「怪物はいない」怪物 うらさんの映画レビュー(感想・評価)
怪物はいない
是枝監督の作品はいつもラストがいいので好きです。本作もラストはハッピーでもバッドでもすっきりでももやもやでもない、あえてこの良さを言葉にするのなら「美しい」ラストシーンでした。しかもちょっと考察してしまいそうな。(二人はもしかしてもう…)
タイトルに引っ張られると怪物探しをしてしまいそうですが、登場人物それぞれを多面的に深く見せることで「怪物なんていない」という逆のメッセージがあったように思えます。噓、暴力、犯罪…残酷な世界では、普通に生きようとしても見方によって人間ではない「怪物」に誰しもがなってしまう。そういうことではないのかと。
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