「コメディ映画として見たとても評価は変わらない。」禁じられた遊び クリポンさんの映画レビュー(感想・評価)
コメディ映画として見たとても評価は変わらない。
禁じられた遊び
星 1.3
映画の評価は星1だがセクハラ上司が本当に気持ち悪かったのでその評価が0.3。
※原作を読んでいないが、この感想はあくまで映画への評価であり原作には関係はしない。
全体を通してこの映画は何がしたくて、何を表現したいのかわからなかった。
主人公はその場その場の感情表現をするだけで、思考は全然表現しないからこの主人公を好きにも応援する気にもならない。(こんな奥さんと結婚しちゃったという点においてはシンパシーを感じられるかも)
思考がないから怖がったりビビっても感情移入はできない。
主人公差し置いてハシカンにフォーカス当たるし、尺長いけど何か謎が解けたりワクワクする描写なし。継ぎ接ぎしたよくあるシーンを見せつけられたり、謎の霊能力者の茶番を見せられるだけ。
奥さんの過去の話が出てくるが、それに対して奥さんや主人公はどういう対処をしたのか、考えなのかが全くない。
主人公2人を筆頭に、ほぼ全員の登場人物が己の役割や、この物語にいなきゃいけない因果や理由がなく、繋がりも希薄。とにかくキャラの深掘りがない。
キャラ全員が役柄の名札をつけた通行人レベル。
なんなんだこの話は。
その中身のなさを隠す為にも、登場人物全員がめちゃくちゃバカで、誰も合理的に行動しない。
演出的にも絵的な面白さがない。何度も繰り返されてきた幽霊の演出や、メイク、やけにでかい音響。目新しさがとにかくない。
テンポ悪すぎるし、辻褄合ってるのかわからないシーンも多い。(出勤して軽くおしゃべりして病院に向かったら16時過ぎだったり、別に昔とかでもないのにやけにでかいカメラや、似合わない迷彩ベスト着てたり、)
絵的な面白さが本当に少ないからとにかく体感時間が長く感じた。意味のない間延びのシーンががあれだけあるならもっと細密に登場人物の関係性を示せよ。
と思うが脚本を埋めることができなかったんだろう。