「完全に「テロ対策・SF映画」化しています」名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン) ConicalSpoon436さんの映画レビュー(感想・評価)
完全に「テロ対策・SF映画」化しています
普通に面白いことは面白い。時間配分もちょうど良い。ハラハラもドキドキもします。ですが、完全に「テロ対策・SF映画」化しています。
いろいろあってか今回は「灰原哀」メインの回。まさにメイン。従前の毛利蘭の役どころを完全に奪っています。もう、これは、原作者の創作意欲で映画化されているのでは無く、商業目的の映画として無理矢理(?)作られているのでしょうか。
こうなると、このシリーズの最終回はどうなるのか? と思わず想像したくなります。
①工藤新一は復活しないで、江戸川コナンのままで終わる(APTX4869の解毒薬は、未完成のまま)
②黒の組織の「ボス・幹部(ジン・ウォッカ他)の逮捕ぐらいで終わる(今後作成されるであろう、特別編や映画のストーリー次第では、黒の組織の残党程度なら登場可能)
③①,②より、続編はいくらでも続けることができる
のような気がしてなりません。
突っ込みどころ(あまりに多く多数の方が突っ込んでいますが、他者とかぶらないことを祈って)
①パシフィック・ベイを攻撃する魚雷が、デコイで乱されるのは???です。動かない標的を狙うなら、音源探知型では無く手動で狙いを定める設定をした魚雷を使うでしょう。
②そもそも、パシフィック・ベイからデコイを発射するのは???(そんなものを搭載しているの?)。スクリュー(他の用途で搭載されている)で海流を攪乱させて魚雷の方向を変更させる方が、なんかしっくりする気がします。
③っていうか、そもそもパシフィック・ベイに出入り自由だったら、あらかじめ時限爆弾を持ち込んでおくのでは?
④赤井さんが撃沈させた潜水艦の残骸なり、搭乗者の捜索は行わないのでしょうか? 米国の特別武器が提供されたり、海上保安庁が出動しているのだから、当然行うでしょう。その結果がエンディングでコナンに知らされた方が、自分的にはしっくりきます。
⑤老若認証システムもちょいと疑問
手元にある写真が昔(若い頃)で、現在の対象者(年齢の経過後)の状態をカメラの映像で捉えて検索するのを目的に構築したとの設定でしたが、この映画の中ではそれを逆〔行方不明者の写真を基に若返った者の現在のカメラ映像〕に使っています。逆方向もあわせて使うとコンピュータの処理時間が著しく増えます(数千倍以上?)。他人のそら似がある世界なのでより認証精度を高めるための処理を追加して両方向は行わないように、エンジニアならシステムを作るような気がしました。逆方向を行うなら、その理由付けも欲しかったです。
⑥そもそも、直美・アルジェントが、シェリーの写真(灰原哀化する直前)をもっているのでしょうか? うろ覚えですが、シェリーは若い頃から黒の組織の中に組み込まれていたので、直美・アルジェントがシェリーの写真を入手する機会は無いような気がしました。
<主な基準(評価をぶれないようにするためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
【今回はこのあたり】
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画