怪物のレビュー・感想・評価
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話が本当にリアル。一つ一つの言葉に注目!
怪物とは、、、奥深い、、、。
坂元裕二作品はいいぞと勧められ、もともと気になっていたため鑑賞。
内容としては、すごいリアルでありそうな話で心にくる。一応3部構成?なのかな?視点が変わるだけでこうも見方が変わるのかと驚き。様々なことが解決というか明かされていくのを見て納得し、ワクワクする。
何気ない一言も名言級に響いていたり、何よりみんな演技が上手い。こういう風に見せたいんだろうなっていうのがしっかり分かりそう見える。
完全な善人や悪人はいないと言うけれどこーゆー事かと。何かのために悪人にもなれ、人によっては善的行動でもある。全てを見て知った上でもう一度見返したいと思える作品。あとは、これが全てか分からないけれど物足りないとこもある。読者に呼びかけているのか、本では説明しているのか、、、とりあえずメッセージ性があるのは確か。
色々言ったけれど、これは見ないと分からないところがある。どういうものなのかは是非見て確かめて欲しい。なんとなく賛否も分かれそうな気はするけど。
圧倒
脳みそと心臓が震える、そんな感覚だった。
上手く言葉にできず浅い言葉しか出ないけど、天才たちが生きている時代に一緒に生きれることが嬉しい。
生きてる限りこういう作品を観て、人間って人生って何かずっと考え続けたい。
怪物のひとつは、誰の心にもある残酷性だと思った。彼らは残酷性を捨て、自分の気持ちに正直になれた。
終わり方に関しては、まだまだ現世では思うように生きれないということか、こどもたちの未来ではそれが叶えられているということかどちらにも感じられた。
難しい
いろんな視点で話が進んで、途中から理解し繋がってくる部分は多いけど…
どうしても巻き込まれた先生が不憫すぎて、他に気持ちが寄り添えなかった。
物事は一つの見方だけでは分からないことが多いし無意識にみんな相手を傷つけたりもするのも確か。でもやはりやっていい事と悪い事はハッキリしているので、今回その部分は置いといてってなってるのが感情移入できなかった要因かな…
最後の解釈もどっちか分からないけど悲しいことには変わりない。
是枝裕和監督最新作というだけでなく、坂本龍一の遺作としても心して鑑賞したい一作
非常に見応えある作品であることはもちろんですが、まずは触れておきたいのは本作のパンフレットです。やや控えめなサイズながら、内容が非常に充実したパンフレットには、闘病しながら書き綴った坂本龍一の文章(絶筆?)が掲載されており、それだけで手元に置く価値は十二分すぎるほどにある読み物となっています。
流石に坂本龍一本人が本作のために作った劇中曲の全て演奏することは不可能だったようですが、静謐で美しい、しかしどこか不穏なメロディーは、映像の雰囲気と絶妙に絡まって、耳から離れなくなるほど印象的です。
映画本編では、思わず演技であることを忘れるほどに観客の感情を高ぶらせる是枝監督の演出が冴え渡っていて、序盤の小学校における理不尽なやりとりでは、教員たちの丁寧だが非人間的な対応に思わず安藤サクラと同様、つい声が出そうになるほどです。
しかし是枝監督は時系列と視点が変えて、同じ場面の全く異なった側面を見せることで、さきほど観客が心で振り上げた拳の置きどころをなくしてしまいます。このように本作では、観客の単純な予断を許さない登場人物の内面(中村獅童演じる役は除く)を、独特のリズムを伴った映像の積み重ねで表現しています。
なお本作では映像と同じくらい、言葉の使い方も重要な意味を帯びています。多くの台詞は、決して説明的ではないものの、ほんのちょっとした抑揚のつけかたや間合いで、一聴しただけでは取りこぼしてしまうそうな、話し手が込めたほんのりとした悪意を表現してみせます。巧みだけど、良い意味でいやらしさの漂う演出であるとも言えます。
なお作中には、主人公の二人の少年の関係性に関する、ちょっと気になる要素も含まれるんだけど、監督ももちろんその問題は認識していて、そもそもそうした描写を含めることが妥当なのか、適切に演技指導するためには何を配慮すべきなのかについて、専門家を交えて綿密に検討したとのこと。こうした制作における丁寧な問題の洗い出しと対応の積み重ねが、本作を傑作たらしめた、と言えます。
モヤモヤ
是枝裕和監督の話題作ということで鑑賞してきました。
凡人には難しかったです。
シングルマザーの視点、教師の視点、子供の視点の順で描かれていきます。
物事は、見方によって様々な見え方をするというのはよく分かるのですが、見るものに問いかけ、見るものに委ねる作品は読解力のない私はどうも苦手だなあ。
他の方のレビューを読んでようやく理解できた部分もあります。
何回か見ればもっと理解が深まり映画の良さが分かるのかなあ。
すっきりしたいです(笑)
この時代、どうすべきか
すごくいい映画。最初の30分と次の30分、その次の30分と最後の30分で感情が全く違う。喜怒哀楽の怒と哀がかなり多めだけど、嫌な気持ちではない。分かっていたはずのことを再認識、というか今生きている人たちが一番大切にしなければいけないことを描いているような気がする。それは自分も常日頃から注意していたことなんだけど、この映画を見て、全くできてないじゃん、自分、まだまだじゃん。という気持ちになった。全体的な感想としてはそんな感じ。
細部について述べるとするなら、本当に秀逸だったのは学校の描き方。自分が小学生だった時ってこんな感じだったよなという気持ちになった。人と違うことでからかわれたりからかったり、大人に対して素直になれなかったり、テレビや大人の影響を多く受けたり、、、そこの描き方が非常に秀逸で、私たち大人は色々気をつけなきゃいけないよね。ただ一つ、気になったことは、かなり学校というものを悪く描いている感じではある。教職を勉強している人間としてはとても気になった。学校に勤める人たちはこんな人たちばかりじゃないということは知っているし、今多くの学校がそうであると信じたい。
最後に、役者さん全員の演技が素晴らしく、特に子役の子達がすごい!将来有望だと思う。故・坂本龍一さんの音楽も素晴らしかった。星5。
ストーリー 5.5 芸術 6 演技 6.5 エンタ 6 総合 5....
ストーリー 5.5
芸術 6
演技 6.5
エンタ 6
総合 5.5
伏線多すぎて、疑ってかかったらやっぱり的な。
そういう狙いで作ったのかも知れませんねー。
怪物だーれだ
映画が進むにつれて色々な視点から物語が映し出されるが、とても惹き付けられ圧巻だった。怪物というのは客観的に見た「誰か」ではなく、自分の視点からしか見えない決めつけや偏見によって生み出されるものだと思いましたね〜。片親はモンスターペアレントになりやすいなど現代社会直結するような偏見めも多く見られ、この社会に対して新たな視点を与える映画でもあるでしょう。
カンヌで賞を取った作品の中では面白い方だと思う。
怪物というタイトルと言い、藪の中スタイルの展開と言い、賞を取りに行ったのだろう。目的は達せられ、結果僕も劇場まで行った。色々突っ込みたい所はあるが脚本はよくできていると思った。2人の主人公の子供たちが遊んでいるシーンは自分が5年生の頃一緒に遊んだ友達の顔を思い出しながら観ていた(僕はマイノリティではないが)。子役は2人とも演技が素晴らしく、星川君役の男の子は本当に可愛らしかった。いつもながら安藤サクラは素晴らしい。そして結末は哀しい。
納得できないのは
ー保利(永山瑛太)は真面なのに何故安藤サクラが学校に来た時あんな対応をしたのか?勿論我々をミスリードするためであろうが無理がある
ー湊は何故あそこまで保利を貶める嘘をついたのか?
ー小学校の教師は酷いのもいるだろうがここまで揃いも揃ってということはないだろう(特に好調は最悪)。少なくとも僕の小学校時代の担任は皆良い先生だった(なので僕は名前を覚えている)
ー父親が酷いのは事実だが星川君が無罪放免???死んだから仕方ないということか?
万引き家族の時も感じたがこの監督は(そして脚本家も)はだいぶ左に偏っている(賞を取るにはその方が良いのだろうが)と思う。
公開当初レビュー観て不安だったけど観に行って良かった
あらゆる掛け違いから不安になる程の暴走列車になっていく大人たち
信頼からくるささやかな嘘、恋心、いじめ、虐待、求め続けられる『普通』、色々な想いが交錯して列車を押し出して出発させてしまう。
とても切なくて重いいい作品でした。
悲しいけど、緩やかに現実で起きている
誰かのことかはネタバレになるので言わないが、当事者の辛さがよく表現されている。それぞれの立場で一面的に嘘をついたり曲解したりすることで、細かな蓄積で特定の人を追いつめることになる。伏線や解釈は1回見ただけではわからなかったので、ユーチューブで解説をたくさん見ている。
コレは、傑作!
前作の万引き家族はドキュメンタリー要素が強く、終始単調に物語が進んで行く。映像も薄暗く、何のどんでん返しも無い為、好き嫌いが明確に分かれる作品だった。
打って変わって、今作の怪物は没入感が凄かった!
同じ時間軸を人物の視点を変えながら繰り返して行き、謎が少しずつ解けて行く。
テンポがいいので、間延びせず見ることができた。
シンママの苦悩、子供社会の残酷さ、教師の闇など現代の世俗とリアルを今回も踏んだんに盛り込んでいる。
また、少しネタバレになるが、
放火犯の匂わせ方やクライマックスの少年達の生死など、解釈を視聴者の想像に委ねるシーンが多々見受けられた。
ここは、好みが分かれるポイントかもしれない。
逆に同性愛は包み隠さないところが、現代っぽさを感じた。
今思えば、カンヌのコンペに出す作品として、世界のジェンダー平等の波に寄り添う意味で意図的に濁さなかったのかもしれない。
ポリコレという言葉がチラついてしまった。
何はともあれ、只の話題作って訳じゃなくて、ちゃんと面白い作品だったので、とても価値のある時間だった。
次回作に期待!
PS :
瑛太が可哀想すぎ泣きます。是非映画館へ足を運んで見て下さい!
心に残る映画=どう生きるべきか考えさせられる映画
誰の心の中にも巣食う怪物に飲まれる大人たちと
その存在を自分の中にも感じながら
明るく成長する子どもたちを見事に描いた傑作。
生きていれば怪物に飲まれるキッカケなど
幾らでもある。
子を持つ親として何が出来るのか。
あの言葉は言ってはいけない、
こういう時はこうするべき、などと
子育てマニュアルのような専門書やサイトには
ごまんと掲載されているセオリーは
所詮、それでしかない。
自らの怪物と戦わなければ。
と言うようなことを
真剣に考えさせられるほど
メッセージ性が深く突き刺さった。
是枝監督、坂本裕二タッグでまた作って欲しい。
単純じゃない話
観終わってみると単純じゃない話で、さすがという印象。
基本、同性としたつるまない小学生が、仲良し、好きとか恋とかよくわからずにこうなってしまうというのはわかる。
そこは、すごくうまく演じられてると思った。
ただ、大きなテーマの
「子供ってすらっと嘘つくし、親であってもわからん時もある」
ということ。これ、小学生だとちょっと無理あるかな。
夜に秘密基地的なところで親に発見されたら、全告白するだろうね。小学生なら。
この2つを両立させるのは難しいけど、バランスとってせめて中2くらいかな。
学校部分は、1幕目のあのやり取りはリアリティに欠けるかな。
ちょっと先生をバカにしすぎ。
1幕目の先生のバカっぽい感じはひどすぎる。
そうであれば、それが2幕で完全に消えてるのがなんともね。
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