど、今回は作品の雰囲気を尊重したのか、あまり坂元雄二節が見られず残念。
是枝裕和監督、坂元雄二台本の作品のため、「面白い」と言いたいところだが、そこは素直にまずまずの評価だっという自分の完成を大切にしたい。
保利先生かわいそう‼️‼️‼️
ビルが燃えてるところから始まる。そこに息子が来て「人間の脳に豚の脳を移植したらそれは豚?人間?」という
そんな中息子の片方の靴が無くなったり保利先生にお前の脳は豚の脳みそだと言われたと母親が聞いて学校に伺う。
校長は生きているのか死んでいるのかも分からない表情、担任の保利先生はなにかを暗記してうろ覚えのような口調で謝り出す。先生たちの態度に怒る麦野母。それでも保利から麦野に対しての暴力や暴言が耐えずまた母が学校に行く。保利先生が「麦野くんは同じクラスのよりくんをいじめてますよ」と発言。そこで麦野母がよりくんの家を尋ねると麦野の靴が片方あったり火傷したあとなどの不可解なことがあった。そのあと家に帰ると麦野のカバンからライターが出てきた。
一方、保利視点から見ると麦野が暴れているところを止めようとして手がぶつかってしまい鼻血が出ただけなのに、これらが大事になり保利は謝罪会見をする。新聞にもなった。
そして家にカメラマンが来たりそのせいで彼女も失ってしまう。豚の脳みそらしきものが置かれていたりなど嫌がらせを受け保利は限界そうだった。そして実はよりは他のクラスメイトからいじめられており麦野は傍観していたが、2人気にりなった時は仲良くしていた。
終末になると麦野とよりが仲良くしてるところがよく見られた。よりの家に尋ねた時よりが虐待されている描写があったこれは私の推測だが麦野はよりのことが好きなんじゃないかと思った。
映画のタイトルの「怪物」とはいったい誰のことだろう? 校長?教頭たち?保利?依里?湊?依里の父親?オバマ元大統領は2023年に見た好きな映画の一つにこの「怪物」を挙げているらしい。
動画配信で映画「怪物」を見た。
2023年製作/125分/G/日本
配給:東宝、ギャガ
劇場公開日:2023年6月2日
安藤サクラ(早織)
永山瑛太(保利)
黒川想矢(湊)
柊木陽太(依里)
高畑充希(広奈)
角田晃広(正田)
中村獅童(清高)
田中裕子(伏見 )
予備知識なしで見はじめる。
知っているのは監督が是枝裕和、
永山瑛太と安藤サクラが出演していることだけ。
物語は雑居ビルの火災からはじまる。
早織の息子、湊は学校でいじめられているようだ。
「自分の脳は豚の脳と入れ替わっている。担任の保利にそう言われた」と話す湊。
早織は学校に乗り込んだ。
校長や教頭たちは頭を下げるだけでまともに向き合おうとしなかった。
沙織は何度も学校に押しかける。
保利は「湊は同級生の星川依里をいじめている」と話した。
しかし依里は「自分はいじめられていない。保利はいつも湊に暴力を振るっている」と証言した。
保利は保護者会で謝罪させられた。
そして退職に追い込まれる。
星川依里は友達がいない。
宇宙人と呼ばれてクラスでいじめの標的になっている。
依里が湊にいじめられた確証を得ようと保利は星川家を訪ねた。
依里の父親は息子を化け物と呼び、
「頭に豚の脳が入っているから人間に戻そうとしている」と平然と語った。
ひとりの女生徒は湊がネコをいじめていたと保利に話した。
保利の家には週刊誌の女性記者が押しかけた。
雑誌記者が片山萌美だったのでちょっと驚いた。
他の是枝監督の作品にもちょい役で出ていた。
週刊誌に暴力教師と書かれ、学校を退職する保利。
雑居ビル火災の夜、ライターを持って出歩いていた依里。
映画のタイトルの「怪物」とはいったい誰のことだろう?
校長?教頭たち?保利?依里?湊?依里の父親?
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
オバマ元大統領は2023年に見た好きな映画の一つにこの「怪物」を挙げているらしい。
教職志望者が減らないか心配
感想メモ
母、教師、息子と視点が移り変わる度に、自分が如何に物事を思い込みによって見ているかに気付かされる
誰もが誰かにとっての怪物になりうる
普通に結婚して普通に家族を持って、普通が幸せだよ、という母親の何気ない言葉、その言葉で息子は自分は幸せにはなれないと悟る
ホリセン何もしてないのに辞めさせられて可哀想、しかしあなたの息子イジメやってますよ、なんて確実な根拠もないのに親に言っちゃうあたり教師には向いてない、謝罪する時に飴食べるのもどうかと
しょうもない、しょうもない
誰かに手に入らないものは幸せなんて呼ばない
この言葉に救われる人は多いと思う、気づいたら泣いてた
台風が上がって、生まれ変われたかな
笑顔で草むらを疾走している最後のシーンは希望を感じられて良い
手と鼻の接触ってこれだよ?、が好き、なんかツボ
坂本龍一さんのピアノ演奏も素晴らしい
この作品は母親視点・担任視点・子供視点の3点から物語を見せてくれる。
鑑賞している私たちに母親と同じような憤りを抱かせ、担任と同じように不条理でがんじがらめにされる理不尽さに心を締め付けられ、最後にあの2人の子ども達の世界に引き込まれて抜け出せないまま、晴天の下で楽しそうに駆け出す2人を見送って、優しいピアノの音と共に作品は終わってしまう。
いろんな感情を与えられたままの私たちは、この登場人物たちを、あのラストを、どう捉えたらいいのだろうとモヤモヤしたまま置いてけぼりにされてしまう。
他の方たちもレビューしていましたが、
私もきっとあの2人は土石流に巻き込まれてそのまま…だと思う。
この“怪物”だらけの世界から抜け出しあの壊れた列車に乗って新しい世界へ行こうという発想が、、
小学生だから、もしかしたら本当はそんなこと出来るわけない、ありえない、って少しは頭の中にあったかもしれないけれど、唯一心から信頼し合える、心から想い合っている2人はもうそうするしか心から笑い合える世界はない、って思っていたのかもしれないと思ったら胸が締め付けられる。
それに小学生の生活もしんどいよなぁ、、って思う。
親からは悪意のない価値観を日頃からぶつけられ、学校へ行くとあぁいういじめっ子は必ずいる。
小学校って、人間の汚さや周りの無関心さを学ぶ場だとも思うし。
思ってた以上に学校の教師はそこまで悪い人達はいなかったように思うけれど、でもやっぱり無関心さから、本当に子ども達には寄り添えてなかったと思う。
校長先生の心の闇も星川くんの父親の闇もドス黒くて見ているだけでしんどい。
安藤サクラ演じる母親も、活気があって子供思いで一見良い親なんだけど、意外とあぁいう親の方が子供は追い詰められたりするし…なんだか難しいなぁ、、
担任の先生が子供たちの嘘で追い詰められていく様は、嘘のようだけど実際起こり得そうでゾッとする。
観ていてすごくモヤモヤとした感情に飲み込まれそうになっていたけれど、終盤の坂本龍一さんのピアノ演奏が流れてきてから自然と気持ちが晴れていったような気がした。
そして、なぜかすごく泣きたい気分になった。
坂本龍一さんは、本当にすごい方だったんだなと気付かされた。
ご冥福をお祈りします。
普通じゃなければ可哀想なのか?幸せじゃないのか?
最初の重要な展開を見た私も母親や先生と同じように真実を知らなかった。
ただ、2人だけの世界で幸せに生きているという真実を2人だけが知っていればそれでいいのかもしれない。
多くの人が手に入れられるものが幸せ、当たり前のことが当たり前にできる環境が幸せであるように、2人にとってはこれが当たり前で、幸せなのだと思う。
もはや真実を知りたいという自分のもやもやを満たすためだけの行為すら正しいのか分からない。
誰かが嘘をついてる、ついてない。
誰がやった、やってない。
自分は間違ってない、貴方が間違えてる。
自分のため、学校のため、利益のため真実を虚偽にするような屈折した考えをするのはいつも大人たちで、自分を犠牲にしてでも目の前の幸せを守りたい気持ちを優先できる子供達の素直さに、自分の10代を思い出した。
こう言った「何気ない日常にある何か」について触れる類の作品はいつも「普通」や「当たり前」とは何なのか考えさせられる。
ラストシーンでは映像の色味ももちろんだが、世界が明るかった。2人だけの世界で幸せに暮らしている、つまり死を意味するのかと個人的には感じました。
衝撃
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