禁じられた遊びのレビュー・感想・評価
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庭で育つという発想と、その美雪の目が怖すぎる
幸せそうなオーラが充満している清楚な妻(美雪)が、夫に「裏切らないでね」と唐突に耳打ちした時、ここからホラーが始まっていくんだと予感でき、誰がどうなってしまうのかが気になり、かなり早い段階で背筋が凍る思いがした。庭の画像の撮り方や色合いも「何かが起こるぞ」という古めかしい雰囲気が漂っていて、子供が庭で呪文を唱えるあたりから、益々怖くなるかもという予感を裏切ることのない作品になっている。
美雪が出てくる度に目をそむけたくなるほど怖がっている自分に驚いた。特に「音」のタイミングと「画力」がその効果を押し上げている。
美雪の奇妙な血管や鋭い目など、画面からは、何かしらの訴えが出ていることを感じる。
本作の怖さには技術面だけではない理由があり、(子供の)「遊び」の域を超え大人への恨みが少なからず感じられる点にもある。
実際、話はシンプルではない。実は伏線が張り巡らされており、最後にしっかりと回収されていく。
残暑があるこの秋に、本作の謎を映画館で堪能し、その後、余韻の理由を語り合いたくなるはず。
美雪を演じたファーストサマーウイカの怪演技は、新たな「貞子」級の怨霊を生み出したと言えるレベル。
期待せずに見てみたら、中田秀夫監督による渾身の「純粋に怖い系」ホラー映画でテンポも良いし発想も面白い。
「ホラー映画」が流行る要素は、時代の空気によって決まる面が大きいのでしょう。
しかも、「ホラー」というくくりは意外と「深く」て「広い」ものだとも思います。
例えば、本作の中田秀夫監督は、福島第一原子力発電所の事故を描いたノンフィクションのドラマ「THE DAYS」(2023年、Netflix)の監督もしています。ノンフィクションの作品でも緊迫感も含め「ホラー」の名手だからこそ表現可能な映像が多かったりしていて、改めて「ホラー」というジャンルの奥深さを思い知るきっかりになりました。
そんな「ホラー」の名手の直近の「ホラー映画」は、「事故物件 恐い間取り」(2020年)、「“それ”がいる森」(2022年)の2作品で、これらは割とギャグ要素とのミックスで成立していたように感じています。
そんな流れがあったので本作もその系統かと思いきや、渾身の「純粋に怖い系」ホラー映画でした。
物語の基盤もしっかりしていますし、複雑すぎずにテンポも良いので集中力は途切れません。
また、主演の橋本環奈と重岡大毅の演技も良く、特に橋本環奈は出演作が多いのでパターンが見えがちですが、本作での振り幅の大きな役柄を上手く演じ切っていました。
本作では、「貞子」的な立ち位置の「怨霊」である「美雪」が作品の成否にかかわるような重要なカギを握ることになります。これを特殊メイクを施したり、元々の真顔が独特なファーストサマーウイカが演じ、こちらも当たり役で、演出と役者の息がピッタリの、総じて「出来の良いホラー映画」でした。
禁じられた中田ホラー
賛否はあれど『ミンナのウタ』『あのコはだぁれ?』で低迷を脱した感のある清水崇だが、こちらは…。
未だ低迷中の中田秀夫。何せ歴史に残る『“それ”がいる森』なんて撮った訳だし。それでも監督作が途切れないのが驚き。
こちらは歴史に残る『“それ”がいる森』の後の2023年の作品。劇場では観に行かず、レンタルはやってないらしく、先日のWOWOW放送でやっと鑑賞。
ちょっと見たいと思っていた。あらすじだけ見ると、久々の本格派で今度は期待出来そうな…。
そう言い続けてきて何度落胆失望した事か。
いやいや、今度こそ。それとも、やっぱり今回もやっちゃった…?
一流会社に勤める直人はマイホームを建て、妻・美雪と息子・春翔と夢のような幸せな暮らし。
ある日春翔がトカゲの尻尾を見つける。トカゲは尻尾が切れてもまた生えてくる事から、尻尾も埋めてある呪文を唱えるとまた身体が再生するとつい嘘を付く。
信じた春翔は尻尾を埋め、毎日庭で呪文を唱える。エロイムエッサイム、エロイムエッサイム…。すると、トカゲが…!
突然の悲劇…。美雪と春翔が交通事故に遭い、春翔は一度は心肺停止するも何とか一命を取り留めたが、美雪は…。
母親の死を受け入れられない春翔。こっそり母親の指を切り落とし、庭に埋める。そして毎日唱え続ける。エロイムエッサイム、エロイムエッサイム…。
妻の死、嘘を教えそれを信じる息子に心が傷む直人。
だがやがて、埋めた土が盛り上がり…。
原作小説はあるようだが、スティーヴン・キング原作の『ペット・セメタリー』を彷彿。
これ、家族だけの話に絞れば、愛する人を生き返らせようとする余り残酷な悲劇が…と『ペット・セメタリー』のようにもなった筈だが、おかしな要素やおかしな展開へ…。
直人の元同僚である映像ディレクターの比呂子は葬儀で直人と再会。以来、奇怪な現象に見舞われる。
それは以前にも。直人に密かに想いを抱いていた比呂子。奇怪な現象に襲われる。
それが直人への想いを知った美雪の“生霊”である事が分かり、比呂子は会社を辞めたのだが、再会した事により怨霊となって…。
私の夫に近付かないでッ!
凄まじい女の嫉妬。生霊や怨霊となってまで…。
死んで怨霊になるのは分かるけど、目新しいとは言え、生霊って…。ちょっと無理矢理感が…。
何故美雪がそんな霊力を持っているか一応は過去も描かれるのだが、貞子の過去のように深み無く淡白だし、驚きも無いし、『リング』の二番煎じ。
もっとホラーやミステリーでゾクゾクさせて欲しかった。
織田無道みたいなシソンヌ長谷川が出てきた時点で気付く。あ、これ、コメディだったんだ。
その織田無道みたいなシソンヌ長谷川と清水ミチコが出てきた時点でまた気付く。あ、これ、バラエティ番組だったんだ。
にしても、橋本環奈ってこんなに演技下手だったっけ…? 特別上手いと思った事ないけど、今回はいつにも増して。恐怖にひきつった顔なんて福田学芸会に出てる時の顔芸と同じ。ホラーは演技力が求められる。演技力の不味さが露見してしまった。
今回微妙なハシカンに比べ、重岡大毅は幾分マシだが、役柄も含めファーストサマーウイカが強烈インパクト。ラストの特殊メイク時より、良妻賢母のように見えて素顔で嫉妬と凄みを見せた時の方が怖っ…。
ウイカの怪演と話の分かり易さで歴史に残る『“それ”がいる森』なんかよりマシだけど、それでもねぇ…。
セクハラ/パワハラ描写があからさま過ぎて、ダサッと言うか、古ッ…。
織田無道みたいなシソンヌ長谷川とその助手が並んで防御呪文を放つシーンは笑いを堪えるのが困難なショートコント…?
織田無道みたいなシソンヌ長谷川のオフィスで怨霊美雪が襲い来るシーンはちゃちぃドタバタ劇。
クライマックスもお決まりのグダグダ。ウイカの怪演と特殊メイク虚しく、モンスター化した怨霊美雪は『貞子3D』のクライマックスと何が違う…?
一度死んで生き返った者はさらに恐ろしく。美雪の事かと思いきや…すぐ分かる。ダミアンや俊雄クン狙い…?
落雷による炎上のCGがショボくてゲンナリ…。
悲しいラストを誘ったつもりだが、『ペット・セメタリー』の爪の垢を煎じて飲みなさい!
歴史に残る『“それ”がいる森』よりちょっとマシなくらいで、結局は今回もまた期待に違わぬ劣化Jホラー、駄作中田ホラー。
そりゃそうだろう。ホラー一筋の清水崇と違って、携帯落としたミステリーや駄菓子屋ファンタジーなどふ~らふら。
ホラー一本でやれとは言わないけど…、せめてもっと本気の怖さと面白さを見せてくれ。
次はまた“事故物件”に住むみたいだけど、前もガッカリ物件だったし、期待は無理だね。
中田ホラーはまだまだ禁じられたまま…。
それから、
子供に嘘教えちゃいけません!
役者揃えた割に
悪いのは誰?
橋本環奈が可愛い。だけ。
橋本環奈の恐怖な表情ってかわいくて怖さがほかの俳優と比べて低い感じがする。今作のモンスター美雪も、過去の武勇伝的なシーンは良かったけど、いざ出てきたと思ったら動きカクカクだし、見た目は伽椰子の劣化版だし超能力者とか言ってる割に肉弾戦メインで戦ってくるし、ツッコミどころが多すぎる作品。
トカゲの尻尾切り
ダメ、浮気、絶対ダメ
思うだけでもアカンのか。
どんな執着心なのか不明で共感0。
覚めた人間が観たら理解不能だった。
最近、
変な家➡️事故物件➡️それがいる森➡️本作品
と観てきた。
変な家が劇場でそれ以外はアマプラ。
一番リング寄りだけど、まだビデオを見ただけの
他人に呪いをかける貞子の方が理解できて
この奥さんの好きという気持ちだけで執拗に
生きているときでさえ呪ってくる女の執念が
理解できなかった。
人生経験が足りないのだろうか?
栽培式ゾンビというか怨霊の存在が意味不明。
肉体いる?なかっても十分呪っていたのに。
ファーストサマーウイカさんの存在は良かったけど
なんか、狂人にもみえないし奥行きがなかった。
観てきたホラー系のなかでは一番ヒヤッとした
気はするけど橋本環奈よりもっと別の人が
良かったのかも。弱々しい感じの人が合っている
と思うな。
男ならウイカか危険な情事のグレン・クローズ
かの2択ならどちらが怖いだろうか。
ほんわり思っていただけで察してくるウイカの
方が怖いかな?
The ホラー!
ごく普通
タイトルなし
ホラーといえばホラー
令和の貞子
内容はうーん🤔
展開としては良かった
恐怖のネタを撒きながらも伏線回収できない
あの監督とはエンドへの展開が違いますが
結局は新しい貞子なわけで
超能力で有りえぬことが起こりうると
いう恐怖展開ならばユリ・ゲラー氏も
最恐ということになる😰
それはちょっと違うんじゃと思う
妻を亡くし亡失しながらも美意識だけは忘れないというのも違和感しかない、洗濯や身嗜みを整える心の余裕あるなら仕事復帰出来るでしょ
ただ美雪が怖いだけではない、笑って泣ける新しい日本のホラー映画
怖くない
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